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【例文4選】教員採用試験の自己PRの基本構成・ポイントなどを紹介

教員採用試験を突破するためには、エントリーシートや面接の攻略が大切です。特に自己PRにおいては、教員としての資質を伝える工夫が求められます。

しかし実際に自己PRを作ろうとすると、「どんなポイントがある?」と気になってしまうものではないでしょうか。

そこで本記事では、教員採用試験の自己PRについて重要性やポイントなどを詳しく解説します。

自己PRの例文もご紹介しているので、採用試験対策にぜひご活用ください。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

教員採用試験で自己PRが大切な理由

教員採用試験の突破には、自己PRの練り上げが大切だと言えます。教員採用試験では、強みや長所のアピールだけでなく人柄を伝える必要もあるためです。

自己PRを通じて教員にふさわしい人柄であることを採用担当者に伝えられたら、合格に大きく近づけるでしょう。

実際に人物重視の採用に力を入れる自治体も多い点は理解したうえで、自分を最大限魅力的に伝えられる自己PRを考えることが重要です。

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さらに、本記事の後半では実際に、教員採用試験で提出する自己PR例文を添削しています!

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教員採用試験の自己PRの基本構成3段階

自己PRの作成にあたっては、基本の流れを意識することが大切です。

ここでは、員採用試験における自己PRの基本構成を以下の3段階に整理して解説します。

  1. 結論
  2. 具体的なエピソード
  3. 教員になった後の活かし方

①結論

教員採用試験の自己PRを作成する際にはまず、結論である自分の強みや長所を端的に述べます

ビジネスの現場においては、結論から話をすることが基本です。文章であっても口頭での報告や発表、提案であっても、結論ファーストの基本は変わりません。

最初に結論を話すことで、これからどんな話をするのか相手に伝わりやすくまります。

どのような内容にするとしてもまずは、「私の長所(強み)は、〇〇です」と端的に伝えて自己PRを始めるようにしましょう。

②具体的なエピソード

結論として最初に自分の強みを伝えたら、次にその根拠として具体的なエピソードを伝えるようにします。

結論を伝えたら、その理由を次に述べるのが論理的文章の基本であるためです。そして具体的なエピソードを添えることで、話の説得力が増します。

エピソードの種類は、社会的に見て印象が良くないもの(ギャンブルや法律に触れる行為など)でなければ問題ないでしょう。

何らかの問題や課題があり、そのために活動をして成果につなげた経緯を伝えることが理想です。

③教員になった後の活かし方

具体的なエピソードを伝えたら、最後に教員になった後に自分の強みをどう活かすのか伝えて、自己PRを終えます

採用側が知りたいのは強みそのものではなく、強みをどう仕事に活かして活躍してくれるのかであるためです。

自分が伝えたい強みと内容が矛盾したりずれたりしないように、今後の展望について伝えるようにします。

「〇〇の強みを活かして、〇〇を遂行していきたい」「〇〇をして生徒をサポートしていきたい」といった記述方法が考えられるでしょう。

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教員採用試験の自己PRを作る際のポイント5つ

ここでは、教員採用試験の自己PRを作る際のポイントとして以下5つを紹介します。

  1. 自治体の教育方針や求める人像をチェックする
  2. 困難を乗り越えたエピソードを選ぶ
  3. エピソードは教育以外の内容でもOK
  4. 困難を乗り越えた課程を伝える
  5. 大きな実績である必要はない

①自治体の教育方針や求める人像をチェックする

教員採用試験の自己PRを作成する際にはまず、応募予定の自治体の教育方針や学校が求める人物像などをチェックすることが大切です。

学校という組織に勤める以上、全体的な方針に適応できるかどうかは重要な要素だと言えます。

どんなに優秀な人材であっても、組織が求める人物像とかけ離れていては、合格の可能性は低くなってしまうでしょう。

教育方針や求める人物像に合ったエピソードを盛り込み、自分を採用するメリットがあると伝えることが理想です。

②困難を乗り越えたエピソードを選ぶ

自己PRに盛り込むエピソードには、可能な限り困難を乗り越えたものを選択することをおすすめします。

困難を乗り越えたエピソードを選択することで、問題解決能力の高さや逆境への耐性・適応力などを示せるためですよ。

教員の業務では、想定外のできごとやトラブルが日常的に発生し、生徒とのやり取りだけでなく、保護者や周辺住民への対応も求められます。

困難に直面して解決したエピソードがあれば、積極的に取り入れると良いでしょう。

③エピソードは教育以外の内容でもOK

自己PRに盛り込むエピソードとしては、教育以外の内容でもまったく問題ありません

強みや能力、人柄などは、どんなエピソードでもアピールできるためです。また新卒では、教育の現場に深く関わったことがない方のほうが自然でしょう。

大切なのは、教員になった後も活かせる強みをアピールすることです。

教育に関するエピソードならもちろん良いのですが、あくまでもアピールにつながることを第一として幅広いエピソードの中から選択してみてください。

④困難を乗り越えた課程を伝える

困難を乗り越えた課程を丁寧に伝えることで、採用担当者へのアピールが強まります。

困難を乗り越えた話は自己PRに適していますが、「〇〇が大変でした」とだけ伝えてもそれを教員の仕事にどう活かせるのかイメージしにくいためです。

教員の仕事に限らず、多くの企業・組織では問題解決能力を持った人材を求めています

困難を乗り越えた課程を説明することで、教員になってからも活かせる、再現性のある強みであることをアピールしましょう。

⑤大きな実績である必要はない

自己PRに盛り込むエピソードには、必ずしも大きな実績をあげたものを選ぶ必要はありません

採用担当者が知りたいのは実績そのものではなく、エピソードから見える人間性やそこからどのような学びを得ているのかなどであるためです。

自分を大きく見せる必要はなく、大切なのはオリジナリティや自分らしさだと言えます。

できる限りありのままの自分を伝えられる、等身大のエピソードを選ぶことが大切でしょう。

教員に求められるスキル・能力4つ

ここでは、教員に求められるスキルや能力として以下の4つを紹介します。

  1. 学習指導力
  2. 進路指導力
  3. 外部との折衝力
  4. 組織貢献能力

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

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①学習指導力

教員に求められる能力・スキルとしてまず挙げられるのが、学習指導力で、教員の仕事として、生徒に勉強を教えることは代表的だと言えます。

教師になりたいと考えている人の中には、学習指導力を重視していない人は意外なほど多くいるものです。

自分が学習指導力が生徒たちの学力に大きく影響すると考え、スキルを磨いていく必要があります。

自分自身が学習内容について深く理解するだけでなく、生徒たちが無理なく理解できるように分かりやすく伝える能力も求められるでしょう。

②進路指導力

教員に求められるスキル・能力としては、進路指導力も挙げられます。生徒の将来を支えるためには、一人ひとりの適性を理解した的確なサポートが必要です。

適切な支援・アドバイスをするためには、生徒一人ひとりの考えをできるだけ理解して柔軟に対応することが求められます。

また、進路指導は生徒と向き合っているだけではできず、保護者ともしっかりと連携していかなくてはいけません。

採用試験においては、情報収集能力やコミュニケーション能力などをアピールすることが大切でしょう。

③外部との折衝力

外部との折衝力も、教員に求められる能力の1つです。生徒に充実した教育機会を与えるには、生徒と真剣に向き合うだけでは足りません。

地域社会や教育機関など、関係各所と連携する必要があります。

教員採用試験においては、コミュニケーション能力や誰かと連携して問題解決に当たったエピソードなどをアピールすると良いでしょう。

「連帯感」や「協調性」などをキーワードに、自らの経験を棚おろししてみてください。

④組織貢献能力

教員に必要なスキル・能力としては、組織貢献につながる能力も欠かせません

教員の仕事は教室の中だけで行うわけではなく、学校運営に関わる意識も必要であるためです。

自分の判断だけですべての仕事はできず、基本的に上司や教育委員会などの指示を受けたり連携したりしながらの業務遂行が求められます。

教員採用試験では自主性に加えて責任感の高さや協調性の高さなどをアピールすると、採用担当者に刺さりやすくと考えられるでしょう。

教員採用試験の自己PR例文4選

ここでは、教員採用試験の自己PR例文を以下の4パターンに分けて紹介します。

  1. アルバイト経験
  2. ボランティア経験
  3. 部活動経験
  4. 教育実習経験

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、4つの例文を本気で添削!自分の強みをどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

また、自己PRがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの自動作成ツールを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①アルバイト経験

今回紹介するのは、アルバイト経験から相手の立場に立って考える力をアピールした自己PR例文です。

教員採用試験では、「児童に寄り添える視点」と「その結果どんな変化があったか」の描写が重要です。

アルバイト経験の自己PR
【結論】
私は相手の立場に立って考える力に自信があります。相手の気持ちを尊重しながら行動することで、良好な人間関係を築いてきました子どもの不安や戸惑いに気づき、安心して関われる環境を整えることを意識してきました
添削コメント|「良好な人間関係を築く」は抽象的で、教員採用試験において求められる資質との接続が弱くなります。そこで、児童の心情に寄り添う姿勢や教室内での具体的な配慮を明示し、共感力をアピールできる文脈に改善しました。
【エピソード】
大学時代、学習塾で小学生の個別指導を担当していました。最初は人見知りの生徒が多く、教え方に苦労する場面もありました特に、人見知りで緊張しやすい生徒との関わり方には悩み、どう接するべきか試行錯誤を繰り返しました
添削コメント|「教え方に苦労した」は受け身な印象を与えるため、主体的に「どう接するか工夫した」という視点を明確に表現しました。強みである共感力の裏付けとして、問題意識と行動がつながる形に整えています。
【エピソード詳細】
ある生徒は、緊張からか質問に答えてくれず、授業がうまく進みませんでした。そこで私は、生徒の好きな話題に触れて会話のきっかけを作り、「間違えても大丈夫だよ」と安心感を与えるよう努めました。少しずつ心を開いてくれたことで、授業にも積極的に参加するようになり、学習意欲も高まりましたその後、その生徒と授業内で目が合う回数が増え、授業中に自ら挙手して発言する姿も見られるようになりました
添削コメント|「心を開いた」「学習意欲が高まった」などの主観的表現では努力の結果が伝わりづらいため、生徒の具体的な行動変化に焦点を当てました。「どんな行動によって変化が起きたか」の描写が、自己PRの説得力を高めています。
【成果】
生徒の保護者から「子どもが勉強を楽しみにするようになった」と感謝の言葉をいただき授業後には「今日も行くのが楽しみだった」と笑顔で話してくれるようになり人に寄り添う姿勢が成果につながることを実感しました。
添削コメント|第三者評価(保護者の声)は補足的な要素としては有効ですが、成果として挙げるには客観性がやや弱いため、生徒本人の変化や言動を軸に再構成しました。主観と客観のバランスを意識した成果表現です。
【着任後】
教員としても一人ひとりの個性を尊重し、信頼関係を築きながら学習意欲を引き出せる指導を実践していきたいです児童の性格や気持ちに丁寧に向き合いながら、日々の声かけや授業中のやり取りを通じて、安心して学べる教室づくりを実践していきたいです
添削コメント|教師として着任後の行動が抽象的なままだと、現場でどのように強みを活かすのかが伝わりません。児童との関わり方や実践の場面(声かけ、授業中の様子)を含めることで、採用担当が業務のイメージを描きやすい内容に改善しました。

【NGポイント】
元の文章では「良好な人間関係」や「学習意欲が高まった」といった抽象表現が多く、教員に必要な資質である共感力や行動力が十分に伝わっていませんでした。また、成果や教師として着任後の意欲についても、不十分な内容です。

【添削内容】
抽象的な表現を具体的な行動や変化に置き換えることで、読み手が状況を鮮明にイメージできるようにしました。特に生徒の行動の変化や、教員としてどのように子どもに関わっていくかを言語化しています。

【どう変わった?】
自己PRとしての説得力が大きく向上しました。評価者が求める「児童への寄り添い」「変化を引き出す力」「具体的な指導像」が伝わりやすくなり、教員として現場で活躍する姿が具体的にイメージできる内容です。

【今回の自己PRのコツ】
・思考過程を明確にする
・生徒の変化は行動で示す
・入社後の姿勢は場面で描写する

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②ボランティア経験

ここで紹介するのは、大学時代のボランティア経験を通じて「相手の立場に立つ力」をアピールする自己PR例文です。

自己PRでは、抽象的な言葉だけでなく、具体的な行動や気づきを交えて、実際に発揮された強みをわかりやすく伝えることが重要です。

ボランティア経験の自己PR
【結論】
私は、相手の立場に立って行動する力があります。この力は、子どもたち一人ひとりに寄り添う教員として欠かせないと考えています。この力を活かし、相手の感情に寄り添いながら関係を築く姿勢を大切にしています。
添削コメント|「相手の立場に立つ」という抽象的な強みに続けて、誰でも言える一般論を並べてしまうと説得力が弱まります。改善後は、具体的にどんな姿勢や行動を示すのかに言及することで、実践的な力が伝わる構成になっています。
【エピソード】
大学時代、児童養護施設でのボランティア活動に継続的に参加していました。初めはうまく関係を築けず、子どもたちとの距離を感じていました。当初は子どもたちとの接し方に悩み、どう関係を築けばよいか模索していました。
添削コメント|「子供たちと距離を感じていた」というネガティブな表現は印象が悪くなります。そこで、課題意識と試行錯誤する姿勢を明確にすることで、前向きな印象を与えつつ、後半の成長エピソードへ自然に繋ぐ形に変更しました。
【エピソード詳細】
ある日、言葉数の少ない男の子と折り紙をしていた際、私が自分の失敗談を話したところ、彼が笑ってくれました。そこから少しずつ会話が増え、彼が「また来てね」と言ってくれるようになりました。この経験から、相手の目線に立ち、心を開いてもらうには自分から心を開くことが大切だと学びました。まず自分の弱さや本音を伝えることで、相手の心の扉が開かれることを実感しました。
添削コメント|もとの文では「相手の目線に立つ」や「心を開く」といった抽象表現が重なってしまい、学びの核心が伝わりづらくなっていました。改善後は、「本音の共有で相手の心を開いた」という具体的な行動を通じた気づきに言い換えています。
【成果】
活動を通じて、年齢や性格の異なる子どもたちと信頼関係を築くことができ、自分の関わり方や伝え方を柔軟に変える意識が身につきました。相手の反応を見ながら接し方を工夫することが自然とできるようになりました。
添削コメント|「自分の対応を柔軟に変える意識が身についた」では成長の深さが伝わりにくくなってしまいます。改善後は、「反応を見ながら工夫する」という観察力と対応力の習得として描かれており、教員として必要な実践的スキルと結びつけられています。
【着任後】
教員としても、一人ひとりの背景や思いを丁寧にくみ取りながら、安心して学べる環境づくりに尽力してまいります。相手の立場に立ち、信頼関係を築ける教員を目指します。子どもたちが「自分を受け入れてくれている」と感じられるような関わり方を実践していきます。
添削コメント|「信頼関係を築ける教員を目指す」といった内容は、すでに前段で触れている内容と重複しやすくなります。そこで、「子どもがどう感じるか」に着目し、関わり方のイメージを提示することで、実行力を印象付けられる構成に修正しました。

【NGポイント】
全体を通して、「相手の立場に立つ」というテーマに対するエピソードの具体性がやや不足しており、抽象的な言い回しが多くなっていました。また、同じ言葉の繰り返しがあったため熱意が伝わりにくくなっていたのも課題でした。

【添削内容】
抽象的な表現に偏っていた部分を具体的な行動や発言に置き換え、「実際にどうしたのか」が読み手に伝わるように調整しました。また、強みの再定義や言い換えも行い、同じ表現が繰り返されるのを避けています。

【どう変わった?】
改善後は、「相手の立場に立つ力」がどのように発揮され、どのような結果につながったのかが示されました。企業や教育現場の採用担当者に、行動ベースで信頼構築や柔軟性を発揮できる印象を与えられたでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・強みを行動で示す
・成長の様子を明確に示す
・結論と着任後の目標は一貫性を重視する

③部活動経験

部活動経験をもとに、粘り強さと協調性をアピールした自己PR例文です。

場面の描写や行動の具体性が弱い箇所があったため、行動の説得力を高め、教育現場を想定した実践力をアピールしています。

部活動経験の自己PR
【結論】
私は部活動での経験を通じて、粘り強く取り組む力と仲間と協力する姿勢を培ってきました。
添削コメント|結論部分では自身の強みを「粘り強さ」「協調性」として簡潔に提示できており、全体の構成に対する導入として適切です。教員採用試験における人物評価の軸に合致しており、面接官に印象づけやすい冒頭となっています。
【エピソード】
大学ではバレーボール部に所属し、副主将として練習の計画や部員のサポートを行っていました。うまくいかない時期もありましたが、自分なりに改善点を探り、プレー映像を分析し課題を明確化したうえで、練習メニューを再編成するなど工夫し、諦めずに努力を重ねました。
添削コメント|「自分なりに改善点を探り」という表現は行動が見えにくいため、具体的な改善に言い換えました。特に教員職では課題を分析し、具体策を立てて実行する力が求められるため、その視点から評価される構成に修正しています。
【エピソード詳細】
特に印象的だったのは、公式戦を目前に主力選手がけがをした際のことです。急きょ戦術を見直す必要があり、私はメンバー一人ひとりの特性を踏まえて新しいフォーメーションを提案しました。また、士気が下がらないよう、練習後にミーティングを開くなど、精神面のフォローにも力を入れました。選手同士の意見交換を促す対話型ミーティングを複数回実施し、試合への意識を高める働きかけも行いました。
添削コメント|精神的サポートについての記述が抽象的だったため、「誰に・何を・どうしたか」が伝わる内容へと再構成しました。教員として必要なチームマネジメント力や状況判断力の発揮が、より具体的に伝わるよう工夫しています。
【成果】
その結果、代わりに出場した選手も実力を発揮し、新しい戦術が機能し、選手間の連携が高まったことで、チームは準優勝という結果を収めました。仲間と支え合いながら一つの目標に向かって取り組む大切さを実感できた経験です。
添削コメント|「他者の活躍」を主語にするのではなく、自身の取り組みと成果とのつながりを明確にする必要があります。自らが発案・実行した行動がチーム結果にどう結びついたかを具体的に述べたことで、説得力が向上しました。
【着任後】
教員としても、生徒一人ひとりに丁寧に向き合い、状況に応じて柔軟に対応する姿勢を大切にしながら、粘り強く指導にあたっていきたいと考えています。学習のつまずきや不安に気づき、個々に適した指導方法を工夫しながら、最後まで寄り添う姿勢を持ち続けたいと考えています。
添削コメント|「具体的にどんな場面でどんな工夫をするか」がイメージできるよう改善しました。採用側は、教室でどのように生徒と関わるのかを重視するため、教育現場での実践力を想起させる表現が効果的です。

【NGポイント】
各項目の一部に、抽象的な表現や行動の具体性が乏しい部分が見られました。「自分なりに努力した」「精神面のフォローをした」などの表現は、教員の職務内容と照らすと曖昧に映る可能性が高くなります。

【添削内容】
抽象的な記述をすべて具体的な行動ベースの表現に置き換えました。特に、改善活動の方法やチームへの働きかけ、戦術変更によってどんな成果に繋がったかを示し、読者が情景を具体的にイメージできるようにしました。

【どう変わった?】
一連の流れの中で、「粘り強さ」や「協調性」がどのような行動として表れ、結果にどうつながったのかが明確になりました。教員としての資質を感じられる具体的なPRに仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・行動を詳細に伝える
・成果と行動の関係を明示する
・教員像が伝わる着任後の目標を描く

④教員実習経験

本例文は、教員採用試験における「相手の立場に立って考える力」をアピールするために構成されています。

自己PRを作成する際は、エピソードを単に感想で終わらせず、どのような課題をどう乗り越え、どう成長したかを具体的に描くことが重要です。

教員実習経験の自己PR
【結論】
私は、相手の立場に立って物事を考える力があります。教員実習を通じて、児童一人ひとりに合わせた関わり方の大切さを学びました。児童の理解度や性格に応じた接し方を工夫し、観察力と柔軟な対応力を高めました。
添削コメント|「関わり方の大切さを学んだ」は抽象的で伝わりにくいため、どのような力が備わったかを明確に強調する必要があります。教員実習経験から導いた成長として「観察力」「柔軟な対応力」を具体的に示し、企業が求める再現可能な力へと転換しました。
【エピソード】
大学4年時、小学校での教育実習に参加しました。当初は指導案通りに授業を進めることに注力していましたが、一部の児童が話を聞いていない様子に戸惑いを感じました。一部の児童が話を聞けていない様子を見て、指導方法に課題があると感じました。
添削コメント|単に「戸惑った」という感情を述べるのではなく、教育者として課題を発見する視点をアピールする必要がありました。問題意識を持ち改善を試みる姿勢を明示することで、採用担当者が求める主体的な改善力が伝わる内容にしています。
【エピソード詳細】
その経験から、児童との信頼関係づくりを重視し、日々の挨拶や会話を通じて関係を深める努力をしました。すると次第に授業中の反応が変わり、発言や目線など積極的な姿勢が見られるようになりました。また、授業後に質問に来る児童も増え、双方向の学びが生まれる楽しさを実感しました。さらに、授業中の問いかけを児童ごとに変える工夫を行った結果、自ら手を挙げる児童が増え、個々に応じた対応の効果を実感しました。
添削コメント|行動の具体性(どのように関わったか)がやや弱かったため、児童の個性に合わせた問いかけという具体的施策を加えました。また、実際に変化を生んだ働きかけとして説得力のある成果へ言い換えました。
【成果】
実習最終日には、担任の先生から「児童の雰囲気が明るくなった」と評価いただき、子どもと真摯に向き合うことの重要性と手応えを得ました。児童の集中力や反応の変化を通じて、信頼関係の積み重ねが授業全体に良い影響を与えると実感しました。
添削コメント|「真摯に向き合うことの重要性」は抽象的なため、児童の行動変容に具体的に触れ、客観的な結果と紐づけることで評価されやすくしています。
【着任後】
教員として採用された暁には、児童一人ひとりの個性に寄り添い、信頼関係を築くことを大切にしながら、学び合える学級づくりに尽力します。安心して意見を出せる雰囲気を整え、互いに学び合える関係を支える教員を目指します。
添削コメント|「学び合える学級づくり」は目標としては良いものの、抽象的で行動のイメージが湧きづらい表現です。改善後は「安心して意見を出せる雰囲気づくり」と具体的な行動に言い換えています。

【NGポイント】
全体を通して、「どんな行動をとったのか」「どのように成果が表れたのか」をイメージしにくい点が課題でした。特に“学びの楽しさを実感した”“真摯に向き合った”などの表現は、説得力や客観性を欠いていました。

【添削内容】
評価されにくい抽象語を具体的な行動や客観的な事実に置き換えました。たとえば、児童との関係づくりでは「問いかけの工夫」「反応の変化」といった描写を加え、行動と成果が結びつくよう調整しました。

【どう変わった?】
児童との関わりを通じて得た「相手の立場に立つ力」が、実際にどのように発揮され、成果を生んだのかが明確になりました。その結果、「強みに再現性がある」ことが説得力ある形で示されています。

【今回の自己PRのコツ】
・行動の過程や思考を示す
・感情ではなく客観的な成果を伝える
・教師着任後の姿勢も具体的に記載する

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教員採用試験の面接の自己PRにおける注意点3つ

ここでは、教員採用試験の面接における自己PRの注意点を以下の通り紹介します。

  1. 嘘は厳禁
  2. 1分程度で簡潔にまとめる
  3. できるだけ現在に近いエピソードにする

①嘘は厳禁

教員採用試験の面接においてはまず、嘘をつくことは厳禁だと言えます。嘘をついたことが伝わってしまえば、「誠実さに欠ける」と判断されかねません。

採用担当者は多くの受験生をこれまで見てきており、想像以上に嘘は見抜かれてしまうと考えておくべきです。

一度信用を失えば、その後挽回しようと頑張っても内定は遠くなってしまうでしょう。

自分を偽ったり大きく見せたりする必要はないので、ありのままの、自分らしいエピソードを語ることが大切です。

②1分程度で簡潔にまとめる

面接で自己PRを話す場合、1分程度で話せるようにまとめるのが理想的で、どんなに良い内容でも、あまり長く時間を取るとマイナス評価につながりかねません。

仕事の現場では、必要な情報を端的に説明・報告できる能力が重要視されるためです。

具体的なエピソードを盛り込む必要はありますが、それでも要点をまとめて簡潔に分かりやすく話すことが求められます。

前もって台本を作ったら実際に話す練習してみて時間を測り、ちょうど良い長さになるように修正を繰り返すと良いでしょう。

③できるだけ現在に近いエピソードにする

できるだけ現在に近いエピソードを採用することも、自己PRを考える際には重要なポイントだと言えます。

あまりに古い時代のエピソードでは、現在の自分のスキルや人柄を伝えられない可能性があるためです。

また、直近の話ができないようだと「最近はあまり努力をしていないのかもしれない」と判断されかねません。

採用担当者が知りたいのはあくまでも応募者の現在であり、大学生であればできるだけ大学時代の経験を盛り込んだ方が良いでしょう。

教員採用試験の自己PRを練り上げましょう

教員採用試験では、自分の能力や強みを伝えることはもちろん、教員としてふさわしい人柄や教育に対する熱意をしっかりと伝える必要があります。

そのため、自己PRは試験の中でも非常に重要な役割を果たします。採用担当者は、応募者がどのような人物で、どのような価値観や教育観を持ち、生徒や学校、地域にどのように貢献できるかを見極めたいと考えています。

ぜひこの記事で紹介したポイントや例文を参考にして、自分自身の個性や強みを最大限に活かした自己PRを作り上げてください

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。