日本の就活は気持ち悪い?理由と背景、対処法を解説
就活をしていると、就活生がみな同じスーツで就活をしていたり、海外の就活との違いをみつけたりと、日本の就活について違和感を抱く人もいるのではないでしょうか。
違和感や疑問点を抱くと、なかなか就活をうまくすすめることができません。
そこで、本記事では違和感を感じてしまう理由や背景を解説します。気持ち悪さを乗り越える対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
日本の就活を気持ち悪いと感じる人は多い!
実は、多くの人が日本の就活に対して気持ち悪さを感じています。違和感を覚えるのは一般的な感覚なため、自分だけがその考えに陥っていると思い悩む必要は決してないのです。
国内外の有識者からも日本の就活について、異質な特徴を持っていると指摘されています。他の就活生も同じように考えていると思い、深く考えすぎないようにするのがポイントですよ。
また、なぜ気持ち悪さを感じるのか、どこが気持ち悪いと感じるのかなどの原因をはっきりさせることで解消できることもあり、おすすめです。
日本の就活が気持ち悪いと言われる5つの理由
なぜ日本の就活が気持ち悪いと感じるか、原因を知ることで解決方法が見えてくるかもしれません。ここでは、主な原因を5つ紹介します。
- 全員同じ髪型・服装だから
- 就活生が嘘をつく場面が多いから
- 就活生が企業に対して媚びを売るから
- 選考に落ちた理由を教えてもらえないから
- ES・面接の質問への回答がテンプレになっているから
①全員同じ髪型・服装だから
日本の就活では、リクルートスーツを着用し、みな同じ髪型をしているのが特徴的ですよね。これは、企業へ自身の協調性を示すために同じ服装と髪型で行なわれているからです。
しかし、協調性を重視するあまり、ひとりひとりの個性が目立たなくなっていることも。個性を重視するひとにとっては、気持ち悪いと感じるポイントなのではないでしょうか。
リクルートスーツや髪型をみると、どの就活生も同じように見えてしまいますが、企業は就活生の内面を重視しています。同じ見た目にそろえることで、面接や面談で就活生の内面に着目できるのです。
ポテンシャルや熱意をアピールすることが、就活成功へのカギと言えますね。
②就活生が嘘をつく場面が多いから
就活の場面では、就活生が嘘をつくことが多くみられます。自己PRや自身の強みなどで、ついつい話を盛ってしまった人もいるのではないでしょうか。
就活生は多くのライバルと自分を差別化するために、他人と違った独自のポイントを企業にアピールしたいので嘘で話が構成されることがあります。
特に、倍率が高い企業はライバルが多数おり、そのなかから採用されるために多くの人が話を脚色していることも。そんななか就活を続けていると、「就活は茶番だ」と思ってしまいますよね。
あからさまな嘘は採用担当者も分かるので、正直に自身について話すことが得策でしょう。自己分析や企業分析を徹底することが重要ですね。
③就活生が企業に対して媚びを売るから
就活は本来、企業にエントリーした学生が平等に扱われるべきです。しかし、就活中に学生が企業に対して媚びを売る行為が見られます。
就活生と企業の間に不自然な関係が生じると、真面目に就活をしている学生は気持ち悪さを感じてしまいますよね。媚びを売らないとうまくいかない就活は精神的にもつらいでしょう。
媚びを売っている就活生を見かけて影響されるより、他人は他人だと折り合いをつけて、自分の就活に集中してみてはどうでしょうか。
真面目に取り組んでいれば、成功の道を歩むことができますよ。
④選考に落ちた理由を教えてもらえないから
日本の就活では、就活生に採用を見送った理由を明示しないことが一般的です。なぜ自分が選考に落ちたのか、どこがダメだったのかを教えてくれないと、自己否定されている気分になる人もいるのではないでしょうか。
理由が明示されないと、選考の基準が不透明で就活生にとってストレスになってしまうことも。
しかし、企業は、結果に対する反論や訴訟リスクを避ける明確な理由をもって、不合格理由の明示を行なっていないのです。
落ちた理由が分からずモヤモヤする場合は、その選考を自分で振り返り、通過した選考と比べてみるといいでしょう。振り返った結果を次の選考に活かしましょう。
⑤ES・面接の質問への回答がテンプレになっているから
就活の面接の質問が、どの面接でも使える似たような回答だなと感じたことのある就活生もいるのではないでしょうか。
日本の就活では、企業が求める回答に合わせるために、エントリーシートや面接での回答がテンプレート化していることがしばしば見られます。
就活生が主体であるはずの就活が、企業中心の考えになってしまい同じ回答になってしまうのです。
就活では、学生の熱意やポテンシャルが重要視されるため、個々のユニークな回答も必要です。
どの企業でも通用するような回答ではなく、自分の強みと企業の特徴を踏まえた回答を用意すべきですね。
日本の就活を気持ち悪いと感じてしまう背景
日本の就活が気持ち悪いと感じてしまう理由を確認すると、なぜそうなってしまったのか、背景が気になる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、違和感を抱く背景を2つ紹介します。
- 同調圧力や協調性を重視する日本特有の文化
- 新卒一括採用の体制
①同調圧力や協調性を重視する日本特有の文化
日本では、集団での行動が重視され、同調圧力や協調性が強く求められます。これは、就職活動においても同様に求められているのです。
就活において、日本特有の同調圧力や協調性が求められると、個性よりも企業のルールが優先され、個々の意志が抑制される傾向が見られます。
集団を意識して行動することも重要な能力のひとつですが、就活生がみな同じでは、ひとりひとり特有の能力が発揮されませんよね。
自身の特徴となる強みを活かしながらも、周りとの協調性をはかる柔軟性をみにつけることが必要ですね。
②新卒一括採用の体制
日本の就活の大きな特徴として、新卒一括採用があげられます。新卒一括採用は、一定の期間に大学を卒業する学生を一斉に採用する方法です。
いわゆる「新卒カード」が使えるのも一般的には一度だけで、そのチャンスを逃さないために学生は限られた期間で多くの企業を受けなければいけません。
そのため、学生側は時間的な負担と精神的なストレスを抱えることが多いようです。
新卒一斉採用の就活を乗り越えるためには、早めの準備を徹底し、自分のペースを崩さないようにすることが重要と言えるでしょう。
日本の就活を気持ち悪いと感じたときの対処法
ここまで、日本の就活が気持ち悪いと感じる理由と背景を紹介しました。原因を明らかにすることで対処法も分かってきたのではないでしょうか。
ここでは、有効な対処法を3つ紹介します。
- 就活で学べることを考える
- 個性を評価してくれる企業を探す
- 無理に企業に媚びない
①就活で学べることを考える
1つ目は、就活をただ就活するためのプロセスと考えずに、就活を使って学ぶことはないかと考え方を変えることです。
就活は、企業に自己を売り込むだけでなく、自己分析やコミュニケーション能力を磨くなど、自身の人間としての価値を高める場にもなります。
自己分析の実施やコミュニケーション能力の向上は、大学卒業後、社会人として活躍する際にも役立ち、今後の自身の人生を豊かにしてくれます。
就活を単なる就職までの活動とみなさず、自分自身のスキルアップのためのステップだと思って取り組んでみるといいかもしれませんね。
②個性を評価してくれる企業を探す
2つ目は、自分の個性を理解し評価してくれる企業を見つけることです。無理に周りと合わせて自分をおさえてしまうより、企業選びを考え直すことでより自分にあった企業を見つけるのがよいでしょう。
ストレスを感じながら周囲との協調性を重視する企業に就職しても、早期退職の原因になってしまうこともあります。
自己分析や企業分析を通して、自分が企業に求めることは何かはっきりさせておきましょう。
自分にあった企業をえらぶことで、仕事に対してより一層やりがいを感じられたり、モチベーションアップにも繋がりますよ。
③無理に企業に媚びない
3つ目は、企業に対して正直に自分を表現し、意見を明確に伝えることです。
企業の意見に合わせて媚びることで一時的に好印象をあたえあることは出来ますが、長い間自分の意見を出せずに同調ばかりしているとストレスに繋がってしまいます。
また、自身の入社後の成長を考えると、企業に合わせるよりも自分を明確に相手に表現できるほうが、大きな成長が見込めるでしょう。
働きやすさを考えることは、今後長期にわたって働くことや自身のキャリアに大きく関わってきます。
就活を気持ち悪いと感じたときは自分なりの対処法で乗り越えよう
日本の就活には「気持ち悪い」と感じる場面が多くあることが分かりました。自分がなぜ気持ち悪いと感じるのか原因や背景を理解することで、適切な対処法を見つけ、自身の就活をよりよいものにすべきですね。
自己分析や業界分析などを通じて、自分に合った就活を目指しましょう。