新卒でマーケティング職は難しい!|必ず就くための就活戦略を紹介
マーケティング職は、企業の商品やサービスが売れる仕組みを作るという文系職の中でも花形の職種です。
しかしその一方で、「新卒で目指すのは難しい」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
この記事では、新卒でマーケティング職に就くことができるかどうかを解説しつつ、その原因や対策方法も紹介します。
業界研究のお助けツール
- 1企業・業界分析シート|徹底分析
- 分析と選考管理が一括完了!
- 2適職診断|自分の合う仕事
- 3分であなたに合う仕事が見つかる
- 3AI強み診断|自己分析
- AIがあなたの強みを診断!
- 4志望動機テンプレシート|簡単作成
- カンタンに志望動機が書ける!
新卒でマーケティング職は可能だが難しい!
結論からいうとマーケティング職に新卒で就くことは可能ですが、かなり難しいと言えます。
マーケティングは商品やサービスが売れる仕組みを作る職種のことで、就活生から華やかなイメージを持たれることも多い人気の職種です。
しかし、マーケティングは企業の売り上げを大きく左右する重要な職種であるため、企業側は新卒の採用人数を大きく絞っているor全く採っていないのが実情です。
これら2つの理由が重なるため、マーケティング職に新卒で就くことが難しいと言われています。
新卒でマーケティング職に就くのが難しい理由
新卒でマーケティング職に就くのはなぜ難しいのでしょうか。ここではその理由として以下の3つを解説します。
- 就活生からの人気が高いから
- そもそも募集が少ないから
- 営業職から異動で就く場合が多いから
①就活生からの人気が高いから
新卒生がマーケティング職に就くのが難しくなっている一番の原因は、就活生からの人気が高いことです。言い換えれば、志望者が多いために倍率が高いということです。
就活生からの人気が高い理由は、「大学の授業で興味を持ったから」「なんかキラキラしているから」「インパクトの大きい仕事をしたいから」「営業は向いてなさそうだから」など様々あるでしょう。
しかし実際のところ、そういった志望動機で受からなかった就活生が多かったからこそ、「マーケティング職は難しい」という話がよく言われるようになったのかもしれませんね。
②そもそも募集が少ないから
マーケティング職の採用人数が一般に少ないこともマーケティング職に就くのが難しい理由と言えます。
そもそも日本では、採用時点で配属先の部署が決まるジョブ型採用を取り入れている企業は少なく、新卒を一括で総合職として雇い、そこから各部署に配属されることが一般的です。
新卒採用でマーケティング職を募集しているのは外資系企業か一部の日系企業のみです。また、採用枠も営業職などに比べ、少ないことが多く、狭き門となっています。特に食品や消費財メーカーは全体の採用人数も他業界と比べて非常に少ないため、難易度はさらに高いと言えるでしょう。
③営業職から異動で就く場合が多いから
マーケティング職は自社の別部署、主に営業職から異動で就くことが一般的です。
マーケティング職は自社の事業への理解だけでなく、統計や企画力、プロジェクトマネジメント力などさまざまな能力が求められます。そのため、営業などで現場を知った後にキャリアアップとしてマーケティング職を設定している会社が多いのです。
また、「大学でマーケや統計を学んだから新卒でも働けるはずだ」と思っている人は勘違いをしています。ビジネスの上でのマーケティングと学問としてのそれには大きな乖離があるからです。
実際、大学で学ぶマーケティングは学問的な側面が強く、一方実務の世界では、自社の強み・弱み、消費者と自社の関係性の位置付けなどマーケティングを行う上で知っておかなければいけない知識や考え方が多くあります。
新卒でマーケティング職に就くことができる企業は?
新卒でマーケティング職を募集している会社は少ないながらにも存在します。ここでは具体的にどういった企業が募集しているのか、またその代表的な企業名を紹介しているので、マーケティング職を志望している就活生はぜひ参考にしてくださいね。
- マーケティング職を募集している事業会社
- マーケティング支援会社
- ベンチャー企業
①マーケティング職を募集している事業会社
職種別採用でマーケティング職を募集している会社に応募することが最も確実に新卒でマーケティング職に就ける方法です。
特に、外資系消費財メーカーは職種別採用を行なっていることが多いので、マーケ職志望の就活生は必ずチェックしましょう。
また、一部の日系企業もマーケティング職採用を行なっていますが、企業によっては入社してすぐにマーケティングの部署に配属されるのではなく、数年間営業などで現場を学んでから異動になるというパターンもあります。OB訪問や面接の逆質問でこの点は確認しておくようにしましょう。
以下でマーケティング職を募集している企業の一部を紹介します。
外資系企業 |
①P&G ②ユニリーバ ③ユー・エス・ジェイ ④日本ロレアル ⑤ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループ ⑥ネスレ日本 |
日系大手企業 |
①楽天 ②資生堂 ③ソニー ④ライオン ⑤花王 ⑦ユニ・チャーム ⑧JAL ⑨LINE |
②マーケティング支援会社
マーケティングにどんな形であれ携わりたいという人はマーケティング支援会社をチェックしておきましょう。
マーケティング支援会社とは企業のマーケティング課題の解決や支援を行う会社のことです。具体的には、広告代理店や広告代理店の子会社であるマーケティングコンサル会社、調査会社などが当てはまります。
事業会社と違いさまざまな業界のマーケティングに携われるため、将来事業会社のマーケティング職に転職したい人にもおすすめです。
ただし、支援会社の営業部や人事部に配属される可能性もあるため、確実に新卒でマーケティング職に就ける保証はありません。
以下でマーケティング支援会社の一部を紹介します。
マーケティング支援会社 |
①電通 ②電通デジタル ③博報堂 ④博報堂コンサルティング ⑤博報堂マーケティングシステムズ ⑥ADKマーケティングソリューションズ ⑦サイバーエージェント |
③ベンチャー企業
募集が殺到する大手と違い、ベンチャーであればマーケティング職に就ける可能性が高くなります。
ベンチャー企業は特にWEB・デジタルマーケティングに強いことが多く、具体的にはWEBサイトやソーシャルメディア広告の運用などを担当することが多いようです。
ただし、メーカーのマーケティングとは似て非なるものであるため自分がどっちのマーケティングをやりたいかは十分に考えるようにしてくださいね。
絶対にマーケティング職に就きたい人がすべきこと
本選考では、マーケティング職の少ない枠を多くのハイレベルな就活生と争うことになります。
ここでは、他の就活生と差別化をする方法として以下の3つを紹介します。
- 選考対策に力を入れる
- 志望企業のインターンに参加する
- 長期インターンや独学でマーケティング経験を積む
①選考対策に力を入れる
一にも二にも、まずはESやWEBテスト、面接・グループディスカッションなど基本的な対策に力を入れるようにしましょう。
上述の通り、マーケティング職を募集している企業は、そもそも全体の採用人数自体が少ないことが一般的です。
また、マーケティング職を志望している優秀な就活生も、同じ企業を志望することになるため、必然的に倍率が高くなってしまうのです。特に外資系のメーカーはかなり難易度が高くなる傾向にあります。
後述するようなマーケティングの知識をつけることも重要ですが、ESやWEBテストで落ちていたら、その知識や熱意を伝える機会すら得ることができません。
そのため、まずはESやWEBテストの対策に時間を割くように心がけましょう
②志望企業のインターンに参加する
志望企業のインターンに参加し、業務に対する理解を深めること・選考優遇をゲットすることも重要です。
マーケティングは企業によって、その手法や考え方に大きな違いがあります。インターンを通してその点を理解し、志望動機などに落とし込むことで、面接官に熱意や理解度をアピールすることができるでしょう。
また、インターンに参加することで早期選考や面接の免除など、選考上の優遇を受けられることも多いため、インターンに参加した人としない人で本選考での採用率に大きな差が生まれてしまいます。
③長期インターンや独学でマーケティング経験を積む
長期インターンや独学でマーケティング経験を積むことも、他の就活生との差別化につながるでしょう。マーケティングの経験をガクチカや自己PRでアピールすることで、面接官に社内で活躍するイメージを持ってもらえるからです。
長期インターンでマーケティングを学ぶメリットとして、社員から直接マーケティングについて学ぶことができることや、個人でやるよりも大規模のマーケティングに携われることが挙げられます。
一方、独学とはブログやSNSなど個人で利用できる媒体を使ってWEBマーケティングを経験することを指します。例えば、ブログでアフィリエイトや広告収入を得るには、ターゲットの選定やそのターゲットのニーズにあったコンテンツを作成するなど、WEBマーケティングの知識が必要です。
どちらの方法でも、マーケティングの経験を積む中で、売上など結果を出すことができれば、ガクチカとしてアピールすることができます。
キャリアアップで就くことも視野に入れる
実際のところ、新卒でマーケティング職に就けない可能性は十分にあります。そのため、異動や転職などキャリアアップでマーケティング職に就くことも視野に入れて就活を進めるのがおすすめです。
その一例として、新卒では営業部に所属し、現場を経験した後、マーケティング部署に異動を狙う方法があります。ただし、こういった内部の情報はネットだけでは集めるのが難しため、OB訪問などで聞くなどして集めるようにしましょう。
このように将来的なキャリアプランも見据えて就活に臨むことで、仮にマーケティング職に新卒で就けなくても、慌てずに就活を続けることができます。
マーケティング職に就くためには志望動機をしっかり固めよう
マーケティング職は、採用人数が少ない×就活生から人気があるという2つの理由で新卒でなるのが難しいということがわかったと思います。
そのため、「営業が向いてなさそうだから」などフワフワした理由ではなく、はっきりと自分の思いを伝えられるように志望動機を固めなければなりません。
特に、なぜその業界・企業で、また数ある職種の中でマーケティング職なのかを、論理的にアピールできるようにしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。