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警察官の志望動機のポイントは?求められるスキルとやりがちな注意点も紹介

警察官採用試験の提出書類には志望動機を書く欄もありますが、何を書けばいいのか分からず不安になる人もいるでしょう。

世間の人々からは、警察官といえば「正義の味方」や「地域のお巡りさん」というイメージも強く、警察官の志望動機として、どれがふさわしい内容なのかわからず、空回りしてしまいますよね。

この記事では、警察官の志望動機のポイントや求められるスキルを解説し、これらを含めた例文を紹介します。

また、警察官の志望動機でやりがちな注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

紙谷

記事の監修者

紙谷

新卒1年目の段階では訪問営業でトップセールス獲得し、3階級役職をあげる。 現在は企業コンサルとキャリアアドバイザーを兼任。

警察官はどういった職業?

警察官とは、窃盗・殺人・組織犯罪などから国民が安心して暮らせるよう治安維持のための職務にあたる公務員です。

警察官の職務は、犯罪捜査・犯人逮捕・交通指導や取締りなど、さまざまな形で市民の暮らしを守っています。

この他にも、犯罪・防犯対策などの啓発活動や、事件・事故の対応業務、イベントでの交通警備があり、学校やお祭りなどで警察官が配備されている姿を目にすることがあるでしょう。

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警察官の業務内容

次に、警察官の業務内容の解説になります。

警察官は、国家公務員・地方公務員の2種類です。採用時、警視庁に採用された場合は国家公務員、各都道府県に採用された場合は地方公務員が異なります。

まずは、それぞれの主な業務内容を理解しておきましょう。

国家公務員の業務内容

国家公務員の警察官は、日本の警察組織全体の調整・政策・企画立案などが主要業務となります。

国の機関である警察庁は、警察制度の企画立案のほか、国の公安に係る事案についての警察運営、警察活動の基盤である教育訓練、通信、鑑識等に関する事務、警察行政に関する調整等を行う役割を担っている。
出典:警察庁「(2)国の警察組織」から抜粋

所属は警察庁で、いわゆる官僚と呼ばれる人たちです。警視庁の受験資格条件には細かい規定がありますが、「警視正」以上の階級が国家公務員として入職できます。

地方公務員の業務内容

地方公務員の警察官の主な業務内容は、以下の通りです。

  • 交通課:交通指導取締り・交通事故捜査・交通整理及び規制・運転免許・道路使用許可・交通安全教育
  • 生活安全課:防犯対策(教室)・女性の安全対策・サイバー犯罪対策・少年犯罪対策・風俗及び古物営業許認可(鉄砲等許可申請を含む)・環境犯罪や経済犯罪の取締り
  • 地域課:管内パトロール・遺失届・地理案内・犯罪者の検挙など
  • 警務課:議会や公安委員会との連絡調整・予算管理・警察官募集の広報活動(音楽隊を含む)など
  • 警備課:要人警護・治安警備・国際テロ対策・爆発物や化学物質の処理・不法滞在者の取締り・災害救助
  • 刑事課:事件捜査及び聞き込み・犯人の取り調べ・鑑識・検視

多くの警察官は地方公務員で、47都道府県に配備される警察署に所属しています。

また勤務場所は、上から警察本部(東京都のみ警視庁)・警察署・交番(駐在所を含む)があります。

警察官の志望動機に書くべき内容5つ

ここからは、警察官の志望動機に書くべき内容を5つ解説します。

  1. 警察官を目指したきっかけ
  2. 警察官になるために努力してきたこと
  3. 志望する都道府県を選択した理由
  4. 自分の強みやスキル
  5. 今後警察官として挑戦したい仕事

自分が思っている以上に世間からも強いイメージを持たれている警察官。志望動機には、自分が目指したきっかけや、努力してきたことを前面にアピールしましょう。

①警察官を目指したきっかけ

志望動機の冒頭は、警察官を目指したきっかけとして自分の意思や警察官になる目的を書いてください。

小さい頃からの夢や、親が警察官だったからという人も多くいますが、警察官でなければできないことを書くようにしましょう。

たとえば「地域の安全を守り、人々の役に立つ仕事に就きたいと思い警察官を目指しました」というようなアピール方法が良いです。

②警察官になるために努力してきたこと

これまでの経験などを振り返り、警察官になるために努力してきたことを書きましょう。

なぜなら警察官は、正義感や熱意があるだけでは勤まらない職務だからです。

たとえ努力したことが結果に結びつかなかったとしても、面接官にどの点に力を入れてきたのかが伝わるように書くと良いでしょう。

③志望する都道府県を選択した理由

警察官採用試験では、自分の出身地やそうでないところを志望する人もいますが、なぜそこの場を志望したのか理由を明確に述べるようにしてください。

特に出身地以外で受験する人は、面接でも質問されることがあるので、志望動機の中でも理由がわかるように書きましょう。

もしも具体的に説明できるエピソードが思い浮かばない場合は、今後この地域の警察官として貢献したい意欲をアピールするようにしてください。

④自分の強みやスキル

警察官の仕事に活かせる自分の強みやスキルを書くようにしていき、どの課に配属となっても対応できる旨をアピールしましょう。

警察官になると、まずは交番勤務から始まりますが、「警察官に必要なスキルの体力には自信があり、高い目標をもって職務にあたりたいと思います」という強いアピールが有効です。

1文ごとに、自分が警察官としてできることへの意思表示を示すことが大切になります。

⑤今後警察官として挑戦したい仕事

志望動機の最後のアピールとして、今後警察官として挑戦したい仕事を書くのもおすすめです。

警察学校を卒業後は、地域の交番勤務から始まりますが、その後は志望する配属先があれば適性やスキルを相対的に判断して志望する課に移動できるかもしれません。

警察官は階級制度になるので、自分にも受験資格が与えられた際には、勤務時間と並行して勉強しなければならないため努力が必要です。

このように警察官の志望動機を書くときは、仕事内容や警察組織について理解し、自分の強みやスキルをアピールしていきましょう。

警察官に求められるスキル

ここでは、警察官に求められるスキルを紹介します。

  1. 体力や精神力
  2. 冷静な判断力
  3. 情報処理能力
  4. 危機管理能力
  5. コミュニケーション能力

一例として、警視庁採用サイトでは資格経歴の目安が紹介されているので参照してみてください。

これらのスキル以外にも、自分が警察官の職務で活かせるスキルがあれば志望動機に書いておくと良いでしょう。

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

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①体力や精神力

警察官になると現場の聞き込み調査や、24時間体制での救助活動など過酷な仕事をしなければいけないので、体力や精神力の強さは必要不可欠です。

また交代制で夜勤当直もあるため、体力に自信がある方は有利に働くでしょう。

実際に警察学校に入校すると逮捕術や武道の訓練もあるので、体力・精神力ともに鍛えていることが求められています。

②冷静な判断力

突然の事件・事故や、緊急で犯人を逮捕するときでも冷静な判断力が求められる警察官。

なぜなら、警察官が冷静さを失ってしまうと犯人を取り逃がしてしまうことや、周囲の人を危険な目に巻き込んでしまう可能性もあり得るからです。

通報を受けて現場に駆けつけた際や、巡回中に異変を発見した際にも、目の前で起きていることを的確に把握して対応しなければなりません。

③情報処理能力

警察官に求められるスキルには、情報処理能力があげられます。

たとえば、複数の目撃者から証言を集め、集めた証拠(情報)を総合的に捉えて犯人逮捕の証拠として捜査しなければいけません。

その他にも交通事故の現場検証では、通報者の話を聞き、現場の状況と照らし合わせて事故処理をするので適切に情報を確認して素早く対処する力が重要視されます。

④危機管理能力

警察官の業務は、自らが危険と隣り合わせである仕事のため、強い危機管理能力を要します。

現場での直接的な判断や、テロなどの組織犯罪を未然に防ぐためにも常に危機感をもって職務にあたらなければなりません。

危機的な状況においても適切な行動を取るためには、普段から高い危機管理意識をもっておくことが重要となるでしょう。

⑤コミュニケーション能力

警察官は、コミュニケーションを取りながら周りと連携できる人でないといけません。

警察官は上司や同僚に対してだけでなく、子どもからお年寄りまで、さまざまな人と直接接する機会があります。

交番に拾得物を届けに来た人や、道がわからず迷っている外国人に対して案内をすることもあるのでコミュニケーション能力は必要です。

【スキルや動機別】警察官の志望動機の例文5選

ここからは、警察官の志望動機の例文を5つ紹介します。

  1. 体力に自信がある
  2. IT関連や語学スキルを活かしたい
  3. 警察官としての使命を果たしたい
  4. 責任ある仕事に貢献したい
  5. 秩序を重んじて活躍したい

警察官採用試験の志望動機の欄は少なく、目安としては200文字~300文字で書きましょう。

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、5個の例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①体力に自信がある

警察官の志望動機を書く際は、体力をアピールするだけでなく、どのように社会貢献につながるかを具体的に示すことが重要です。

単なる印象論ではなく、実体験をもとに「なぜそう思ったのか」「自分なら何ができるか」を明確に言語化しましょう。

「持ち前の体力を活かしたい」
【結論】
私は地域の安全を守り、人々の安心な暮らしを支える警察官として働きたいと考えています。特に体力を活かして現場で即座に行動できる学生時代から陸上競技で培った体力と瞬発力を活かし、緊急時にも冷静かつ迅速に対応できる警察官を目指しています。
添削コメント|「体力を活かしたい」だけでは職務適性のアピールとしてはやや不十分なため、警察官に必要な「瞬発力」「冷静な判断力」といった要素を具体的に示し、意欲を効果的に伝える構成へと改善しました。
【根拠となるエピソード】
きっかけは高校時代、通学中に目の前で自転車のひったくりを目撃したことです。その際、すぐに対応したのが地域の交番にいた警察官で、その迅速な行動に強く感銘を受けました。その際、通報を受けて現場に駆けつけた警察官が、周囲の混乱を抑えつつ迅速に事情を聴取し、犯人の特徴を的確に把握して追跡を開始する姿を見て、強い憧れを抱きました。
添削コメント|「迅速な行動に感銘を受けた」でもOKですが、警察官の行動や自分自身への影響をより具体的に描写することで、警察官を志望する根拠のエピソードとして印象的な文章にしています。
【エピソード詳細】
犯人はすぐに逃走しましたが、警察官の対応により、その場にいた周囲の人も落ち着きを取り戻しました。警察官は状況を的確に把握し、現場にいた人々から冷静に情報を集め、的確な無線連絡を行っていました。私は何もできなかった自分を悔しく感じると同時に、「自分も誰かの力になれる存在になりたい」と思うようになりました。
添削コメント|「警察官の対応」のみでは具体性が乏しく、読み手がイメージしづらいです。行動の詳細を明示することで、読んでいる人が現場の緊張感を具体的にイメージでき、動機の強さを実感しやすくなります。
【志望先を選んだ理由】
警察官は、体力と精神力の両方が求められる仕事であり、学生時代から続けてきた陸上競技で鍛えた体力を活かせると考えています。地域密着で人と関わる仕事に魅力を感じ、特に地元に貢献できる点に惹かれました。なかでも貴庁は、地域の防犯パトロールや交通安全教育といった市民に寄り添った活動を重視しており、私自身もそのような現場で積極的に貢献したいと考えています。
添削コメント|「地域密着」「地元に貢献」などの表現は他の志望者と差がつきにくいため、企業の具体的な取り組みを引用し、自分の志望動機とリンクさせました。
【入庁後】
入庁後は、まずは交番勤務を通じて地域住民の方との信頼関係を築き、将来的には災害対応や交通指導など多岐にわたる業務にも積極的に取り組みたいです。災害対応の現場など、体力と判断力が求められる分野で特に力を発揮し、安心して暮らせる地域社会の実現に貢献したいと考えています。
添削コメント|「多岐にわたる業務」という表現では方向性が見えにくく、活躍イメージがぼやけてしまいます。自分の強みである「体力」を踏まえ、具体的にどのような業務に貢献したいかを示すことで、入社後のビジョンが明確になります。

【NGポイント】
全体として、警察官を目指す経緯や自分の強みが十分に伝わっていませんでした。「体力がある」というアピールも、その具体性や職務との結びつきが乏しく、読み手に刺さりにくい構成でした。

【添削内容】
警察官としての役割に即した具体的な行動や状況描写を加えました。特にエピソード部分では、警察官の対応を詳細に描き、自分がどう感じたのか、なぜ志望に至ったのかを因果関係のある形で補足しています。

【どう変わった?】
志望理由の一貫性が高まり、採用担当が「この人は現場で活躍できそうだ」と具体的にイメージしやすくなりました。また、文章全体に説得力と納得感が生まれています。

【警察官の志望動機のコツ】
「体力」の根拠を具体的に示す
・自ら行動した経験を伝える
・組織への理解を志望動機に含める

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②IT関連や語学スキルを活かしたい

ITや語学のスキルを警察官としてどう活かせるかを考える際は、「誰に、どのような形で貢献したいのか」を明確にすることがポイントです。

抽象的な動機ではなく、具体的なエピソードや行動を通して自分の強みを示しましょう。

「ITや語学スキルを活かしたい」
【結論】
私は、ITや語学のスキルを活かして、多様化・国際化する地域社会の安心・安全を支える外国人住民や観光客との円滑なコミュニケーションやサイバー犯罪の防止に貢献できる警察官になりたいと考えています。
添削コメント|元の表現は抽象的で志望動機としての具体性に欠けていました。スキルを使い、誰のどんな課題に対して貢献するのかを明示することで、警察官の職務との結びつきが強くなっています。
【根拠となるエピソード】
大学時代に経験した外国人観光客の迷子対応をきっかけに公共の場で困っている人に対して語学力を使って対応した経験を通じて、警察官という職業に興味を持ちました。
添削コメント|「外国人の迷子対応」という具体エピソードに説得力がやや乏しかったため、行動の本質である「困っている人を助けた経験」に広げ、公共性と警察業務との接点を強調しました。
【エピソード詳細】
大学で観光ボランティアをしていた際、道に迷っていた外国人に英語で対応し、安心してもらえた経験があります。このとき、自分の語学力が人の助けになることに大きなやりがいを感じました。また、情報セキュリティの授業では、サイバー犯罪や個人情報の保護について学び、社会の安全を守るという警察の使命に強く共感しました。さらに、学生時代に参加したセキュリティインターンシップでは、SNS上の詐欺被害の実例を学び、情報リテラシーの重要性を実感しました。これを通じて、サイバー分野からも人々の安全を守りたいという思いが強まりました。
添削コメント|授業での学びだけでは主体性に欠けるため、行動経験としてインターンへの参加を盛り込みました。語学×ITの両軸が警察業務のどこに活かせるか、具体性が増し説得力が向上しました。
【企業を選んだ理由】
貴庁は多言語対応やサイバー犯罪対策に力を入れており、貴庁が外国人住民向けの相談窓口を設けたり、ネット詐欺やSNS犯罪への注意喚起を積極的に行っている点に魅力を感じ、自分の能力を最も発揮できる環境だと感じたため、志望いたしました。
添削コメント|「力を入れている」という抽象表現から一歩進み、貴庁の具体的な取り組みを提示。企業研究の深さと、それに対して自分がどのように関心を持ったかが伝わる構成になっています。
【入社後】
入庁後は、語学力とITスキルをさらに磨き、チームで協力しながら貢献したいです。外国人とのトラブル対応やサイバー犯罪の防止に貢献できる警察官を目指します。
添削コメント|この部分は具体性と方向性が明確で非常に良い構成です。スキルの磨き方に触れればさらに良いですが、全体とのバランスを考慮すると現状でも十分好印象な内容になっています。

【NGポイント】
結論や企業選びの表現が抽象的で、「なぜ警察官を目指すのか」「なぜこの機関なのか」が曖昧でした。また、サイバー分野の知識や語学スキルの活用についても、学んだ過程について不足があり、説得力に欠けていました。

【添削内容】
抽象表現は具体的な事実や経験に置き換えました。とくに、セキュリティインターンなどの行動経験を加えたことで、志望動機にリアリティが出るように修正しています。

【どう変わった?】
ITや語学をどのように活かすかが明確になり、単なるスキルの列挙から「行動する人材」へと印象が大きく向上しました。「現場で活躍が期待できる学生」として評価されるでしょう。

【警察官の志望動機のコツ】
言葉はできるだけ具体的に伝える
・実際に外国人と関わった経験を述べる
・志望先の特徴に触れる

③警察官としての使命を果たしたい

本例文は、「警察官としての使命感」をテーマにした志望動機の例です。

使命感という抽象的な言葉を、具体的な経験や行動に落とし込むことが重要です。読んだ相手がイメージできるような描写や根拠を意識しながら自己PRを作成してみましょう。

「社会的責任を負う使命を果たしたい」
【結論】
私は、人々の安全と安心を守る警察官という職業に強い公共の秩序を維持する社会的責任の重さを日々感じており、そうした使命を果たしたいという思いから使命感を抱き、志望いたしました。
添削コメント|「強い使命感」という抽象表現は個人の感情に終始しがちです。なぜ使命感を抱くに至ったかを明示することで、読者は警察官としての自覚や社会貢献意識をより明確に受け取ることができます。
【根拠となるエピソード】
高校時代、通学中に痴漢被害にあった友人が、警察官の迅速な対応によって救われた出来事がありました冷静かつ丁寧な聞き取りを受けたことで、加害者が特定され、適切な対応がなされた出来事がありました。そのときの友人の安心した表情が、今でも忘れられません。
添削コメント|「迅速な対応」は抽象的なため、当時の警察官の行動(聞き取り・加害者特定)を具体化しました。
【エピソード詳細】
当時、私は友人と一緒にいたため、対応にあたった女性警察官の姿を目の当たりにしました。状況を的確に落ち着いた態度で丁寧に聞き取り、現場をおさめる姿勢被害者の不安に寄り添いながらも冷静に対応を進める姿勢に感銘を受け、「自分もこんなふうに誰かの力になりたい」と強く思うようになりました。
添削コメント|「的確」「現場をおさめる」といった言葉は評価者にとって曖昧で、行動の詳細が掴みにくいです。警察官の対応を、就活生がどう受け止めたかを可視化する描写が好印象に繋がります。
【志望先を選んだ理由】
中でも、地域に密着しながら市民との信頼関係を大切にする貴庁の姿勢に共感しました地域安全活動や学校・地域との連携に力を入れている点に魅力を感じました。また、女性警察官の採用後のキャリア支援やワークライフバランスに配慮した制度が整っている点にも惹かれ、志望する決め手となりました。
添削コメント|「信頼関係を大切にする」点はやや抽象的で、他組織との違いがあまり見えません。そこで、取り組みの具体例を示したことで「なぜこの警察組織なのか」が伝わり、説得力を向上させました。
【入庁後
入庁後は、まずは地域住民に信頼される交番勤務から経験を積み、将来的には女性や子どもを守る分野で専門性を高めていきたいと考えています性犯罪やDV対策など、女性や子どもが被害に遭いやすい分野の専門部署で活躍し、安心して暮らせる地域づくりに貢献したいと考えています
添削コメント|「守る分野」という抽象表現では意欲や適性が曖昧です。担当業務を具体的に提示することで、将来像が明確になり、面接官にもキャリア展望が伝わりやすくなります。

【NGポイント】
「使命感」「すごい」「安心した」などの表現が具体的にどういう体験に基づいているのかが明確ではありませんでした。また、組織選びの理由も他機関と差別化できていない点もマイナスでした。

【添削内容】
具体的な行動や出来事に置き換え、「なぜそう思ったのか」「どんな背景があったのか」を明示しました。志望先に関しても、地域活動や制度面に触れることで他の警察機関との違いを出しています。

【どう変わった?】
警察官に対する理解の深さや、自分の経験とのつながりが明確になり、説得力が大幅にアップしました。「実際の行動を通じて志望動機を形成している」と感じられる内容に改善されています。

【警察官の志望動機のコツ】
・根拠となる行動や感情の変化を明示する
・動機を詳細に伝える
・なぜその庁が良いのか明確に示す

④責任ある仕事に貢献したい

地域の安全を守る警察官という職業に、責任感と使命感をどう結びつけるかが重要です。

表面的な憧れだけではなく、具体的な行動や体験をもとに自己PRを構成することが評価につながりますよ。

「責任のある仕事をしたい」
【結論】
私は、人の安全と安心を守るという大きな責任を担う警察官という職業にやりがいを感じ、志望しました。魅力を感じ、私も地域社会の一員として役割を果たしたいという思いから志望しました。
添削コメント|「やりがいを感じた」という表現は抽象的で、採用担当者には「本当に警察官を目指す理由があるのか?」と疑念を抱かせやすくなります。具体的な志向性を示し、警察官という職業の「責任感ある仕事」への適性が伝わるようにしました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、地域の子どもたちを見守るボランティア活動に参加したことがきっかけです。その際、警察官の方とも活動する機会がありました。
添削コメント|元の文章は簡潔すぎていたため、エピソードの概要をもう少し具体的に提示し、警察官を志す原点となったエピソードとして自然な流れを作りました。
【エピソード詳細】
その活動を通して、声掛けを行いつつ、地域の安全を支える存在になったことにやりがいを感じました。特に、子どもたちが「ありがとう」と笑顔で話しかけてくれ、安心できる環境を守っていくことの大切さを実感しました。また、警察官が子ども達に限らず地域のあらゆる人に信頼されている姿を目にし、自分も地域を守る存在でい続けたいと考えるようになり、将来の進路として警察官を意識するようになりました。
添削コメント|元の文章は抽象的かつ冗長で、警察官との関わりが無かったため、志望理由の根拠として説得力に欠けていました。修正後は実体験から得た気持ちの変化や警察官への憧れに焦点を当て、「責任のある仕事」に魅力を感じた過程をリアルに描写しています。
【志望先を選んだ理由】
中でも貴庁は、地域に密着した活動や防犯意識の啓発にも力を入れており、地域全体を支える姿勢に共感しています。中でも貴庁は、地域住民と連携した夜間パトロールや高齢者見守り活動など、地域密着型の取り組みに積極的であり、地域と共に安心を築く姿勢に強く共感しました。
添削コメント|元の文だけでは汎用的で、他の自治体や警察本部にも当てはまるため、志望理由である「地域社会の安全の確保」とも繋がるよう、地域にフォーカスした活動を挙げることで、「なぜこの組織を選んだのか?」に対する明確な答えを示しています。
【入庁後】
入庁後は、責任感を持って市民一人ひとりの安全を守り、信頼される警察官を目指して日々努力していきたいと考えております。とくに交通安全指導や少年非行防止活動など、身近な課題に積極的に関わることで、信頼される警察官として地域に貢献していきたいと考えております。
添削コメント|「信頼される警察官を目指す」という文だけでは具体性に欠け、どのような業務を通して何を成し遂げたいのかが伝わりません。改善後は、「責任感ある仕事へのやりがい」を実現する方法が明確になり、志望者の意志と適性がよりはっきりと伝わります。

【NGポイント】
なぜ警察官を志望する必要があったのかが伝わりづらい内容でした。また、志望理由に独自性がなく、採用担当に印象が残りにくい文章構成になっていました。

【添削内容】
エピソードに具体的な行動を加え、説得力のある志望動機に修正しました。また、志望先の特徴を踏まえた内容に置き換えることで、理解と熱意が伝わるよう意識しました。

【どう変わった?】
本人の経験と志望動機が一貫して結びつく内容になり、文章全体に納得感が生まれました。「この人なら地域に貢献できそうだ」と感じられる構成になっています。

【警察官の志望動機のコツ】
エピソードの説明を省略しすぎない
・志望理由とエピソードの一貫性を意識する
・入社後の展望を明確にする

⑤秩序を重んじて活躍したい

今回の例文は、「秩序を大切にできる人物」であることをアピールしつつ、警察官という職業への具体的な志望動機を伝える構成になっています。

経験から得た気づきをもとに、自分の特性と職業とのつながりを明確に伝えることが重要です。

「秩序を守り、安全な暮らしを確保したい」
【結論】
私は、人々が安心して生活できるように警察官として貢献したいです。社会の秩序を守る警察官として、人々が安心して暮らせる環境づくりに貢献したいと考えています。
添削コメント|元の文はシンプルに志望動機の方向性を示していますが、「警察官として何をしたいのか」が伝わりません。修正後は短くまとめながらも「秩序」「安心」といったキーワードを自然に入れ、警察職の本質を押さえた文になっています。
【根拠となるエピソード】
大学時代、アルバイト帰りに交差点で起きた交通事故の現場に居合わせた際、迅速に現場対応を行う警察官の姿を目の当たりにし、その姿勢に強く心を打たれました。
添削コメント|元の文章でも概要は伝わりますが、より当時の状態をイメージさせやすくするため、自分がどのようにその場に居合わせたか(=アルバイト帰り)を加えたことで、具体性と信憑性を向上させています。
【エピソード詳細】
事故当時、現場は混乱していましたが、警察官の方々は落ち着いた態度で交通整理や関係者のケアを行っており、周囲の不安が和らいでいく様子を感じました。その姿を見て、私も困っている人を支えられる存在になりたいと思い、警察官という仕事に強く惹かれるようになりました。私が気づかぬうちに混乱していた通行人の不安を取り除いていたのは、警察官の冷静な判断と声かけの力だと知りました。「守る仕事」の本質を感じ、警察官を志す大きなきっかけになりました。
添削コメント|削除箇所は「支えたい」「惹かれた」と感情表現に偏っており、なぜそう感じたのかの説得力に欠けていました。改善後は、警察官の具体的な行動(声かけや判断力)を描写することで感情の裏付けが取れ、説得力が増しています。
【志望先を選んだ理由】
中でも、地域に密着し、住民との信頼関係を大切にする警察組織に特に貴組織は、地域との協働を重視し、防犯教室や登下校見守りなど、子どもや高齢者への安全活動に積極的に取り組んでいる点に魅力を感じております。私は組織のルールや規律を守りながら、協調性を持って行動することを得意としており、そうした特性も警察の職務に活かせると考えています。
添削コメント|「地域密着」だけでは志望先を選んだ理由としては弱いため、志望先の具体的な活動に言及しました。調査力と理解の深さが伝わりやすくなり、「なぜその組織を志望するのか」が明確に伝わる内容になっています。
【入庁後
入庁後は、まずは現場経験を重ねながら、地域の安全を守ることに努め、将来的には女性警察官として幅広い分野で活躍できるよう努力していきたいと考えています。将来的には、女性警察官として性犯罪や家庭内暴力などの分野で専門性を高め、被害者が安心して相談できる体制づくりに貢献したいと考えています。
添削コメント|「幅広い分野で活躍したい」という表現は抽象的で伝わりづらいため、具体的な分野(性犯罪、DV)を挙げることで「どのように社会に貢献したいか」が明確になり、志望の深さを伝えられます。女性ならではの視点を活かした目標があることも好印象です。

【NGポイント】
当初の例文では説明を省略しすぎている箇所があり、読み手が状況を具体的にイメージしにくく、志望理由の深さや熱意がやや伝わりづらい印象がありました。

【添削内容】
具体的な行動・分野を明示することで、説得力とリアリティを高めました。感情的表現だけでなく根拠や背景が示されるようになっています。

【どう変わった?】
警察官を志望する動機に一貫性と具体性が生まれ、自分の経験とのつながりも明確になりました。将来の活躍も期待しやすい内容に変化しています。

【警察官の志望動機のコツ】
どんな心境の変化があったのか具体的に示す
・その庁独自の取り組みに触れる
・将来像を具体的に描く

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やりがちなNG志望動機とは

最後に、警察官の志望動機のやりがちな内容について紹介します。

志望動機を書き終わった際には、上記の内容以外にも抜けいるところがないか必ずチェックしましょう。

警察官に憧れただけでは志望動機として不十分

警察官になるのが子どもの頃からの夢という人は多いかもしれませんが、夢や憧れだけでは志望動機としては不十分です。

志望動機は、警察官に求められるスキルや、自分の強みを活かせる職業だと考えていることがわかるように書きましょう。

警察官になるからには、職務を全うしたいという意思を感じさせる書き方になるようにし、これまでの自分の経験や資格などを含めて具体的に述べてください。

出身地以外の都道府県を志望した理由がない

各都道府県の警察官採用試験では出身地以外の受験も可能ですが、出身地以外で受験する際は、その地域で働きたい理由が明確に書かれていないと面接官の目に留まることはできないでしょう。

そのため志望動機には、「大学に入学したことがきっかけで、その土地を好きになったから」「母方の実家があり、祖父母の家があるため」など具体的なエピソードや理由を述べるようにしてください。

出身地で試験を受ける際にも、「生まれ育った地に恩返しがしたい」という漠然としたことを書くのではなく、「地元の土地勘を活かし、警察官として地元に貢献したいから」という書き方をしましょう。

警察官の志望動機は組織の理解と自分の強い信念が大切!

この記事では、警察官の志望動機の書き方について解説しました。

警察官の志望動機には、仕事内容や組織への理解と、自分の強い信念が伝わるように書いていかないといけません。

志望動機の欄が少ない分、何度も書き直して自分が警察官になりたいことをしっかりとアピールしていきましょう。

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まずは志望動機を作ってみる

    • 卒業年数
    • 学校
    • 名前
    • 連絡先

    No.1

    卒業年月日を選択してください

    2026年3月2025年3月2027年3月2028年3月卒業済み

    例)
    現在、大学4年の場合は「2026年度3月」
    現在、大学3年の場合は「2027年度3月」
    現在、大学2年の場合は「2028年度3月」

    No.2

    学校区分を選択してください

    大学大学院(博士)大学院(修士)短期大学専門学校

    No.2

    学校情報を入力してください

    学校名
    学部名
    学科名
    学校名
    学部名
    学科名

    No.3

    お名前を入力してください

    お名前
    フリガナ

    No.4

    連絡先を入力してください

    電話番号
    メールアドレス

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    若林

    この記事を書いた人

    若林

    青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本作成達成。 現状、20万pvを記録しており、総PV数を5倍、10位以内キーワード獲得数を43倍にし、現在も右肩上がりで成長中。 #長野出身 #浪人 #営業 #韓国料理好き #ダイエット中