インターンに行かないとどうなる?必要な対策と内定を勝ち取るための逆転戦略を紹介!
「インターンに行かないと就職できないのでは?」そのような不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
確かにインターンは企業理解を深めたり、実務経験を積んだりする貴重な機会です。しかし、インターンに行かないからといって必ずしも不利になるわけではありません。
当記事では、インターンに行かないメリットやデメリット、さらに就活で好印象を与える効果的なアピール方法について解説します。
インターンに行かなかった選択を前向きに捉え、自分の経験を自信を持って伝えたい方は参考にしてみてください。
インターンに行かないと就職できない?

インターンに参加しないことが就職活動にどのような影響を与えるのか、不安に感じている就活生は多いでしょう。
しかし、インターンに参加しなかったからといって、就職できないわけではありません。企業の採用基準や評価ポイントを理解することで、就職活動の成功確率を上げられます。
まずはインターンに参加しなかった場合にどうなるのか、内定獲得や企業からの評価という観点から解説します。
①内定は獲得できる

インターンに参加しなくても内定を獲得することは可能です。実際に、多くの学生がインターンに参加せずに就職活動を成功させています。
なぜなら企業はインターン経験の有無だけで採用を決めるわけではないからです。学業の成績、アルバイト経験、ボランティア活動、自己分析の深さなど、総合的な視点で応募者を評価します。
インターンに行かなくても、他の活動をしっかり行うことで、企業にアピールできる材料は十分に用意できます。
②企業からの評価で不利になる可能性がある

企業が重視するポイントはインターンだけでなく、応募者の人間性やポテンシャルも評価の対象です。しかし、インターンに参加した学生の方が、企業や業界に関する知識や経験が豊富であると評価されることも。
インターンに参加していないと企業や業界への理解が不足していると判断されてしまう恐れがあるため、インターン以外の形で企業の情報を収集し、企業研究を徹底しなければなりません。
また、インターンの代わりにどのような活動をして、何を学んだのかを語れるようにすることも重要です。別の方法でアピールできれば、十分評価されるでしょう。
インターンに行かない人の割合

インターンに参加する学生の割合は増加傾向にあります。しかし、全ての学生が参加するわけではなく、参加しない学生も一定数存在します。
内閣府の調査によると、2022年度にインターンに参加した学生は72.8%。3割程度の学生はインターンに参加していません。
参加したうちの最長の日数は、1日または半日が約4割。1日以下の短期のインターンが多数派でした。忙しい方は、短期のインターンに参加するのもひとつの方法です。
参照:内閣府ホームページ
インターンに行った方がよい場合

インターンに行くことで、就職活動を有利に進められる場合があります。以下のような場合は参加するのがおすすめです。
- 志望業界や企業が明確
- 実務経験を積みたい
- 自己PRの材料を増やしたい
インターンは、実際の業務を体験することで業界や職種への理解を深める絶好の機会です。参加することで、自己PRや志望動機に具体性を持たせられます。
また、学生のうちに実務経験を積める貴重な機会でもあるため、アピールできるスキルや経験を身につけたい場合には積極的に参加しましょう。
インターンでの経験は自己PRの材料としても有効です。OB・OG訪問や座談会では得られない生の情報を得られますよ。
インターンに行かなくてよい場合

インターンに参加しなくても、就職活動を成功させることは可能です。以下のような場合は無理に参加する必要はありません。
- 他に優先したい活動がある
- 自己分析やキャリアプランが固まっていない
- 学業やアルバイトで多忙
留学、研究、資格取得など、インターンよりも優先したい活動がある場合は、無理に参加する必要はありません。他の活動に集中することで、より大きな成果を得られる可能性があるからです。
無理にインターンに参加しても、自分のやりたいことが明確でないと有意義な経験にならない可能性があります。まずは自己分析を深め、興味のある分野を明確にしてから検討しましょう。
インターンに行かないメリット

インターンに参加しないことは、決してネガティブな選択ではありません。自分の状況や目標に応じて、他の活動に力を注ぐことができるからです。
インターンに行かない期間を自己研鑽のチャンスと捉え、充実した経験を積むことが、結果的に大きな強みとなるでしょう。
ここではインターンに行かないメリットについて解説します。
①ストレスを抱える必要がない

インターンに参加すると、選考対策や慣れない環境での業務など、さまざまなストレスを感じます。エントリーシートの作成や面接対策といった、時間と労力を要する準備も必要です。
また、初めての業務や新しい人間関係に戸惑うこともあります。インターンでの成果がその後の選考に影響するのではないかと、不安になってしまうこともあるでしょう。
インターンに行かない場合は、これらのストレスから解放されます。心身ともに余裕を持って就職活動に臨めるのは大きなメリットといえます。
②他の活動に専念できる
インターンに参加すると一定期間拘束されるため、他の活動に時間を割くことが難しくなります。場合によっては、学業やアルバイトの時間を減らさなければなりません。
また、資格取得を目指している方は勉強時間が確保できなくなったり、留学にも支障が出たりする可能性があります。
インターンに行かない場合は、自分の目標達成に集中できます。結果的に他の応募者との差別化にもつながるでしょう。
インターンに行かないデメリット

インターンに行かないことは必ずしも悪いことではありませんが、選考や入社後のことを考えると以下のようなデメリットが生じます。
これらのデメリットについても、後悔しない選択をするために把握しておきましょう。
①企業理解の不足

インターンに行かないと企業の実態がわからず、説明会やパンフレット、ホームページの表面的な情報だけで判断しなければなりません。
インターンは企業の雰囲気を知り社員の方々と直接触れ合うことができる貴重な機会です。参加すれば企業のリアルな情報を得られます。
また、業務を体験することで、仕事内容や必要なスキルを具体的に理解できるようにもなるでしょう。
インターンに行かない場合は情報を得る機会が限られるため、企業説明会やOB・OG訪問を活用し、企業のリアルな声を集めましょう。
②インターン経験者と差ができやすい

企業によっては、インターンの参加者を優遇することがあります。インターンへの参加により選考フローの短縮や早期内定を獲得できるケースがあるため、差をつけられる可能性があります。
また、インターンの参加者は業務で得た具体的なエピソードを面接でアピールできます。
インターンに行かない場合は、学業やアルバイト、ボランティアでの成果を具体的に示し、どのように考え行動したかをアピールして対策しましょう。
③ミスマッチが起きる可能性が高まる

インターンに行かないと、入社後に「思っていた仕事内容と違った」「社風が合わない」といったミスマッチが起きる可能性が高まります。
インターンは企業と学生の相互理解を深めるための機会でもあります。企業とのミスマッチを未然に防ぐことにつながるのです。
インターンに行かない場合は、早期退職のリスクを減らすためにも業界研究や企業分析を徹底し、具体的な業務内容やキャリアパスを理解できるように努めましょう。
インターンに行かない場合に取り組むべきこと

インターンに行かない場合でも、就職活動に向けてできることはたくさんあります。自分に合った活動に注力することで、企業へのアピール材料を増やせます。具体的には以下のような活動です。
これらの活動に取り組むことで、インターンに行かない場合でも、十分にアピールできる経験を積むことができます。
①学業やサークル活動
学業に真摯に取り組み、高い成績を維持することが、仕事にもまっすぐに向き合える人材であるとアピールできる材料になります。
企業は、学生の本分である学業への取り組み方から仕事への取り組みをイメージします。そして、その際に評価の指標となるのが成績です。
またサークル活動も、チームワーク・リーダーシップ・コミュニケーション能力など、企業が重視している能力をアピールする上で有効といえるでしょう。
学業やサークル活動で得られた経験や成果を、具体的なエピソードを交えて語れるように準備しておきましょう。
②アルバイトやボランティア
アルバイトやボランティアで得られた経験は面接でも大いに役立ちます。具体的な業務内容や成果、そこから得られた学びなどをまとめておきましょう。
アルバイトやボランティアは社会経験を積むことができる貴重な機会です。アルバイト経験からは、責任感・時間管理能力・顧客対応能力などをアピールできるでしょう。
また、ボランティア経験からは社会貢献意識・協調性・問題解決能力などをアピールできますよ。
③企業説明会への参加やOB・OG訪問

インターンに参加しない場合は、企業理解を深めるために、企業説明会への参加やOB・OG訪問を積極的に行いましょう。
企業説明会に参加することで、業界の最新情報や企業ごとの特徴を把握できます。質問を積極的に行うことでより企業理解を深められて、志望動機を具体的に語る材料になりますよ。
OB・OG訪問では社員の方々の生の声を聞くことで、より具体的な企業イメージを持てるようになるため、積極的にアポイントを取りましょう。
インターンに行かない場合は好印象なアピールで差を付けよう

インターンに参加しなかった場合でも、面接などで好印象を与えるアピールをすることで、他の就活生と差をつけられます。
インターンに行かなくても好印象なアピールができる3つのポイントを解説します。
①最初に結論をはっきり伝える

面接では最初に結論を伝えることが重要です。面接官は多くの就活生と面接をするため、曖昧な話は印象に残りづらいのです。
また、結論を先延ばしにして理由ばかり話してしまうと、言い訳のように聞こえてしまう可能性もあります。
下記のように、最初に結論をはっきり伝えることで話の要点が伝わりやすくなり、面接官もその後の話を聞きやすくなります。
インターンには参加しませんでしたが、その代わりに〇〇に力を入れてきました |
②他の活動を優先した理由を話す

次に、他の活動を優先した理由を話しましょう。明確な理由を示し、自分の意思で行動したことを強調すると好印象を持ってもらいやすいです。
たとえば学業なら、専門分野を深く学び、資格取得や研究に専念したこと。アルバイトなら社会人としての基礎力を向上できたことをアピールできます。
他にもボランティアで視野を広げられたことや、留学で国際的な視野を身につけたこともアピール材料になるでしょう。
大切なのは自分が何を学び、どのように成長できたのかを具体的に話すことです。明確に理由を伝えることで、面接官はあなたの主体性や計画性を評価してくれます。
③ポジティブに伝える

インターンに行かなかったことをネガティブに捉える必要はありません。前向きな理由を強調し、行動した結果を堂々と伝えることで好印象につながります。
「他の活動に集中したことで新たな発見や成長がありました」「実践的なスキルを身につけました」とポジティブな言葉でアピールしましょう。
インターンに行かなかった場合でも、上記のポイントを意識してアピールすることで、面接官に好印象を与え、他の就活生と差をつけられます。
インターンに行かないと就職できないわけではない

インターンに行かないという選択は、必ずしも就職活動で不利になるわけではありません。しかし、自己分析や企業研究を徹底的に行い、他の活動を通して自己PRできる経験を積む必要があります。
面接ではインターンに行かなかったことをネガティブに捉えず、他の活動を通して得られた経験や学びを積極的にアピールします。結論を最初に伝え、理由を話し、ポジティブに伝えてくださいね。
インターンに参加するかどうかは個人の自由です。周囲に流されず、自分の状況や目標に合わせて判断することが最も大切ですよ。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。