面接で質問に答えられないのはなぜ?|要因や事前準備法・当日の対処法も紹介
「面接で答えられない質問が出たらどうしよう…」
就活を進める中で、多くの学生が一度は抱える不安です。緊張や準備不足で言葉に詰まってしまうことは、誰にでも起こり得ます。
でも大丈夫。答えられない=不合格ではありません。
本記事では、面接でうまく答えられないと感じたときの原因や対処法、面接官が見ているポイントなどを、分かりやすく解説します。
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記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
詳しく見る面接で答えられない時は冷静な対応が重要

面接中に質問にうまく答えられない場面は、どんな人にも起こり得ます。大切なのは、慌てず落ち着いて対応することです。
企業が見ているのは、回答の内容だけではありません。予想外の質問にどう対応するか、そのときの表情や態度も評価対象です。
完璧に答えることを目指すより、自分の言葉で冷静に向き合う姿勢のほうが好印象です。就活では、そうした柔軟な対応力が評価される場面も多くあるでしょう。
「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」
面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。
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面接で答えられない=不合格ではない!

面接中にうまく答えられないと、「失敗してしまった」と感じて落ち込む人も多いのではないでしょうか。
しかし、ひとつの質問につまずいたからといって、それがすぐに不合格につながるとは限りません。大切なのは、一度のつまずきを引きずらないこと。
質問に詰まっても、落ち着いて気持ちを切り替え、次のやり取りに前向きな姿勢で臨むことができれば、十分に挽回できるでしょう。
面接では、すべての問いに完璧に答えることよりも、全体を通してどう振る舞うかが重視されていることを覚えておきましょう。
面接では質問に答えられない場面があっても、必ずしも評価が下がるとは限りません。むしろ、その後の立て直し方や全体の雰囲気をどう作るかが大切です。
私たちも面接官と話していると「完璧に答える学生よりも、人間らしさや誠実さが伝わる学生に好印象を持つ」とよく聞きます。失敗からの切り替えを意識しましょう。
答えられない時に面接官が見ているポイントとは?

面接で答えに詰まってしまっても、不合格が確定するわけではありません。むしろ、面接官はその場面を通してあなたの本質的な力を見極めようとしています。
ここでは、質問に答えられなかったときに面接官がチェックしている4つのポイントを紹介します。
- とっさの対応力があるか
- プレッシャーに強いか
- 誠実に向き合う態度があるか
- 学ぶ意欲はあるか
① とっさの対応力があるか
予想していなかった質問にどう向き合うかは、思考の柔軟性や瞬発力を測る重要なポイントです。
面接官は、完璧な答えを期待しているわけではありません。むしろ、「どう乗り越えようとするか」に注目しています。
たとえ答えが途中で詰まってしまったとしても、自分の実体験や価値観に引き寄せて説明しようとする姿勢が伝われば十分です。
論理性よりも、考えるプロセスや伝えようとする意思が大切といえるでしょう。
② プレッシャーに強いか
面接という場面は、多くの人にとって大きなプレッシャーがかかる状況です。面接官は、そのプレッシャーの中でどれだけ平常心を保てるかを注視しています。
特に、答えに詰まった場面では、動揺が言葉や表情、仕草にあらわれやすく、その反応こそがその人の地の部分と捉えられるかもしれません。
あからさまに焦ったり、言い訳めいた発言をしてしまうと、ストレス耐性が低い印象を与えかねないので注意しましょう。
③ 誠実に向き合う態度があるか
問われた内容に対して知識が不十分だった場合、その人がどう向き合うかがみられています。
たとえば、知識がないことを隠そうとして曖昧な話をするよりも、「申し訳ありませんが、現時点では十分に理解できていない内容です」と素直に認める方が誠実です。
ビジネスの現場では、知識だけで乗り切れる場面ばかりではありません。相手に正直に向き合いながらも、前向きな意思を示せる人が求められています。
④ 学ぶ意欲はあるか
最後に、面接官が注目している点は「その人が今後どれだけ成長していけそうか」という点です。面接は単なる知識テストではなく、応募者の伸びしろを見極める場でもあります。
たとえその場で答えられなかったとしても、「知らなかったことを放置せず、後で調べようとする姿勢があるか」「分からなかった内容に対して興味を持てるか」が評価されるでしょう。
企業は、変化の激しい社会において、常に新しいことを学びながら前に進んでいける人材を求めているのです。
面接で答えられない原因

面接でうまく答えられないと、「自分には向いていないのかもしれない」と不安になりますよね。ですが、よくある原因を理解しておけば、適切に対策できるようになります。
面接で答えに詰まる主な4つの理由を紹介します。
- 準備不足で想定外の質問に対応できないため
- 質問の意図を正確に理解できないため
- 緊張やプレッシャーで冷静に考えられないため
- 自分の考えをうまく言語化できないため
「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」
面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。
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① 準備不足で想定外の質問に対応できないため
答えられなくなる原因として最も多く挙げられるのが、事前の準備不足です。
たとえば「よくある質問」に対してはスムーズに答えられても、少し視点を変えた問いやひねりのある聞かれ方をされると、思考が止まってしまうことがあります。
これは、想定される質問に対してのみ準備していたため、予測外の質問に触れた瞬間に思考の幅が狭まり、焦ってしまうことが原因です。
準備不足といっても暗記不足が原因なのではなく、質問の角度が少し変わっただけで思考が止まるのは、知識の整理や経験の言語化が浅いことが原因になりがちです。
そのため、想定外の質問に備えてエピソードを複数の切り口で整理しましょう。同じ経験でも「困難の乗り越え方」「チームへの影響」「学んだこと」など視点を分けて準備しましょうね。
② 質問の意図を正確に理解できないため
質問の言葉自体は理解できていても、「なぜこの質問が出されたのか」という意図に気づいていないことがあります。
よくある失敗例は、「学生時代に頑張ったことは?」という質問に対し、単にエピソードを述べるだけで終わってしまうことです。
「どのような価値観で行動したのか」「何を得たのか」を知りたいという質問意図とずれているため、うまく答えられず良い評価を得られないでしょう。
③ 緊張やプレッシャーで冷静に考えられないため
面接本番では、緊張やプレッシャーによって思考が鈍ってしまうことがあります。
特に集団面接や最終面接など、格式や注目度が高い場面では、「失敗できない」という意識が強く働き、うまく答えられないことが多いです。
普段は落ち着いて話せる人でも、慣れない面接の場に身を置くことで、頭が真っ白になったり、言葉が出てこなくなったりすることは珍しくありません。
緊張で頭が真っ白になるのは珍しいことではありません。大切なのは、完全に緊張をなくすのではなく、緊張することを前提に準備を重ねることですよ。
具体的には、本番を想定した模擬面接を複数回経験することや、答えに詰まったときのつなぎフレーズをあらかじめ用意しておくと安心です。深呼吸や一度言葉を区切って考える余裕を作ることも効果的ですよ。
④ 自分の考えをうまく言語化できないため
「伝えたい内容は頭の中にあるのに、言葉にできない」という状態も面接でうまく答えられない原因の1つです。
瞬時に考えを整理して話すことが求められる面接では、思考を言葉に変換する練習をしていないと、話の軸がぶれやすくなります。
結果として、要点がつかめないまま話が散漫になり、自分の意図や魅力が十分に伝わらないまま終わってしまうのです。
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【面接前】答えられないを防ぐための事前対策

面接で答えに詰まるのは、準備不足や想定外の質問に戸惑ってしまうことが主な原因です。
ここでは、「答えられない」を未然に防ぐための7つの準備ポイントをご紹介します。
- 企業研究を徹底する
- 自己分析を徹底する
- 志望動機を明確化する
- よくある質問に対する答えを準備する
- 深掘り質問に対する答えを準備する
- 過去に答えられなかった質問の答えを準備する
- 実際に声に出して練習する
① 企業研究を徹底する
まずは企業研究を徹底しましょう。企業について十分に理解していないと、質問に対する答えが的外れになりやすいためです。
特に志望動機や自己PRに企業の特徴が反映されていないと、「どの会社でも同じことを言っているのでは?」と感じさせてしまいます。
企業の沿革、理念、主力商品、業界内での立ち位置、加えて社員のインタビュー記事なども活用し、幅広く情報を集めましょう。
そのうえで、自分の経験と企業が求める人物像とがどう結びつくのか、具体的に言語化できるようにしてください。
企業研究はホームページや採用ページだけでなく、OB・OG訪問や説明会での質疑応答を通じて得られる現場のリアルまで把握できると、さらに他の学生と差をつける回答ができます。
また、収集した情報をただ暗記するのではなく、自分の経験と結びつけて言葉にできるかが合否を分けるポイントです。具体的に説明できれば、説得力が一段と高まりますよ。
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② 自己分析を徹底する
面接では「あなた自身」を問われる質問が多く出されます。そのため、自己分析を徹底することが効果的です。
「強み・弱み」「大切にしている価値観」「これまでの挫折経験」などを深掘りしておくことが欠かせません。また、エピソードの整理も重要です。
たとえば「チームでの挑戦経験」がある場合、「自分がどんな立場だったか」「どんな課題に取り組んだか」など、論理的に話せるよう構成しておくと良いでしょう。
自己分析は「過去を振り返る作業」だけでなく、面接での回答の軸をつくるための準備でもあります。強みや価値観をどう一貫性をもって語れるかが評価の分かれ目になりやすいです。
そのため、エピソードごとにバラバラに考えるのではなく「自分はこういう人間だ」という結論につながるよう整理しておくことが大切ですよ。繰り返し言語化していくことで、自信を持って語れるようになります。
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③ 志望動機を明確化する
志望動機を明確にし、発言全体に説得力を持たせましょう。
単に「御社の理念に共感したから」と述べるだけではなく、「どの部分に共感したのか」「自分のどんな価値観と一致したのか」まで掘り下げることが大切です。
また、「将来どのように成長し、どんな形で貢献していきたいのか」という中長期的な展望を添えることで、志望の本気度が伝わりやすくなります。
志望動機を明確にする際に忘れがちなのが「なぜ今この業界なのか」という時代背景との結び付けです。業界のトレンドや社会的な課題と自分の関心を絡めた理由を作成しましょう。
また、企業ごとに「採用したい人物像」が微妙に異なるため、同じ志望動機を使い回すと説得力を失いやすいです。説明の軸は共通でも、伝え方を企業に合わせて調整しましょう。
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④よくある質問に対する答えを準備する
定番質問は、事前にある程度構成を考えておきましょう。定番質問とは、「自己紹介」「学生時代に頑張ったこと」「長所と短所」「ガクチカ」などです。
これらは面接の序盤で出されることが多く、滑らかに話せればその後の緊張もやわらぎ、ペースを掴みやすくなります。
ただし、文章を丸暗記して話すと機械的な印象になるため、要点のみ抑えて自分の言葉で語るようにしましょう。
⑤ 深掘り質問に対する答えを準備する
「なぜそうしたのか?」「そのときどう考えたか?」といった深掘り質問に備えておくことも大切です。行動の背景や考え方を伝えることで、面接官はその人らしさを判断します。
たとえば、「リーダーを務めた経験がある」と話すだけでは不十分です。なぜその役割を担ったのか、何を工夫したのか、どんな結果につながったのかまで語れるように準備しておいてください。
自分の言動の根拠を説明できれば、説得力がぐっと増すでしょう。
⑥ 過去に答えられなかった質問の答えを準備する
これまでの面接でうまく答えられなかった質問の対策をしましょう。
たとえば、「最近気になったニュースは?」という質問で戸惑った場合、単にニュースを見るだけでなく、「自分とどう関係するのか」まで考えておくと、話が広がります。
面接は改善の場として捉えることが大切です。過去の失敗はむしろ成長のチャンスといえるでしょう。
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⑦ 実際に声に出して練習する
準備の最終段階として声に出す練習は欠かせません。面接本番は緊張するため、「頭ではわかっていたのに、口に出すとうまく言えなかった」ということもよくある失敗です。
模擬面接を通じて、人に聞いてもらう機会を作るのが理想ですが、自分で録音・録画し、後から見返すだけでも効果は十分にあります。
声のトーン、話の間、姿勢や視線など、客観的に確認して改善することで、本番のパフォーマンスが格段に上がるでしょう。
【面接中】答えられない質問が来た時の対処法

面接中に質問に答えられないと、評価が下がるのではないかと不安になる人も多いでしょう。しかし、状況に応じた適切な対応ができれば、必ずしも悪い印象にはなりません。
ここでは、答えに詰まったときに活用できる対処法3つを紹介します。
- 「勉強不足で分かりませんが、後ほど調べます」と正直に伝える
- 「少しお時間をいただけますか?」と切り返す
- 「◯◯という意味でよろしいでしょうか?」と確認する
①「勉強不足で分かりませんが、後ほど調べます」と正直に伝える
知識不足で答えが見つからないときは、無理に知ったかぶりをするよりも、素直に「勉強不足で分かりません」と認める姿勢のほうが好印象につながります。
たとえば「〇〇については詳しくありませんが、興味を持ったので、後ほど調べて学びたいと思います」と伝えることで、誠実さや学習意欲をアピールできます。
企業が見ているのは、知識の量よりも「知らないことにどう向き合うか」です。知らないことを恥じず、前向きに受け止める姿勢を心掛けましょう。
②「少しお時間をいただけますか?」と切り返す
不意を突かれるような質問に対し、無言のまま固まってしまうのは避けたいものです。そんなときは、「少しお時間をいただけますか?」と切り返しましょう。
焦って答えてしまうと、論点がずれてしまったり、要点が曖昧になってしまったりする恐れがあります。
落ち着いた回答を導き出すためにも、冷静さを保つ工夫として積極的に使いましょう。
答えに詰まった時に「少しお時間をいただけますか?」と伝えるのは、冷静さを取り戻す効果があります。実際、面接では、沈黙よりも前向きな印象を残せる点が大切ですよ。
また、このフレーズは練習しておくと本番で自然に使えます。単なる時間稼ぎではなく「考えてから答える姿勢」を示すための一手段として活用してみてくださいね。
③「◯◯という意味でよろしいでしょうか?」と確認する
質問の意図がよく分からないときに、「◯◯という意味でよろしいでしょうか?」と丁寧に確認しましょう。
なんとなくで答えてしまうのは危険です。方向性を誤って答えてしまうと、理解力や聞く力に疑問を持たれる可能性があるためです。
聞き返すことをためらう必要はありません。面接では一方通行でなく、双方向のやりとりであることを意識しましょう。
質問の意図をその場で確認する姿勢は、単なる聞き返しではなく「理解しようとする積極性」として評価されます。意味を取り違えて答えてしまうより、一度確認してから答える方が確実です。
また、確認の仕方にも工夫があります。「すみません、もう一度お願いします」よりも「◯◯という意味でよろしいでしょうか?」と具体的に聞き返すことで、相手に丁寧さと配慮が伝わります。
【面接中】答えられない時に避けるべきNG行動

面接中にうまく答えられない場面は、誰にでも起こりえます。ただ、そのときの対応によって評価が大きく変わることもあります。
ここでは、面接で答えに詰まった時に避けるべきNG行動を6つ紹介します。
- 「わかりません」と一言だけ伝える
- 黙り込む
- 的外れなことを答える
- 嘘をつく
- 冗談や曖昧な返答でごまかす
- 焦って自信のない印象を与える
① 「わかりません」と一言だけ伝える
質問に対して「わかりません」とだけ返すと、それ以上考える意思がないように見えるため注意しましょう。
たしかに嘘をつくよりは誠実ですが、何も補足がなければ「思考放棄」と受け取られてしまいます。
「今の時点では明確な答えを持ち合わせていませんが、こういった方向で考えています」といった補足を加え、一歩踏み込んだ答え方を意識しましょう。
② 黙り込む
何も言わずに沈黙が続くと、場の空気が悪くなり、面接官も評価のしようがありません。
また、何も言わないままでいると、「準備していない」「やる気がない」といった誤解を招くこともあります。
たとえ頭が真っ白になったとしても、「少しお時間をいただけますか?」と一言添えて落ち着いた対応を心掛けましょう。
③ 的外れなことを答える
質問の意図をしっかり理解しないまま答えてしまうと面接官に「話が噛み合わない人」と思われるおそれがあります。
たとえば、スキルに関する質問をされたのに、自己PRを延々と語ってしまうなどが典型例です。
「すみません、〇〇という理解でよろしいでしょうか?」と確認を入れるだけで、認識のズレを回避できるので活用しましょう。
④ 嘘をつく
答えられないことをごまかそうとして、実際には経験していないことを話したり、スキルを誇張したりするのはNGです。
一時的にしのげたとしても、その後の深掘り質問で矛盾が出てしまえば、信頼は一気に崩れて大きなマイナスポイントになるでしょう。
「その点については、現在勉強中で、今後さらに理解を深めたいと考えています」と正直に伝えるほうが、かえって好印象を与えられます。
⑤ 冗談や曖昧な返答でごまかす
「場を和ませたい」「とりあえず何か言わなければ」といった気持ちから、冗談や曖昧な言い回しでごまかすのは避けましょう。面接はカジュアルな会話ではなく、ビジネスの場です。
内容があやふやだったり、笑いを狙って空気を崩してしまうと、真剣に取り組んでいないという印象を与えかねません。
曖昧にするくらいなら、素直に「うまく言語化できていないのですが、〇〇のようなことを考えています」と率直に伝えるほうが、相手に誠実さが伝わります。
⑥ 焦って自信のない印象を与える
「早く答えなければ」と焦るあまり、話が支離滅裂になったり、声が小さくなったりするのも注意が必要です。話し方や表情、態度から受ける印象は大きいです。
たとえ完璧な答えでなくても、落ち着いたトーンで丁寧に伝えるだけで、しっかり準備している印象を持ってもらえます。
焦りを抑えるためにも、事前の練習や面接の流れのシミュレーションをしておきましょう。
【面接後】質問に答えられなかった後にすべきこと

面接でうまく答えられなかったと感じても、それだけで不合格が決まるわけではありません。落ち込むより先に、できることに目を向けて対応することが大切です。
以下に、面接後にとるべき具体的な行動を3つ紹介します。
- 退出前に言い直すチャンスをつくる
- お礼メールで補足情報を伝える
- 答えられなかった質問の回答を考える
「面接になぜか受からない…」「内定を早く取りたい…」と悩んでいる場合は、誰でも簡単に面接の振り返りができる、面接振り返りシートを無料ダウンロードしてみましょう!自分の課題が分かるだけでなく、実際に先輩就活生がどう課題を乗り越えたかも紹介していますよ。
① 退出前に言い直すチャンスをつくる
面接中に答えに詰まったり、的確な回答ができなかったと感じた質問については最後に言い直しましょう。「最後に何かありますか?」と促されたときが絶好のタイミングです。
その場では「先ほどの○○の質問について、改めて考えたのですが」といった前置きをしたうえで、簡潔に答え直すと誠意が伝わります。
仮にうまく言い直せなかったとしても、伝えようとする姿勢そのものがプラス評価につながる場合もあります。面接の最後までチャンスは残されているという意識を持って臨んでください。
② お礼メールで補足情報を伝える
面接後に送るお礼メールは、感謝の気持ちを伝えると同時に、面接中に伝えきれなかった内容を補足する機会にもなります。
たとえば、「本日はお時間をいただきありがとうございました。○○についてうまくお伝えできなかったため、あらためて補足させていただきます」
と一言添え、要点を1〜2文程度で簡潔に述べる形がベストです。長文になりすぎると読みにくくなるため、簡潔さと誠実さのバランスを意識してください。
面接の内容に後悔があったとしても、メールで少しでも巻き返す姿勢を見せることが大切です。
③ 答えられなかった質問の回答を考える
面接が終わった後は、答えられなかった質問を振り返り、「なぜ答えられなかったのか」「どのように答えればよかったのか」をしっかり整理しておくことが大切です。
ただ落ち込むだけでは成長につながりません。たとえば、質問の意図がわからなかった場合は、同様の質問にどう対応すればよいかを考える必要があります。
面接の経験は、うまくいかなかった場面も含めて、すべてが次に活かせるチャンスととらえましょう。
面接で答えられなかった経験は、成長のチャンスに変えられる!

面接で答えられない場面に直面しても、必ずしも不合格になるとは限りません。むしろ、冷静な対応や誠実な姿勢を示せれば、評価につながるケースも多いです。
たとえば「少しお時間をいただけますか?」と落ち着いて返すだけでも、とっさの対応力や人柄をアピールできます。
答えられなかったことを引きずるのではなく、面接後に補足を伝えるなど前向きに行動することが大切です。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。