サービス業の受かる志望動機の書き方|例文6選とNG例文を紹介
サービス業への就職・転職活動において、魅力的な志望動機の作成に悩む人は多いでしょう。
この記事では、サービス業における志望動機の作成方法から具体的な例文までのノウハウをまとめました。
これを読めば、採用担当者の印象に残る志望動機が作れるようになり、内定獲得への道が見えてくるはずです!
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記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。
サービス業とは?

サービス業とは、顧客の要望に応えて形のない価値やサービスを提供し、対価を得る産業分野全般を指します。主なサービス業の業種・職種について、以下の表にまとめました。
業種 | 代表的な職種 |
---|---|
宿泊業・ 飲食サービス業 | ホテル・旅館・レストラン・ カフェ・バー・居酒屋 |
生活関連サービス業・ 娯楽業 | 美容院・理髪店・結婚式場・ アミューズメントパーク |
医療・福祉 | 病院・老人ホーム・介護施設 |
教育・学習支援業 | 学習塾・家庭教師・専門学校 |
不動産業・物品賃貸業 | 不動産会社・リース業・ レンタカー会社 |
運輸業・郵便業 | タクシー会社・航空会社・ 配送会社 |
情報通信業 | テレビ放送局・情報サービス業 インターネットサービス |
学術研究・専門・ 技術サービス業 | 研究所・デザイン会社・ 法律事務所 |
その他のサービス業 | 警備業・清掃業・ 人材サービス |
混同されやすいのですが、接客業はサービス業の一部であり、直接顧客と対面してサービスを提供する職種を指します。
近年では、インターネットを通じた情報提供やアプリケーションサービスなど、非対面型のサービス提供も増加していますよ。
サービス業における魅力的な志望動機の構成

サービス業における魅力的な志望動機の構成は、以下のとおりです。
上記の順番で組み立てることにより、サービス業の採用担当者に好印象を与えられる志望動機が簡単に作れます。
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①なぜ志望したのかを簡潔に述べる
サービス業の志望動機では、なぜ該当企業を志望したのかを最初に述べましょう。
「私は○○したときに時に○○と思い、そこで~」のような始まり方では、この話がどう志望動機に繋がるのかわからず、聞き手は「要点はどこだろう?」と考えながら話を聞くことになります。
しかし、「~だから貴社を志望しました」と結論を簡潔に伝えれば要点が明確なうえに、後のエピソードが志望理由に関連しているものだとわかるため理解しやすいのです。
さらに、印象に残る志望動機を作成するには、業界研究や企業分析を通じて得た独自の視点を盛り込むと説得力が増して効果的ですよ。
「経営理念や価値観に共感したから」「貴社でやりたいことがあるから」のように経営理念などへの共感を示すと、企業文化への理解度もアピールできます。
②志望した理由を具体的に述べる
次に、志望した理由を具体的に述べましょう。
このとき、自身の経験や価値観に基づいた理由を述べられると、ありきたりではないオリジナリティのある志望動機になり、より説得力のある志望動機になります。
たとえば、志望動機につながる「アルバイトやインターンシップなどの実体験」「企業理念に共感するに至ったできごと」を具体的に伝えるとよいでしょう。
思い当たるエピソードがない場合も、自身の価値観やキャリアプランと企業研究を結びつけた志望理由を準備すれば、採用担当者の印象に残るオリジナリティのある志望動機を作成できますよ。
③きっかけとなったエピソードを具体的に述べる
理由を述べたら、それを裏付ける具体的なエピソードを盛り込みましょう。具体的なエピソードを盛り込むと志望理由の信憑性が高まります。
また、「どんな出来事があって何を思い、どう行動したのか」を述べることにより、自身の価値観や行動特性を採用担当者に効果的に伝えられるメリットもあります。
エピソードを説明するときは、発生した状況・問題点・実施した行動・得られた結果を、あらかじめ時系列にして書き出しておくと書きやすくなるでしょう。
また、アルバイト時の売上向上率や顧客満足度の変化など、定量的な実績を盛り込むのも効果的です。
④入社後の展望でまとめる
サービス業の志望動機では、最後に入社後の具体的な展望を示してまとめると、採用担当者に入社への意欲を効果的にアピールできますよ。
自身の強みを活かした貢献方法を明確に示し、長期的なキャリアビジョンと結びつけた目標を述べましょう。例えば「事業方針に沿った具体的な数値目標」「部署での役割」などを明確にすると説得力のある志望動機になりますよ。
また、業務内容と結びつけた展望を示すと、企業への理解度と意欲の高さを伝えられます。応募者は企業研究を十分に行い、志望企業でなければ実現できない目標や価値提供について具体的な展望を示しましょう。
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志望動機を書きやすくするための下準備

志望動機を書きやすくするための下準備の流れは、以下のとおりです。
①志望企業を選んだ理由をすべて書き出す
まずは、志望企業を選んだ理由をすべて書き出してみましょう。企業理念・社風・事業内容・商品・制度など、魅力を感じたことを書き出して、志望動機の核となる要素を見つけやすくします。
志望企業の魅力を書き出したら、自分の価値観や経験と結びつけられるものがないか、過去を振り返ってエピソードを探してみましょう。
エピソードを思いつかなくても、この事業内容に魅力を感じたのはなぜか、どうしてこの商品が好きなのかなど、書き出した魅力に対して「なぜ?」を繰り返せば自分ならではの答えに辿り着けるはずです。
この作業をしておくことでオリジナリティのある志望動機になることはもちろん、「この企業ならでは」の志望動機にもなり、「他の企業でもよいのでは?」と思われてしまうのを防ぐことができますよ。
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②応募先に関する知識をつけておく
志望動機を書く際には、応募先の事業内容や理念、サービス内容などについて事前にしっかりと調べておきましょう。
企業が何を目指しているのか、何を求めているのか、また業界内でどのような立ち位置にあるのかを理解することによって、適切なアピールができるようになります。
たとえば、地域に密着してサービスを提供する企業の志望動機で、「入社後はグローバルに活躍したいです」と言っても魅力的なアピールにはなりません。
このようなズレを防ぐために、インターンシップやOB訪問を活用して企業研究はしっかりと行っておきましょう。また、就活エージェントを活用して情報収集のサポートをしてもらうのもよいでしょう。
③自分の強みを明確にしておく
自分の強みを明確にしておくのも、志望動機を書きやすくするコツのひとつです。これは、志望動機の締めくくりで「入社後の展望」を述べるときに、自身の有用性をアピールするための重要な材料となります。
過去を振り返ったり自己分析を行ったりして、自分ならではの強みを見出して提示できると、採用担当者が活躍をイメージしやすく好印象です。
発見した強みと企業が求める人材像を照らし合わせ、入社後の具体的な活躍シーンをイメージしたうえで志望動機に組み込みましょう。
サービス業でアピールできる5つの能力

サービス業でアピールできる5つの能力は、以下のとおりです。
「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。
そんな方はまず、就活マガジンが用意している強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自信を持って臨めるようになりますよ。
①コミュニケーション能力
サービス業では、コミュニケーション能力は顧客満足度と企業の成功を左右する重要なスキルです。
調査によると、1回の良好なコミュニケーションで顧客の89%がリピーターになる可能性が高まると判明しています。一方、58%の顧客が不適切なコミュニケーションで他社へ移行する傾向にあるとのことです。
コミュニケーション能力には言語的な表現力のほか、表情・姿勢・声のトーンなど非言語的な要素も含まれます。
また顧客の要望を正確に理解して適切な解決策を提案するため、積極的な傾聴力と明確な説明力が求められますよ。
たとえば、「専門用語を避けたわかりやすい説明」「顧客の理解度にあわせた説明方法の柔軟な変更」などが必要でしょう。
参考:Defuse「3 Communication Skills Vital for Customer Service Jobs」
②ニーズを汲み取る力
サービス業において顧客のニーズを汲み取る力は、顧客満足度を左右する重要な能力です。表情やしぐさから真意を読み取り、潜在的な要望を察知して先回りできる観察力は、顧客満足度の向上に直結します。
顧客の潜在的なニーズを見抜くためには、表面的な要望を深掘りし、根本的な課題や目的を把握する分析力が必要です。アンケートやSNSなど、さまざまな情報源から顧客の本質的なニーズを読み取らなければなりません。
表情やしぐさにも注意を払いながら顧客の話を聞くコミュニケーション能力も必須ですよ。クレーム対応では顧客の怒りの原因や要望を正確に理解し、冷静な対応で信頼関係を構築する能力も必要です。
③臨機応変な対応力
サービス業では、予期せぬ状況や急な要望に対して柔軟に対応できる臨機応変な対応力が不可欠です。
たとえばホテル業界では、「予約システムのトラブル」「急な団体客の受け入れ」といった突発的な事態への対応力が求められます。
顧客の要望と店舗のルールの両立が難しい場面では、代替案の提案や上司への相談など、適切な判断基準に基づく行動も重要です。
豊富な業務知識とマニュアルの理解から、状況に応じた最適な選択肢を提案する臨機応変な対応力が求められますよ。
④顧客に寄り添う姿勢
サービス業では、顧客一人ひとりの立場に立ち、真摯に向き合う姿勢がもっとも重要な要素となります。
顧客の感情や状況を深く理解して適切な配慮ができる共感力は、長期的な信頼関係の構築とリピーター獲得に欠かせません。
高齢者・障がい者・外国人など多様な顧客に対して、それぞれの特性や文化的背景を理解したうえでの丁寧な対応が求められます。
たとえば、宿泊施設では長距離移動で疲れた顧客への気配りや、体調不良の顧客への迅速なサポートなど細やかな配慮が必要です。
⑤英語スキル
グローバル化がますます進むサービス業において、英語スキルは企業の成長を支える重要な能力です。
外国人観光客の増加やビジネスのグローバル化に伴い、英語でのスムーズなコミュニケーション力は売上向上に直結します。
たとえば接客現場では、メニューの説明・施設案内・要望への対応など、さまざまな場面で実践的な英語力が必要です。
一例として、ホテル業界では予約対応・客室案内・レストランでの注文受付まで、多岐にわたる英語での会話が求められます。
サービス業の志望動機の例文6選

サービス業には業種が幅広くありますが、ここでは「サービス業」と聞いて多くの方が思い浮かべるであろう「接客業」から、以下の6つの職業を抜粋して例文を紹介します。
職種別の例文を参考に魅力的な志望動機を作成し、自分が志望する業界・企業での採用を目指しましょう。
さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、6個の例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①飲食店のホールスタッフ
飲食店のホールスタッフを志望する例文です。
接客経験から得た気づきややりがいを通じて、サービス業に対する熱意を具体的に伝えることが重要ですよ。
【結論】 私は、人と接することが好きで、 |
添削コメント|「お客様に直接サービスを届けられる」は曖昧で、サービス業全般に通じてしまう表現です。「笑顔」や「気配り」といった行動を示し、ホールスタッフとしての役割に即した具体性ある表現に改善しています。 |
【根拠となるエピソード】 大学の文化祭で模擬店の接客を担当した際、 |
添削コメント|「あなたがいたから楽しかった」といったフレーズを用いることで、他の誰でもなく、自分の接客によってお客様に影響を与えたことを具体的に伝えられます。結果として、ホールスタッフの職務と結びついた根拠として機能するエピソードに仕上がりました。 |
【エピソード詳細】 準備段階からメニューの工夫や接客の練習を重ね、当日はお客様一人ひとりに声をかけることを意識しました。 |
添削コメント|「売上が上回った」や「ありがとうの重み」は数字的根拠や具体性に乏しく、企業側の評価にはつながりにくい表現です。「再来店」など行動に表れた反応を示すことで、接客の成果が明確になり、説得力が高まりました。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント|「地域密着」や「距離が近い」といった表現はありきたりで、他社との差別化ができません。企業の「丁寧なサービス」という特徴に言及し、それに共感した理由を自身の接客観と結びつけることで、企業とのマッチ度が具体的に伝わる文章に修正しました。 |
【入社後】 入社後も、常にお客様の立場に立った接客を |
添削コメント|「円滑な店舗運営」は広すぎる表現で具体的な貢献内容が伝わりません。「観察力」「対応力」といった具体スキルを挙げて、どのように職場に貢献できるのかを明示し、企業にとっての戦力としてアピールしています。 |
【NGポイント】
「お客様に直接サービスを届ける」いった汎用的なフレーズが多く、印象に残りにくい文章でした。また、企業選びの理由が他社でも使い回しが可能と思われる内容になっていた点もマイナスでした。
【添削内容】
実際に起きたエピソードを詳細に示すことで、応募者の人柄や考え方をより明確に表現しました。また「再来店」など、企業側が理解しやすいよう言い換えて、成果やスキルをイメージしやすい文章へと調整しています。
【どう変わった?】
どのようにサービス業に適性を持ち、企業で活躍できる人物かが明確になりました。行動の裏付けがあることで信頼感が増し、企業側も一緒に働くイメージがしやすくなっています。
・志望職種に適性があることを詳細に示す ・成果は納得感のある文章になるよう注意する ・企業理解を言葉にする |
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②アパレルの販売員
アパレルの販売員を志望する例文です。
自分の強みやその強みがどのように仕事に活かせるかを明確に伝えることが重要ですよ。
【結論】 人と接することが好きで、 |
添削コメント|元の文章は志望動機の方向性が明確でしたが、自分の目指す姿が読み手に強く伝わりにくい部分がありました。改善後は、「スタイリングの提案」といった具体的な価値提供の内容を明示し、アパレル販売員の役割との関連性を明確にしています。 |
【根拠となるエピソード】 中学生の頃、初めて自分で洋服を選んで買いに行った際、店員さんが親身になって話を聞いてくれた経験が強く印象に残っています。 |
添削コメント|エピソード自体はアパレル販売職とのつながりも強く、説得力のある内容です。改善点としては、「自信がなかった私に〜」という文の語順やトーンを調整し、感情の変化をより自然に描写することで、読み手が場面をよりリアルに想像できるようにしました。 |
【エピソード詳細】 その体験をきっかけに、「洋服が似合う」だけでなく |
添削コメント|「自分自身を認めてもらえた」という表現は、やや自己中心的な響きが出てしまうため、「個性を肯定してもらえた」という表現に変えて、よりアパレル業界への親和性を高めました。これによりお客様の個性も大事にする姿勢が伝わります。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は接客マニュアルに頼るだけでなく、 |
添削コメント|元の文も企業の魅力が伝わるものの、「会話を大切にしている」という点だけでは他社との差別化がしづらいため、「スタッフの工夫を尊重する文化」など詳細な事例を加えました。企業の特徴を具体的に捉えながら、志望理由と自分の価値観の一致を明確にしています。 |
【入社後】 入社後は、商品の知識やトレンドを日々学びながら、 |
添削コメント|元の文章は前向きで丁寧な接客を目指す意志は感じられましたが、「安心感のある接客」とは入社後どのような行動をするのかがやや不明瞭だったため、具体的な行動に置き換えました。 |
【NGポイント】
原体験は伝わるものの、他の就活生との差別化を図るためには表現を工夫する必要がありました。また、企業選びの理由がやや一般的で他社との差別化が弱かった点も問題でした。
【添削内容】
感情の変化を詳細に加えることで、自分だけにしか書けないエピソードに仕上げました。企業選びの理由では、企業の特性や自分の価値観との一致を強調し、入社後は積極的な行動計画を示しました。
【どう変わった?】
具体的な感情の変化や行動計画を盛り込むことで、志望動機の説得力が増しました。企業選びの理由が企業特性を反映した内容となり、採用担当者に入社への熱意が伝わる文章になりました。
・感情の変化を詳細に加える ・企業選びの理由を他社と差別化する ・ 入社後のビジョンを行動ベースで書く |
③雑貨店の販売員
雑貨店の販売員を志望する例文です。
単に雑貨が好きという想いを伝えるだけではなく、アルバイトでの経験や企業の強みとの接点を示しましょう。
【結論】 私は、お客様一人ひとりのニーズや好みを理解し、 |
添削コメント|「一人ひとりに寄り添った接客」という表現に「ニーズや好みを理解し」を加えることで、どのように寄り添うのかが明確になりました。さらに、「働きたい」を「貢献したい」に変えることで、単なる自分の希望だけでなく、企業や顧客に対する貢献の姿勢が伝わります。 |
【根拠となるエピソード】 小学生の頃、母とよく訪れた雑貨店で、店員の方が私の好みに合った文房具を一緒に選んでくれたことが |
添削コメント|「温かい接客」とは、採用担当にはどういう接客なのか伝わりづらいため、どんな行動が「温かさ」として記憶に残ったのかを明確にしています。 |
【エピソード詳細】 その体験がきっかけで、私も誰かの気持ちに寄り添える存在になりたいと思うようになりました。大学ではカフェでのアルバイトを通じて、年代やニーズの異なるお客様との関わり方を学んできました。特に、常連のお客様との何気ない会話から好みや関心事を記憶し、次回来店時にそれに基づいたサービスを提供することで、多くの方から喜ばれた経験があります。 |
添削コメント|カフェでのアルバイト経験でどんなサービスを行っていたのかを追記し、イメージしやすくしました。また、忙しい時間帯でも顧客との関わりを大切にしてきた点を追加することで、効率性と質の高い顧客対応を両立できる能力をアピールしています。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は、デザイン性と実用性を兼ね備えた雑貨を多く扱い、 |
添削コメント|元の文章では企業への印象が漠然としていたため、実際の特徴(特集企画・売場づくり・スタッフの働き方)に基づいて示すことで、志望先を選んだ理由として説得力を高めました。 |
【入社後】 入社後は、お客様に寄り添いながら最適な商品をご提案し、 |
添削コメント|「心のこもった接客」ではややありきたりで、入社後どのように働いていくのかというイメージが想像しにくい文章でした。改善後は、行動イメージと、「記憶に残る接客体験」という具体的な目標を示しています。 |
【NGポイント】
表面的に感じる表現が多く、どのような行動や価値が印象に残ったのかが伝わりづらい状態でした。また、インターネットで調べれば分かることを書いており、志望した説得力が弱く見えてしまっていました。
【添削内容】
詳細事例を書き加えることで、よりリアルな経験として伝わるように修正しました。企業に関する記述も「売場づくり」や「特集企画」といった具体的な特徴を明示しています。
【どう変わった?】
どの項目でも「具体性」が格段に高まりました。単なる雑貨好きではなく、接客に必要な視点や行動力を持ち、店舗の価値を理解しようとする姿勢が見える学生としてアピールできる内容です。
・状況をイメージできるよう補足する ・実際に店舗に行った時の感想を加える ・入社後の目標まで詳細に示す |
④スーパーのレジスタッフ
スーパーのレジスタッフを志望する例文です。
志望企業との接点を意識し、ありきたりな話だけで終わらせないように心がけましょう。
【結論】 私は、 |
添削コメント|「人と接するのが好き」は抽象的で差別化しづらいため、どんな経験を通じて「寄り添いたい」と思うようになったのかを明示することが重要です。採用担当者はなぜその想いを抱いたかの具体性を重視しています。 |
【根拠となるエピソード】 大学の文化祭で模擬店の受付を担当した際、 |
添削コメント|元の文は感情表現が先行し、行動や背景が曖昧でした。就活では「何をした結果、どう感じたか」が重要です。接客のきっかけとして説得力を持たせるには、行動の描写を明確に入れる必要があります。 |
【エピソード詳細】 受付では、忙しい時間帯にも丁寧な対応を心がけ、 |
添削コメント|「意識しました」という表現は曖昧で、実際にどんな対応をしたのかが不明確です。採用側は「再現性のある行動」を重視するため、誰でも具体的にイメージできる表現への置き換えが効果的です。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は地域密着型の店舗運営を行っており、 |
添削コメント|「笑顔や接客の質」はどの小売業にも通じる一般論で、差別化が難しい要素です。企業の特色や独自の取り組みに言及することで、企業研究の深さと志望の本気度が明確になります。 |
【入社後】 入社後は、常にお客様の立場に立ち、 |
添削コメント|「迅速かつ丁寧な対応」は良くある表現ですが、抽象度が高いため評価されにくいです。実際のシチュエーションを想定した上で、自身の具体的な働きかけがイメージできる文にするのが効果的です。 |
【NGポイント】
主観的な感想や抽象表現が多く、志望するまでの流れが説得力に欠けていました。また、企業を選んだ理由も汎用的な表現が中心で、どの企業にも当てはまるような印象を与えてしまっていた点が惜しいところです。
【添削内容】
エピソード部分では、感情の描写よりも「どんな工夫をしたのか」「どう対応したのか」といった行動ベースの表現を強化しました。また、企業研究に基づいた具体的な取り組み内容を盛り込みました。
【どう変わった?】
実体験に裏打ちされた説得力ある志望動機へと変化しました。企業にとっても、応募者がどんな場面でどう動けるかが明確に伝わるため、現場での活躍イメージが湧きやすくなっています。
・感情表現より行動で語る ・志望する流れに納得できるエピソードを入れる ・ 一般論ではなく企業独自の特徴に触れる |
⑤宿泊施設のフロントスタッフ
宿泊施設のフロントスタッフを志望する例文です。
なぜその職種に惹かれたのか、どんな接客を目指しているのかを明確にすることが評価につながりますよ。
【結論】 私は、宿泊施設のフロントスタッフとして、 |
添削コメント|元の例文でも意欲は伝わりますが、サービス業を目指す他の就活生とも被る可能性が高いため、自分の接客に対するお客様から反応を盛り込むことで、読後に残る印象を強めています。 |
【根拠となるエピソード】 このように考えるようになったきっかけは、 |
添削コメント|ただ「旅館での体験」と言うよりは、背景を具体化しつつ、「旅館での対応が心に残っている」とすることで、接客への関心が伝わるように工夫しました。 |
【エピソード詳細】 |
添削コメント|「不安な気持ち」だけでは面接官側がイメージしにくく、その後の丁寧な対応に救われた流れへの納得感が不十分でした。そのためよりリアルなエピソードと感情の描写に置き換え、当時の状況をイメージしやすく、納得感が増したでしょう。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は、 |
添削コメント|「おもてなし」「柔軟なサービス」などの言葉は一般的すぎるため、企業独自の特色が伝わる表現に変更しました。企業研究に基づいた表現にすると「なぜこの企業を選んだのか」という熱意が採用担当者に伝わりやすくなります。 |
【入社後】 入社後は、 |
添削コメント|「立場に立つ」「安心感を届ける」は一見前向きな表現ですが、具体的にどう行動するかが見えにくいため改善しました。入社後の目標には“行動”と“成果”の2軸で伝えることで、実現可能性や成長意欲が伝わりやすくなります。 |
【NGポイント】
説明不足なところが多く、面接官が一度聞いても理解しにくい構成になっていました。また、「寄り添った接客」や「安心と心地よさ」といったありきたりな表現もあり、他の就活生と似通ってしまう恐れがありました。
【添削内容】
背景や状況、感情の変化などを明確に示し、エピソードに臨場感を持たせました。また、企業への志望理由では、会社独自の特徴に言及しながら自分の目指す接客との接点を描くよう修正しました。
【どう変わった?】
説得力が加わり、「この人がこの職種を志望する理由」が納得できる流れになりました。体験の具体性や志望理由の企業独自性が明確になったことで、他の就活生と差別化でき、印象に残りやすい内容へと変化しました。
・エピソードは臨場感を意識する ・企業の特徴と接点を示す ・ 入社後の目標を行動と成果の2軸で示す |
⑥スポーツジムやサロンの受付スタッフ
スポーツジムやサロンの受付スタッフを志望する例文です。
どんな行動や経験を通して強みが培われたのかをセットで伝えることが大切ですよ。
【結論】 私は、 |
添削コメント|「人と接するのが好きという強みを活かし」という表現を加えることで、自分の人となりを自然にアピールしています。自分の特性や志望する職種で発揮したい強みを、簡潔かつ明確に伝えることが重要です。 |
【根拠となるエピソード】 幼少期から母と通っていたサロンで、スタッフの方が常に笑顔で迎えてくれることが嬉しく、 |
添削コメント|「楽しみでした」という表現は受け手に感情の深さや理由が伝わりづらいため、どのように気持ちが動いたのかを具体的な言葉で補足しました。説得力を持たせるには、「嬉しい」といった感情だけで終わらせず、その背景にある行動や状況描写をセットで提示することが重要です。 |
【エピソード詳細】 特に印象に残っているのは、体調が優れなかった日に「大丈夫ですか?」とさりげなく声をかけてくれたスタッフの対応です。 |
添削コメント|「サービス以上の価値」や「相手の立場に立って行動する大切さ」という表現では、どのような場面で、どのような気遣いや対応をしたのかが分かりにくたいめ、より詳細に示しました。「どんな行動から学びを得たのか」をイメージできる形で伝えましょう。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は、 |
添削コメント|「寄り添った丁寧な接客」では他社と差別化しにくいため、スポーツジム・サロン業界に特有の「個別対応」や「美容・健康ニーズへの対応」といったキーワードに言い換えることで、企業理解と志望理由に具体性を加えました。 |
【入社後】 入社後は、受付業務にとどまらず、 |
添削コメント|「前向きな気持ちになれるよう」という意図は良いですが、よくある表現で採用担当者の印象に残りにくいため、「清潔感」「声のトーン」「第一声」など、受付スタッフが実際に行うべき具体的な行動に落とし込みました。 |
【NGポイント】
「嬉しい」「安心」「楽しみ」など感情だけが伝わってくる構成が多く、具体的にどういう状況だったのかが分かりづらい文章になっていました。また、企業特有の魅力や方針と自分の志望動機との繋がりが不明確な状態でした。
【添削内容】
感情の背景にある具体的なエピソードや行動を補い、どのように志望動機に至ったのかが伝わるようにしました。また、企業を選んだ理由には、業界特性に基づいた具体的な方針を盛り込みました。
【どう変わった?】
どのような経験から志望に至ったのかが読み手に伝わりやすくなり、説得力が増しました。また、企業から「長く貢献してくれそう」といった印象を持たれやすい文章になりました。
・感情表現はその背景とセットで示す ・志望先を選んだ理由に業界知識も反映する ・ 自分の強みは行動で示す |
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サービス業の志望動機を書くときの5つの注意点

サービス業の志望動機を書くときの5つの注意点は、以下のとおりです。
以下で各注意点について詳しく説明します。
①志望企業以外にも通用する内容にしない
サービス業の志望動機では、志望企業ならではの魅力や特徴を具体的に示す必要があります。
企業の独自性や事業の特徴を踏まえた志望理由は、本気度の高さを効果的に伝え他者との差別化を図れますよ。
一方、「人と話すのが好き」「感謝される仕事がしたい」などの理由は、ほかの企業にも当てはまる志望動機です。本気度を伝えるため、志望企業ならではの具体的な特徴に触れた志望動機を作り込みましょう。
②接客や商品が好きなことだけを理由にしない
接客や商品への関心からスタートする多くの志望者は、表面的な動機にとどまり志望理由を深堀りできません。企業側が求めているのは、自社のサービスを通じてお客様にどのような価値を提供できるのかという発想です。
過去の職務経験で培った独自のスキル、たとえば「お客様の潜在的なニーズを引き出せる提案力」のような、自分ならではの強みをアピールしましょう。
実績や目指すべき理想の接客像、企業文化に共感した理由も織り交ぜながら自分らしい価値提供の形を具体的に説明すれば、面接官に強い印象を残せます。
③曖昧な表現は避ける
志望動機では、曖昧な表現を使用するのは避けましょう。志望動機で高評価を得るためには、実務能力を正確に判断できる材料となる、具体的な課題解決の過程を提示する必要があります。
たとえば、「多くの努力を重ねてきました」という表現は一見高く評価されそうですが、これではどんな努力をどれくらいしてきたのか、それがどんな結果に繋がったのかがわかりません。
しかし、「イベント集客のためにSNSを活用した広報活動を行い、来場者数を前年より30%増やした」などと定量的な実績を示して具体性を持たせると、面接官に強い印象を残せます。
販売スキルや顧客対応力を裏付ける具体的なエピソードとあわせて、成果を数値で伝えましょう。
④福利厚生のみに言及した内容にしない
サービス業の志望動機では、福利厚生のみを理由にすると、仕事への意欲が低いと判断される可能性が高まります。仕事自体への関心よりも待遇を重視していると見なされ、誠実な姿勢が伝わらないからです。
サービス業の志望動機で求められる要素には、顧客満足度の向上や業務改善への意欲があげられます。また、顧客とのコミュニケーション能力や問題解決への積極性も、採用担当者から評価されるポイントです。
福利厚生に関する言及は最小限にとどめ、自身のスキルや経験を活かせる具体的な場面を説明しましょう。
⑤エピソードがなくても嘘はつかない
サービス業の志望動機では、エピソードがない場合でも嘘を書くのは避け、自分の経験や想いを誠実に伝えましょう。
架空のエピソードを作ると面接時に詳細を問われたときに対応できず、信頼関係を大きく損なう結果となり採用の機会を失います。
アルバイトや学生時代の体験から得られた気づきや学びを丁寧に振り返って言語化し、誠実に伝えるのが重要です。
サービス業の志望動機としてNGな例文

サービス業の志望動機としてNGな例文は、以下のとおりです。
私は前職で接客業に従事し、お客様の喜ぶ顔を見るというやりがいを感じていました。そのため、より規模の大きな貴社でサービス業の経験を活かしたいと考え、応募させていただきました。笑顔と真心を大切にする貴社の企業理念に強く共感し、私も一緒に働きたいと思いました。お客様第一主義を掲げる貴社の姿勢に感銘を受け、ぜひ一員として働かせていただきたいと考えております。前職では接客マナーで社内表彰を受けた経験もあり、自信を持って業務に取り組めると考えております。貴社の研修制度も充実していると伺い、さらにスキルアップできる環境に魅力を感じ、応募いたしました。 |
上記の志望動機の主な問題点は、応募者の個性や具体的な実績が見えにくい点にあります。たとえば社内表彰の実績について、どのような取り組みや工夫によって表彰に至ったのか、具体的なエピソードが欠けていますよ。
より説得力のある志望動機にするには、自身の強みと企業の課題をマッチングさせた具体的な貢献プランを示すべきです。
研修制度についても、単なる関心表明ではなく、明確なキャリアビジョンと結びつけた説明が求められます。
サービス業向けの魅力的な志望動機を作り込んで採用を目指そう!
サービス業向けの魅力的な志望動機を作るには、企業の経営理念や価値観への深い理解と共感を具体的に示す表現が重要です。業界研究や企業分析から得た独自の視点を盛り込み、説得力を持たせましょう。
また、志望動機では企業特有の魅力や特徴を踏まえ、表面的な接客好きや商品への関心だけにとどまらない深い理解を示すのが大切です。
ビジョンや企業文化への共感理由を織り交ぜながら、自分らしい価値提供の形を描写してください。採用担当者に好印象を与えられる志望動機で、選考突破を目指しましょう!
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。