インターンシップのプレゼンは選考結果を左右する!成功の秘訣は?
就活でインターンシップに参加すると、プレゼンテーションを行う機会が多くあります。このプレゼンテーションは選考にどの程度影響を及ぼすのでしょうか?
これらのプレゼンテーションは、選考プロセスにおいて重要な要素であると認識されていて、実際、プレゼンテーションの質は選考結果に影響を及ぼす傾向があります。
この記事では、インターンシップのプレゼンテーションに焦点を当て、その重要性について詳しく掘り下げていきます。ぜひ最後までお読みください。
インターンシップのプレゼンが選考結果にどう影響するのか
インターンシップの最終プレゼンテーションは、選考プロセスの重要な要素であり、インターンシップの活動の締めくくりとして、最終日に行われることが多いです。このプレゼンテーションでは、インターンシップ期間中に学んだことや経験したことをまとめて発表します。
そのためこのプレゼンテーションは、インターン生がインターンシップで得た知識やスキルを披露する大事な機会になり、その成果はインターン生の評価に大きく影響すると言えます。インターンに参加したことに満足してプレゼンテーションの手を抜いてしまうと、選考における評価が下がる可能性があるでしょう。
インターンシップのプレゼンを成功させるコツ4つ
インターンシップでのプレゼンテーションはその後の選考にも大きな影響を与えますが、プレゼンテーションを成功させるには以下の4つの点に注意することが重要です。
- ディスカッションはスライドを作った後にする
- 台本を準備する
- 結論を最初に示す
- はっきりした大きな声で自信を持って話す
これらの4つのポイントについて詳しく解説していきます。
①ディスカッションはスライドを作った後にする
1つ目のポイントは、スライドを用意した上でディスカッションを始めることです。スライドを用意する前にディスカッションを始めてしまうチームがいますが、その状態だと話す内容や流れが決まっておらず、ただ時間のみが過ぎていってしまいます。
スライドを用意することで、どんな結論を導くためにどのようなプロセスで話し合いを進めていけばいいのか、が明確になるので、まずはスライドを用意してから話し合いをはじめるようにしてくださいね。
初期段階でのスライドは、タイトルや大まかな内容を含む簡素なもので十分です。これはプレゼンテーションの流れを構築するための基盤となります。
②台本を準備する
プレゼンテーションの成功には、しっかりとした台本準備が必要です。特に重要な選考プロセスにおいては、アドリブで対応するリスクを避けるためにも、台本が不可欠です。
緊張して話す内容を忘れてしまうことは誰にでも起こり得ますが、台本があればそのリスクが減ります。また、伝えたい情報が多くて時間を過ぎてしまうことも、防げるでしょう。
しかし、台本に頼りすぎてしまうと、聞き手にとって退屈なプレゼンテーションになってしまう恐れがあります。そのため、台本を参考にしつつも、聞き手の反応を見ながら臨機応変に対応することが、印象的なプレゼンテーションを行う上で重要です。プレゼンテーション中は、聞き手と目を合わせることを意識し、コミュニケーションを取りながら進めましょう。
③結論を最初に示す
プレゼンテーションでは、明確な結論を最初に示すことが重要です。この方法の一つにPREP法があります。結論(Point)を先に述べ、その後に理由(Reason)、具体例(Example)を挙げ、再び結論(Point)で締めくくるという流れで、情報を整理し伝える方法です。
この手法を使うことで、伝えたいポイントが明確になり、聞き手にとっても理解しやすく、説得力のあるプレゼンテーションが可能になります。結果として、ビジネスパーソンとしての信頼性を築き、相手に強い印象を残すことができるでしょう。インターンの際も、PREP法を活用してみて下さい。
④はっきりした大きな声で自信を持って話す
プレゼンテーションの成功には自信が不可欠です。たとえば、内容が充実していても、声が小さくて自信がなさそうに話すと、聞き手に不安を与え、「この人はうちの会社で活躍できるだろうか」という疑問を抱かせる可能性があります。
逆に、話の内容が平凡でも、はっきりと大きな声で自信を持って話せば、聞き手に安心感を与え、「この人なら我々がしっかりサポートすれば、大いに成長するだろう」という印象を与えます。
したがって、声のトーンを意識するだけでなく、笑顔を絶やさず練習することもプレゼンテーションの成功には欠かせません。自信を持って、明るく話すことで、相手にポジティブな印象を与えられます。
インターンシップのプレゼン資料を作る時の注意点4つ
インターンシップのプレゼン資料を作る際にも、注意する点が4つあります。
- パワポの色は3つまでにする
- 無駄のないアニメーションを意識する
- 1スライドで伝えるのは1メッセージに抑える
- 表・グラフ・写真を使う
4つのポイントについて以下で詳しく説明します。
①パワポの色は3つまでにする
パワーポイントのデザインにおいて、色の選択はプレゼンテーションの成功に不可欠な要素です。色は、視聴者の注意を引き、重要な情報を際立たせるために使用されます。しかし、この目的は資料の美観を高めるためではなく、キーポイントを強調するためです。そのため、使用する色は最大でも3色に制限することがおすすめです。例えば、赤色を使って特定の部分を強調し、他は黒で統一することで、シンプルで理解しやすくなるでしょう。
視聴者が一目で重要なポイントを把握できるようなシンプルながら効果的なデザインが理想的です。このようなアプローチは、プレゼンテーションの質を向上させ、情報の伝達を効率化してくれますよ。
②無駄のないアニメーションを意識する
パワーポイントのプレゼンテーションでは、アニメーションの選択が視聴者の注意を引きつけるための重要な手段となります。スライドを豪華にしようとアニメーションを多く使う学生もいますが、アニメーションが多すぎるとスライドが見えにくくなります。アニメーションは使用しなくてもプレゼンテーションは成立しますが、使用する場合は、シンプルなものを選ぶことが肝心です。
プレゼンテーションの目的は、伝えたいメッセージを明確にすることにあり、アニメーションがそのメッセージを邪魔してはなりません。視聴者が内容を理解しやすいよう、余計な装飾を避け、本質的な情報の伝達に集中することが重要です。このような工夫により、プレゼンテーションはより効果的かつ印象に残るものとなるでしょう。
③1スライドで伝えるのは1メッセージに抑える
プレゼンテーションでは、文章が多すぎると分かりにくいので1スライドに1メッセージが理想的です。そのためには、各スライドに一つの主要なメッセージを持たせることが重要になります。情報を詰め込みすぎると、視聴者にとって本当に伝えたい内容が伝わりにくくなるでしょう。
スライドごとに一つの重要なポイントに絞り込むことで、そのメッセージが視聴者にはっきりと伝わります。このアプローチは、内容の理解を深め、視聴者の注意を引きつけるのに役立ちます。スライドを豪華にしたりプレゼンしやすい文章量を詰め込むのも良いですが、見ている人に最も伝わりやすいかどうかを重要視してくださいね。
④表・グラフ・写真を使う
パワーポイントプレゼンテーションを作成する際には、視覚的な要素を取り入れることが重要です。表やグラフ、写真は、テキストだけでは伝わりにくい情報を視覚的に補強し、理解を促進します。
例えば、データや統計をグラフにすることで、内容が一目で把握でき、メッセージの説得力を高められます。また、写真を使用することで、プレゼンテーションに生き生きとした印象を与え、聴衆の関心を惹けるでしょう。
しかし、これらの視覚的要素を過度に使用すると、プレゼンテーションがごちゃごちゃしてしまい、内容の理解が難しくなる恐れがあります。そのため、これらの要素は適切に配慮して使用することが望ましいです。工夫を取り入れつつも、全体のバランスを大切にしてくださいね。
インターンシップのプレゼンをするときの注意点3つ
では、実際に社員の方の前でプレゼンテーションをする際には何を意識すればよいのでしょうか。以下の3つの点について詳しく解説していきます。
- 台本を暗記しない
- 笑顔でハキハキと喋る
- 時間内にプレゼンが収まるようにする
①台本を暗記しない
プレゼンテーションにおいて、最も重要なのは台本をただ暗記するのではなく、自分自身の言葉で話すことです。台本に固執しすぎると、自分の考えを述べていないように見える恐れがあります。台本は、あくまで発表の手助けとなるものであり、内容をしっかりと理解し、自分の言葉で表現することが望ましいです。
台本を忘れてしまった時のために、スライドに喋ることのヒントを残しておくこともおすすめです。プレゼン中は、聴衆の目を見て話すことで、より良い印象を与えられるでしょう。
②笑顔でハキハキと喋る
プレゼンテーションの成功には、内容の充実だけでなく、発表者の態度や姿勢も大きく影響します。特に、笑顔で元気よく話すことは、聴衆に好印象を与える重要な要素です。
「人は見た目が9割」という言葉が示すように、中身の質よりも、その人の態度が評価されることがしばしばあります。そのため、明るい笑顔での発表は、聴衆にとって魅力的なプレゼンテーションとなります。
明るくハキハキとした発表をするためには、繰り返しの練習が不可欠です。練習を重ねることで、自信を持って、印象的なプレゼンテーションを行うことができるでしょう。練習は決して無駄にはなりませんよ。
③時間内にプレゼンが収まるようにする
プレゼンテーションを成功させるためには、時間内に終了することが不可欠です。インターンシップでの発表を時間内に終わらせることができなければ、指定時間内のものを用意することができない能力であると評価に悪く影響します。
時間内にプレゼンを終えることは社会人にとっても当たり前なので、練習だと思って指定時間にも意識を向けましょう。限られた時間内にすべてを伝え、聴衆に重要なメッセージを届けることが、プレゼンテーションの成功に欠かせません。この目標を達成するために、計画的に準備し、練習を重ねることが重要です。
インターンでプレゼンをする理由2つ
最後に、インターンでなぜプレゼンの機会があるのかを解説します。様々な企業のインターンでプレゼンテーションが取り入れられているのには2つの理由があります。
- プレゼン力をチェックする
- 本選考の選考材料にする
これらの理由について詳しく解説していきます。
①プレゼン力をチェックする
プレゼンテーションの能力は、参加者がインターンシップで得た知識や気づきをどのように伝えるかを理解するために重要です。これは、彼らがコミュニケーションスキルや明確な説明能力を持っているかどうかを判断するためのものです。
ビジネス環境では、日々のプレゼンテーションが不可欠であり、上司やクライアントに対して明確で理解しやすい情報を提供することが求められます。入社前からこれらの能力を持っていると、指導によってさらなる成果が期待できると企業は見なします。
そのため、企業はプレゼンテーションを通じて、話の構成や情報の明確さを評価することを重視しています。これにより、参加者が将来的にビジネスの世界で成功するための基盤を築くことができるかどうかを見極められます。
②本選考の選考材料にする
インターンシップは、就職活動における重要なステップであり、多くの企業が本選考の一環として位置づけています。早期選考の手段として利用されることもあり、学生のパフォーマンスに応じて内定を出す場合もあれば、役員面接へと直接進む場合もあります。
プレゼンテーション能力は、インターンシップ期間中に特に重視されるスキルの一つです。これにより、学生は仕事への理解度や企業文化への適応力を示し、これらの要素を総合的に評価された上で、次のステップへと進むかが決定されます。内定や役員面接、社長面接への進出は、これらの評価に基づいて行われます。インターンシップの最終日に実施されるプレゼンテーションは、学生にとって非常に重要な役割を果たしているのです。
インターンのプレゼンはきちんと準備してリラックスして挑もう!
本記事ではインターンシップでのプレゼンの仕方や注意点について解説しました。プレゼンテーションの成功は、準備の徹底にかかっています。緊張は自然な反応ですが、練習の積み重ねが自信につながり、「準備万端だから大丈夫」という安心感をもたらします。
もちろん、プレゼンテーションでは失敗もあり得ます。しかし、その失敗から学び、成長することが重要です。挑戦する勇気と失敗から立ち直る強さを持って、プレゼンテーションに臨みましょう。それが、自分自身を磨き、将来の成功への道を切り開く鍵となるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。