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就活でメールを送信する時の件名の書き方|基本マナーやNG例も紹介

「就活中のメールって、件名はどう書けばいいの…?」

面接日程の調整やお礼の連絡など、就活中には企業とメールをやり取りする機会が増えていきます。その中でも件名は、採用担当者の目に最初に入る大事なポイント。

そこで本記事では、就活におけるメールの件名の書き方を、シーン別の例文とともに詳しく解説します。

人事に伝わるメールを送るための第一歩を、一緒に確認していきましょう。

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目次

就活メールの件名は想像以上に重要!最初に印象が決まる

就活中は、面接日程の調整や質問、資料提出などで企業にメールを送る機会が何度もあります。

メールの内容そのもので合否が決まるケースは少ないかもしれませんが、ビジネスマナーを欠いたやり取りをしてしまうと、思わぬところで評価を下げてしまう可能性もあるでしょう。

採用担当者は日々多くのメールを受け取っており、件名を見て内容を把握し、対応の優先順位を判断していることも少なくありません。

きちんと件名が書かれていれば、それだけで「この学生は配慮ができる」と感じてもらえる可能性があります。

たった1行の件名ですが、だからこそ丁寧に。相手の立場を想像して書けるかどうかが、就活を一歩リードする秘訣になるはずです。

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就活メールの件名における基本マナー

就活メールの件名は、採用担当者にとって最初に目に入る重要な情報です。多くの学生から日々届くメールの中で、件名に要点が書かれていないと、内容を確認するのが後回しになることもあります。

スムーズなやり取りを実現するためにも、件名の書き方を含めた基本的なマナーを押さえておくことが大切です。

  1. 件名だけで用件がわかるようにする
  2. 大学名と氏名を忘れずに入れる
  3. 件名は簡潔にまとめる
  4. 返信メールは件名を変えずに使う
  5. 【】などの記号で見やすく工夫する

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① 件名だけで用件がわかるようにする

採用担当者は、1日に数十件ものメールを確認している場合があります。その中で、内容がすぐにわからない件名のメールは、つい後回しにされてしまうかもしれません。

「面接日程のご連絡」や「会社説明会の参加希望」のように、ひと目で何のメールかわかる表現を使うようにしましょう。

曖昧な表現や、意図が伝わりづらい言い回しは避けてください。最初から明確な意図を伝えることで、信頼感にもつながります

② 大学名と氏名を忘れずに入れる

就活中の学生は大勢いるため、誰からのメールかを件名で判断できると担当者も助かります。「〇〇大学 △△」のように、大学名と名前を簡潔に入れておくと、本文を開かなくても差出人を把握できます。

特に選考が進んでいる段階では、迅速に内容を把握してもらうことが重要です。名前を記載することは、自己紹介の一環でもあります。

③ 件名は簡潔にまとめる

伝えたいことをすべて件名に入れたくなる気持ちはわかりますが、情報を詰め込みすぎると逆効果です。

パソコンだけでなくスマートフォンでもメールを見ることを考えると、件名が途中で切れてしまうこともあるでしょう。

たとえば「会社説明会参加のご連絡(〇〇大学 △△)」のように、要点と自分の情報を簡潔にまとめるのが理想です。短く整理された件名は、それだけで好印象を与えることもあります。

④ 返信メールは件名を変えずに使う

やり取りが続いているメールでは、件名を変えずに返信を続けるのが基本です。毎回件名を変更してしまうと、過去のやり取りが追いにくくなり、相手にとっても不便になります。

自動でつく「Re: 面接日程のご連絡」といった形をそのまま使うのが自然でしょう。ただし、内容が大きく変わる場合は「Re: 面接日程のご連絡【別日程のご相談】」のように、補足を加えると丁寧です。

⑤ 【】などの記号で見やすく工夫する

件名をより見やすくするために、【】などの記号を使って要点を囲むのは有効な工夫です。「【面接日程のご相談】〇〇大学 △△」のようにすれば、視認性が高まり、どのような連絡なのか一目で伝わります。

ただし、絵文字や過度な記号を使うのはビジネスの場にふさわしくありません。あくまでシンプルで丁寧な表現を心がけてください。

就活メールの件名を書くときの3つのポイント

就活メールにおける件名は、採用担当者に読まれるかどうかを左右する重要な要素です。どれだけ丁寧な本文を書いても、件名がわかりにくいと開封すらされないおそれがあります。

ここでは、件名を作成するときに押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

  1. 件名の冒頭16文字以内に要件を入れる
  2. 件名の先頭に【カテゴリ】を入れて分類感を出す
  3. 読む相手が“どう動けばいいか”がわかる件名にする

① 件名の冒頭16文字以内に要件を入れる

最初に意識したいのが、件名の冒頭16文字以内に要件を入れることです。なぜ16文字かというと、多くのスマートフォンやパソコンでは、それ以上の文字が表示されず途中で切れてしまうからです。

採用担当者は日々大量のメールを受け取っており、開封前に内容がわかるかどうかが重要になります。

たとえば「面接日程のご相談」や「説明会参加のご連絡」といったように、冒頭で何のメールか伝えるだけで、相手の負担を減らすことができます。

一方で「あいさつ文」などから始めてしまうと、要件が後ろに回り、伝わりづらくなってしまいます。相手がすぐに理解できるような件名を意識することで、スムーズなやりとりにつながるでしょう。

② 件名の先頭に【カテゴリ】を入れて分類感を出す

件名の頭に【】で囲ったカテゴリを入れると、メールの内容が一目でわかるようになります。「【面接日程】○月△日の調整のお願い」や「【内定承諾】意思表明のご連絡」といった形がその例です。

多くの企業では複数の選考段階が同時に進むため、どのステップに関する連絡なのかがすぐにわかることは非常に大切です。

特に応募者数の多い企業では、担当者が一人で数十人〜100人以上を見ていることもあるため、メールの分類がしやすくなる工夫は歓迎されます。

また、カテゴリを入れることで過去のメールを検索しやすくなり、情報整理にもつながります。少しの工夫で、読み手の業務を助けることができるでしょう。

③ 読む相手が“どう動けばいいか”がわかる件名にする

件名は、内容を伝えるだけでなく「相手がどう動けばよいか」まで伝えることが理想です。「【日程変更希望】○月△日の面接再調整のお願い」と書けば、面接日時の変更希望だとすぐに伝わります。

一方で、「面接について」とだけ書かれた件名だと、要件が不明確で判断に迷うかもしれません。

読み手が件名だけで行動の方向性をイメージできるようになれば、本文を読む前に対応を検討でき、返信も早くなりやすくなります。

就活ではスピード感も大切な評価ポイントになることがあるため、件名でアクションを促す工夫を取り入れておくと、信頼感にもつながります。

シチュエーション別|就活メールの件名例

就活では、企業とメールのやり取りをする機会が多くあります。その中でも件名は、相手が最初に目にする重要な情報です。

内容がすぐに伝わる件名をつけることで、企業側の対応スピードや印象も大きく変わるでしょう。

  1. 面接や説明会の日程調整をするときの件名
  2. 面接後にお礼を伝えるときの件名例
  3. 選考を辞退したいときの件名例
  4. 内定を承諾・辞退するときの件名例
  5. 質問や確認をしたいときの件名例
  6. 謝罪の気持ちを伝えるときの件名例
  7. 資料送付やお願いごとをするときの件名例

① 面接や説明会の日程調整をするときの件名

面接や説明会の日程変更は、就活中によくあるやり取りの一つです。件名があいまいだと、企業が要件をすぐに把握できず、返信が遅れるおそれがあります。

「○月○日 面接日程変更のお願い(○○大学 氏名)」のように、目的・日付・氏名を入れておくと、内容がひと目で分かりやすくなります。

特に忙しい企業では、メールを開く前に件名だけで内容を判断するため、具体的で丁寧な件名にしておくことが信頼につながります。

一方で「面接について」といった抽象的な件名は、見落とされる可能性があるため注意しましょう。印象や対応の早さを左右する件名だからこそ、慎重に書くことが大切です。

件名例:
・【日程変更のお願い】○月○日 面接について|○○大学 山田太郎
・【面接日程のご相談】○月第○週のご都合について|○○大学 山田太郎
・【面接日時変更希望】○月○○日→○月○○日へ変更可能でしょうか|○○大学 山田太郎

② 面接後にお礼を伝えるときの件名例

面接後に感謝の気持ちを伝えるメールは、マナーとしても印象アップの機会としても非常に有効です。ただ、件名が分かりづらいと内容に気づいてもらえないまま終わってしまうかもしれません。

「○月5日 面接のお礼(○○大学 氏名)」のように、面接日と自分の情報を入れることで、企業はすぐに内容を理解できます。

「ありがとうございました」だけでは抽象的で、何のメールか分からないため避けた方がよいでしょう。

お礼の気持ちは本文だけでなく、件名にも表れるものです。相手への感謝をよりしっかり伝えるためにも、件名の工夫を忘れないようにしてください。

件名例:
・【お礼】○月○日の一次面接の御礼|○○大学 山田太郎
・【面接のお礼】本日は貴重なお時間をありがとうございました|○○大学 山田太郎
・【○/○ 面接の御礼】本日の面接について|○○大学 山田太郎

③ 選考を辞退したいときの件名例

選考辞退の連絡は、伝える側にとって気が重いものですが、企業にとっては迅速な判断材料となります。そのため、件名では明確に「辞退」であることを示すことが大切です。

たとえば「選考辞退のご連絡(○○大学 氏名)」のように書けば、企業側もすぐに対応できます。「ご連絡」だけの件名では、内容が不明瞭で判断に時間がかかるかもしれません。

また、誠意を持って早めに連絡することが、今後の印象にも良い影響を与えるでしょう。最後まで丁寧な対応を心がけたいものです。

件名例:
・【選考辞退のご連絡】○○大学 山田太郎
・【辞退のご連絡】○月選考の件につきまして|○○大学 山田太郎
・【選考辞退】○次面接辞退のお願い|○○大学 山田太郎

④ 内定を承諾・辞退するときの件名例

内定の承諾や辞退は、就活の最終段階における重要なやり取りです。企業が早く次の行動に移れるよう、件名にははっきりと「承諾」または「辞退」と入れるようにしましょう。

「内定承諾のご連絡(○○大学 氏名)」のように書くと、企業側も混乱せずに対応できます。「ご連絡」や「ご報告」など曖昧な表現は、かえって印象を損ねる可能性があるため避けましょう。

最後まで誠実なコミュニケーションをとることが、社会人としての信頼につながります。

件名例:
・【内定承諾のご連絡】○○株式会社 採用ご担当者様|○○大学 山田太郎
・【内定辞退のご連絡】○○株式会社 採用ご担当者様|○○大学 山田太郎
・【ご連絡】内定についての意思表示|○○大学 山田太郎

⑤ 質問や確認をしたいときの件名例

企業への質問や確認は、就活中に生まれる疑問を解消するうえで欠かせません。その際は、件名にも配慮して、相手に伝わりやすくすることがポイントです。

「選考に関する質問(○○大学 氏名)」のように内容を具体的に書くことで、企業側もスムーズに対応できるでしょう。

「質問です」「ご確認ください」だけの件名は避けてください。内容が分からず、返信が後回しになるかもしれません。メールの文面と同じくらい、件名にも配慮を忘れないようにしましょう。

件名例:
・【ご質問】選考スケジュールについて|○○大学 山田太郎
・【確認のお願い】面接会場について|○○大学 山田太郎
・【お問い合わせ】持ち物に関する確認|○○大学 山田太郎

⑥ 謝罪の気持ちを伝えるときの件名例

謝罪のメールは、誠意をきちんと伝えるために件名が重要です。件名に「お詫び」や「謝罪」などの言葉を入れることで、相手も内容にすぐ気づくことができます。

「提出遅延に関するお詫び(○○大学 氏名)」のように、何についての謝罪かを明確に書きましょう。「申し訳ありませんでした」だけの件名では、何の件か分かりません。

誠意ある対応が伝わるように、内容とともに件名にも気を配ることが大切です。

件名例:
・【お詫び】ご連絡が遅くなり申し訳ございません|○○大学 山田太郎
・【謝罪】書類提出期限についてのご報告|○○大学 山田太郎
・【お詫びとご報告】面接日程の変更について|○○大学 山田太郎

⑦ 資料送付やお願いごとをするときの件名例

資料の送付や日程相談など、相手に何かをお願いするメールでは、件名で要件を明確にすることが大切です。

「○○資料の送付について(○○大学 氏名)」などの表現にしておくと、内容がひと目で伝わります。「お願いがあります」「ご連絡です」といった漠然とした件名は避けましょう。

相手の手間を減らす気配りが、信頼にもつながります。少しの工夫が、より良いやり取りを生む第一歩になります。

件名例:
・【資料送付】○月○日説明会に関する資料のご提出|○○大学 山田太郎
・【お願い】面接日程のご相談につきまして|○○大学 山田太郎
・【提出書類送付】履歴書・エントリーシート送付のご連絡|○○大学 山田太郎

就活メールの件名で注意すべきポイント

就活メールを送る際、本文ばかりに気を取られて件名の重要性を見落としていませんか。採用担当者は日々多くのメールを受け取っており、件名だけで開封を判断することもよくあります。

だからこそ、内容に合ったわかりやすい件名を書くことがビジネスマナーとして求められるのです。

ここでは、ありがちな件名ミスや見落としがちな注意点を一つずつ解説し、採用担当者に伝わる件名の作り方を紹介します。

  1. 件名を書かずに送信してしまう
  2. 件名と本文の内容が一致していない
  3. 「Re:」や「Fw:」が重なって件名が見づらくなる
  4. 曖昧な件名で要件が伝わりにくくなる
  5. 誤字や脱字が含まれているまま送ってしまう

① 件名を書かずに送信してしまう

うっかり件名を入力せずに送ってしまうミスは、意外と多くの就活生が経験しています。本文の作成に集中しすぎると、件名欄の入力を忘れてしまうことが原因です。

ただ、件名が空欄のままだと相手が開封をためらったり、最悪の場合は迷惑メールと判断されたりする可能性もあります。

また、件名がないと受信者側が検索や管理をしづらくなり、対応が後回しになるおそれもあるでしょう。

こうしたトラブルを避けるには、送信前の確認リストに「件名を記入したか」を加えるのが有効です。送信ボタンを押す前に、一度全体を上から順に見直す習慣をつけておくと、ミスを防げます。

② 件名と本文の内容が一致していない

件名と本文の内容がずれていると、受け手に混乱を与える可能性があります。たとえば「面接日程のご相談」という件名で送ったにもかかわらず、本文には選考辞退の内容が書かれていた場合、相手が正確に意図を読み取れないおそれがあるでしょう。

これを防ぐためには、まず件名を仮で書いたあと、本文の内容をすべて書き終えてから件名を見直すことが効果的です。

メール作成中は内容が途中で変わることもあるため、最終的な本文に合わせて件名を調整する意識が大切です。相手の誤解を防ぎ、正確に伝えるには、件名と本文の整合性が欠かせません。

③ 「Re:」や「Fw:」が重なって件名が見づらくなる

メールのやり取りが続くと「Re:」や「Fw:」が何度も重なり、件名が見づらくなってしまうことがあります。

特に「Re:Re:Re:」のように繰り返されると、要件が見えづらくなり、開封の判断にも影響するかもしれません。

こうした事態を避けるには、やり取りの途中でも必要に応じて件名を書き直すことが大切です。たとえば「○月○日 面接日程のご連絡(再送)」のように、用件がひと目で分かる件名に変更しましょう。

相手の手間を減らす心配りが、信頼につながるはずです。

④ 曖昧な件名で要件が伝わりにくくなる

「ご連絡」や「お世話になっております」など、目的が曖昧な件名では相手に内容が伝わりにくくなります。

就活の時期は企業も多忙なため、メールの目的が件名ではっきりしていないと、開封を後回しにされる可能性もあるでしょうそのため、「誰から・何の用件か」がすぐに分かる件名にすることが大切です。

たとえば「○○大学 △△です/○月○日 面接日程のご相談」のように、所属と目的を簡潔に書くと、相手にも伝わりやすくなります。伝える力は、件名から始まるといっても過言ではありません。

⑤ 誤字や脱字が含まれているまま送ってしまう

件名に誤字や脱字があると、内容がどれだけ丁寧でも信頼を損なってしまいます。特に企業名や担当者名を間違えた場合、失礼な印象を与えてしまうおそれがあるでしょう。

これを防ぐには、本文だけでなく件名も声に出して読んでみると、ミスに気づきやすくなります。また、書き終えてから少し時間を空けて再確認する「寝かせチェック」も有効です。

細かいところまで注意を払う姿勢が、あなたの誠実さとして伝わるでしょう。

就活メールで避けるべきNG件名例

就活メールの「件名」は、採用担当者が最初に目にする重要なポイントです。しかし、意図せず相手に悪印象を与えてしまうNGな件名を使っているケースも少なくありません。

ここでは、避けるべき件名の具体例とその理由を紹介します。以下のような件名は、選考において不利になる可能性があるため、ぜひ確認しておきましょう。

  1. 「お世話になっております」など挨拶だけの件名
  2. 「○○大学の△△です」など自己紹介だけの件名
  3. 「ご連絡」など内容がわかりにくい件名
  4. 「説明会の件」など曖昧すぎる件名
  5. 件名が空白のまま送信してしまう

①「お世話になっております」など挨拶だけの件名

件名に「お世話になっております」とだけ書かれていると、何の用件かがまったく伝わりません。たしかに丁寧ではありますが、件名としての役割を果たしていないため、重要度が低いと判断されて後回しにされるおそれがあります。

件名はメールの「タイトル」としての機能を持ちます。誰から・何の目的で届いたのかを一目でわかるようにするのが基本です。

たとえば「○月10日 面接日程のご相談」など、具体的な内容を含めた表現にすることが望ましいでしょう。挨拶は本文の中で丁寧に伝えれば問題ありません。

②「○○大学の△△です」など自己紹介だけの件名

件名に「○○大学の△△です」とだけ記載している場合、差出人はわかっても、用件が不明瞭になります。採用担当者は毎日多くのメールを確認しているため、要件がつかみにくいメールは後回しになる可能性が高まります。

件名には「○○大学 △△|一次面接の御礼」など、自分の情報と要件を組み合わせて書くことで、内容が明確になり親切です。自己紹介にとどまらず、目的が伝わる表現を心がけましょう。

③「ご連絡」など内容がわかりにくい件名

「ご連絡」や「ご相談」などは一見丁寧ですが、内容が抽象的すぎて、受け取る側には何のメールかわかりません。こうした表現では件名の意味を成していないため、注意が必要です。

「内定承諾のご連絡」「最終面接に関するご相談」など、要点を明確に示すことで、相手もスムーズに内容を把握できます。件名が具体的であるほど、誠実さや配慮も伝わりやすくなります。

④「説明会の件」など曖昧すぎる件名

「〜の件」という表現は便利に見えますが、内容が漠然としているため、相手にとっては非常にわかりづらいものになります。

たとえば「説明会の件」だけでは、お礼なのか、変更依頼なのか、質問なのか判断できません。「○月10日説明会|参加御礼」や「説明会日程変更のお願い」といったように、件名の段階で何の話か分かるようにしましょう。

読み手への配慮が、好印象にもつながります。

⑤件名が空白のまま送信してしまう

もっとも避けたいのが、件名を入力しないままメールを送ってしまうミスです。これは不親切なだけでなく、スパムメールと誤認される可能性すらあります。

また、開封して本文を見ないと内容がわからないため、対応が遅れる原因にもなりかねません。メールの「顔」である件名が空白のままでは、基本的なマナーを欠いていると見なされることもあるでしょう。

送信前には必ず件名が入っているかを確認し、簡潔に要件を伝える内容になっているかもあわせて見直してください。

件名以外にも押さえておきたい就活メールのマナー

就活メールでは件名が目に留まりやすいポイントである一方、本文や形式から伝わる印象や配慮も無視できません。

採用担当者に良い印象を与えるには、メール全体のマナーをきちんと押さえることが大切です。ここでは、件名以外で気をつけたいマナーを5つ紹介します。

  1. メールはできるだけ24時間以内に返信する
  2. 宛名は企業名・担当者名を正しく記載する
  3. 署名に大学名・氏名・連絡先を明記する
  4. 本文は改行や段落を入れて読みやすくする
  5. 絵文字や顔文字、砕けた表現は避ける

① メールはできるだけ24時間以内に返信する

就活ではスピード感が求められる場面が多くあります。返信が遅れると熱意が伝わらず、他の候補者に先を越される可能性も出てきます。

特に面接や説明会の日程調整などは企業のスケジュールにも影響するため、メールを受け取ってから24時間以内に返信することが基本です。

どうしてもすぐに返答できないときは、「確認のうえ、改めてご連絡いたします」といった中間連絡を送ることで、誠実な印象を与えられるでしょう。

返信の早さは、ビジネスマナーの一環として常に意識しておきたいポイントです。

② 宛名は企業名・担当者名を正しく記載する

宛名の書き方ひとつで、メールの丁寧さや相手への配慮が伝わります。企業名は略さず正式名称で書きましょう。たとえば「株式会社○○」を「○○社」などと省略するのは避けてください。

担当者の名前がわかっている場合は、「○○株式会社 人事部 △△様」のようにフルで記載すると丁寧です。名前の誤字脱字は無礼にあたるため、送信前に必ず確認してください。

担当者名が不明な場合でも、「人事ご担当者様」と丁寧に記載すれば問題ありません。宛名の正確さは、メール全体の印象を左右します。

③ 署名に大学名・氏名・連絡先を明記する

署名は自分の身元を示す大切な情報です。大学名、学部、氏名、電話番号、メールアドレスを記載しておくと、採用担当者がすぐに連絡を取れる状態になります。

本文の内容に加えて署名がきちんとしていると、信頼感も高まるでしょう。特に返信メールでは署名を省略しがちですが、短い内容でもきちんと署名を入れるよう心がけてください。

就活中は個性よりも基本的なマナーが求められる場面が多いため、署名を整えておくことは非常に重要です。

④ 本文は改行や段落を入れて読みやすくする

どれだけ内容が良くても、文章が詰まりすぎていると読むのが大変です。1文が長くなりすぎないようにしながら、適度に改行や段落を入れて読みやすく整えましょう。

また、読みやすさへの配慮は相手の時間を大切にする姿勢でもあります。冒頭で挨拶と自己紹介を入れ、次に要件を明確にし、最後に締めくくるといった構成を意識してください。

メールに慣れていない方は、テンプレートを参考にしながら、徐々に自分の型を身につけていくとよいでしょう。

⑤ 絵文字や顔文字、砕けた表現は避ける

親しみを込めたつもりでも、絵文字や顔文字はビジネスメールには不向きです。就活メールは企業との正式なやり取りであり、表現は常に丁寧であるべきです。

「了解です!」「よろしくです〜」といった軽い表現は、常識がない印象を与えてしまうかもしれません。文面での印象は対面よりも慎重に伝える必要があります。

文末の言葉や表現にも気を配り、送信前には一度文章全体を読み直すようにしましょう。

就活メールの件名で差がつく!印象を左右する工夫とポイントとは?

就活メールの「件名」は、採用担当者が最初に目にする非常に重要な情報です。特に採用シーズンには、1日に何十通ものメールが届くため、件名が曖昧だったり要点が見えづらいと、開封が後回しにされてしまうこともあります。

反対に、メールの目的がすぐに伝わる件名や大学名・氏名が記載された件名は、相手の確認・対応をスムーズにし、結果的に印象を損なわずに済む可能性が高まります。

また、シーンに応じた件名の使い分けや避けるべき表現を押さえておくことで、相手にとってわかりやすく、丁寧なやり取りができます。

さらに、件名以外にも基本的なメールマナーを意識することで、読み手にとって負担の少ないメールを送ることができるでしょう。

件名はただの形式ではなく、相手の立場に立ってわかりやすく伝えるための工夫が求められる重要な要素です。

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