一般事務とは?仕事内容・年収・向いている人や資格を徹底解説
「一般事務って具体的にどんな仕事をするのだろう…」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
事務職はオフィスを支える重要な役割を担います。業務範囲も広いためキャリアの形は人それぞれです。また、ワークライフバランスを重視しやすく、就活や転職でも人気があります。
しかし、その一方で業務が単調に感じやすかったり、自動化の進展で将来的な変化に直面する可能性もあるのです。
この記事では、一般事務の仕事内容や必要なスキル、平均年収、向いている人の特徴や就活に役立つ資格まで詳しく解説していきます。ぜひキャリア選択の参考にしてみてください。
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一般事務とは?

一般事務とは、企業や組織で日常的な事務作業を担当する職種のことです。書類作成やデータ入力、電話応対など幅広い業務を通じて職場の運営を支えます。
特別な専門知識を求められることは少なく、未経験でも挑戦しやすい点が魅力でしょう。一方で、仕事内容が多岐にわたるため、正確さや柔軟な対応力が欠かせません。
将来的には他部署へのキャリアチェンジや事務スキルを活かした長期的な働き方も可能です。就職活動中の学生にとって、働きやすさやキャリアの選択肢を考える上で参考になる職種です。
一般事務の仕事内容の具体例

一般事務は企業や組織の業務を支える重要な存在です。日々の業務を効率的に進めるための役割を担い、社内外のスムーズな連携をサポートします。ここでは具体的な仕事内容を紹介します。
- 書類作成・管理業務
- データ入力・集計業務
- 電話・メール応対業務
- 来客応対・受付業務
- 備品や消耗品の管理業務
- 郵送物の仕分け・発送業務
①書類作成・管理業務
書類作成や管理は一般事務の中心業務です。請求書や契約書などの重要書類を正確に作成し、適切に保管することで業務を円滑に進められます。
誤字脱字や記載ミスを防ぐため、丁寧な確認作業が求められるでしょう。最近は電子データでの管理が増えており、セキュリティ対策や共有方法の工夫も欠かせません。
正確な書類管理は信頼を築く基盤となり、業務全体の効率化にもつながります。このスキルを磨くことは、将来的なキャリアの幅を広げる助けにもなるでしょう。
②データ入力・集計業務
日々の業務で発生するデータを入力し、集計や分析資料を作成します。顧客情報や売上データを扱うため、集中力と正確さが不可欠です。
関数やショートカットキーを活用すれば、スピードと精度を高められます。作成したデータは経営判断や営業戦略に活用されるため、責任感を持って取り組む必要があります。
こうしたスキルは汎用性が高く、異なる職種でも活かせるでしょう。
③電話・メール応対業務
電話やメールの応対は、社内外の関係者との信頼関係を築くうえで重要です。丁寧な言葉遣いや迅速な対応が求められ、企業の印象を左右します。
メール対応では、正確さと簡潔さを意識する必要があります。日々の応対経験を積むことで、コミュニケーション力やビジネスマナーが磨かれ、社会人としての基礎力を高められるでしょう。
④来客応対・受付業務
来客時の受付や案内も一般事務の大切な役割です。訪問者に安心感を与える笑顔や挨拶、的確な案内力が求められます。
受付対応は企業の信頼やイメージを形成する要素でもあり、常に丁寧な姿勢が必要です。業務を通じて接客マナーや社内連携のコツが学べ、他職種へのキャリアチェンジにも役立つでしょう。
⑤備品や消耗品の管理業務
事務用品や消耗品の在庫を適切に管理し、必要に応じて発注を行います。物品が不足すると業務効率が下がるため、計画的な管理が欠かせません。
コスト削減を意識し、無駄を減らす工夫をすれば、企業の経営改善にも貢献できます。管理表の作成や発注手配を通じて計画性や調整力が身につくため、今後のキャリア形成にも役立ちます。
⑥郵送物の仕分け・発送業務
郵便物や荷物を仕分けし、正確かつ迅速に発送する業務です。宛先確認や配送方法の選択など、細かな気配りが求められます。
こうした業務は取引先との信頼関係を守る基盤となり、コストや効率の面でも工夫の余地があります。日々の業務を通して職場全体の流れを把握できるようになり、広い視野を持つ力を育めるでしょう。
事務職の種類と特徴

事務職は幅広い業務を支える存在として、さまざまな業界で必要とされています。ここでは一般事務や営業事務、経理事務など、それぞれの特徴や役割を紹介します。
自分の適性やキャリアを考える参考になるでしょう。
- 一般事務・OA事務
- 営業事務
- 経理事務
- 総務事務
- 人事・労務事務
- 貿易事務
- 医療事務
- 法務事務
①一般事務・OA事務
一般事務・OA事務は、企業や組織内で日常的に発生する事務作業を幅広く担当します。データ入力や書類整理、備品管理などのルーティン業務が中心で、社内の基盤を支える重要な役割を担います。
特別な資格が必要ないことも多く、基本的なパソコンスキルやビジネスマナーがあれば挑戦しやすい職種です。正確さや効率性が重視されるため、細かい作業が得意な方に適しています。
幅広い業務を経験できるため、将来的なキャリアチェンジにも役立つスキルが身につく点が魅力です。
②営業事務
営業事務は、営業担当者をサポートし、顧客対応や受発注管理、資料作成などを行います。
営業職が業務に集中できるようサポートするのが役割で、社内外のやり取りを円滑にするコミュニケーション能力が求められます。
スピードと正確さの両立が必要ですが、その分ビジネス全体の流れを学べることが魅力です。経験を積むことで営業企画やカスタマーサポートなど幅広い業務にも挑戦できるでしょう。
③経理事務
経理事務は、企業の会計や財務を管理し、正確な数字を扱う職種です。仕訳や伝票処理、決算業務の補助などを通して経営判断に欠かせない情報を提供します。
数字に強い人や細かい作業が得意な人に向いており、簿記などの資格を取得すればスキルアップが期待できます。安定した需要があり、専門性を高めれば転職やキャリアの選択肢も広がる職種です。
④総務事務
総務事務は、会社全体を支える幅広い業務を担当します。備品や設備の管理、社内イベントの企画運営、契約書や規定の整備など、社内のさまざまな業務を横断的に行います。
幅広い知識と対応力が求められますが、会社の仕組みを理解しやすく、将来は人事や労務などの業務にもつなげられるでしょう。柔軟な対応力と調整力を身につけたい方におすすめです。
⑤人事・労務事務
人事・労務事務は、採用や勤怠管理、給与計算、社会保険の手続きなど社員に関わる業務を担当します。法令や制度の知識を学ぶ機会が多く、キャリア支援や組織運営に興味がある人に向いています。
社員一人ひとりと関わることが多いため、サポート力や人間関係の構築力も重要です。経験を積めば、制度設計や人事戦略にも携われる可能性があります。
⑥貿易事務
貿易事務は、輸出入に関わる書類作成や通関業務、取引先との調整などを行います。語学力が活かせる場面が多く、国際的なビジネスに携わりたい方に適しています。
貿易関連の資格を取得すると専門性が高まり、キャリアの幅も広がるでしょう。正確性とスピード感が求められるため、慎重さと柔軟さを兼ね備えた人に向いています。
⑦医療事務
医療事務は、病院やクリニックで受付対応や診療報酬の請求業務、カルテ管理などを行います。専門性の高い分野であり、医療事務資格を取得すれば就職や転職で有利です。
患者や医療スタッフと接する機会が多いため、接遇スキルも重視されます。需要が安定しており、ライフステージに合わせて働き方を選びやすい職種です。
⑧法務事務
法務事務は、契約書の作成や管理、法律関連の調査やサポートを行います。法律知識が必要なため、未経験でも働きながら学ぶ姿勢が求められます。
企業の法務部や法律事務所など幅広い分野で活躍できる職種であり、専門スキルを磨くことで市場価値を高められるでしょう。責任感を持って業務に取り組む力が重要です。
一般事務の平均年収

まず年収の相場を理解しておくことで、自分のキャリアプランを立てやすくなります。ここでは、一般事務職の平均年収について詳しく説明していきます。
一般事務職の平均年収は約300万円前後で、企業規模や経験により差があります。しかし、給与は比較的安定しており、長期的な働きやすさやワークライフバランスを重視する人に向いているといえるでしょう。
新卒の初任給は月20万円前後が多く、経験次第で昇給も可能です。しかし営業や技術職ほど大きな昇給は少ないため、スキルを活かして多く稼ぐことよりも、安定やスキル習得を重視する人に向いています。
また、大企業や外資系では年収が高めになることもあります。市場価値を高めるには、PCスキルや簿記などの資格で専門性を磨くことが効果的です。
このように、一般事務は安定を重視したい人に安心感を与え、働き方を大切にしたい人に適した職種といえるでしょう。
一般事務として働くメリット

一般事務職には、ライフスタイルに合わせやすい環境やスキル習得の機会など、多くの魅力があります。ここでは、就活生が知っておくべき代表的なメリットを詳しく解説します。
- ワークライフバランスの良さ
- 未経験から始めやすい環境
- 基本的なビジネススキルの習得
- 幅広い業界でのニーズの高さ
- 安定した雇用の確保
- キャリアの選択肢の広がり
①ワークライフバランスの良さ
一般事務職は定時勤務が多く、残業も比較的少ない傾向にあります。そのため、プライベートと仕事の両立がしやすい点が魅力です。
繁忙期に一時的な残業が発生する場合もありますが、スケジュールが事前に分かっていることが多く、計画を立てやすいでしょう。生活リズムを整えやすく、健康的に働きたい方にも向いています。
無理のない働き方を続けながらキャリア形成ができる点は大きな強みです。
②未経験から始めやすい環境
事務職は、パソコン操作や電話応対など基本的なスキルで取り組める仕事が中心です。そのため、社会人経験が少ない方や異業種からの転職者でも始めやすい職種といえます。
多くの企業がOJTや研修制度を用意しており、安心して業務に慣れることが可能です。日々の業務を通じて自然にスキルが身につくため、初めてのキャリアとしても良い選択肢でしょう。
経験を積めば専門職や総合職へのキャリアアップも視野に入ります。
③基本的なビジネススキルの習得
日常業務で文書作成やデータ入力、電話・メール対応を行うため、自然とビジネスマナーやコミュニケーション能力が磨かれます。
これらのスキルはどの業界でも求められるため、社会人基礎力の向上につながります。正確性を求められる業務をこなす中で、効率的な仕事の進め方も学べるでしょう。
キャリアの基礎を固めるうえで、事務職は非常に役立つ職種です。
④幅広い業界でのニーズの高さ
一般事務は業界や企業規模に関わらず必要とされるため、景気に左右されにくく求人需要が安定しています。
営業職や技術職のサポートとしても欠かせない存在であり、幅広い業界で活躍できる点が魅力です。
さらに、業界間の転職がしやすいことから、ライフステージやキャリアプランに合わせて柔軟に働き方を変えられます。就活時には業界研究を行い、自分に合った環境を見つけやすいでしょう。
⑤安定した雇用の確保
企業運営に欠かせないポジションのため、長期的な雇用が見込めます。総務や経理など専門性の高い事務業務は特に需要が安定しており、欠員補充や増員が継続的に行われるケースが多いです。
正社員としての採用や福利厚生の整った企業も多いため、安定志向の方にとって安心できる職種です。
派遣や契約社員からキャリアを始めても、スキル次第で正社員登用のチャンスを得られる可能性もあります。
⑥キャリアの選択肢の広がり
事務職で培った調整力やパソコンスキルは、さまざまな職種で高く評価されます。経験を重ねれば、営業アシスタントや経理・総務などの専門職にキャリアチェンジする道もあります。
資格取得や業務知識の習得により、さらに市場価値を高められるでしょう。ライフスタイルの変化に合わせて働き方を調整できる点も魅力で、長期的なキャリア形成において有利な選択肢となります。
一般事務として働くデメリット

一般事務職には安定感がある一方で、就活生が見落としがちなデメリットも存在します。ここでは業務の特性や働き方の課題を具体的に解説し、就職活動の参考になる視点を紹介します。
- 単調な業務が多い
- キャリア形成の難しさ
- 成果評価のわかりにくさ
- 幅広い業務による負担
- 長時間のデスクワークによる疲労
- 自動化・効率化による採用減リスク
①単調な業務が多い
一般事務は書類作成やデータ入力など定型業務が中心で、毎日同じ作業を繰り返す場面が多いです。慣れると効率的に進められますが、単調さに物足りなさを感じる人もいるでしょう。
業務改善の提案や新しいスキルを習得することで、やりがいを持ち続ける環境づくりが大切です。
②キャリア形成の難しさ
事務職は専門スキルの習得や昇進のチャンスが限られ、キャリアの道筋が見えにくい傾向があります。
ただしPCスキルや業務管理力を高めれば社内での評価が得やすくなり、他職種へのステップアップにもつながります。長期的な視点で学びを積み重ねる姿勢が重要です。
③成果評価のわかりにくさ
営業職のように成果を数字で示すことが難しいため、努力が伝わりにくいと感じる場合があります。
正確さやスピードといった定量的な指標を設定し、上司や同僚と共有することで評価されやすくなるでしょう。工夫次第で働き方の改善も可能です。
④幅広い業務による負担
庶務、電話対応、書類管理など業務範囲が広いのが事務職の特徴です。柔軟な対応力が求められ、時には負担を感じることもあるでしょう。
ただし、幅広い経験はスキル向上や社内での信頼獲得につながる強みになります。
⑤長時間のデスクワークによる疲労
事務職はパソコン作業が多く、長時間の座りっぱなしで肩や腰に負担を感じやすいです。定期的なストレッチや姿勢の見直しで体の不調を防ぎましょう。
健康管理を意識することで、長く働ける体づくりができます。
⑥自動化・効率化による採用減リスク
RPAやAIの普及により、単純作業は自動化が進んでいます。これにより将来的な採用減が懸念される職種でもあります。
しかしツール導入や業務改善に関わるスキルを磨けば、必要とされる人材として活躍の場を広げられるでしょう。
一般事務に向いている人の特徴

就活で一般事務を目指すなら、求められる適性を理解しておくことが重要です。正確さや丁寧さに自信のある人、臨機応変な対応が得意な人など、活躍できる資質は多岐にわたります。
ここでは、一般事務職に向いている人の特徴を具体的に整理し、自分の適性を確認できるよう解説します。
- 正確で丁寧な作業ができる人
- 柔軟性を持って対応できる人
- チームワークを大切にできる人
- 計画的にタスクを進められる人
- サポート役にやりがいを感じる人
- コツコツ作業を得意とする人
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①正確で丁寧な作業ができる人
一般事務は書類作成やデータ入力など、ミスの許されない業務が中心です。細かい確認や数字のチェックが得意で、正確さを保ちながら丁寧に仕事を進められる人は重宝されます。
小さな見落としが大きなトラブルにつながることもあるため、注意深さを日常から意識するとよいでしょう。正確さは信頼にも直結し、周囲からの評価やキャリアの安定にもつながります。
②柔軟性を持って対応できる人
事務職は多くの部署と関わり、さまざまな要望や変更に臨機応変に対応する力が求められます。
急なスケジュール調整や優先順位の入れ替えに冷静に対処できる柔軟性は、業務の円滑な進行を支える大切なスキルです。
状況に応じて判断を変えられる力を身につけることで、職場での信頼が高まり、働きやすさも向上します。
③チームワークを大切にできる人
一般事務は社内のサポート役として、チームで動く機会が多い仕事です。協調性を持って周囲とコミュニケーションを取り、円滑な業務フローを作れる人は重宝されます。
困っている人をさりげなく助けたり、声をかけたりできる姿勢は職場の雰囲気を良くする効果もあります。個人作業に集中するだけでなく、全体を見渡せる視点も必要です。
④計画的にタスクを進められる人
複数の書類や依頼を同時に抱えることが多いため、スケジュール管理が得意な人は事務職に向いています。計画的にタスクを整理し、期限内に仕上げられる力は、上司や同僚からの信頼を得る鍵です。
効率的な業務の進め方を意識し、自分なりの管理方法を確立すると、仕事の負担も軽減されます。
⑤サポート役にやりがいを感じる人
事務職は目立つ役割ではないものの、組織の円滑な運営を陰で支える重要なポジションです。人をサポートすることにやりがいを見いだし、裏方の仕事に誇りを持てる人は長く活躍できるでしょう。
感謝の言葉をもらえる場面も多く、貢献実感を得やすい職種でもあります。
⑥コツコツ作業を得意とする人
データ入力や書類整理など、繰り返しの作業が苦にならないタイプは、事務職に適しています。同じ作業でも精度を高めたり効率を工夫したりできる人は、日々の業務で成果を出しやすいでしょう。
集中力を保ちながら少しずつ進めるスタイルは、正確性を求められる場面で特に評価されます。
就活で有利になる資格

就活では、応募者の知識やスキルを客観的に証明できる資格を持っていることが強みになります。
一般事務職を目指す学生は、事務処理能力やITリテラシー、語学力を示せる資格を取得することで採用担当者からの評価を高めやすくなるでしょう。
ここでは事務職志望の学生におすすめの資格を具体的に紹介します。
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 日商簿記検定
- 秘書検定
- ITパスポート
- 日商PC検定
- TOEICや英検などの語学資格
①MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSはMicrosoft Office製品の操作スキルを証明できる国際資格です。事務職ではWordやExcelの使用頻度が高く、MOSを取得すればパソコン操作の習熟度をアピールできます。
特にExcelの関数やデータ管理スキルを証明できる点は評価が高く、採用後の即戦力として期待されるでしょう。資格取得には模擬試験を繰り返し、操作スピードと正確さを身につけることが重要です。
実務経験がなくても、資格を取得すれば「すぐに使えるスキルがある」という印象を与えられます。学習期間は2か月ほどで済むため、短期間で取り組めるのも魅力です。
②日商簿記検定
日商簿記検定は、会計や経理業務に必要な知識を証明できる資格です。企業の経営状況やお金の流れを理解できることは、事務職に限らず幅広い業務で評価されます。
特に2級以上を取得すれば、経理や管理部門へのキャリア展開にも有利です。試験では仕訳や決算書作成などの知識が問われ、業務に直結するスキルを習得できます。
学習を通じて数字に強くなれるため、正確性や分析力の向上にもつながるでしょう。学習には3か月程度かかりますが、就活で「業務理解が早い」と評価されやすいのが魅力です。
③秘書検定
秘書検定は、社会人としてのマナーや敬語、ビジネス文書作成のスキルを評価する資格です。一般事務や受付業務など、人と接する機会が多い職種で特に役立ちます。
取得することで、採用担当者に「基本的なビジネスマナーが備わっている」という安心感を与えられるでしょう。
試験は3級から受験でき、社会常識の確認にもなるため、初めて資格取得に挑戦する就活生にもおすすめです。学習期間が短く、効率的に取り組めるのも利点です。
④ITパスポート
ITパスポートは情報処理やITの基礎知識を問う国家資格で、近年のDX化が進む企業では評価が高まっています。
ネットワークやセキュリティの基本を理解していれば、業務システムの導入やPCトラブル対応もスムーズに行えるでしょう。IT業界以外の企業でも、ITリテラシーを持つ人材は貴重です。
試験は通年受験可能なCBT方式のため、スケジュール調整もしやすい資格といえます。
⑤日商PC検定
日商PC検定は、ビジネス文書作成やデータ分析のスキルを評価する資格です。MOSがOffice製品の操作力に特化しているのに対し、日商PC検定は実務力を重視しているのが特徴です。
Excelでのデータ分析やWordでのビジネス文書作成、PowerPointでの資料作成スキルを体系的に学べるため、未経験でも「即戦力」として評価される可能性が高まります。
学習過程で業務に直結する知識を習得できる点も魅力です。
⑥TOEICや英検などの語学資格
TOEICや英検などの語学資格は、外資系企業や海外取引先と関わる部署での採用に有利です。事務職でも英語を使う場面は増えており、英語力を持つ学生は強みを発揮できるでしょう。
TOEIC600点以上で基礎的なビジネス英語力があると見なされ、英検準1級以上であれば高度なスキルをアピール可能です。語学資格の取得には時間がかかるため、早めに準備を始めておくと安心です。
一般事務の志望動機の例文

事務職を志望する際の動機作成に悩む方は多いでしょう。ここでは、実際に使える一般事務志望の志望動機例を、良い例と悪い例に分けて紹介します。
具体的な文章を参考に、自分らしい動機作りのヒントを見つけてください。
- サークル会計経験を活かした志望動機【OK例文】
- 学園祭運営で培った計画性を示す志望動機【OK例文】
- 数字管理と丁寧な対応で職場を支える志望動機【OK例文】
- 働きやすさや安定だけに依存した志望動機【NG例文】
- 仕事内容理解が浅く消極的に映る志望動機【NG例文】
- 抽象的で印象に残らない志望動機【NG例文】
また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。
志望動機が既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。
「赤ペンES」は就活相談実績のあるエージェントが無料でESを添削してくれるサービスです。以下の記事で赤ペンESを実際に使用してみた感想や添削の実例なども紹介しているので、登録に迷っている方はぜひ記事を参考にしてみてくださいね。
【関連記事】赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①サークル会計経験を活かした志望動機【OK例文】
一般事務を志望する理由を伝えるときは、仕事の特性を理解しながら、自分の強みや経験がどう役立つかを具体的に説明することが大切です。ここでは、大学生活での経験を活かした例文を紹介します。
私は、大学時代に所属していたサークルでの会計担当の経験を通じて、書類作成や数字の管理に自信を持つようになりました。 部費の集計や年間予算の計画を立てる中で、データの整理や正確さを意識し、細かい作業をこなす力を身につけました。 また、メンバーへの報告や共有を円滑に進めるため、わかりやすく伝える工夫を心掛けたことで、周囲との信頼関係も築けたと感じています。 これらの経験から、正確さと丁寧な対応が求められる一般事務の仕事で力を発揮できると考え、志望いたしました。 |
この例文は、学生時代の活動から得たスキルを具体的に示し、事務職での適性を自然に伝えています。
エピソードは身近でわかりやすい内容を選び、応募先が求める能力にどうつながるかを明確にしましょう。
「上手く志望動機が書けない…書いてもしっくりこない」と悩む人は、まずは無料で受け取れる志望動機のテンプレシートを使ってみましょう!1分でダウンロードでき、テンプレシートの質問に答えるだけで、好印象な志望動機を作成できますよ。
②学園祭運営で培った計画性を示す志望動機【OK例文】
大学生活を通じて培った経験や、身近な出来事がきっかけで一般事務職を目指す学生は多いです。ここでは、学生らしい視点を交えながら志望理由をしっかりと伝えられる例文を紹介します。
大学時代、学園祭の実行委員として会計やスケジュール管理を担当し、限られた時間や予算の中で円滑な運営を実現しました。 その経験を通じて、裏方でチームを支えるやりがいを感じ、正確な業務をコツコツとこなすことの大切さを学びました。 貴社の一般事務職であれば、学生時代に身につけた調整力や計画性を活かして、社員の皆さまが業務に集中できるようサポートできると考えています。 今後も正確さを心がけ、信頼される存在として会社に貢献していきたいと思います。 |
学生時代の身近な経験を具体的に示すことで、志望理由に説得力を持たせています。自身の強みを活かしつつ、企業にどのように貢献できるかを丁寧に言及することがポイントです。
③数字管理と丁寧な対応で職場を支える志望動機【OK例文】
志望動機の例文として、大学時代の経験や学びを通じて「一般事務を選ぶ理由」を明確に示すパターンを紹介します。
具体的な経験を交えて自分の強みを自然にアピールすることで、採用担当者に信頼感を与えられる文章になります。
大学時代、サークル活動で会計係を担当した経験があります。限られた予算を管理しながら行事の計画を立てる中で、数字に対する正確さや効率よく情報を整理する力が身につきました。 また、定期的な報告を行う中で、メンバーからの質問や要望を丁寧に聞き取る力も培えたと思います。 これらの経験を活かして、職場の業務を正確に進めるだけでなく、チームが安心して働ける環境づくりに貢献したいと考えています。 事務職は裏方の支えとして重要な役割を果たす仕事だと思うので、責任感を持ちコツコツと取り組む姿勢を大切にしたいです。 |
大学生活の具体的な役割経験をもとに、自分の強みを自然に結びつけているのがポイントです。
実際の経験を具体的に書き、応募先の仕事内容にどう活かせるかまでつなげると説得力が増します。
④働きやすさや安定だけに依存した志望動機【NG例文】
志望動機でありがちな失敗例として「なんとなく働きやすそう」という理由だけに終始するパターンがあります。
ここでは、具体的なエピソードがあっても企業や業務理解が不足しているために説得力を欠く例文を紹介します。
大学生活ではアルバイトやサークル活動で人と関わる楽しさを知り、事務の仕事もその延長で安心して働けそうだと考えました。 人と接する仕事は疲れるので、座ってできる作業をしたいと思っています。特に資格も持っていませんが、パソコンの操作には慣れているので問題ないと考えています。 業界や仕事内容についてはまだ詳しく知りませんが、社会人としての第一歩として事務職を選びました。貴社も大手企業で安定していそうなので、働きやすい環境で成長できると思っています。 |
上記の例は企業研究や業務理解が浅く、志望理由が「楽そう」「安定していそう」といった印象に偏っています。
志望動機を書く際は、具体的な業務内容や自分の強みとの関連を挙げて、応募先に合った表現にすることが大切です。
⑤仕事内容理解が浅く消極的に映る志望動機【NG例文】
ここでは、熱意や適性を示すつもりが逆効果になってしまう例文を紹介します。学生生活での経験を交えても、意図が伝わらない書き方には注意が必要です。
私はパソコンの操作が得意で、授業のレポート作成やサークルの資料作りでよく使っていました。アルバイト先でもレジ打ちや在庫管理の仕事を任されていたので、事務職でも役に立てると思います。 安定した職場で長く働きたい気持ちもあり、貴社なら落ち着いて働けそうだと感じました。仕事内容はまだ詳しくわかりませんが、早く覚えて慣れていけるよう頑張ります。 まずは簡単なことから教えていただけると嬉しいです。 |
意欲は伝わるものの、「仕事内容がわからない」「簡単なことから」という表現は消極的に映ります。応募先をよく調べ、具体的な仕事への理解を示すと説得力が増すでしょう。
⑥抽象的で印象に残らない志望動機【NG例文】
こちらは、やる気や人柄を伝えようとしながらも、抽象的な表現が多く印象に残りにくいNG例です。誰でも使えるような内容になってしまうと、採用担当者の目に止まらず評価も下がる可能性があります。
私は学生時代、サークル活動やアルバイトを通じて多くの人と関わり、協調性を大切にしてきました。人と話すことが好きなので、誰とでも仲良くなれます。 仕事は何でも頑張る気持ちがあるため、貴社でも早く役に立てると思います。これまでの経験で柔軟な対応ができるようになったので、周囲の人を助けながら業務を進めたいです。 一般事務の仕事に就けたら、日々の成長を楽しみながら頑張りたいです。 |
この例は具体的なエピソードや成果がなく、抽象的な表現ばかりで説得力に欠けます。エピソードを具体的な数字や役割とともに書くことで、熱意や強みが伝わる文章になります。
一般事務であなたらしいキャリアを築こう

一般事務は、幅広い業界で必要とされる基礎的な業務を担う職種です。書類作成やデータ入力、電話・来客対応など多岐にわたる仕事内容を通じて、ビジネスの基盤を支える役割を果たしています。
事務職には営業事務や経理事務など多様な種類があり、それぞれ求められるスキルも異なります。
安定した雇用やワークライフバランスの良さなどのメリットがある一方、キャリア形成や業務の単調さといった課題も存在します。
しかし、MOSや簿記検定など資格取得でスキルを磨けば、就職や転職の幅を広げられるでしょう。
自身の適性を見極め、成長ややりがいを見出すためのキャリア選択として、一般事務は魅力的な選択肢の一つです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。