デンカの平均年収はどれくらい？｜企業研究に役立つ情報も紹介

デンカは、電子部材や電子包材、機能性セラミックスなどを製造販売する、総合化学品メーカーです。

就活生の皆さんの中には、「デンカってどんな会社だろう？ 年収や初任給はどれくらいなんだろう？」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、デンカの年収や初任給、売上高について詳しく解説していきます。さらに、競合となる企業情報も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

デンカの平均年収は768万円

デンカの平均年収は768万円です。ここでは、デンカの平均年収に関する詳細を、有価証券報告書の情報に基づいてご紹介します。

平均年収（万円）	従業員数（人）	平均年齢（歳）	勤続平均年数（年）
768	4,198	40.7	16.4

参考までに、国税庁が発表している「令和4年分　民間給与実態統計調査」の結果も見てみましょう。

この調査によると、2022年度の給与所得者の平均給与は458万円でした。デンカの平均年収は、日本国内の平均年収と比較すると、300万円以上も高い水準となっています。

デンカの初任給

次に、デンカの初任給について見ていきましょう。デンカの公式サイトで公開されている募集要項によると、最終学歴別の初任給は以下の通りです。

事務系・技術系	初任給（東京、大阪、名古屋、千葉、大船）	初任給（福岡、札幌、仙台）	初任給（青海、大牟田、渋川、伊勢崎、五泉）
高専本科卒	222,480円	220,056円	218,844円
高専専攻科卒	230,122円	227,636円	226,393円
学部卒	240,570円	238,052円	236,793円
修士卒	257,547円	254,870円	253,531円
博士卒	311,322円	308,356円	306,873円

デンカの初任給は、学歴によって異なり、東京、大阪、名古屋などの都心部の方が高めに設定されています。

また、基本給に加えて、時間外労働手当や通勤交通費などの諸手当が支給されます。昇給は年1回（4月）、賞与は年2回（7月と12月）支給されます。

デンカの募集要項

次に、デンカの募集要項を見ていきましょう。

勤務時間	8:30～17:20（休憩 12：00〜13：00）
休日・休暇	休日休暇 完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、GW、慶弔、年次有給他 年間休日123日（2023年度実績）
福利厚生	社宅・寮　全国完備、各種保険完備、共済会、財形、持ち株会、住宅融資 等
教育研修	階層・専門別研修 、通信教育・語学研修、海外研修、OJT制度 等

デンカは、福利厚生や教育体制が充実しており、休日休暇も多いなど、働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。

※募集要項は変更される可能性がありますので、必ず最新情報を確認するようにしてください。

デンカの企業情報

ここでは、デンカの企業情報を以下の3つに整理して紹介します。

1. デンカの事業内容
2. デンカの売り上げ・実績
3. デンカの基本理念

①デンカの事業内容

デンカは、「電子・先端プロダクツ部門」「ライフイノベーション部門」「エラストマー・インフラソリューション部門」「ポリマーソリューション部門」の4つの部門で事業を展開しています。

各部門の主な事業内容は以下の通りです。

• 電子・先端プロダクツ：リチウムイオンバッテリー向け導電助剤や放熱材料・基板、機能性セラミックス・フィルム・テープなど
• ライフイノベーション：インフルエンザワクチンや新型コロナウイルスなどの抗原迅速診断キットをはじめとする検査試薬など
• エラストマー・インフラソリューション：機能性エラストマー、特殊混和材、農業・土木向けコルゲート管、肥料、高断熱アルミナ繊維など
• ポリマーソリューション：スチレン系機能樹脂、アセチル系化成品、ウィッグ用合成繊維、食品包装材料など

②デンカの売り上げ・実績

デンカの売上高・実績は以下の通りです。

決算年月	2020年度	2021年度	2022年度
売上高（百万円）	354,391	384,849	407,559
経常利益（百万円）	34,729	40,123	32,324

表を見てみると、デンカの売上高と経常利益は増加傾向にあることがはっきりと分かります。

売り上げが伸びている要因としては、新型コロナウイルス抗原検査キットの出荷が好調だったこと、そして、半導体関連や電動車関連材料の販売が堅調に推移したことが挙げられます。

③デンカの基本理念

デンカの企業理念である「The Denka Value」は、「Denka の使命（Denka Mission）」と「Denka の行動指針（Denka Principles）」の2つから成り立っています。

「Denka の使命（Denka Mission）」は、「化学の未知なる可能性に挑戦し、新たな価値を創造（つくる）ことで、社会発展に貢献する企業となる。」です。

そして、「Denka の行動指針（Denka Principles）」としては、以下の項目が挙げられています。

わたしたちは、 一、「誠意」と「チャレンジ精神」で、果敢に難題に挑みます 一、「未来」に向け、今何をなすべきかを考え、行動します 一、「創造」溢れるモノづくりを通して、お客様へ新たな価値と感動を届けます 一、「環境」に配慮し、「安全」優先の明るい職場をつくります 一、「信頼」される企業としての誇りを持ち、より良い社会作りに貢献します

デンカの競合企業3社

最後に、デンカの競合企業を3つピックアップし、基本情報を業界研究もかねて確認していきましょう。

1. UBE
2. レゾナック・ホールディングス
3. トクヤマ

①UBE

UBEは、化学製品や建設資材、産業機械などを製造する、大手総合化学メーカーです。

化学事業においては、基礎化学品から最先端分野の高機能品まで幅広く展開しています。また、ナイロン原料では世界トップクラスのシェアを誇り、日経平均株価の構成銘柄にも選出されています。

売上高（百万円）	494,738
従業員数（人）	2,216
平均年間給与（万円）	745
平均年齢（歳）	42.6
平均勤続年数（年）	15.3

②レゾナック・ホールディングス

レゾナック・ホールディングス（旧：昭和電工）は、大手総合化学メーカーである「レゾナック」の持株会社です。半導体、電子材料、モビリティなどを中心に、幅広い事業を展開しています。

中でも、半導体・電子材料の分野では、世界シェアNo.1を獲得している製品を多数保有しています。今後はこの分野を成長の中心に据え、長期的な戦略を描いています。

売上高（百万円）	1,392,621
従業員数（人）	3,322
平均年間給与（万円）	788
平均年齢（歳）	41.2
平均勤続年数（年）	17.1

③トクヤマ

トクヤマは、ポリ塩化ビニルや電子材料などを手掛ける総合化学工業メーカーです。事業は、化成品、セメント、電子材料、ライフサイエンス、環境事業の5つのセグメントを中心に展開しています。

具体的には、基礎化学品から医薬品原薬などのファインケミカル、セメント、高純度多結晶シリコンに代表される電子材料、歯科器材やメガネ材料まで、幅広い市場に向けて、付加価値の高い製品を提供しています。

売上高（百万円）	351,790
従業員数（人）	2,459
平均年間給与（万円）	704
平均年齢（歳）	41.27
平均勤続年数（年）	17.00

デンカの企業研究を進めよう

本記事では、デンカの年収や売上高について解説しました。デンカの平均年収は768万円と、国内企業の平均を300万円以上も上回っています。

また、福利厚生や教育体制が充実しており、働きやすい環境が整っていることも魅力です。

デンカについてさらに詳しく知りたい方は、公式サイトだけでなく、有価証券報告書なども参考にしてみましょう。本記事で紹介した情報を参考に、デンカの企業研究を進めてみて下さい。