DICの年収や初任給を紹介!事業内容や他社との比較まで
DICは、印刷インキや有機顔料で世界トップシェアを誇る化学メーカーです。
就活生の皆さんは、「平均年収や初任給はどれくらい?」「どんな会社なのか詳しく知りたい」などの疑問を持っているでしょう。
そこで、この記事ではDICの平均年収や初任給をはじめ、就活に役立つ情報をわかりやすく解説します。
さらに、競合となる化学メーカーの情報も比較しながら紹介していくので、企業研究にぜひ役立ててください。
DICの平均年収は758万
DICの平均年収は758万円です。また、従業員数は約3,744人で、平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は18.9年となっています。
平均年間給与 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
7,584,567円 | 3,744人 | 44.1歳 | 18.9年 |
令和4年度の日本の平均年収は458万円なので、DICの平均年収は、全国平均と比べてかなり高いことが分かります(引用:令和4年分 民間給与実態統計調査)。
待遇面から、安心して働ける会社と言えそうですね。
DICの初任給
DICの初任給は、最終学歴によって異なり、博士了の場合は303,390円、修士了の場合は248,920円、学部卒の場合は227,920円となっています。
初任給(2022年入社者実績) | |
博士了 | 303,390円 |
修士了 | 248,920円 |
学部卒 | 227,920円 |
昇給は年に1回(4月)、賞与は年に4回(4月・5月・10月・11月)あります。
DICの募集要項
ここではDICの募集要項を見ていきましょう。
DICでは、技術系、生産系、事務系と幅広い職種で募集をしています。勤務地は東京、大阪、愛知など全国各地に及び、将来的には海外で活躍するチャンスもあるそうです。
募集職種 | ■技術系職種 基礎・開発研究 応用・改良研究 分析・物性解析・計算化学・データサイエンス 知的財産 等 ■生産系職種 生産技術 生産プロセス開発 生産システム開発 製造 品質保証 等 ■事務系職種 営業・マーケティング 購買・物流 総務・人事 等 |
勤務地 | 東京、大阪、愛知、千葉、埼玉、群馬、茨城、石川、三重、滋賀の各都府県 ※将来的には海外も含む |
休日休暇 | 2022年度年間休日124日(週休2日制) 年次有給休暇:初年度13日、次年度14日、最高20日付与 その他各種特別有給休暇あり |
諸手当 | 住宅手当 家族手当 通勤手当 時間外手当 等 ※固定残業代の設定はなし |
福利厚生 | DIC企業年金基金 DIC福祉基金 財形貯蓄制度 従業員持株会 寮 社宅 社員クラブ 保養所 スポーツ施設 各事業所に食堂・医務室 各事業所に文化・体育サークル等あり |
年間休日は124日と充実しており、プライベートの時間もしっかり確保できます。各種手当や福利厚生も充実しており、社員寮や社宅、社員クラブ、保養所など、働きやすい環境が整っているのも魅力です。
仕事とプライベートを両立しながら、安心して長く働きたいと考えている就活生におすすめの企業ですね。
DICの企業情報3つ

ここでは、DICについてより深く知っていただくために、以下の3つのポイントに絞って紹介します。
- DICの事業展開
- DICの企業業績
- DICの企業理念
①DICの事業展開
DICは、大きく分けて3つの分野で事業を展開しています。
- パッケージング&グラフィック
包装材料の分野です。印刷インキや接着剤など、パッケージ用途における材料やソリューションを提供しています。 - カラー&ディスプレイ
表示材料の分野です。液晶材料から化粧品用顔料まで、ニーズに合わせた幅広い製品やサービスを提供しています。 - ファンクショナルプロダクツ
機能材料の分野です。コーティング剤や工業用粘着テープ、脱気・吸気モジュール等が挙げられます。
DICは、このように多岐にわたる事業を通して、私たちの生活を支えているだけでなく、社会課題の解決や、より良い未来を創造するための取り組みにも力を入れています。
②DICの企業業績
ここでは、DICの過去5年間の売上高と利益を見ていきましょう。
2019年から2022年にかけて、売上高は7,000億円台から1兆円台へと大きく成長しています。特に、2022年は1兆542億円と過去最高の売上高を記録しました。
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
売上高 | 7,686億円 | 7,012億円 | 8,554億円 | 10,542億円 | 10,387億円 |
営業利益 | 413億円 | 397億円 | 429億円 | 397億円 | 179億円 |
経常利益 | 413億円 | 365億円 | 438億円 | 399億円 | 92億円 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 235億円 | 132億円 | 44億円 | 176億円 | -399億円 |
③DICの企業理念
就職活動では、企業の理念やビジョンに共感できるかどうかが、長く働き続ける上でとても大切になります。
DICの経営理念は、「絶えざるイノベーションにより豊かな価値を創造し、顧客と社会の持続可能な発展に貢献する」こと。
さらに、DICで働く上で大切にすべき行動指針として、「進取」「誠実」「勤勉」「協働」「共生」の5つを掲げています。
経営理念 絶えざるイノベーションにより豊かな価値を創造し、 顧客と社会の持続可能な発展に貢献する 経営ビジョン 彩りと快適を提供し、人と地球の未来をより良いものに Color & Comfort – 行動指針 進取:イノベーションを通して価値を創造するために、変化を恐れず受け入れ、自らも変化する心を持つ。固定観念にとらわれず、自由な発想や新しい視点で考え実行する。 誠実:倫理的で正直な態度を貫き、良識と責任感を持って課題に真摯に向き合い、末永くお客様、同僚など、会社と関りを持つ全ての関係者からの信頼を得る。 勤勉:当事者意識と向上心を持ち、なすべきことに自ら進んでひたむきに努力を重ね、その責任を果たす。 協働:社員一人ひとりの個性や多様性を尊重し、グループ総力を結集し、社外関係者とも協力し、知恵を出し合いながらより良いものを生み出していく。 共生:コンプライアンスの意識を超えて「良き企業市民」としての社会的責任を果たし、持続可能な価値を持った製品・サービスの提供、ならびに社会貢献を推進する。 |
DICの競合企業3社

今回は、DICの競合企業として、以下の3社をピックアップしました。
- artience株式会社
- カネカ
- レゾナック
①artience株式会社
DICと同様に、印刷インキや顔料などの分野で事業を展開しているのが、artience株式会社です。
以前は「東洋インキSCホールディングス」という社名で、長年、印刷業界をリードしてきました。
資本金 | 31,733,496,860円 |
売上高 | 315,927百万円(2022年12月期) |
平均年収 | 7,452,384円(2022年12月31日現在) |
初任給 | 博士了:275,010円修士了:251,310円大学・高専専攻科卒:232,310円高専本科卒:213,110円 |
従業員数 | 403人(2022年12月31日現在) |
2022年度の売上高は、約3,159億円と、DICに匹敵する規模を誇ります。
②カネカ
カネカは、化学製品の開発・製造・販売を行う企業です。
DICと事業領域が重なる部分も多いですが、カネカは特に、食品や医薬品関連の素材に強みを持っています。
資本金 | 330億46百万円 |
売上高 | 755,821百万円(2023年3月期) |
平均年収 | 7,731,882円(2023年3月31日現在) |
初任給 | 博士了:272,000円修士了:240,400円学部卒:224,000円 |
従業員数 | 3,447人(2023年3月31日現在) |
平均年収は約773万円と、DICと比較しても高水準であり、福利厚生も充実していますよ。
③レゾナック
レゾナック・ホールディングスは、半導体や電子材料などの分野で世界トップクラスのシェアを持つ企業です。
DICとは事業領域が異なりますが、最先端の技術力とグローバルな事業展開は、DICと共通する点も多いと言えます。
資本金 | 182,146百万円 |
売上高 | 1,392,621百万円(2022年12月期) |
平均年収 | 7,889,377円(2022年12月31日現在) |
初任給 | 博士了:315,000円 修士了:260,000円 学部卒:240,000円 |
従業員数 | 3,322人(2022年12月31日現在) |
2022年12月期の売上高は約1兆3,926億円と、DICと比較しても非常に規模が大きく、従業員数は約3,300人、平均年収は約789万円と、いずれも高水準です。
DICの情報を集めて業界理解を深めよう
この記事では、DICの事業内容や業績、理念などについて詳しく解説してきました。
就職活動では、企業の待遇面や将来性など、様々な情報を収集することが重要です。
上場企業の場合は、企業公式サイトだけでなく、有価証券報告書もチェックすることで、より詳細な情報を得ることができますよ。
ぜひ、これらの情報を参考に、DICへの理解を深め、就職活動につなげていきましょう!
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。