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簡単で好印象な「誠実さ」の自己PR文の例文8選!書いてはいけない内容も紹介

就活の際の自己PRで、「誠実さ」をどう伝えるかが難しいと感じ悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

自己PRは就職活動でとても大切な要素であり、好印象を与えるためにはいくつかのポイントがあります。

この記事では、シンプルかつ印象的な「誠実さ」を伝える自己PR文の例文を10選紹介し、さらに避けるべき表現や内容についても詳しく解説します。

個性を活かし、面接官に信頼されるような自己PR文を一緒に作成していきましょう。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。

「誠実さ」とは

「誠実さ」とは、「真心を込めて行動すること」や「一貫して真面目に取り組む姿勢」を指しますが、その意味は人それぞれで解釈が異なります。

ある人は「正直であること」を誠実さだと考え、またある人は「強い責任感を持つこと」が誠実さだと考えるでしょう。「私利私欲を排して、公平な判断を下すこと」が誠実さだと感じる人もいます。

このように、「誠実さ」という言葉が多様な解釈を持つことを理解したうえで、どのような「誠実さ」をアピールしたいのかを明確にし、具体的な言い回しに変えることが大切です。

たとえば、以下のような表現に言い換えることが有効ですよ。

約束を守る信頼を損なわない
行動をとる
謙虚さがある他者の意見を尊重し、
自己成長を追求する
責任感がある自分の役割を全うし、
結果に責任を持つ
公平性がある物事を偏りなく判断し、
公平に対応する
他人を尊重する多様な価値観を受け入れ、
人間関係を大切にする
正直で信頼できる嘘やごまかしをせず、
透明性のある行動をとる
嘘やごまかしが嫌い正しいことを貫く
間違いを素直に認める失敗を受け入れ、
改善へ向けた努力を示す

企業が求める「誠実な人」とは

ここでは、企業が求める「誠実な人」について紹介します。「誠実さ」とは、どの職場でも重要視される資質の1つであり、信頼を築く基盤でしょう。

  1. 安心して仕事を任せられる人
  2. 現実と向き合い成長できる人
  3. 人のために行動できる人

①安心して仕事を任せられる人

企業が求める「誠実な人」とは、「安心して仕事を任せられる人」です。

具体的には、自分が担当するプロジェクトで問題が発生した際に、そのまま放置することなく、上司や同僚に適切に報告・相談して解決に取り組める人ですよ。

また、資料作成や電話対応といった日常の些細な業務にも真剣に取り組みます。

小さな業務を疎かにすると全体的な信頼を失う原因となることを知っており、どんな仕事でも真面目に向き合う姿勢があるのです。安心して仕事を任せられる人は、企業から重宝されるでしょう。

②現実と向き合い成長できる人

企業が求める「誠実な人」とは、「現実と向き合い成長できる人」です。

例えば、予期せぬ問題や困難に直面した際、逃げずに状況を受け入れて改善策を講じ行動できる人はこれに当てはまるでしょう。

失敗を恐れず、自分に足りないスキルや知識を補おうと積極的に行動するため、自己成長を続けられるのです。逆境から逃げ出さず自己成長の糧にできる人は、企業から高く評価されます。

③人のために行動できる人

企業が求める「誠実な人」とは、「人のために行動できる人」です。この場合、自分の役割を果たすだけでなく、周囲の人々やチーム全体のために積極的に行動できる人を差します。

困っている同僚に手を差し伸べ、チームの目標達成のために自分の力を惜しまず提供する姿勢があるのです。

人のために行動できる人は、企業にとって大切な存在となるため、長期的に活躍できるでしょう。

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コンプライアンスが重視される現在「誠実さ」は魅力的な強み

コンプライアンスが重視される現代において、「誠実さ」は非常に魅力的な強みですよ。

法令や規則を守り社会的責任を果たすことが求められる企業は、透明性を持って誠実に行動できる人材を求めているからです。

どんな企業においても、日ごろから正確な情報を報告し、ミスが発生した場合には速やかに事実を伝えて適切な改善策を講じる姿勢が求められます。

コンプライアンスが重視される現代において、誠実な人は企業全体の評判を守り、長期的な成功につながる基盤を支えるのです。

「誠実さ」を自己PRで魅力的にアピールする書き方

「誠実さ」を自己PRで魅力的にアピールするためのポイントを以下に紹介します。これらを参考にして、自己PR文をさらに効果的に作り上げましょう。

  1. 最初に結論を明確に述べる
  2. 誠実さに関するエピソードを述べる
  3. その経験により得た学びを述べる
  4. 誠実さでどのように貢献できるのかを述べる

①最初に結論を明確に述べる

最初に、自分の強みを簡潔に伝えましょう。「私の強みは、正しいことを貫く姿勢です」といったように、ポイントをシンプルに言い切ることが大切です。

冒頭に結論を述べれば、どのような強みをアピールしようとしているのかを、明確に伝えられます。これにより採用担当者が要点をすぐに理解でき、その後の文章の理解もスムーズになるのです。

また、最初に強みを印象づけることで、その後のエピソードがより説得力を持ち、記憶に残りやすくなるメリットもありますよ。

②誠実さに関するエピソードを述べる

次に、自分の誠実さが発揮された具体的なエピソードを紹介しましょう。誠実な行動を取った結果、どのような影響を周囲に与えたのかを具体的に説明します。

エピソードは具体的あるほど信頼性が増して、面接官に好印象を与えられますよ。たとえば、「アルバイトでミスを正直に報告して改善策を提案した結果、業務のミスが減った」などと具体性を持たせられると効果的です。

具体的な状況や行動を示すことで、自分の誠実さが仕事にどう活かせるのかを明確に伝えられますよ。

③その経験により得た学びを述べる

上記のエピソードからどのような学びを得たのかを説明します。

たとえば、「誠実であることが他者との信頼関係を深め、結果的に成果に繋がることを学びました」といったことを述べると良いでしょう。

学びを述べることで、アピールする強みの説得力が増しますよ。

➃誠実さでどのように貢献できるのかを述べる

最後に、誠実さを活かしてどのように企業に貢献できるのかを伝えます。

「接客業ではお客様の意見に真摯に耳を傾け、誠意を持って対応することで、お客様からの信頼を獲得し売り上げに貢献します」など、具体的な業務への貢献を述べるようにしましょう。

業務への貢献を述べることで、企業にとって必要な人物であると面接官にアピールできますよ。

自己PRを充実させるための下準備3つ

こちらでは、自己PRを充実させるための下準備を3つ紹介します。

面接官に好印象を与える自己PRを作成するためには、単に自分の強みを羅列するだけでなく、それを企業の求める価値観やニーズに結びつけることが大切です。

以下の準備をしっかりと行い、魅力的な自己PRを作成するための材料を揃えましょう。

  1. 過去の経験・実績を洗い出す
  2. 企業から求められることを考える
  3. 経験と求められることが重なっている部分を見つける

①過去の経験・実績を洗い出す

まずは自分の経験や実績を徹底的に振り返りましょう。この段階では、成功体験だけでなく失敗や困難を克服したエピソードも含めることが大切です。

失敗を通じて学んだことや課題を乗り越えた経験には、仕事で活かせる要素が多く含まれています。

学業や部活動、アルバイト、趣味といったあらゆる側面から自分の経験を掘り起こし、それぞれの活動について「なぜ行ったのか」「どのような工夫をしたのか」「結果として得たもの」を具体的に分析しましょう。

②企業から求められることを考える

次に、応募先企業から求められているスキルや価値観を徹底的にリサーチします。

企業研究を行う際には、まず公式サイトや採用情報を通じて企業のビジョンや人材像を把握しましょう。

また、口コミサイトやニュースサイトも、企業文化や職場環境についての情報を得るのに役立ちますOB・OG訪問を通じて現場の視点からリアルなニーズを聞くのも有効ですよ。

応募する企業が求めている人材や、どのような価値観を大切にしているのかを明確にし、それに応じた自己PRを準備することが重要です。

③経験と求められることが重なっている部分を見つける

最後に、自分の経験と企業が求めることで重なっている部分を見つけます。複数あるエピソードの中から、応募する企業が最も関心を持ちそうなものに絞ってアピールしましょう。

たとえば、リーダーシップを重視する企業であれば、学生時代にサークル長としてチームをまとめた経験などをアピールすると効果的です。

企業が求める人物像と合致する強みをアピールすることによって、自分が企業にとって有益な人材であるとアピールできますよ。

「誠実さ」を伝えるときの注意点4つ

こちらでは、自己PRで「誠実さ」を伝える時に注意すべき4つのポイントを紹介します。企業にとって魅力的な「誠実さ」ですが、伝え方を間違えるとマイナスの印象を与えかねません。

誠実さを効果的に伝え、相手にしっかりと響く自己PRを作るために、注意すべきポイントはしっかりと押さえておきましょう。

  1. エピソードから誠実さが感じられないのはNG
  2. 自分を卑下する表現を使わない
  3. どの業界・企業にも当てはまる内容にしない
  4. 社会人として当たり前のことを書かない

①エピソードから誠実さが感じられないのはNG

誠実さを具体的に表現できなかった場合、説得力を欠いた自己PRになってしまう可能性があります。

たとえば、「学生時代は部活動練習には毎日参加し、部員と協力して大会を目指していました」という自己PR文からは、部員としての当たり前の行動しか感じられず、誠実さのアピールとしては不適切です。

説得力を持たせて印象に残る自己PRにするためには、以下のように具体的な行動と成果を提示する必要があります。

「試合に出られない後輩を置いていくことなく真摯に向き合い、丁寧にアドバイスをして彼らの成長を支えました。結果お互いを高め合う雰囲気ができあがり、チーム全体の技術力と協調性を高められました。」

このようにエピソードを選ぶ際には、「誠実さを十分に示せているか」を意識することが大切です。

②自分を卑下する表現を使わない

誠実さを伝えるために、謙虚な姿勢をアピールすることは大切です。しかし、自分を卑下しすぎる表現は避けましょう。

「自分には特別な才能はありませんが、その分誠実に頑張ります」といった表現は、ポジティブな印象を与えらえません。

誠実さは自己の強みとして伝えるべきポイントであり、それが結果として周囲にどのような良い影響を与えたかアピールすることが大切です。

③どの業界・企業にも当てはまる内容にしない

自己PRでは、どの業界・企業にも当てはまるような内容を避けることで、他者との差別化がはかれます。

「何事にも正直に取り組めることが私の強みです。」といった汎用的すぎるアピールではなく、その強みを応募先企業でどのように活かせるかを伝えられると好印象です。

具体的には、応募する企業の求める人材像に関連づけたエピソードを取り入れて貢献方法を示すことで、「その企業に合った有用な人材である」ことがアピールできます。

応募する企業や業界特有の価値観に基づいて誠実さをアピールすることで、説得力があり印象に残る自己PRになりますよ。

④社会人として当たり前のことを書かない

社会人として当然求められる行動を「誠実さ」としてアピールするのは避けましょう。

たとえば、「時間を守る」「嘘をつかない」といった基本的なマナーは、特別な誠実さとは見なされません。

「トラブルが起きた際、これまでの誠実な対応が評価されて難局を乗り越えることができた」というような、当たり前を越えたエピソードを具体的に伝えるようにしましょう。

「誠実さ」をアピールする自己PRの例文8選

こちらでは、「誠実さ」をアピールする自己PRの例文を紹介します。

  1. ゼミ
  2. サークル
  3. 研究室
  4. 部活
  5. インターン
  6. アルバイト
  7. ボランティア
  8. 留学

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、8つの例文を本気で添削!「誠実さ」をどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

また、自己PRがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの自動作成ツールを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①ゼミ

最初に、「ゼミ活動」を通して、責任感を持って行動した誠実さをアピールする自己PRを紹介します。

誠実さを表現するには、ただ「真面目」「一生懸命」と述べるだけでなく、具体的な行動や成果を交えて伝えることが重要です。

ゼミの自己PR
【結論】
私は、何事にも誠実に取り組む姿勢を大切にしています。約束や期限を守ることはもちろん、相手の立場に立って行動することを常に意識し与えられた役割に責任を持ち、最後までやり抜くことを意識し、信頼を積み重ねてきました。
添削コメント|「相手の立場に立つ」という表現は共感性の要素が強いため、誠実さに直結する「責任感」「やり抜く力」という表現に差し替えることで、伝えたい主旨をより明確にしました。
【エピソード】
大学のゼミ活動では、グループ研究のリーダーを務めました。メンバー間の認識ズレや意見対立が起きた際にも活動を進める中で意見の違いが生まれる場面でも、私は一人ひとりの意見に丁寧に耳を傾け、納得できる形にまとめることに尽力しました。
添削コメント|「認識ズレ・対立」という表現はマイナスイメージを与える可能性がありました。活動中に意見が違うのは自然なことなので、よりポジティブに表現を改めています。
【エピソード詳細】
テーマ設定の場面で意見が割れ、議論が停滞した際は、各自の主張を整理して資料を作成しました。私はそれぞれの主張を一度すべて受け止め、要点を整理しながら共通認識を作るための話し合いを主導しました。結果的に、メンバー全員が主体的に取り組めるテーマを選定でき、研究活動も円滑に進めることができました。
添削コメント|元例文は誠実さより分析力の印象が強くなるため、「誠実に相手の考えと向き合いながら成果に導いた」という行動に置き換え、強みがより明確に伝わるように修正しました。
【成果】
リーダーとして「誠実に対応してくれて安心できた」とメンバーから感謝の言葉をもらえたことで達成感を得られました。最終的にはゼミ内で優秀賞に選ばれる成果を上げました。結果として、ゼミの活動が高く評価され、チーム全体で優秀賞を受賞することができました。
添削コメント|「自分が誠実だった=優秀賞」という直接の因果関係が弱かったため、チーム全体の努力として受賞に至ったと書き換えました。謙虚さとチーム志向の誠実さがより自然に伝わる自己PRになりました。
【入社後】
入社後も、自分なりに誠実さを意識しながら行動し、考えの異なる相手に対しても誠実に向き合う姿勢を忘れず、信頼される存在としてチームに貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「自分なりに」といった主観的な表現では企業での活躍イメージが浮かびにくいため、客観的に良い評価を受ける姿勢を明示しています。

【NGポイント】
誠実さを主張する文章でありながら、一部に共感性や調整力に焦点が当たる表現が含まれていたため、自己PRの一貫性が弱くなっていました。また成果と行動の因果関係がやや曖昧な箇所も存在しました。

【添削内容】
誠実さの本質である「責任感」「やり抜く姿勢」に表現を絞り直しました。さらに成果の表現も、「誠実な行動がチームを成功に導いた」と自然につながるように修正しました。テーマが一貫し、説得力が増しています。

【どう変わった?】
添削により、文章全体から「誠実さ」がぶれることなく伝わるようになりました。企業側もこの自己PRを読めば、本人の責任感や信頼性をイメージしやすくなり、実際に職場で活躍する姿が描きやすくなったでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・ 一貫性をもった構成にする
・因果関係が分かるように成果を表現する
・ポジティブなワードを使用する

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②サークル

続いては、「サークル活動」を通じて誠実さをアピールする自己PRを紹介します。

集団生活の中でどのように強みを生かしてきたのかに加えて、入社後の活用イメージまで一貫して描くことが重要です。強みの再現性を高めることを心掛けましょう。

サークルの自己PR
【結論】
私は、何事にも誠実に取り組む姿勢を大切にしています。小さな約束でも必ず守ることを心掛け、周囲から信頼を得ることができる点が自ら信頼を築き、周囲と良好な関係を保つ点が私の強みです。
添削コメント|「自ら信頼を築く」という主体的な表現に直し、能動的な誠実さを強調しました。また、良好な関係維持まで言及することで、企業が期待する協働力のアピールにもつなげています。
【エピソード】
大学ではサークル活動に参加し、イベント運営の役割を担当しました。具体的には、メンバーとの間で決めたスケジュールや分担事項を丁寧に守り、チーム全体の信頼関係構築に貢献しました。厳守し、どのタスクも期限と質を両立させて遂行しました。
添削コメント|単にスケジュールを守っただけのアピールになり、信頼関係構築との関連が伝わりづらい状態だったため、信頼に繋がる行動が分かるよう「期限と質を両立した」を加えています。
【エピソード詳細】
特に、毎年行われる大規模イベントでは、準備段階で多くのタスクを抱えましたが、一つ一つ作業の期限を守り、正確に遂行しました。時には他のメンバーのフォローにも回り、チーム全体がスムーズに動くよう意識しました。さらに、責任範囲を超える細かな作業も率先して対応し、最後までやり抜く姿勢で取り組み、チーム全体のスケジュール進行に貢献しました。
添削コメント|協調性に焦点がズレていたため、責任範囲外の作業に率先対応する姿勢を明記し、誠実な積み重ねが成果に直結させました。5W1Hの視点も意識して肉付けしています
【成果】
この経験を通じて、誠実に取り組むことがチームの信頼を得るだけでなく、全体の成果にも直結することを実感しました。周囲からも「任せて安心」と言われることが増え、自分自身の強みとしてより自信を持つようになりました。特に、イベント終了後にはリーダーから「最後まで妥協せず取り組む姿勢が、チームの成功を支えた」と評価され、自分の誠実な姿勢が客観的にも認められたことを実感しました。
添削コメント|「誠実さが組織にプラスをもたらす」イメージを具体的に伝えるため、体感での成果ではなく、リーダーからのコメントに置き換え、信憑性と説得力を高めました。
【入社後】
入社後も一つ一つの業務に誠実に向き合い、周囲との信頼関係を築きながら、何らかの形で組織にとってプラスになるような組織全体の成果に貢献できる存在を目指します。
添削コメント|入社後のイメージを企業の採用担当に持たせるため、「何らかの形」といった曖昧な表現を使用しないようにしましょう。

【NGポイント】
元の例文では「誠実さ」が行動に落とし込まれておらず、表面的な印象に留まっていました。エピソードや成果部分において、どのような具体行動が誠実さを体現しているかが見えにくく、説得力に欠けました。

【添削内容】
行動を明確にするため、「期限と質を両立」「率先して責任範囲外の作業にも対応」など、誠実さを実感できる表現を随所に追加しました。また成果も主観的な表現を客観的に裏付ける方向に添削しています。

【どう変わった?】
誠実さを行動レベルで描写できたことで、採用担当者が「この人なら入社後も誠実に仕事をしてくれるだろう」と安心できる内容に進化しました。行動と結果がつながったことで、全体としてストーリー性も高まりました。

【今回の自己PRのコツ】
・誠実さと結びつきにくい表現は避ける
・5W1Hの観点で説明する
・客観的な事実で評価を裏付ける

③研究室

次は、大学時代の「研究室」でのエピソードを軸に誠実さをアピールする自己PRを紹介します。

単なる性格のアピールではなく、研究中のどのような行動を通じて誠実さを発揮したかを具体的に示すことが重要です。

研究室の自己PR
【結論】
私は、何事にも誠実に取り組む姿勢を大切にしています。相手への信頼を築き、着実に成果を出すためには、誠実さが欠かせないと考えているからです。特に、周囲との信頼関係を築きながら、正確で丁寧な成果を積み重ねることを意識しています。
添削コメント|「信頼関係構築」「成果に直結する行動」まで明示することで、採用担当者に実践イメージを持たせる内容に整えました。
【エピソード】
大学時代、研究室において、グループ実験のリーダーを務めた際にも、この誠実さを大切にしました。実験データの記録や進捗報告において、些細なミスや疑問点も正直に共有し、グループ全体で最適な判断ができるよう努めました。データ記録や進捗管理では、わずかな異変も見逃さず、必ずメンバーに共有し、ミスの早期発見と防止に努めました。
添削コメント|誠実さを発揮した行動として「正直に共有」は良かったものの、やや伝わりづらい印象がありました。どのように貢献したか(異変検知、ミス防止)を示し、より実践的な行動例に仕上げています。
【エピソード詳細】
特に、実験中にデータに違和感を覚えた際には、報告をためらわず、すぐに指導教員に相談しました。異常に気づいた際には即座に指導教員に相談し、問題の原因調査と再発防止策の検討を進めました。その結果、早期に手法の問題点を発見し、再実験によって正確なデータを得ることができました。私の誠実な行動が、グループ全体の信頼感を高める一因にもなったと感じています。この対応によって、グループ全体にも正直に共有する文化が浸透し、チームワークの向上にもつながりました。
添削コメント|主観表現「〜と感じています。」は避け、行動の結果として客観的効果(文化浸透、チーム強化)に結びつけることで、よりビジネス視点に適した内容へ強化しましょう。
【成果】
最終的には、実験結果をまとめた論文が学内で高く評価され、研究室内でも「丁寧に仕事を進める人」として信頼を得ることができました。「細部まで誠実に取り組める人材」として研究室内で高く評価されました。
添削コメント|成果部分では、もともと「丁寧さ」だけを強調していたため、テーマである誠実さとのつながりがやや弱かったです。改善後は誠実さを軸に据え直し、採用担当が自己PR全体の一貫性を感じやすいように調整しています。
【入社後】
入社後も、どんな小さなことでも誠実に向き合い、チームや顧客との信頼関係を着実に築きながら、成果に結びつけていきたいと考えています。常に真摯な姿勢を持って課題に向き合い、信頼を積み重ねることで成果に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|入社後の部分では、「小さなことでも」という表現がやや冗長だったため、より端的にしました。「真摯な姿勢→信頼構築→成果」の流れを明確にし、誠実さを社会人基礎力に結びつけた形にしています。

【NGポイント】
もとの文章では「誠実さ」を概念的に表現していたため、採用担当に伝わりづらい内容となっていました。また、成果や入社後の部分でテーマと少しズレる表現が見られ、自己PRの一貫性に弱さがありました。

【添削内容】
各項目ごとに「誠実さがどのように行動に現れたか」「その結果どうなったか」という流れを明白にしました。さらに、主観的な表現を避け、客観的な事実ベースでストーリーを構成し直しています。

【どう変わった?】
誠実さを実際の行動と結び付けて伝えられる内容に改善できたことで、採用担当が「この人は組織でも信頼されるだろう」とイメージできる自己PRに変わりました。

【今回の自己PRのコツ】
・研究中のエピソードを丁寧に描写する
・客観的な事実ベースでストーリーを構成する
・冗長表現は用いない

④部活

今回は、大学時代の「部活経験」を通して誠実さをアピールする例文を紹介します。

読み手に状況をイメージしてもらえるよう、自分の行動が相手にどのように信頼され、評価されたかを意識して記述しましょう。

部活の自己PR
【結論】
私は、何事にも誠実に取り組む姿勢を大切にしています。相手や状況に対して真摯に向き合いの話を最後まで聞き、状況に応じて最適な行動を心がけることで、信頼関係を築く力が私の強みです。
添削コメント|ただ向き合うだけでなく、「話を聞く・状況に応じた対応」に落とし込んだことで、誠実さをリアルにイメージできるようにしています。
【エピソード】
大学時代、所属していたバスケットボール部で、マネージャーとしてチーム運営に携わりました。選手一人一人の要望や悩みに耳を傾け、丁寧なサポートを心がけましたコンディションや練習状況を観察し、選手からの小さな相談にも迅速に対応することを意識しました
添削コメント|選手の状態観察・相談対応という行動を明示することで、読んだ側に「この人は誠実にサポートしていた」と自然に伝えられるように修正しました。
【エピソード詳細】
特に、練習試合の日程調整では、相手校との細かな連絡や調整に苦労しましたが、どんな小さな確認事項も疎かにせず見落としがないようリスト化して一つずつ丁寧に確認しながら、一つ一つ誠実に対応しました。その結果、両チームが納得する形でスムーズな試合運営を実現できました。結果として、予定変更や連絡ミスを防ぎ、試合前の混乱を最小限に抑えることができました
添削コメント|誠実さの再現性を強調するため、行動を「リスト化・確認」、さらに成果も「ミス防止・混乱防止」という実務的な形で明示しました。
【成果】
誠実な対応が評価され、チームメンバーから「安心して任せられる存在」として信頼されるようになり、最後の大会ではマネージャー代表として表彰を受けました。最後の大会では、選手たちから推薦され、サポート貢献賞を受賞しました
添削コメント|表彰という成果自体は良いのですが、元の表現では「なぜ表彰されたか」が分かりにくい問題がありました。選手から推薦されたという過程を入れ、第三者評価としての客観性を高めました。
【入社後】
入社後も、誠実に業務に向き合い、社内外の方々との信頼関係を築くことで一つ一つの業務を丁寧にこなし、ミス防止や報告・連絡・相談を徹底することで、チームや会社全体に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「ミス防止」「報連相徹底」という誠実な行動例を加え、企業側が「この人なら活躍できそうだ」と感じる未来像を示しました。

【NGポイント】
「誠実さ」という強みを裏付ける行動が伝わりにくい部分が目立っていました。また、成果部分でも、どのようなプロセスで評価されたかが曖昧なままだった点が問題でした。

【添削内容】
リスト化・確認作業など実務レベルで誠実さを発揮した点を明確にしました。さらに成果の過程に第三者評価を加えることで、客観性を持たせました。

【どう変わった?】
企業担当者が読み取れる「誠実さ」の具体像が格段に明確になり、入社後に期待できる行動イメージがはっきり伝わるようになりました。結果として、実際の業務場面を想像しやすい説得力ある自己PRに仕上がったと言えるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・行動は詳細に説明する
・成果は客観性を持たせる
・実務に活かせる誠実さをアピールする

⑤インターン

今回の例文は、「インターンシップ」での取り組みを通じて誠実さをアピールする内容になっています。

エピソードをより説得力のあるものにするためには、取り組みの過程を丁寧に描写し、成果についても数値などを用いて具体的に示すことが大切です。

インターンの自己PR
【結論】
私は、何事にも誠実に取り組む姿勢を大切にしてきました。相手の立場に立って考え、目の前の課題に対して丁寧に対応し最後まで責任を持って行動することを信条としています。
添削コメント|「相手の立場に立つ」という表現は誠実さとはややズレていたため変更しました。結論では強みを簡潔に、かつテーマに直結させることが大切です。
【エピソード】
大学3年次に参加したインターンシップでは、営業アシスタントとして顧客データ管理を担当しました。小さな作業でも丁寧さを心がけ、正確な対応を意識しました。与えられた作業一つ一つに対して、正確さと丁寧さを意識して取り組みました。
添削コメント|業務内容の説明に加えて、取り組み姿勢を自然な流れで示す形に修正しました。エピソードでは「何を担当したか」と「どのような姿勢だったか」が分かるバランスが重要です。
【エピソード詳細】
業務の中で、過去の顧客リストに入力ミスや抜け漏れがあることに気づきました。担当者に報告し、自主的に指示を仰ぎながら全データを精査することで、正確な情報に修正する作業に取り組むことができました。細かい作業にも真摯に向き合い、信頼できるリスト作成に貢献しました。
添削コメント|「自主的に」という表現は、報告している流れと矛盾するため、「指示を仰ぎながら」と修正しました。エピソード詳細では「どう動いたか」を正確に描写することが大切です。
【成果】
その結果、データの正確性が向上し、営業チーム全体の効率アップにつながりました。担当社員の方からも「地道な作業を誠実に続ける姿勢がチームを支えてくれた」と評価をいただきました。データ精度向上によってアポイントメント数が前月比10%増加するなど、営業活動全体の成果向上にも寄与しました。
添削コメント|「褒められた」という主観的表現ではなく、客観的な成果を示すことで、企業側にとって評価しやすい自己PRになりました。成果では必ず「誰が見ても分かる客観性」を重視しましょう。
【入社後】
入社後も、目の前の業務に誠実に向き合い、周囲から信頼される存在を目指します。細やかな配慮と責任感を武器に、チームの成果に貢献していきたいと考えています。情報の正確な管理や、地道な作業を積み重ねることで業務効率を底上げし、組織に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|入社後に誠実さをどのように発揮するかをより具体的に表現しました。実践的な展望を構成して伝えることによって企業側がイメージしやすくなっています。

【NGポイント】
「意識した」のみで行動が伝わらない箇所など、誠実さがどのように現れているかが曖昧になっていました。また、成果についても、主観的な評価に留まっていたことが課題でした。

【添削内容】
結論では「真摯に向き合う」と強みを直結させ、エピソード詳細では行動の流れを5W1Hで明確にしました。成果部分では、誰が見ても納得できる客観的な数値データに置き換えました。

【どう変わった?】
誠実さを発揮した具体的な行動と、そこから得られた成果を客観的に伝えられる内容に変わりました。これにより、企業の採用担当者にも「再現性がありそう」「信頼できる人材」とイメージされやすくなります。

【今回の自己PRのコツ】
・誠実さを裏付ける行動を明確にする
・「誰が見ても分かる客観性」を重視する
・成果や入社後と一貫性を持たせる

⑥アルバイト

今回は、「アルバイト」経験を通じた誠実さの自己PR例文を紹介します。

単に「誠実です」と主張するだけでなく、誠実な姿勢がどのように周囲に影響を与えたかを具体的に表現しましょう。

アルバイトの自己PR
【結論】
私は、何事にも誠実に取り組む姿勢を大切にしてきました。周囲からの信頼を積み重ねることで、着実に成果を上げることができると考えています。特に、人との信頼関係を築くために、約束を守る、丁寧な対応を怠らないといった基本を徹底してきました。
添削コメント|元例文はただ自分の考えを示すのみになっていたため、「約束を守る・丁寧な対応」という行動部分を伝えることで、採用担当者が即座にイメージできる形に改善しました。
【エピソード】
大学時代には、飲食店のアルバイトでホールスタッフを担当していました。お客様への対応において、どんなに忙しい状況でも一人一人に誠実に向き合うことを心掛けていました。ミスや要望に対して誠実に対応し、必ず一度で正確に応じることを意識して行動しました。
添削コメント|エピソードは行動が鮮明に浮かぶほど説得力が高まるため、必ず5W1Hの視点で説明しましょう。
【エピソード詳細】
特に混雑時には、注文ミスやクレーム対応に追われることもありましたが、常に笑顔を絶やさず、丁寧な説明と謝罪を徹底しました。まず事実を正直に伝え、すぐにお詫びと代替案を提示することを徹底しました。その結果、「あのスタッフなら安心できる」という声をいただき、リピーター獲得にも貢献することができました。
添削コメント|笑顔や丁寧さは接客マナーであり、誠実さの本質とは少しズレます。誠実さを伝えるために、ミスを隠さず正直に伝える姿勢へ修正しました。行動の「誠実なポイント」が明確になるよう意識しましょう。
【成果】
真摯な対応が評価され、半年後には新人指導も任されるようになりました。後輩たちにも「一つ一つの対応を誠実に行う大切さ」を伝えることで、店舗全体の接客品質向上にも寄与しました。クレーム件数が前年同期比で15%減少し、店舗の顧客満足度調査でも「対応が丁寧だった」という評価が増加しました。
添削コメント|成果は主観的な表現から客観的数値に置き換えると説得力が格段に上がります。クレーム減少や満足度向上など、誰が見ても納得できる形で示すことで、自己PRの信頼性を大幅に高めることができます。
【入社後】
入社後もこの「誠実さ」を強みに、目の前の仕事一つひとつに真剣に向き合い、信頼される存在を目指してまいります。指示を受けた業務を正確に遂行するだけでなく、自ら確認・報告を徹底し、ミスや認識齟齬を防ぐことで周囲からの信頼を築いていきます。
添削コメント|企業側に「この人ならうちでも成果を出してくれそう」と思わせる点が重要なため、具体的な行動(確認・報告)に落とし込み、誠実さをどのように活かすかを明確にしました。

【NGポイント】
例文では誠実さをアピールする意図は伝わったものの、行動や成果が明確ではありませんでした。「真摯に向き合う」「一人一人に誠実に」など、何をしたのかが曖昧だったため、採用担当者に与える説得力が弱い状態でした。

【添削内容】
誠実さを表すために「約束を守る」「ミスを正直に伝える」などの具体行動に置き換えました。さらに、成果の部分では客観的な数値(クレーム減少や満足度向上)を提示することで、誰が見ても納得できる形に修正しています。

【どう変わった?】
行動と成果を明示することで、説得力が向上しました。特に、数値を用いた成果説明と入社後の活躍イメージが明確になったことで、「実際に成果を出せそうな人物」として印象付けることができるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・行動→評価→成果の流れを意識する
・文章全体に一貫性を持たせる
・成果として客観的な数値を提示する

⑦ボランティア

続いて、「ボランティア」の経験をもとに誠実さをアピールする例文を紹介します。

「誠実に取り組む」強みが、実際に成果を出せる内容であると強調することが高評価のポイントです。

ボランティアの自己PR
【結論】
私は、何事にも誠実に取り組む姿勢を大切にしています。約束を守ること、責任を持って行動することを心がけ、周囲から信頼される存在を目指してきました。
添削コメント|この結論は、誠実さという強みを簡潔にまとめており非常に良いです。特に、「約束を守る」「責任を持つ」という行動ベースでの説明があり、初めの段階で強みを具体的にイメージさせる点が好印象です。
【エピソード】
大学時代、地域の清掃ボランティア活動に参加し、定期的に月に一度、公園の清掃やゴミ拾いに取り組んでいました。
添削コメント|程度を曖昧にするのではなく、活動頻度(月1回)と実際にどれくらい関わったかが想像しやすい表現は、エピソードとして信憑性が高まります。
【エピソード詳細】
活動に参加する中で、清掃が地味で目立たない仕事だからこそ、誰に見られていなくても手を抜かず、最後まで丁寧に取り組むことが大切だと気付きました。特に落ち葉が多い季節には、見えにくい隅々まで手作業で清掃を行いました参加者同士で役割を分担し、時間内に隅々まで清掃をやり切ることを意識して行動しました
添削コメント|「落ち葉が多い季節」という季節依存の情報は誠実さのアピールに直結しないため削除し、代わりに「役割分担」「時間内完遂」という就活で評価される行動特性を加えました。
【成果】
地道な活動を続ける中で、地域の方々や他のボランティアメンバーから「あなたがいると安心できる」と信頼の言葉をいただきました。この経験から、目立たない場面でも誠実な行動を積み重ねることの大切さを学びました。丁寧にやり抜くという私の強みが、多くの人との信頼関係の構築に繋げられることを実感しました。
添削コメント|「大切さ」を実感したという感想ではなく、あくまでビジネスにおいても活かせる力であることがより伝わるような表現に言い換えました。
【入社後】
入社後も、小さなことにも真摯に向き合い、周囲から信頼される存在を目指してまいります。どのような仕事に対しても誠実さを忘れず、一つ一つ着実に成果を積み上げていきたいと考えています。具体的には、常に報告・連絡・相談を徹底し、任された業務を確実に遂行することで、信頼される社員を目指します。
添削コメント|報連相・任務完遂と、実践的な方法の提示に修正しました。企業側は新卒に対し「行動に落とし込める力」を重視するため、より現実的な成長イメージを持たせる書き方が好ましいです。

【NGポイント】
「誠実さ」を示す場面で、清掃活動の細部描写に偏りすぎ、本来伝えるべき強みの軸が一部ぶれてしまっていました。このため、エピソード詳細や成果部分で焦点の整理が必要でした。

【添削内容】
季節の情報や曖昧な成長記述を削除し、行動ベースで誠実さを証明する記述へと改善しました。エピソードでは5W1Hの具体化、成果では第三者からの評価を中心に据え、入社後ビジョンはより具体的に未来像を描き直しています。

【どう変わった?】
行動、成果、将来展望の流れが非常にクリアになりました。企業視点でも「この人は実際に行動できるか」「誠実さを組織内でどう活かせるか」が明確にイメージでき、説得力が格段に増しました。

【今回の自己PRのコツ】
・行動ベースでの説明を心がける
・誠実さを「実行力」としてアピールする
・参加の程度を明記する

⑧留学

「留学」経験から誠実さという強みを強調する自己PRを紹介します。

留学先の学校や環境などの前提条件を単に述べるだけではなく、行動と成果と共に誠実さに紐づけることが重要です。テーマ性を一貫させることを意識しましょう。

留学の自己PR
【結論】
私は、何事にも誠実に取り組む姿勢を大切にしています。与えられた課題に対して最後まで責任を持ち、相手の期待に応えようと努力する姿勢は、今後の業務においても活かせると考えています。着実に成果を積み上げる力は、今後のビジネスシーンでも活かせると確信しています。
添削コメント|誠実さを表す言葉をよりビジネスに直結する形に修正しました。企業担当者が「この人なら誠実に結果を出してくれそうだ」とイメージしやすくなる強みを短く、端的に伝える意識が大切です。
【エピソード】
大学時代、語学力を高めるために留学プログラムに参加しました。異文化の中での生活は思った以上に難しく、特に現地学生とのグループワークでは小さな認識の違いがトラブルになることもありました。現地学生とのグループワークを通して、文化や価値観の違いからコミュニケーションの重要性を強く意識するようになりました。
添削コメント|「誠実さ」が試される場面を浮き彫りにするため、単なる困難の描写ではなく「文化の違い→コミュニケーション意識」という展開に整理しました。
【エピソード詳細】
私は、誤解を生まないよう、毎回のディスカッション後に確認メールを送ったり、疑問点を積極的に共有することで、信頼関係を築こうと努めました。また、意見が対立した際も感情的にならず、相手の意図を汲み取ることを心がけた結果、相手の話を最後まで聞き、丁寧に自分の考えを伝えることで、グループ全体が円滑に協力できるようになりました。
添削コメント|「何をしたか」「なぜそうしたか」の5W1Hをより明確にしています。感情を抑えるといった曖昧な表現を排除し、行動(話を聞き、伝える)に置き換えたことで、誠実さが伝わる自己PRに強化されました。
【成果】
最終的には、グループ全員で無事にプロジェクトを完了し、現地の教員からも「最も協調性と責任感のあるチーム」として高い評価をいただきました。この経験から、誠実な対応は信頼を生み、結果に結びつくことを実感しました。この経験は、誠実に向き合い続けることで周囲の信頼を得られるという確信につながりました。
添削コメント|主観的な感想を避け、「誠実な対応が信頼につながった」という因果関係を明確に記載しました。成果は自己満足ではなく、周囲の評価や事実に基づいて示すことが重要です。
【入社後】
入社後も、誠実さを忘れず、社内外を問わず信頼される存在を目指します。常に相手の立場に立って行動し、どのような課題にも誠実に向き合い、確実に成果を上げることで、組織に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|共感性ではなく「誠実に課題に向き合う」という自発的な行動力に焦点を置きました。採用担当は入社後の活躍イメージを重視するため、強みを一貫して打ち出すことが好印象につながります。

【NGポイント】
誠実さを発揮した流れが見えにくい箇所がありました。また、エピソード部分でも異文化で苦労した描写が中心となっていたため、誠実さというテーマがぼやけて見えるリスクがありました。

【添削内容】
誠実さを具体的な行動に置き換え、どのような流れで発揮したかを明確にしました。結論ではビジネスに活かしたい姿勢を、エピソードではコミュニケーション改善のための主体的な行動をそれぞれ強調する形に修正しています。

【どう変わった?】
誠実さが一貫して伝わる文章になり、「信頼できる人物像」が浮かびやすくなりました。また、「この人は誠実に仕事に取り組み、確実に成果を出してくれそうだ」と納得しやすい文章になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・成果は周囲の評価や事実に基づいて示す
・意識ではなく実際の行動に言及する

単なる困難の描写ではなく展開を整理する

⑨転職

最後に、転職者向けに「誠実さ」を軸とした自己PR例文を紹介します。

前職での具体的な経験をもとに誠実さを伝えることが重要です。入社後に即戦力として貢献する姿をイメージできる内容かを意識しましょう。

転職者向けの自己PR
【結論】
私は、常にお客様に対して誠実に向き合い、信頼関係の構築を大切にしてきました課題を丁寧に汲み取って対応することで信頼を積み重ねてきました
添削コメント|「信頼関係の構築を大切にしてきた」とは実際にどんな姿勢で誠実さを示したのか、行動ベースの言い換えに変更しました。「丁寧に汲み取る」という表現で、誠実な姿勢が想像しやすくなります。
【エピソード】
前職の営業職では、売上目標に対して短期的な成果を追うよりもお客様の長期的な満足につながる対応を意識しながら、お客様の課題に寄り添う提案を徹底しました。
添削コメント|「短期的な成果を追うよりも」という比較ではなく、ポジティブな表現で自らの行動スタンスを打ち出す形にすることで、評価されやすい誠実な姿勢が伝わる構成にしています。
【エピソード詳細】
あるとき、契約間近のお客様から「他社の方がコスト面で有利」と相談を受けました。私は契約を急がず、他社との差を正直に説明した上で、焦らずにヒアリングを重ねた上で、当社製品の強みと長期的な導入効果を資料にまとめて再提案しました。最終的に「御社の方が信頼できる」とお客様から評価をいただき、契約に至りました。
添削コメント|「契約を急がず〜正直に説明」は表現が曖昧で、誠実な姿勢がどう行動に現れたのかが不明確だったため、「焦らずヒアリングを重ねた」と具体的な動作に言い換えました。
【成果】
その後も紹介が続き、3ヶ月連続でチーム内トップの成約件数を達成しました顧客からの紹介件数は前年同期比の2倍になり、信頼が新たな成果につながりました
添削コメント|誠実さと成果の因果関係が明確になるよう、定量的かつ「紹介が増えた」という信頼の証拠となる表現に言い換えています。
【入社後】
貴社においても、顧客との信頼構築を第一に考え、長期的な関係を築く営業スタイルで貢献したいと考えています一人ひとりのお客様に誠実に対応し、課題の本質に寄り添う営業で信頼を獲得していきたいと考えています
添削コメント|元の文章でも意欲は伝わりますが、どのように誠実さを活かすかをより明確にするため、行動ベースの具体的な営業スタイルに修正しました。

【NGポイント】
説明を簡潔にしすぎている部分があり、「誠実さ」がどのような行動に表れていたのかが明確になっていませんでした。また、成果と誠実さの因果関係が弱く、企業視点での納得感に欠ける状態でした。

【添削内容】
誠実さを具体的な言動で表現することを意識し、「ヒアリングを重ねた」「資料を作成した」などに置き換えました。また成果についても紹介件数という信頼の証拠に言及し、納得性を強化しています。

【どう変わった?】
「丁寧に対応する姿勢」「相手の課題に向き合う姿勢」として具体的に描写されたことで、企業側がその強みを再現可能なものとして受け取りやすくなりました。

【今回の自己PRのコツ】
・強みと成果の因果関係を強める
・行動ベースで表現する
・入社後の再現性をアピールする

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「誠実さ」は面接時の態度でもアピールできる

「誠実さ」は面接時の態度でもアピールできます。

過去の経験や失敗について質問された際には誤魔化すことなく、どのように改善に努めたかを具体的な事例を交えて伝え、誠実さをアピールしましょう。

また、矛盾なく一貫性のある自己PRを行うことも大切です。面接で発言する内容は、履歴書や職務経歴書の内容と一致するように気をつけましょう。

企業が求める「誠実さ」の特徴を理解して自己PRを作成しよう

「誠実さ」をアピールする自己PR文は、単に自分の性格や価値観を伝えるだけでなく、具体的なエピソードを交えて説得力を持たせることが大切です。

また、企業が求める「誠実な人」の特徴を理解し、それに則したエピソードを盛り込むことで面接官の心に響く自己PRを作成できます。

自分の誠実さを効果的にアピールできる自己PR文を作成し、内定獲得を目指しましょう。

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