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【回答例10選】面接でコミュニケーション能力を強みとして伝える方法|言い換え一覧と注意点も紹介

この記事では、面接でコミュニケーション能力を自己PRとして伝える方法を解説しています。

伝え方だけではなく、コミュニケーション能力の構成要素、言い換え表現、注意点まで網羅した完全ガイドになっています。

コミュニケーション能力を強みにする就活生は多いため、好印象なアピールの本質を理解して、差別化できるようにしましょう。

 

目次

コミュニケーション能力とは?

コミュニケーション能力とは、単に「話すのが得意」や「人見知りしない」といったことではありません。

本来は、相手の話に耳を傾けて理解し、自分の考えを分かりやすく伝える力を指します。つまり、聞く力と話す力の両方が求められるのです。

就活の場面では、グループワークや面接を通じて「この人と一緒に働けるか」という視点で評価されます。

そのため、ただ「話せます」と伝えるだけでは不十分でしょう。実際の行動や経験に裏づけされた伝え方が重要です。

また、社会に出ると、相手の意見をくみ取ってやりとりする場面が数多くあります。一方的に話すのではなく、相手に配慮しながら対応する力こそが、信頼関係を築く鍵になっています。

つまり、コミュニケーション能力とは、単なる話し上手ではなく「相手と信頼関係を築く力」として身につけておくべきスキルといえるでしょう。

企業が面接でコミュニケーション能力を重視する理由

就活の面接では、ほとんどの企業が「コミュニケーション能力」を重視しています。なぜそこまで重要視されるのかを深掘りすると、面接でどのように伝えるべきかが見えてくるでしょう。

ここでは、3つの観点からその理由を解説します。

  1. 他者と協力して成果を出す力が求められるため
  2. 社内外との連携が業務の円滑さに直結するため
  3. 多様な働き方に対応する柔軟さが必要なため

① 他者と協力して成果を出す力が求められるため

企業の仕事は、基本的にチームで動きます。個人の能力が高くても、周囲と協力できなければ成果にはつながりません。自分の意見ばかり押し通しても、良いチームワークは生まれないでしょう。

大切なのは、相手の意見を聞きながら、必要に応じて譲り合い、情報をきちんと共有する姿勢です。面接では、そうした「協力的な行動」がにじみ出るような経験を語ることが求められます。

自分がどんな場面で、どのようにチームに貢献したかを具体的に伝えるよう意識してください。

② 社内外との連携が業務の円滑さに直結するため

仕事では、社内の他部署だけでなく、取引先やお客様とも関わる機会が多くあります。そこで必要になるのが、相手の立場を考えてやりとりできる力です。

特に新入社員は、自分より経験のある人と接する場面が多くなるため、丁寧な言葉遣いや礼儀も重要になります。面接では、実際にどのように対人関係を築いてきたかを見られています。

アルバイトやサークル活動などを通じて、相手と円滑にやりとりした経験があれば、それを根拠に話すと良いでしょう。

③ 多様な働き方に対応する柔軟さが必要なため

テレワークやフレックスタイムの普及により、働き方が多様になっています。こうした中で求められるのは、相手に合わせてやりとりできる柔軟性です。

たとえば、文字でのやりとりでは誤解が起きやすいため、表現に気を配る必要がありますし、リモートでは相手の状況を思いやる配慮も欠かせません。

面接では、「その場の状況に応じて工夫した経験」があるかどうかが評価されます。相手に合わせて行動したエピソードがあれば、積極的に伝えてください。

コミュニケーション能力を構成する3つの要素

「コミュニケーション能力があります」と面接で伝える学生は多いですが、その中身を具体的に説明できる人は意外と少ないかもしれません。

ここでは、コミュニケーション能力を3つの力に分けてわかりやすく紹介します。

  1. 伝える力
  2. 聞く力
  3. 質問する力

① 伝える力

伝える力とは、自分の考えを相手にわかりやすく届ける力です。ただ話すのではなく、聞き手が理解しやすいように順序や言葉を工夫することが求められます。

プレゼンでは、最初に結論を伝える、具体例や数字を交えて説明するなどが効果的です。この力があれば、意思疎通がスムーズになり、信頼関係も築きやすくなるでしょう。

自己PRでは、「なぜその伝え方を選んだのか」「その結果どうなったのか」までセットで話すと、印象に残りやすくなります。

② 聞く力

聞く力は、相手の話をきちんと受け止め、内容や気持ちを理解する力です。黙って聞くだけでなく、うなずきやあいづちを交えて相手に関心を示すことも含まれます。

また、相手が話し終えたあとに要点を確認する姿勢も大切です。この力があると、相手との信頼関係が深まり、誤解も減らせます。

面接でアピールするなら、「相手の話をどう受け止め、どのように行動したか」を具体的に伝えてみてください。

③ 質問する力

質問する力とは、わからないことをそのままにせず、相手に確認して理解を深めようとする力です。良い質問は相手の考えを引き出し、会話をより有意義にします。

また、相手に関心を持っていることが伝わり、信頼にもつながるでしょう。

自己PRでは、「どんな場面で」「どのような意図で質問したか」「どんな成果があったか」までしっかり話すと、実践的な力として伝わりやすくなります。

コミュニケーション能力が活きる職種とは

コミュニケーション能力は多くの仕事に必要ですが、特にその力が重視される職種があります。ここでは、代表的な4つの職種でどのように活かされるのかを紹介しましょう。

  1. 営業職
  2. 事務職
  3. 販売職
  4. 技術職(ITエンジニア)

① 営業職

営業職は、顧客と信頼関係を築くことが成果に直結します。自社の商品やサービスを説明する力に加えて、相手のニーズを聞き出す力も求められるでしょう。

タイミングや言い回しを工夫しながら、相手に合わせた対応ができることが大切です。面接では、どのように相手の信頼を得たか、どんな工夫をしたかを伝えると、実践力をアピールできます。

② 事務職

事務職では、社内外とのやり取りを正確かつ丁寧に行う力が求められます。報告・連絡・相談を怠らず、相手に誤解を与えない伝え方が重要です。

特にトラブルを防ぐには、確認の一言や配慮のある対応が効果的でしょう。面接では、他者と連携して業務を進めた経験や、ミスを防いだ行動を具体的に伝えてください。

③ 販売職

販売職は、直接お客様と接するため、言葉遣いや表情、話すタイミングが印象を左右します。相手の反応を見ながら臨機応変に対応する力が求められるため、観察力と気配りも必要です。

自己PRでは、接客中に工夫した点や、お客様に喜ばれたエピソードなどを紹介するとよいでしょう。

④ 技術職(ITエンジニア)

技術職でも、コミュニケーション能力は欠かせません。チームでの作業や顧客との打ち合わせでは、専門用語をかみくだいて説明する力が必要です。

また、相手の理解度を意識した伝え方ができるかどうかも重要です。自己PRでは、チーム内のやり取りや説明の工夫を具体的に語ることで、協調性と説明力をアピールできます。

面接でコミュニケーション能力を自己PRするコツ

面接で「コミュニケーション能力があります」と伝えるだけでは、印象には残りにくいでしょう。大切なのは、職種に合わせて自分の強みを具体的に伝える工夫です。

ここでは、面接で効果的にアピールするための4つのポイントを紹介します。

  1. 応募職種に求められるスキルを把握する
  2. 自分のコミュニケーション能力を具体的に言語化する
  3. 言い換え表現を活用して印象をアップさせる
  4. 面接時の態度や受け答えにも注意する

① 応募職種に求められるスキルを把握する

まず確認したいのは、職種によって必要とされるコミュニケーション能力が異なることです。たとえば営業職なら提案力や交渉力、事務職なら正確な報連相が求められるでしょう。

応募先の仕事内容や募集要項をよく読んで、その職種で活かせる力を考えてみてください。的外れな自己PRにならないよう、事前に情報を整理しておくことが大切です。

② 自分のコミュニケーション能力を具体的に言語化する

「人と話すのが得意」といった表現だけでは、少し伝わりづらいかもしれません。そこで、自分の行動をもとに「何を」「どのように」行ったかを具体的に言葉にしましょう

たとえば「聞く力」であれば、相手の意見をどう受け止め、それをどう活かしたのかを説明すると効果的です。できるだけ抽象的な言い回しは避けてください

③ 言い換え表現を活用して印象をアップさせる

「コミュニケーション能力」という言葉は便利ですが、抽象的なため印象が薄くなりがちです。そこで「協調性」や「傾聴力」「対話力」といった具体的な言い換え表現を使ってみてください。

内容が伝わりやすくなるだけでなく、印象にも残りやすくなります。ただし、意味を理解せずに使うと誤解を招く可能性があるため注意しましょう。

④ 面接時の態度や受け答えにも注意する

話す内容だけでなく、面接中の態度も評価の対象になります。表情やうなずき、相手の話をさえぎらずに聞く姿勢など、細かな点にも気を配ってください。

特に自分の話ばかりにならないよう意識することが大切です。相手の反応を見ながら話すことで、「一緒に働きやすそう」という印象につながります。

話す内容と行動が一致していると、説得力も高まります

面接で使えるコミュニケーション能力の自己PR例文

「面接でコミュニケーション能力をどう伝えれば良いのか分からない…」と悩む就活生は少なくありません。ここでは、実際の場面を想定した具体的な例文を紹介します。

あなた自身の経験に置き換えながら活用してみてください。

  1. 例文①:アルバイト経験で伝える力をアピールする例文
  2. 例文②:ゼミ活動で聞く力をアピールする例文
  3. 例文③:サークル活動で質問する力をアピールする例文
  4. 例文④:部活動でチームワークを活かした経験を伝える例文
  5. 例文⑤:インターンでの対人対応経験を伝える例文
  6. 例文⑥:学生団体でのプレゼン経験を伝える例文
  7. 例文⑦:ボランティア活動での協調性の発揮した経験を伝える例文
  8. 例文⑧:アルバイトでのクレーム対応した経験を伝える例文
  9. 例文⑨:留学先での異文化コミュニケーション体験を活かす例文
  10. 例文⑩:グループワークで意見調整を行った経験を伝える例文

面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。

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例文①:アルバイト経験で伝える力をアピールする例文

ここでは、アルバイトの経験を通じて「伝える力」をどのようにアピールできるかを紹介します。面接での自己PRに使える、具体性のあるエピソードを意識して書いています。

《例文》

私は大学2年生の頃から、飲食店でホールスタッフとしてアルバイトをしています。

忙しい時間帯でもお客様に満足していただけるよう、正確で分かりやすい言葉で注文を確認し、キッチンとの連携を大切にして勤務しています。

ある日、注文内容に変更が多い団体のお客様が来店された際、私はチームの間で情報が混乱しないよう、メモを使って注文を整理し、スタッフ全員に口頭でも共有することに。

その結果、ミスなく料理を提供でき、お客様から「スムーズで安心感があった」と感謝の言葉をいただけました。

この経験から、自分の言葉で相手に分かりやすく伝えることの大切さと、周囲と連携する力が身についたと感じています。

《解説》
この例文では、「伝える力」が具体的にどう発揮されたのかを丁寧に説明しています。状況説明と結果のセットで書くと、説得力が高まります。

例文②:ゼミ活動で聞く力をアピールする例文

ここでは、ゼミ活動を通じて「聞く力」をアピールする例文を紹介します。面接官に伝わるように、自分の行動とその結果を明確に述べることがポイントです。

《例文》

私はゼミ活動で、ディスカッション形式の発表に力を入れてきた経験があります。

テーマは「地域社会と企業の関係性」についてで、私はリーダーではありませんでしたが、積極的に周囲の意見を引き出す役割を担っていました。

意見がぶつかった場面では、全員の意見を整理しながら、「〇〇さんはこう言っていたけど、□□さんの考えと共通点があるのでは?」といった形で話を前向きにまとめるよう意識しています。

その結果、ゼミ担当教員からは「話をよく聞いて全体を動かしていた」と評価をいただき、発表も高い評価を得ることができました。

この経験を通して、相手の意見に真剣に耳を傾け、対話を重ねることの大切さを実感しています。

《解説》
聞く力をアピールする際は、「どんな場面で」「どのように聞いたか」「どんな成果があったか」を明確にすると伝わりやすくなります。

例文③:サークル活動で質問する力をアピールする例文

ここでは、サークル活動の中で「質問する力」を発揮した経験をもとにした自己PR例文を紹介します。行動の背景と結果まで丁寧に伝えることが重要です。

《例文》

私は大学でイベント企画サークルに所属し、年間を通じて学内外のイベント運営に関わっています。

初めて代表イベントのリーダーを任されたとき、経験の浅さから全体の流れが見えず不安を感じていました。

そこで、過去にリーダーを経験した先輩や他大学の運営者に積極的に質問し、成功例や失敗例を詳しく聞き出すことに。

質問する際は、「どうしてその方法を選んだのか」など理由を掘り下げるよう心がけ、表面的でない情報を集めることを意識しました。

その結果、トラブルの少ないスムーズな進行を実現でき、参加者や協力者から高評価を得ることができました。

私はこの経験から、的確な質問によって物事を深く理解し、良い結果に繋げる力を培えたと感じています。

《解説》
質問する力をアピールする際は、「誰に」「どのように質問したか」を具体的に書くと信ぴょう性が増し、面接官にも伝わりやすくなります。

例文④:部活動でチームワークを活かした経験を伝える例文

ここでは、部活動での経験を通じて「チームワーク」をどのようにアピールできるかを紹介します。協力し合う中での自分の役割や工夫を具体的に述べることが大切です。

《例文》

私は大学で硬式テニス部に所属し、日々の練習や試合を通じて仲間とのチームワークを大切にしてきました。

団体戦では個人の勝敗がチーム全体の結果に直結するため、試合前には必ずメンバーと話し合い、戦略の確認やメンタル面のサポートを行ってきた経験があります。

特に私が3年生のとき、下級生が緊張で実力を発揮できない様子を見て、自ら積極的に声をかけたり、経験談を共有したりして安心感を与えるよう努めました。

その結果、全員が伸び伸びとプレーでき、チームは大会で準優勝という成績を収めることができました。

このことを通じて、周囲に気を配り、チーム全体が力を発揮できる環境をつくることの重要性を学んだのが良い経験となっています。

《解説》
チームワークのアピールでは「どのように周囲に働きかけたか」を具体的に述べると、主体性や気配りのある人物像が伝わります。

例文⑤:インターンでの対人対応経験を伝える例文

ここでは、インターンでの実体験を通して「対人対応力」をアピールする例文を紹介します。企業との関わりの中で学んだ姿勢や経験を具体的に盛り込むことが重要です。

《例文》

私は大学3年生のとき、広告代理店で1か月間のインターンに参加した経験があります。

主な業務は、クライアント企業との打ち合わせに同席し、議事録を作成したり、簡単な提案資料を作成したりすることでした。

初めは専門的な言葉も多く、緊張して発言をためらうこともありましたが、相手の話をしっかり聞いて理解し、分からない部分はその場で質問するよう努めました。

また、提案内容が相手に伝わっていないと感じたときには、「このような形で伝えればより明確かもしれません」と自分の言葉で補足するように。

その結果、社員の方から「質問力と説明力がある」と評価していただき、自信につながりました。

社会人との関わりを通じて、相手に寄り添った丁寧な対応の大切さを実感できた良い経験となっています。

《解説》
対人対応力を伝えるときは、緊張しながらも工夫した姿勢を描くと共感されやすくなります。具体的な対応場面とその成果を明示しましょう。

例文⑥:学生団体活動でのプレゼン経験を伝える例文

ここでは、学生団体での活動を通して「伝える力」や「プレゼン力」をアピールする例文を紹介します。内容だけでなく、聞き手への工夫を盛り込むようにしましょう。

《例文》

私は学生団体で地域活性化イベントの企画を担当し、その中で企業協賛を得るためのプレゼンを行う機会がありました。

限られた時間の中で、相手に魅力が伝わるように言葉を選び、資料も図や写真を多く取り入れて視覚的にも伝わりやすく工夫したのを覚えています。

事前にはメンバーと繰り返しリハーサルを行い、「話し方が一方的になっていないか」「相手の関心に寄り添った内容か」といった視点でフィードバックをもらいながら改善しました。

その結果、2社から協賛を得ることができ、「熱意と伝える力が伝わった」と評価されました。この経験を通じて、聞き手の立場を意識した伝え方の重要性を実感し、以後の活動にも活かしています。

《解説》
プレゼン経験を伝える際は、「準備段階での工夫」と「相手視点での意識」をセットで示すことで、伝える力の説得力が高まります。

例文⑦:ボランティア活動での協調性の発揮した経験を伝える例文

ここでは、ボランティア活動を通じて「協調性」を発揮した経験を紹介します。多様な人と関わる中で、自分がどう立ち回ったかをしっかり示すことがポイントです。

《例文》

私は大学2年生のとき、地域の清掃ボランティアに参加した経験があります。年齢や立場の異なる多くの参加者がいたため、活動初日は進行がスムーズにいかず、一部の作業が滞ってしまいました。

そこで私は、まず各グループの状況を確認し、困っている方には自ら声をかけてサポートに入ることに。

また、休憩中には簡単な雑談を通じて場を和ませ、自然とコミュニケーションが生まれる雰囲気づくりにも努めました。

その結果、次回の活動では参加者同士の連携が深まり、全体として効率的に作業が進むようになりました。

この経験から、積極的に周囲と関わりながら、協力しやすい環境を整えることの大切さを学び、今後の行動に活かしていきたいと思っています。

《解説》
協調性を伝えるには、集団の中での役割や気配りの行動を具体的に描くと、主体性や周囲への配慮が伝わりやすくなります。

例文⑧:アルバイトでのクレーム対応した経験を伝える例文

ここでは、アルバイトでのクレーム対応を通じて「冷静な対応力」や「相手の立場に立つ姿勢」を伝える例文を紹介します。緊張感のある場面での対応力は、面接官に好印象を与えやすい要素です。

《例文》

私は飲食店でのホールスタッフのアルバイト中、お客様から注文内容の誤りについて強い口調でクレームを受けたことがあります。

初めは戸惑いましたが、まず相手の話をしっかり聞き、事実を確認したうえで誠意をもって謝罪しました。その後、上司に報告し、スムーズに正しい料理を再提供するよう段取りを組み直すことに。

お帰りの際には「丁寧に対応してくれてありがとう」と言っていただき、後日も再来店していただけました。

この経験から、感情的にならずに相手の気持ちを受け止め、冷静に行動することの大切さを学びました。今後も相手に安心感を与える対応を意識していきたいと思っています。

《解説》
クレーム対応の経験では「冷静な対応」「相手への配慮」「その後の結果」の3点を意識して書くと、落ち着いた人物像が伝わります。

例文⑨:留学先での異文化コミュニケーション体験を伝える例文

ここでは、海外留学中に異文化の中で経験した「コミュニケーションの工夫」や「相手への配慮」を軸とした自己PR例文を紹介します。文化や言葉の壁を乗り越えた行動を具体的に示すことがポイントです。

《例文》

私は大学2年の夏に3か月間、オーストラリアへ短期留学した経験があります。現地の語学学校では多国籍の学生が在籍しており、最初は言葉や文化の違いに戸惑うことも多くありました。

そこで私は、相手の話をしっかり聞いて理解することを意識し、分からない表現があっても「今の意味をもう少し詳しく教えてもらえますか?」と丁寧に聞き返すようにしていたのを覚えています。

また、日本人以外の学生とも積極的に話しかけ、相手の文化背景を尊重する姿勢を心がけました。

その結果、チーム活動ではリーダーを任されるようになり、最終日のプレゼンでも高評価を得ることができました。

このことから、環境や背景の異なる相手と信頼関係を築くには、思いやりと丁寧な対話が欠かせないことを学んべたのもよい経験となっています。

《解説》
異文化体験の例では、壁にぶつかった点と、それをどう乗り越えたかをセットで描くと、柔軟性や適応力がより明確に伝わります。

例文⑩:グループワークで意見調整を行った経験を伝える例文

ここでは、大学のグループワークを通じて「意見の調整力」や「コミュニケーション能力」を発揮した経験を紹介します。対立を乗り越える姿勢を明確に示すことが大切です。

《例文》

私はゼミの中で、5人のチームでプレゼン発表を行うグループワークに参加した経験があります。

テーマは自由だったため、メンバー間で意見が分かれ、なかなか一つに絞ることができませんでした。私はまず、全員の意見を丁寧に聞き取り、それぞれの主張の背景を理解するのを努めることに。

そのうえで、「この2つの案を組み合わせれば、より魅力的になるのでは?」と中立的な立場から提案し、資料作成の役割分担も調整しました。

その結果、グループ全体の納得感が高まり、発表もスムーズに行うことができました。

教授からも「チームのまとまりが伝わる良い発表だった」と評価をいただき、対話を重ねて意見をまとめる力の大切さを学べ、今後の行動に活かしていきたいと思っています。

《解説》
意見調整の経験を書くときは、衝突があったことを隠さず、それをどう乗り越えたかに焦点を当てると説得力が増します。

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「コミュニケーション能力」の言い換え一覧

「コミュニケーション能力」という言葉を、より具体的に伝えるための表現を、特徴とあわせて紹介します。自分の強みやエピソードに応じて選ぶことで、説得力ある自己PRにつながるでしょう。

表現特徴
傾聴力相手の話をじっくり聞き、内容や意図を正確にくみ取る力。信頼関係の構築や円滑なやり取りに欠かせません。
対話力一方的に話すのではなく、キャッチボールのように言葉を交わせる力。相手に安心感を与える関係づくりに役立ちます。
調整力複数の意見や立場の違いを整理し、折り合いをつけてまとめる力。チームでの仕事やプロジェクト推進に必須です。
協調性自分の意見を押し付けず、周囲と歩調を合わせて動ける力。円滑な人間関係を築くうえで基盤となります。
提案力相手のニーズをくみ取り、適切な解決策やアイデアを伝える力。営業や企画職などで特に重視されます。
情報共有力必要な情報をタイミングよく、正確に伝えられる力。チームや部署間の連携においてミス防止につながります。
交渉力自分と相手の双方が納得できるよう、条件や意見をすり合わせる力。利害関係が絡む場面で活躍します。
プレゼンテーション力情報をわかりやすく、魅力的に伝える力。話し方や資料の工夫も含めて、相手の理解と共感を引き出します。
柔軟な対応力状況や相手に応じて、自分の話し方や態度を調整できる力。環境の変化やトラブルにも臨機応変に対応できます。
共感力相手の気持ちを理解し、寄り添う姿勢を持つ力。接客やチーム内での信頼関係づくりに強みを発揮します。

これらの表現を使うときは、単に言葉を置き換えるのではなく、具体的な経験や成果とセットで語ることが重要です。面接官に「実際にその力がある」と納得してもらえるよう意識してみてください。

コミュニケーション能力の自己PRで気をつけたい注意点

面接でコミュニケーション能力を伝えるときは、話す内容だけでなく「どのように伝えるか」も大切です。ここでは、見落としやすい注意点を3つ紹介します。

少しの工夫で印象が大きく変わるため、ぜひ意識してみてください。

  1. 抽象的な表現は避けて具体的に話す
  2. エピソードとスキルが一致しているかを確認する
  3. 過度な自己主張や話しすぎを避ける

① 抽象的な表現は避けて具体的に話す

「人と話すのが得意です」「協調性があります」といった表現は便利ですが、それだけだと面接官の記憶には残りにくいでしょう。大切なのは、実際のエピソードを交えて話すことです。

たとえば、「部活動で意見が分かれたとき、双方の意見を整理してまとめ役を務めた」といった具体的な行動と成果を伝えると、説得力が増します。ただし、抽象的な言い回しは避けてください

② エピソードとスキルが一致しているかを確認する

自己PRでよくある失敗は、語っているエピソードとアピールしたいスキルがかみ合っていないことです。たとえば「聞く力」を伝えたいのに、自分が発言した話ばかりでは違和感が残ります。

エピソードを選ぶときは、「この経験からどんな力が伝わるか」を意識し、話す内容とスキルに一貫性があるかを確認しましょう。

③ 過度な自己主張や話しすぎを避ける

伝えたいことが多くても、話が長くなりすぎると逆効果です。特にコミュニケーション能力をアピールする場では、相手の反応を見ながら、わかりやすく簡潔に伝えることが求められます。

一方的に話すのではなく、テンポよく話し、必要があれば区切りを入れてください。内容だけでなく、伝え方そのものも評価の対象になっていることを忘れないようにしましょう。

面接でコミュニケーション能力を効果的にアピールしよう!

面接で好印象を与えるには、コミュニケーション能力を自分の言葉で具体的に表現することが重要です。

企業がこの力を重視する背景には、他者との協力や業務の円滑化、そして柔軟な働き方への適応力が求められているからです。

伝える・聞く・質問するの3つの要素を意識しながら、職種ごとに必要なスキルを押さえておきましょう。例文を参考にすれば、自分の強みが整理しやすくなります。

さらに、言い換え表現や伝え方にも注意を払うことで、面接官の印象にしっかり残すことができるでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。