【例文付き】百貨店の好印象な志望動機の書き方!高島屋・三越伊勢丹の志望動機も解説
「百貨店に就職したいけど、志望動機が上手く書けない」と悩んでいませんか?
好印象な志望動機を書くには、業界知識と求められる人物像を正確に把握する必要がありますよ。
そこで本記事では、百貨店業界の志望動機作成に必要な知識と、魅力的な志望動機の書き方を解説します。
例文も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください!
知っておきたい百貨店業界の基礎知識
百貨店業界を目指す就活生にとって、業界の基礎知識を理解することは非常に重要です。
ここでは、百貨店業界のビジネスモデル、主な仕事内容、そして業界トレンドを解説するので、業界研究の参考にしてください。
①百貨店業界の基本的なビジネスモデル
百貨店業界のビジネスモデルは、他の小売業と異なる独自の特徴を持っています。最大の特徴は、衣食住を含む多種多様な商品を対面販売で提供する点です。
百貨店は「高級商品」や「品質重視の商品」を扱うことが多く、顧客との信頼関係を重視することで差別化を図っています。
さらに、「買取仕入れ」「委託仕入れ」「売上仕入れ」の3つ仕入れ方法を組み合わせながらリスクと利益のバランスを取っているのも特徴です。
買取仕入れでは在庫を百貨店が抱えるため商品が売れ残るリスクが高い反面、売れた場合は高い利益を得られます。
一方で、委託仕入れでは売れ残った商品を返却できるためリスクが少なく、売上仕入れでは売れた分だけ支払いを行うため、在庫リスクがほとんどありません。
②百貨店業界の4つの主な仕事内容
百貨店業界にはさまざまな職種が存在します。それぞれの職種が百貨店の運営を支え、売上を拡大させるために重要な役割を担っていますよ。
ここでは、百貨店業界における4つの主な職種について詳しく見ていきましょう。
1.販売職
販売職は、百貨店の顔とも言える職種です。店舗の売り場に立ち、直接顧客と対面しながら商品を販売します。
具体的な業務内容としては、商品の説明や接客対応、レジ操作に加え、在庫管理や商品の陳列など多岐にわたりますよ。
顧客一人ひとりのニーズに応え、的確な商品提案を行うことが求められるため、接客スキルやコミュニケーション能力が重要です。
経験を積むことで、店長やエリアマネージャーなど、店舗全体を管理する役職へのキャリアアップもできます。
2.バイヤー
バイヤーは、販売される商品の選定や仕入れを行う専門職です。顧客の購買傾向や市場のトレンドを常に把握し、どの商品を百貨店に導入するかを決定します。
バイヤーには、品質や価格、デザインなどさまざまな要素を考慮しながら商品を選定する力が求められますよ。
また、商品が売れ残った際のリスクを最小限に抑えるための交渉力や、ブランド側との取引条件をまとめる調整力も必要です。
バイヤーの目利き力は、百貨店の売上やブランドイメージに直結するため、責任重大な職種と言えるでしょう。
3.販売企画職
販売企画職は、商品の売上を最大化させるための施策を立案する職種です。百貨店内でのイベントやセールの企画・運営、また新商品をより多くの顧客に届けるためのプロモーション戦略を練る役割を担います。
例えば、季節ごとの催事や特別展示、限定イベントの企画を通じて来客数を増やし、百貨店全体の活性化を図ります。
販売企画職には、柔軟な発想力とクリエイティブなアイデアが求められ、さらには、売上データを分析し、消費者の購買行動を予測するマーケティング能力も必要です。
イベントの成功は百貨店の売上に直結するため、各部署との調整や多くの関係者を巻き込むリーダーシップが求められる職種ですよ。
4.営業職
営業職は、百貨店の外部顧客(法人や個人)に向けた提案営業を行う職種です。営業職には、大口の顧客や定期的に取引のある顧客に対して、商品の提案や新規取引の獲得を目指す役割があります。
百貨店の営業職は、「外商営業」と「内勤営業」に大別されますよ。外商営業は、顧客の自宅や企業に直接訪問し、百貨店内の商品を紹介することが主な業務です。
一方、内勤営業は、店舗内で顧客に対するセールスやアドバイスを行い、商品選びをサポートします。
営業職は、百貨店で取り扱う幅広い商品の知識に加え、顧客との信頼関係を築くコミュニケーション力が求められるため、専門性と対人スキルの両方が必要とされる仕事です。
③百貨店業界を取り巻く昨今のトレンド
近年、消費者のライフスタイルや購買行動の変化により、百貨店業界全体が大きな影響を受けています。
ここでは、就活生が理解しておくべき百貨店業界の3つのトレンドを見ていきましょう。
1.時代変化で業界の市場規模は縮退傾向
百貨店業界は、かつて「高級品を取り扱う小売の王者」として栄え、多くの顧客を惹きつけていましたが、近年はその市場規模が徐々に縮小しています。
特に若年層の消費行動の変化やライフスタイルの多様化が、業界に大きな影響を与えている要因です。
以前は、百貨店での買い物が一般的でしたが、現在ではインターネットショッピングの普及により、手軽に商品を購入できるECサイトやファストファッションブランドに顧客が流れていますよ。
この変化に伴い、地方都市では百貨店の閉店が相次いでおり、特に地域型の店舗は経営上の大きな打撃を受けています。
2.変革としてEC化やデジタル化にも対応
百貨店業界は従来、「対面販売」を強みとしてきましたが、インターネットショッピングの普及に伴い、オンライン対応が必要不可欠となりました。
このため、各百貨店はECサイトの構築や強化に乗り出し、これまでの対面接客の要素をオンライン上に取り入れるための新しい施策を次々と打ち出しています。
例えば、オンライン接客やチャットボットを活用した商品案内、ライブコマースなどを導入し、デジタル技術を駆使して顧客とコミュニケーションを図る取り組みが増えているのです。
また、店舗とオンラインの在庫情報を一元管理する「オムニチャネル戦略」を採用する企業も増加し、消費者に対して利便性の高い買い物体験を提供しています。
3.インバウンドの増加は追い風
近年、インバウンド(訪日外国人観光客)の増加は、百貨店業界にとって大きな追い風となっています。
特に観光地や都市部に位置する百貨店では、外国人観光客をターゲットとした商品やサービスを強化し、これが売上の増加に貢献している状況です。
百貨店は、免税対応を強化したり、多言語対応のスタッフを配置することで、外国人観光客が快適に買い物できる環境を整えています。
さらに、高級ブランド品や日本の伝統工芸品など、訪日客が求める商品ラインナップを充実させることで、他の小売業との差別化を図っていますよ。
百貨店業界で働く主な魅力は3つ
百貨店業界の仕事には、他の業界では味わえない魅力がたくさんあります。
ここでは、百貨店業界の特筆すべき3つの魅力を見ていきましょう。
①お客さんから感謝されることがやりがいになる
百貨店業界で働く最大の魅力は、お客さんから直接感謝されることです。お客さんから「ありがとう」と言ってもらえることは、仕事のモチベーションに大きく影響します。
感謝されるためには、単なる商品の提供にとどまらず、お客さんの要望に応じた提案を行い、顧客満足度を高める必要がありますよ。
売上を伸ばすことが目標ではありますが、それ以上に「またこのお店に来たい」と思ってもらえる接客が重要です。
お客さんの笑顔や感謝の言葉を直接感じられると、自分の仕事が誰かの役に立っていることを実感できるため、非常に大きなやりがいにつながります。
②高級ブランドや富裕層などに触れることができる
百貨店業界では、高級ブランドや富裕層のお客さんと触れる機会が多いため、特別な経験を積めることも魅力です。
例えば、海外からの仕入れや国内の高級ブランドとの取引を担当するバイヤー職では、商品選定のセンスや商談スキルを磨けます。
また、富裕層向けの外商営業では、顧客ごとに異なるニーズに応じたサービスを提供するため、単なる販売にとどまらず、信頼関係を築くコミュニケーション力が必要です。
こうした経験を積むことで、他の小売業界では得られない特別な知識やスキルを身につけられるため、自分自身の成長にもつながります。
③世界を股にかけて活躍できる可能性がある
百貨店業界では、グローバルに活躍するチャンスも豊富です。国内だけでなく、海外の取引先と協力し、新たなマーケットを開拓することも求められます。
例えば、バイヤー職は、世界中の市場を視察し、最先端のトレンドを取り入れることが求められますよ。
また、海外の店舗展開や現地スタッフの指導など、百貨店独自のノウハウをグローバルに発信する機会も豊富です。
国際的な環境で働くことは、英語や異文化理解といったスキルの向上に役立ち、視野が広がるとともに、自分のキャリアに新たな可能性を見出せます。
百貨店業界への就職で求められる人物像
百貨店業界への就職を目指す場合、単なる接客スキルだけではなく、協調性や好奇心など多様な資質が求められます。
ここでは、特に初心者でも理解しやすいように、百貨店業界が求める人物像を解説していきます。
①お客さんの目線に立って考えられる
百貨店業界では、常にお客さんの立場を考えられることが重要です。
例えば、販売員が単に商品を売るのではなく、お客さんが何を求めているのかを理解し、最適な提案を行うことが求められます。そのためには観察力や共感力が必要でしょう。
さらに、仕入れや店舗の企画に携わる際も、常にお客さん目線を持ち、どうすればより多くの人が店舗に足を運んでくれるかを考えなければなりません。
②協調性があり人と協力して働ける
百貨店業界では、個人プレーよりもチームで成果を出すことが重視されます。そのため、協調性を持ってチーム全体で目標に向かう姿勢が重要です。
百貨店はさまざまな職種が集まって運営されており、一人ひとりが協力してこそ顧客満足度の高いサービスを提供できます。
例えば、販売員同士だけでなく、バイヤーや広報、さらには店舗管理者とも連携して売り場作りを行うことが多いため、各部署とのスムーズなコミュニケーションが重要です。
そのため、誰とでも円滑にコミュニケーションを取れることや、チームのために自分の役割を果たせることが、結果として高評価に繋がりますよ。
③好奇心旺盛で自ら進んで勉強を続けられる
百貨店業界は、常に新しいトレンドを追い続けることが必要です。そのため、好奇心旺盛で新しいことに積極的にチャレンジできる人材が重視されます。
百貨店には、国内外のさまざまな高品質な商品が集まるため、常に最新のトレンドや商品知識を学び続ける姿勢が重要です。
例えば、バイヤーは新しい商品を発掘し、お客さんに提案するために世界中の情報を集めますし、販売員も商品知識を深めることで、お客さんに信頼される接客を行えます。
さらに、好奇心が旺盛であれば、新しいビジネスチャンスや企画の発想を生み出し、百貨店全体の成長に貢献できますよ。
説得力のある百貨店の志望動機を作る4つのポイント
説得力のある志望動機を作るためには、表面的な理由ではなく、企業の理念や自分の将来像を結びつけた内容にすることが大切です。
そこで、説得力のある志望動機を作成するための4つのポイントを解説します。
- 応募先の詳細や理念を複数の情報源から深く理解する
- 自分の将来像や百貨店で成し遂げたいことを明確にする
- 自分と応募先の目指す方向性が合うポイントを見つける
- 自分を採用することでの応募先側のメリットも整理する
①応募先の詳細や理念を複数の情報源から深く理解する
応募先の百貨店を選んだ理由を明確にするためには、まずその企業の詳細な情報を収集し、理念やビジョンを把握することが重要です。
百貨店は各社ごとに提供する価値やサービスの特徴が異なります。例えば、三越伊勢丹は高級路線の展開を重視している一方で、地方百貨店では地域密着型のサービスが強みです。
企業ごとの独自性を理解したうえで、「なぜその百貨店で働きたいのか」を明確に説明できると、志望動機に説得力が生まれます。
さらに、応募先企業の店舗に足を運んで雰囲気を感じたり、社員との交流を通して自分なりの視点を取り入れることも効果的です。
②自分の将来像や百貨店で成し遂げたいことを明確にする
また、企業における自身のキャリアプランを明確に伝えることも大切です。百貨店での仕事は多岐にわたり、販売職やバイヤー、店舗企画、広報など、さまざまな職種が存在します。
その中で、自分がどのように成長し、どのような役割を果たしていきたいのかを具体的に説明しましょう。
例えば、「将来的にはバイヤーとして市場のニーズを見極め、顧客に喜ばれる商品を提供したい」などの目標を設定します。
そして、「そのために、まずは販売職で顧客と直接触れ合い、ニーズを的確に把握できる能力を磨く」など具体的なステップを示すことで、採用担当者に将来のビジョンが伝わりやすくなりますよ。
③自分と応募先の目指す方向性が合うポイントを見つける
「自分がその企業で何を成し遂げたいか」だけでなく、「企業の目指す方向性と自分の価値観が合致しているか」を示すことも重要です。
例えば、「地域密着型の百貨店で、地域の活性化に貢献したい」と考えているならば、地域の特産品や地元文化を積極的に取り入れている企業を選ぶことが効果的ですよ。
また、応募する百貨店が取り組んでいる社会貢献活動や企業理念に共感していることを伝えると、説得力が増します。
④自分を採用することでの応募先側のメリットも整理する
自分を採用することによって応募先企業にどのようなメリットがあるかを明確に伝えることも重要です。
百貨店業界では、顧客との信頼関係やコミュニケーション能力が重要視されるため、これまでの経験を活かしてどのように貢献できるかを具体的に述べましょう。
例えば、アパレル販売のバイト経験を元に、「百貨店の販売職としても同様に、お客様一人ひとりに寄り添い、貴社の顧客満足度向上に貢献したい」と説明することで、企業側のメリットをアピールできます。
百貨店業界の志望動機の分かりやすい構成【4ステップ】
百貨店業界の志望動機を書く際は、構成をしっかりと意識することが重要です。採用担当者に自身の意欲と強みを効果的に伝えるために、ポイントを押さえた構成を意識しましょう。
ここでは、志望動機の書き方を4つのステップで解説します。
①なぜ百貨店業界を志望しているかを述べる
志望動機を作成する際、まず「なぜ百貨店業界なのか」を明確にすることが重要です。単に小売業界に興味があるからではなく、百貨店ならではの魅力を志望理由として述べましょう。
例えば、「ニーズに合った商品を提案することで、お客様の喜びや感動を感じられる点に惹かれた」など、百貨店業界の特徴を踏まえて自分の適性や価値観と結びつけて伝えることが効果的です。
また、百貨店ならではの顧客体験やサービス提供を通じて、自分がどのように貢献できるかを説明することで、業界理解が深いことをアピールできます。
重要なのは、他の業態ではなく、なぜ百貨店業界であるのかを採用担当者に納得させることです。
②その中でも応募先でなければならない理由を明示する
次に「なぜその応募先の企業を選んだのか」を具体的に述べましょう。全国にはさまざまな百貨店があり、それぞれに異なる特徴や強みがあります。
そのため、企業ごとの独自性に触れた上で志望理由を語る必要がありますよ。
例えば、「地元の文化や特産品を活かしたイベントを積極的に開催しており、地域の魅力を伝える取り組みに共感した」など、その企業の取り組みと自分の価値観や経験を結び付けて説明しましょう。
企業理念や社会貢献活動など、企業が掲げるビジョンに共感している点を具体的に述べることで、志望度の高さを効果的に伝えられます。
③原体験となった具体的なエピソードや自分の将来像で補強する
志望動機をさらに強固なものにするためには、具体的なエピソードや自分の将来像を取り入れることが効果的です。
たとえば、百貨店でのアルバイト経験や、接客業で培った顧客対応スキルなど、自分自身の経験を通じて百貨店業界への志望理由を補強しましょう。
単に「お客様を笑顔にしたい」ではなく、どのような経験からその思いを抱くようになったのかを詳しく述べると、説得力が増します。
④最後に就職後にどう活躍したいかで締める
志望動機の最後は、入社後の具体的な活躍イメージや、企業にどのように貢献していきたいかで締めくくりましょう。
「将来的には、店舗全体の顧客体験を向上させるための販売戦略やプロモーション企画に携わり、御社の売り上げ向上に寄与したい」など具体的な貢献内容を提示すると効果的ですよ。
重要なのは、企業側が抱える課題や目標に対して自分がどのように対応し、長期的に貢献していけるかをイメージさせることです。
志望動機の締めとして、自分の意欲と目標を伝え、採用担当者に強い印象を与えることを意識しましょう。
百貨店業界の好印象な志望動機例文7選
業界知識や書き方を学んでも、志望動機をどう書けばいいか分からない人も多いでしょう。
ここでは志望動機の例文も紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
①百貨店内の職種別の例文
まずは職種別に志望動機の例文を紹介します。
1.販売職を志望する場合
1つ目は販売職の志望動機です。
私は、百貨店の販売職を通じてお客様一人ひとりに特別な買い物体験を提供したいと考え、御社を志望しました。以前、カフェでアルバイトをしていた際に、常連のお客様が私の提案に喜び、笑顔で「また来るね」と言ってくださった経験があります。そのとき、お客様のニーズを汲み取り、満足度の高いサービスを提供できたことに大きなやりがいを感じました。御社は、高品質な商品と洗練された接客でお客様に感動を提供しており、私もこの環境でさらに接客力を磨き、顧客満足度向上に貢献したいと考えています。 |
この志望動機では、まず「お客様に特別な体験を提供したい」という志望理由を明確にし、次に具体的なエピソードを通じて、販売職を志望する理由を裏付けていますね。
また、企業ならではの強み(高品質な商品や接客)を踏まえ、自分の成長や目標をどのように達成できるかを示し、他社ではなくその企業を志望する理由を強調しています。
2.バイヤーを志望する場合
2つ目はバイヤーの志望動機です。
私は百貨店のバイヤー職を通じて、お客様に新しい価値やトレンドを提案できる仕事に挑戦したいと考え、御社を志望しました。大学時代にアパレルショップでアルバイトをした際、バイヤーが選定した商品が顧客の購買意欲を高め、店舗の売上に貢献する場面を目の当たりにし、その影響力の大きさに感銘を受けました。御社は、商品の幅広い品揃えと厳選された品質で高い評価を得ており、私もトレンドを捉えた魅力的な商品を発掘し、顧客に新たな価値を提供することで、企業の成長に貢献したいと考えています。 |
この志望動機では、まずバイヤー職を志望する理由として「お客様に新しい価値やトレンドを提案したい」という目標を明確に伝えています。
また、企業の特徴(幅広い品揃えと品質へのこだわり)を踏まえ、それに自分がどのように貢献できるかを示している点もポイントです。
3.販売企画職を志望する場合
3つ目は販売企画職の志望動機です。
私は、百貨店の販売企画職を通じて、顧客に驚きや感動を提供できる魅力的な売り場づくりに挑戦したいと考え、御社を志望しました。大学時代に学園祭の企画運営を担当した際、来場者のニーズを調査し、それを基に企画内容を改善することで、集客数を前年の2倍に増やすことができました。この経験から、消費者のニーズに応じた企画を立案することのやりがいを実感しました。御社は多くの顧客に愛されるイベントや販促活動を展開しており、私も御社の強みを活かして、来店客の期待を超える売り場づくりに貢献したいと考えています。 |
この志望動機では、「顧客に驚きや感動を提供できる売り場づくりを行いたい」という目標を最初に明確にし、学園祭の企画運営の経験で動機を裏付けていますね。
また、企業の特長(顧客に愛されるイベントや販促活動)に触れ、自分がその環境でどのように貢献できるかを述べることで、志望度の高さと企業理解を示しています。
4.営業職を志望する場合
4つ目は営業職の志望動機です。
私は、お客様のニーズを的確に把握して最適な提案を行うことで、顧客との信頼関係を構築し、御社の事業拡大に貢献したいと考え、営業職を志望しました。大学時代、地域の商店街で開催されたイベントの営業活動にボランティアとして参加した際、顧客の要望を丁寧にヒアリングし、それに合った企画を提案した結果、多くの店舗から賛同を得て、イベントを成功させた経験があります。御社は豊富な商品知識と柔軟な提案力を強みとし、多様なニーズに応える営業活動を行っているとお聞きし、私もその一員としてお客様に価値を提供したいと考えました。 |
この志望動機では、まず「顧客との信頼関係を構築し、事業拡大に貢献したい」という営業職を志望する理由を明確に伝えています。
その後、大学時代に地域の商店街イベントで営業活動を行った具体的なエピソードを取り入れ、顧客のニーズを把握して提案を行い成果を上げた経験を示しています。
②働きたい百貨店別の例文
続いて、企業別に志望動機の例文を紹介します。
1.三越伊勢丹を志望する場合
1つ目は三越伊勢丹の志望動機です。
百貨店業界を志望する理由は、お客様一人ひとりに丁寧なサービスを提供し、買い物を通じて特別な体験を届けられる点に魅力を感じるためです。中でも三越伊勢丹を志望する理由は、伝統と革新を両立させ、幅広い世代のお客様に愛されている企業だからです。学生時代、アルバイトで接客業に従事し、お客様の要望を聞きながら最適な提案を行った結果、感謝の言葉をいただいた経験があります。この経験を活かし、貴社ではお客様の心に寄り添い、リピーターの増加に貢献したいと考えています。入社後は、売場の最前線でお客様の声を反映し、常に期待以上のサービスを提供し、企業の成長に貢献したいです。 |
この志望動機では、最初に「百貨店業界の魅力」を述べ、次に「三越伊勢丹を選んだ理由」として、伝統と革新の両立を強調しています。
さらに、自身の接客業での成功体験を通じて、企業の求める人物像に合致していることをアピールしていますよ。
そして、入社後の目標として、売場でお客様の期待を超えるサービスを提供し、企業の成長に貢献したい意欲を示している点がポイントです。
2.高島屋を志望する場合
2つ目は高島屋の志望動機です。
百貨店業界を志望する理由は、お客様に高品質な商品と特別な買い物体験を提供し、信頼と満足感を生み出せる点に魅力を感じたためです。その中でも高島屋を志望する理由は、長年にわたりお客様との信頼関係を築き、地域社会との繋がりを大切にしている点に共感したからです。学生時代、地域イベントの企画に参加し、地元住民の方々と信頼を築くことに努め、イベントを成功させた経験があります。この経験を活かし、貴社でも地域のお客様に愛される店舗作りを目指し、地域貢献に取り組みたいと考えています。入社後は、店舗運営を通じて、お客様の声を活かしたサービスを提供し、企業の更なる発展に貢献したいです。 |
この志望動機では、百貨店業界全体の魅力を述べた後、「高島屋独自の強み」として「お客様との信頼関係」や「地域との繋がり」を挙げています。
続いて、自身の地域イベントの経験を通じて、企業の特長と自分の強みがマッチしていることを伝え、入社後の貢献意欲を具体的な目標で締めている点がポイントです。
3.大丸松坂屋百貨店を志望する場合
3つ目は大丸松坂屋百貨店の志望動機です。
百貨店業界を志望する理由は、お客様一人ひとりに丁寧なサービスを提供し、買い物を通じて心温まる体験を届けられる点に魅力を感じたためです。その中でも、大丸松坂屋百貨店を志望する理由は、接客の質の高さと「おもてなしの心」を重視する姿勢に共感したからです。学生時代、カフェでアルバイトをしていた際、常連のお客様の好みを覚え、最適なメニューを提案することでリピーターになっていただけた経験があります。この経験を活かし、貴社ではお客様一人ひとりに寄り添った接客を通じて、期待以上の満足を提供したいと考えています。入社後は、各売場でお客様のニーズを的確に捉え、リピーターを増やすことで企業の成長に貢献したいです。 |
この志望動機では、最初に「おもてなしの心」や「高い接客品質」という大丸松坂屋の特徴に焦点を当て、その姿勢に共感しています。
その後、カフェのアルバイト経験を通じて、自身の「お客様一人ひとりに寄り添う姿勢」が企業の求める人物像に合致していることを具体的なエピソードで伝えています。
百貨店業界の志望動機の注意点とよくあるNG例文
百貨店業界の志望動機を書く際は、特にその百貨店を選んだ理由や自分の強みをいかに活かせるかを明確にすることが重要です。
ここでは、百貨店業界の志望動機の注意点とよくあるNG例について解説します。
①応募先の百貨店でなければならない理由がない
他の百貨店や業種でも通じる志望動機は避けましょう。「なぜその百貨店でなければならないのか」を明確に示すことが重要です。NG例を以下に示します。
【NG例文】 私は接客業が好きで、百貨店業界で働きたいと考えています。お客様に喜んでもらえるサービスを提供できると思いますので、御社を志望します。 |
これはどの百貨店でも当てはまる内容であり、具体的な理由が示されていません。
「御社の○○というサービスに魅力を感じ、特にお客様第一主義の考え方に共感したため志望しました」など、具体的なエピソードを加えましょう。
②具体的なエピソードがなく説得力に欠ける
動機を裏付ける具体的な経験やエピソードない志望動機には説得力がありません。NG例は以下の通りです。
【NG例文】 私は以前、貴社の百貨店を訪れ、素晴らしい接客を受けました。そのため、私も貴社で働きたいと思いました。 |
エピソードが表面的で、志望理由に説得力が欠けています。具体的にどのような接客に感銘を受けたのか、その経験がどのように自分の価値観と結びついたのかを伝えましょう。
説得力を高めるためには、エピソードを詳細に説明し、どのようにそれが自分の志望理由と繋がるのかを示すことが大切です。
③給与や福利厚生など待遇ばかりに言及している
百貨店業界を志望する理由として、給与や福利厚生に重きを置くのはNGですよ。なぜなら、業界や企業への熱意が感じられないからです。NG例を以下に示します。
【NG例文】 御社は福利厚生が充実しており、安定した職場環境で働けると考えたため志望しました。 |
福利厚生を理由にすると、「どの企業でも良いのではないか」と思われるリスクがあります。企業の特性や自分の強みが企業のビジョンに合致していることを伝えましょう。
志望動機では、企業の強みや業界内でのポジションに触れ、自分がどのように貢献できるかを簡潔に伝えることが大切です。
魅力的な志望動機を書いて百貨店に就職しよう
百貨店業界の志望動機では、企業ごとの特徴や自分の経験に基づいた具体的なエピソードを交え、他ではなくその企業を選んだ理由をしっかりと伝えることが大切です。
企業研究を深めることで、他の百貨店ではなくその企業を選んだ根拠を明確にできます。
表面的な理由や待遇面のみを強調することは避け、深い理解を基にした志望動機を述べ、面接官の印象を良くしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。