【例文5選】栄養士の志望動機の書き方|ポイントやNG例・面接での伝え方も紹介
この記事では、栄養士の志望動機の書き方がわからない方向けに、志望動機の書き方を徹底解説しています。
志望動機の基本的な書き方だけでなく、構成や書き方のポイント・施設別例文・NG例・面接の伝え方まで紹介しています。栄養士を志望している場合は最後まで確認して、好印象な志望動機の作成を目指しましょう!
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記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
栄養士とは?

栄養士とは、健康を保つために必要な栄養の知識を活かし、人々の食生活を支える仕事です。就職活動でこの職種を目指すなら、その役割や仕事内容を改めて確認しておくことが大切でしょう。
仕事内容を正しく理解しておくと、自分の強みや志望理由にも説得力が生まれます。
栄養士の主な仕事は、献立作成や栄養指導、調理現場の衛生管理など多岐にわたります。保育園や病院、介護施設など、働く場所によって対象や目的が異なるため、それぞれに合った対応が求められています。
また、栄養士は専門的な知識だけでなく、利用者や現場のスタッフとのコミュニケーション能力も重要です。相手の立場を理解しながら提案を行う力が求められます。
科学的な根拠に基づいた判断と、柔軟な対応力が必要になる場面も少なくありません。
まずはこの仕事の本質をしっかり理解しておくことで、志望動機の内容もより具体的になり、自分らしい言葉で伝える準備ができるでしょう。
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さらに、本記事の後半では実際に、栄養士を志望する際の志望動機を添削しています!
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【施設別】栄養士の仕事内容

栄養士が働く施設はさまざまで、それぞれの現場で求められる役割やスキルも異なります。
就活を進めるうえで、どのような職場が自分に合っているのかを見極めるには、それぞれの仕事内容を把握しておくことが大切です。
- 病院・クリニック
- 介護施設
- 保育園・幼稚園
- 学校給食
- 食品メーカー
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① 病院・クリニック
病院やクリニックで働く栄養士は、入院・通院患者の栄養管理を通して、治療をサポートするのが主な仕事です。
個別の栄養指導や食事プランの作成に加え、調理スタッフと連携して治療に必要な食事を提供します。
特に管理栄養士の場合は医師と相談しながら治療食の計画を立てるなど、より専門的な対応が求められるでしょう。
疾患ごとに異なる制限食の知識や、患者一人ひとりへの柔軟な対応力が必要です。栄養状態の改善という結果が見えやすいため、やりがいを実感しやすい職場といえます。
専門性の高い環境で経験を積みたい方には、非常に向いている現場です。
② 介護施設
介護施設での栄養士の主な役割は、高齢者の健康維持を支える食事の提供です。咀嚼や嚥下が難しい方への配慮が不可欠で、食べやすさとおいしさの両立が求められます。
行事食や季節感を取り入れたメニューなども重要で、入居者の楽しみにつながる工夫が必要です。介護度や健康状態に応じて細かな調整が発生するため、観察力と柔軟な対応力が求められます。
また、介護職員との連携も欠かせません。直接的に「おいしかった」と声をかけてもらえる機会も多く、日々の業務がやりがいにつながるでしょう。
③ 保育園・幼稚園
保育園や幼稚園で働く栄養士は、子どもたちの成長を食の面から支える大切な存在です。
年齢ごとの栄養バランスやアレルギーへの配慮が求められ、さらに「食べる楽しさ」を意識した献立作りも必要になります。
保育士や調理スタッフと協力して食育活動に取り組むことも多く、チームワークが鍵になります。保護者とのコミュニケーションや安心感の提供も含まれるため、思いやりや説明力も欠かせません。
子どもたちの笑顔や「おいしかった!」という反応が、毎日のモチベーションにつながるはずです。
④ 学校給食
学校給食に関わる栄養士は、児童や生徒に安全でバランスのとれた食事を届ける役割を担います。献立作成やアレルギー対応に加え、食材の発注・管理や調理スタッフとの連携も重要です。
また、給食時間を活用した食育指導では、子どもたちに「食の大切さ」を伝える機会もあります。
多くの生徒に同じ食事を提供する責任がある一方で、自分の考えた献立が喜ばれる達成感も大きいでしょう。衛生管理など、裏方の努力も欠かせない職場です。
⑤ 食品メーカー
食品メーカーで働く栄養士は、商品開発や栄養設計、品質管理が主な業務です。市場のニーズに応じた新商品開発では、企画から試作、表示内容の確認まで多くの工程に関わります。
チームでの連携やプレゼン能力も求められる場面が多く、食の知識を応用して幅広く活躍したい方に向いています。
消費者の健康意識や表示への関心が高まる中、専門知識をもとに正確な情報を発信できる栄養士の価値は高まっているといえるでしょう。
栄養士の志望動機の構成

栄養士を目指す就活生にとって、志望動機は自分の思いを伝える大切な要素です。説得力のある内容にするには、「結論・理由・具体例」の3つを意識して構成することが効果的でしょう。
ここでは、それぞれの要素について押さえるべきポイントを紹介します。
- 結論:栄養士を志望する理由を端的に伝える
- 理由:その動機に至った背景や価値観を説明する
- 具体例:経験やエピソードを交えて説得力を高める
① 結論:栄養士を志望する理由を端的に伝える
最初に志望理由をはっきりと伝えることで、読み手に強い印象を残せます。
たとえば「子どもの成長を食事面から支えたい」「高齢者の健康を食を通じて支援したい」など、自分の思いを率直に表現してください。
あいまいな言い回しでは印象が薄れてしまいます。誰にどう貢献したいのか、どんな役割を担いたいのかを明確にすることが重要です。
文章の出だしは、自分の軸が伝わる内容にすると、面接でも一貫性のある受け答えができるでしょう。
② 理由:その動機に至った背景や価値観を説明する
結論の次は、その思いに至った理由を説明します。背景を伝えることで、志望動機に深みが出て、納得感が高まるはずです。
たとえば家族の病気をきっかけに食事の大切さを実感した、子どもと接する中で食育に関心を持った、など自分の体験に基づいて書くと伝わりやすくなります。
自分の価値観や考え方が自然に伝わるように意識してください。理由に一貫性があると、志望動機全体の説得力が高まり、他の就活生との差別化にもつながります。
③ 具体例:経験やエピソードを交えて説得力を高める
最後に、実際の経験を交えて自分の志望理由を裏付けましょう。大学の授業や実習、ボランティア、アルバイトなどの中から印象的だったエピソードを選ぶと、読み手により具体的に伝わります。
ただし、単に何をしたかを述べるだけでは不十分です。その経験から何を学んだか、どのように気持ちが変化したのかを伝えるようにしてください。
経験と志望理由に一貫性があると、より自分らしい志望動機になるでしょう。エピソードは1つに絞り、自信を持って話せるものを選ぶのがおすすめです。
栄養士の志望動機の書き方のポイント

志望動機は、採用担当者に自分の思いや強みを伝える大切な手段です。内容次第で印象が大きく変わるため、伝え方には工夫が必要になります。
ここでは、伝わりやすく魅力的な志望動機にするためのポイントを紹介します。
- 具体性を意識してイメージしやすく伝える
- 志望先の特徴と自分の強みをリンクさせる
- ポジティブな言葉を使って前向きな印象を与える
- 文章は簡潔かつ論理的にまとめる
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① 具体性を意識してイメージしやすく伝える
納得感のある志望動機を伝えるには、内容に具体性を持たせることが欠かせません。たとえば「人の健康を支えたい」だけでは抽象的で、読み手の印象に残りにくいでしょう。
自分の経験やきっかけを交えて、「どんな場面でその思いを持ったのか」「なぜ志望先と結びついたのか」を明確にすることで、説得力が高まります。
「糖尿病教室での支援活動を知り、患者の生活を食で支える仕事に魅力を感じた」など、具体的な事例を加えるとイメージしやすくなります。
思いを明確なエピソードで裏付けることが、伝わる志望動機につながるのです。
② 志望先の特徴と自分の強みをリンクさせる
志望先ごとの特長を理解したうえで、自分の経験や強みをどう活かせるかを示すことが重要です。
ただ「料理が好き」「健康に興味がある」だけでは不十分で、「高齢者施設での実習を通じ、個別対応の大切さを学びました。
貴施設の取り組みに共感し、自分の経験を活かしたいと考えました」といった表現が効果的です。
採用担当者は、自分たちの職場でどう活躍できる人材かを知りたがっています。相手の特徴に合わせて、自分の強みや経験を的確に結びつけましょう。
③ ポジティブな言葉を使って前向きな印象を与える
志望動機には、前向きで明るい表現を使うことが大切です。
「不安がある」「苦手意識がある」などのネガティブな言葉を避け、「学んだことを活かしたい」「新たな環境で成長したい」といった前向きな姿勢を示しましょう。
また、「仕方なく選んだ」や「他に選択肢がなかった」といった受け身な理由はマイナス印象を与えます。積極的な志望の理由を伝えることで、熱意や意欲がしっかり伝わりやすくなります。
④ 文章は簡潔かつ論理的にまとめる
内容がどれほど魅力的でも、伝え方が長すぎたりわかりにくかったりすると、印象が薄れてしまいます。志望動機は200〜300字程度に収め、話の流れを整理しましょう。
PREP法(結論→理由→具体例→まとめ)を使うと、構成に一貫性が生まれ、読みやすさが向上します。
また、難しい言い回しは避け、わかりやすい言葉で書くことが大切です。簡潔に、伝えたいことをしっかり伝えることで、好印象を残すことができるでしょう。
栄養士の志望動機の例文【保育園・病院など】
どの職場を志望するかによって、栄養士として求められる役割や視点は大きく異なります。自分の想いを的確に伝えるためにも、志望先ごとの例文を参考にして具体的な表現を学びましょう。
さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、5つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①保育園・幼稚園の志望動機の例文
ここでは、保育園・幼稚園で栄養士を目指す志望動機の例文を添削しています。
栄養士として働く上で様々な選択肢がある中、なぜ保育園・幼稚園なのか自分の経験と園の特徴をつなげて語ることがポイントです。
【結論】 子どもたちの健やかな成長を、毎日の食事から支えたいと考え、 |
添削コメント|志望理由が「食を通じて支えたい」という内容だけでは、他園でも当てはまる志望動機になってしまいます。添削後は「園独自の取り組み」に触れ、志望先との魅力を具体化することで、志望動機の納得感を高めています。 |
【根拠となるエピソード】 私が栄養の大切さを認識し、保育園の栄養士を志すようになったのは幼少期の偏食経験がきっかけです。この経験をもとに、大学では乳幼児の栄養や食育を重点的に学び、保育園での実習ではアレルギー対応や献立作成の補助にも携わりました。 |
添削コメント|志望理由が原体験に基づいており、かつ簡潔に示せているため、読み手がこれ以降の文章で何が書かれているのかを予測しながら読み進めることができる文章になっています。 |
【エピソード詳細】 小さいころ、好き嫌いが多かった私は給食の時間が苦手でしたが、 |
添削コメント|栄養士の志望動機の文脈で、「保育園の先生が工夫を凝らした」と書いてしまうと、なぜ「この経験から栄養士になろうと思ったのか」と読み手に思わせてしまいます。そのため、「栄養士が味付けを工夫してくれた」に変更しました。 |
【企業を選んだ理由】 貴園は食育に力を入れておられ、 |
添削コメント|園の取り組みに共感したことを志望理由にしていますが、取り組みが抽象的に表現されており、どこに魅力を感じたのかが伝わりにくい文章になっています。添削後は、園独自の取り組みを具体的に挙げることで、企業選びの軸と志望理由の一貫性を示しています。 |
【入社後】 入園後は、子ども一人ひとりの発達に応じた献立作成や、食に興味を持ってもらえる工夫を通じて、保育と連携した栄養管理を実践していきたいです。 |
添削コメント|入社後のビジョンが明確で、園の役割や子どもへのアプローチにも配慮されており、好印象を与える内容です。志望理由から一貫して「食に興味を持ってもらいたい」という意欲が伝わる文章になっています。 |
【NGポイント】
全体的に「食育に興味がある」「子どもに関わりたい」といった点は伝わるものの、「なぜその保育園を志望したのか」が伝わらない点が問題でした。特に園独自の取り組みに対する表現の具体性が低く、どこに魅力を感じているのか曖昧でした。
【添削内容】
園の取り組みを抽象化せず、園の特徴に基づく具体的な言葉に言い換えました。また結論部では、他の幼稚園でも当てはまるような志望理由にならないように、ここでも園の特徴に触れるようにしました。
【どう変わった?】
園独自の特徴に触れながら、文章全体に論理的なつながりがある文章になったことで「この人は当園に合っている」と伝わる内容になりました。エピソード部分も原体験が具体的に示されており、納得感のある文章です。
・園の特徴に触れる ・原体験は具体的に ・文章全体の論理を意識する |
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②病院・クリニックの志望動機の例文
ここでは、 病院・クリニックで栄養士を目指す志望動機の例文を添削しています。
医療現場での栄養士の役割を正しく理解し、なぜその施設で働きたいのかを明確に伝えることが重要です。
【結論】 私は、患者さん一人ひとりの健康を食の面から支えたいという思いから、病院で栄養士として働きたいと考えています。 |
添削コメント|志望動機の要点が明確に伝わっており、読む側がこの文章に何が書かれているか予測できる点で、良い結論です。特に「誰に」「何を」「なぜ」という構成が整っている点が評価できます。 |
【根拠となるエピソード】 このように考えるようになったのは、祖母が入院していたときに、 |
添削コメント|「病院食が体調管理に関わっていた」はある種当たり前で、原体験としてはインパクトが弱いです。そこで「体調が回復していく過程を目の当たりにした」という具体描写を加え、食事が医療として機能する場面を実感した点を伝える文章にしました。 |
【エピソード詳細】 幼い頃、病院に見舞いに行った際、管理栄養士の方が祖母の病状に合わせて食事を調整し、回復を支えている姿を見ました。 |
添削コメント|「食事は治療の一部」という言葉だけで、栄養士を目指したという表現は、読み手からすると納得感の低い文章です。そこで発言者・場面・心境の変化を明確化することで、エピソードとしての信ぴょう性と納得感が高まります。 |
【企業を選んだ理由】 貴院は、栄養サポートチーム(NST)を通じて多職種と連携しながら患者さんの治療に貢献している点に魅力を感じました。特に、 |
添削コメント|「学んだ知識を活かしたい」だけでは大学で何を学んだのかが伝わりにくいため、「疾患別栄養管理」「臨地実習」などの具体的な学習内容を根拠として加えました。志望先への理解度を示しつつ、即戦力であることもアピールできています。 |
【入社後】 入職後は、患者さんの病態に応じた献立作成や食事指導を通じて、 |
添削コメント|「安心して食事を楽しめる環境づくり」が具体的にどういった環境か伝わらないため、病院栄養士ならではの役割である「病態に応じた対応」「回復意欲の支援」を、入職後の目標として盛り込みました。 |
【NGポイント】
元の文章では、「病院食が体調管理に関わっていた」や「学んだ知識を活かしたい」といった、ある種当たり前の意気込みが多く、志望理由や企業理解の深さが伝わりにくかったです。また、エピソード内での気づきやの心境の変化の説得力も低い印象でした。
【添削内容】
当たり前・抽象的な表現を具体化し、経験や学びの内容をより明確かつ印象的に伝わるよう修正しました。特に「食事の力を実感した経験」や「臨地実習での学び」など、志望理由と企業選びが一貫するような内容に整えました。
【どう変わった?】
全体を通して、志望動機に具体的な根拠となるエピソードが加わり、企業視点での納得感が高まりました。「栄養士としてこの病院のどこに魅力を感じたのか」も明確になり、成長意欲を感じさせる構成になっています。
・当たり前の表現は避ける ・企業理解が伝わる文章にする ・文章から伝わる印象を意識する |
③介護施設の志望動機の例文
ここでは、介護施設で栄養士を目指す志望動機の例文を添削しています。
介護施設で働く栄養士の志望動機を作成する際は、高齢者との関わりや身近な体験を軸に構成することがポイントです。
【結論】 高齢者一人ひとりの健康を支える食事づくりを通じて、介護施設の利用者の生活の質を高めたいと考え、 |
添削コメント|結論は志望動機全体の要約であり、「なぜこの施設か」にも触れる必要があります。「貴社を志望いたしました」だけでは理由が伝わらず、他施設でも使える表現になってしまいます。そこで企業の特徴と自分の価値観を結びつけて独自性を出しました。 |
【根拠となるエピソード】 幼い頃、祖母が介護施設に入所していた経験があり、 |
添削コメント|「印象に残っています」だけでは、「なぜ栄養士」「なぜ介護施設」に繋がる情報が伝わりません。そこで読み手に「何に気づき、どう感じたか」が伝わる文章に添削しました。 |
【エピソード詳細】 祖母は当時、食欲が落ちていましたが、施設の栄養士の方が季節の食材を使い、見た目や香りにも配慮した献立を工夫してくださったことで、食べる意欲を取り戻していきました。 |
添削コメント|「人の生活を支えたい」だけでは栄養士としての役割が漠然としすぎています。添削後では「栄養士として目指す姿」を具体化することで、志望動機の信ぴょう性を高めました。 |
【企業を選んだ理由】 貴施設では、管理栄養士と介護職の連携によって、嚥下機能や嗜好に応じた献立を工夫されており、利用者一人ひとりに寄り添った取り組みを大切にされている点に共感しました。 |
添削コメント|企業独自の取組や職種横断的な協力体制に触れつつ、それに自分自身が共感しているということが伝わる文章であり、企業を選んだ理由として納得感があります。 |
【入社後】 入職後は、利用者一人ひとりに寄り添いながら、 |
添削コメント|「安全で楽しめる食事を提供」では自分自身がそのためにどういった行動や工夫をとるのかが伝わりません。添削後は「体調変化への配慮」「チーム意識」を加えることで、主体性を持って、行動できる人物像をアピールしました。 |
【NGポイント】
文章全体的に、他の企業にも当てはまるような汎用表現が多く、企業独自の魅力や応募者自身の価値観との結びつきが弱くなっていました。また、エピソードや入社後では、自身の気づきや心境の変化の具体性が低かった点も課題でした。
【添削内容】
すべての段落において、抽象的な表現を見直し、経験から得た気づきや思考を具体的に示すようにしました。さらに、企業独自の特徴に触れたうえで、それに共感する理由や、自身の体験とのつながりを論理的に説明しています。
【どう変わった?】
企業視点から見て「この学生はうちの施設を理解している」と感じられる内容に変化しました。志望動機の根拠となる原体験と、企業の特徴が自然につながっており、入社後の内容も含めて意欲が感じられる志望動機になりました。
・汎用的な表現を避ける ・自身の思考や気づきを明記 ・企業特徴と原体験を結びつける |
④教育機関の志望動機の例文
ここでは、小学校や中学校といった教育機関で栄養士を目指す志望動機の例文を添削しています。
学校栄養士の志望動機は、「子どもとの関わり」と「食育の意義」をどう結びつけるかが鍵です。
【結論】 子どもたちの健やかな成長を食の面から支える栄養士として、学校給食を通じて食育に貢献したいと考えています。 |
添削コメント|この結論は簡潔で「学校給食を通じた食育への貢献」と、志望動機の論点が読み手に伝わりやすい点が評価できます。添削は不要です。 |
【根拠となるエピソード】 私自身、小学校の給食で苦手だった食材を |
添削コメント|「心と体に大きな影響を与える」は当たり前の内容なので評価されにくい表現です。そのため、実際にどのような工夫があり、どう克服できたのかを補足し、納得感を得られるようにしました。 |
【エピソード詳細】 大学では、栄養学だけでなく発育期の子どもの心理や教育についても学びました。給食実習では中学校にて献立作成の補助や |
添削コメント|「見学を経験」「関心を持つようになった」は受動的な表現で、主体性をアピールしたい志望動機では、評価されにくい文章です。そこで能動的な活動によって生じた自身の心境の変化を盛り込んで、説得力が増すようにしました。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント|「食育活動に力を入れ」は曖昧で汎用的な印象が強いため、実際の具体的な取り組み(行事食・郷土料理など)に言い換え、志望先の個性や理解度を明確にしました。 |
【入社後】 入職後は安全で栄養バランスの取れた献立を提供するだけでなく、児童・生徒と直接関わる中で、 |
添削コメント|「食を通じた心の成長」では「応募者自身がどういったことをしていきたいのか」の展望が見えにくく評価されにくい表現です。そこで、具体的な働きかけ(声かけ・工夫)と期待する成果(自信・協調性)に落とし込んで改善しました。 |
【NGポイント】
全体的に、どこの組織にも当てはまる汎用的な表現や主体性の見えない受動的な表現が多く、説得力に欠けていました。また、どのような行動や体験から志望動機が生まれたのかが十分に伝わりにくい構成になっていました。
【添削内容】
汎用的な表現・受動的な表現に対しては、具体的な経験や主体的な行動に基づく内容に差し替え、志望動機と職業理解の繋がりが明確になるよう修正しました。また、企業を選んだ理由では、独自性や共感したポイントをより深く伝えるようにしました。
【どう変わった?】
原体験と志望動機がつながる一貫した内容になり、応募先の教育機関でどう活躍できるかが明確になりました。企業視点でも「理解して志望している」「実際に現場で活躍する姿が想像できる」内容となり、評価されやすい志望動機に仕上がっています。
・汎用的な表現を避ける ・志望先の取り組みを具体的に表現する ・行動は主体性をアピールする |
⑤食品メーカーの志望動機の例文
今回は、食品メーカーで栄養士として働きたいと考える就活生向けに、商品開発や安心・安全な食品づくりに関心を持った背景をもとにした例文をご紹介します。
ここでは、食品メーカーでの栄養士を目指す志望動機の例文を添削しています。
食品業界への志望動機では、業務内容と自分の経験や強みを結び付け、企業にどう貢献できるかを明確に伝えることが重要です。
【結論】 私は栄養士として、お客様のニーズに合った商品開発を通じて、より多くの人の健康的な食生活を支える存在になりたいと考え、貴社を志望しました。 |
添削コメント|結論は志望動機の要旨を説明する必要がある部分ですが、「何がしたくて食品メーカーを志望したのか」が、簡潔に示されており評価できる文章です。 |
【根拠となるエピソード】 私は高校時代に、家族の健康診断の結果をきっかけに、家族の健康を気遣って毎朝自分で朝食を作っていました。 |
添削コメント|「心と体に影響」など抽象的な表現を避け、誰に対してどんな工夫をしたかという行動を具体化しました。さらに「なぜ食品メーカーに興味があるのか」がつながるよう、「機能性」「実用性」などの観点を加えました。 |
【エピソード詳細】 大学では |
添削コメント|「栄養学のゼミ」ではなく「食品機能に関するゼミ」とすることで、研究内容の要旨を一目でわかるようにしています。また、「健康に良い食材」という言葉は具体性に欠くため、「スーパーフード」のように研究対象も明確に示しています。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は原材料の安全性とバランスの良い商品開発に注力しており、 |
添削コメント|「自分の経験を活かして貢献できる」という表現では「どんな経験を活かせるのか」が伝わらないため、具体的な経験と企業の方針を結び付けることで、志望理由の納得感を高めました。 |
【入社後】 入社後は商品開発チームの一員として、 |
添削コメント|添削前は「自分なりのアイデア」など曖昧な表現が目立ち、商品開発にどう関わるかが具体化されていませんでした。添削後は「栄養分析」「代替食材の研究」といった学生時代の経験をもとに食品メーカーの研究職として貢献する姿勢が示せています。 |
【NGポイント】
全体的に、抽象的な表現が多く見られ、なぜ食品メーカーを志望するのかが非常に曖昧でした。特に研究内容が志望動機の軸にあるにも関わらず、研究内容・対象・アプローチが曖昧で、志望動機全体の説得力を低くする原因になっていました。
【添削内容】
「心と体に影響」「自分の経験」といった抽象的な表現を、読み手がイメージしやすいように詳細な表現に直しました。また、今回の志望動機の軸である研究について、研究内容・対象・アプローチを具体的に記述しました。
【どう変わった?】
研究について具体的に記述されたことで、「企業を選んだ理由」「入社後」の項目で「学生時代の経験を活かす」と書いた際の説得力が増しました。また企業側にとって「配属後に活躍する姿」がイメージしやすい文章へと改善されました。
・研究内容を明確にする ・原体験と志望動機の一貫性を意識する ・入社後の展望は具体的に表現 |
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栄養士の志望動機のNG例

志望動機は、自分の想いや強みを伝えるうえで非常に重要な項目です。ただし、内容によっては逆効果になる場合もあります。ここでは、避けるべきNG例とその理由を具体的に紹介します。
- 志望動機を使いまわしてしまう
- 待遇や福利厚生を強調しすぎてしまう
- 曖昧で抽象的な表現に終始してしまう
① 志望動機を使いまわしてしまう
複数の応募先に同じ志望動機を使いまわすのは避けたほうがよいでしょう。「人の健康を支えたい」といった一般的な理由では、どの施設にも当てはまりやすく、個性が伝わりません。
施設ごとの取り組みや理念に目を向けずに書かれた志望動機は、「本当に志望しているのか」と疑問を持たれるおそれがあります。
志望先の特徴や方針に触れ、自分の経験や価値観とどう結びついているかを示してください。その場しのぎではなく、自分の言葉で思いを伝える姿勢が大切です。
② 待遇や福利厚生を強調しすぎてしまう
「残業が少ないから」「福利厚生が充実しているから」など、待遇面ばかりを理由に挙げると、仕事への熱意が伝わらないことがあります。
もちろん働きやすさは大切ですが、それだけを強調すると受け身な印象を与えかねません。志望動機では、仕事内容や理念への共感、成長意欲といった前向きな視点を中心に伝えてください。
働きやすさを理由にする場合も、「その環境で力を発揮したい」といった前向きな表現にすると印象が変わります。
③ 曖昧で抽象的な表現に終始してしまう
「人の役に立ちたい」「食の大切さを伝えたい」といった思いだけでは、具体性に欠けて伝わりにくくなります。言葉自体は悪くありませんが、背景となる体験や行動がないと説得力が出ません。
読み手は、「なぜそう思ったのか」「何をきっかけにそう感じたのか」といった具体的なエピソードを求めています。
抽象的な言葉を使う場合でも、自分の経験を交えて説明すると、内容に厚みが出て伝わりやすくなります。
面接で栄養士の志望動機を上手に伝えるコツ

面接は、エントリーシートでは伝えきれない熱意や人柄を直接アピールできる大切な場です。採用担当者に好印象を残すには、伝え方の工夫が欠かせません。
ここでは、志望動機をより効果的に伝えるための3つのポイントを紹介します。
- エントリーシートでは伝えきれない想いを補足する
- 過去の経験をストーリーとして語る
- 栄養士としての熱意や将来像を明確に伝える
① エントリーシートでは伝えきれない想いを補足する
面接では、エントリーシートに書いた内容をただ繰り返すのではなく、その背景や理由を自分の言葉で補足することが大切です。
たとえば「健康を支える仕事がしたい」と書いたなら、「どんな経験からそう思うようになったのか」「どのような場面で強く感じたのか」といった具体的な話を加えると、説得力が増します。
文章だけでは伝えきれない思いや考えを、表情や声のトーンも交えて届けられるのが面接の強み。採用担当者が知りたいのは、あなたの言葉に込められた意志や価値観です。
形式よりも、率直に話すことを心がけてください。
② 過去の経験をストーリーとして語る
志望動機を伝えるときには、これまでの経験をストーリー仕立てで話すと、印象に残りやすくなります。
たとえば「実習で高齢者の食事支援に関わった」と伝える際も、「利用者の笑顔が印象に残り、自分も誰かの支えになりたいと思った」といった場面描写を交えると共感を得やすくなるでしょう。
経験の流れは「出来事 → 気づき → 行動 → 学び」の順に整理すると、話にまとまりが出て伝わりやすくなります。
感情や思考の変化も添えることで、ただの説明ではなく、あなただけのストーリーにすることが大切です。
③ 栄養士としての熱意や将来像を明確に伝える
面接では、「なぜ栄養士になりたいか」だけでなく、「将来どのように活躍したいか」を具体的に伝えることが大切です。
採用担当者は、あなたが職場でどう貢献し、どんな成長を見込めるのかを知りたいと考えています。
たとえば「子どもの食育に関わり、健康習慣づくりを支えたい」など、志望先の特徴と自分の目標が合っていれば、より納得感のある話になります。
今はスキルに自信がなくても、「努力を重ねて成長していきたい」という姿勢が伝われば、前向きな印象を残せるでしょう。
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栄養士の志望動機を成功につなげるには

栄養士として就職を目指すなら、志望動機の質が合否を左右するといっても過言ではありません。
まずは「栄養士とは何か」という基本を押さえた上で、施設ごとの仕事内容や役割の違いを理解することが重要です。
次に、志望動機は結論・理由・具体例の構成を意識しながら、相手に伝わるよう工夫しましょう。書き方のポイントを押さえた例文を参考に、自分らしさを表現してください。
NG例を知っておくことで、避けるべき落とし穴にも気づけます。面接では、書類で伝えきれなかった思いや将来のビジョンを自分の言葉で語ることが大切です。確かな準備で自信を持って臨みましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。