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【就活生必見】面接のNGワードを徹底解説|場面・質問別に紹介

就活での面接でうっかり放った一言によって、評価が一気に落ちてしまうことはよくあります。知らなかっただけで今まで落ちた選考の原因はその一言だった可能性も。

そこで本記事では、面接では言ってはいけないNGワードを紹介します。少し意識するだけでNGワードを言ってしまうのを防げるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

人事担当役員 小林

記事の監修者

人事担当役員 小林

1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

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面接での発言は評価に影響を与える

面接でNGワードを使ってしまうと、評価にどれほど影響するのでしょうか。一般的に、福利厚生についての質問ばかりする学生は、全体の印象が悪くなる傾向にあるようです。

また、ネガティブな発言や悪態が目立つ人は、人間性に疑問を持たれることが多いと言われています。言葉遣いに気を付けて、ポジティブな態度を保つことが大切とされています。

明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…


このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。

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面接での志望動機に関するNGワード4つ

まずは面接でよく利用する、志望動機に関するワードの中でNG ワードを4つ紹介します。1つずつ紹介するので是非参考にしてくださいね。

  1. 「御社の商品に魅力を感じた」
  2. 「役に立つ仕事がしたい」
  3. 「御社の安定性に惹かれた」
  4. 「将来的に独立したい」

①「御社の商品に魅力を感じた」

1つ目のNGワードは、「御社の商品に魅力を感じる」というワードです。誰もが言いやすく、抽象的な文言であるため印象を残す効果はあまり期待できません。

商品に魅力を感じる場合は、どの商品のどの部分なのか、より具体的な部分まで説明できるようにすることが大切です。

また、企業理念などに共感している場合は、そちらをアピールする方が、働く上で重要になることなので効果を期待できますよ。

「商品に魅力を感じた」だけでは、他社でも通用する内容に聞こえてしまい、特に有名企業や大企業の場合はかなりあるあるの志望動機になります。そのため面接の際に「ただ商品に魅力を感じた」だけでは熱量はうまく伝わりません。

そのため「なぜその商品に惹かれたのか」を、自分の経験や価値観と結び付けて語れると印象が一変します

あくまで商品に魅力を感じているのは必要最低条件で、その上で会社の事業を発展させるために何ができるのかが重要です。このことを念頭に置いて、商品に魅了を感じたことをうまく伝えましょう。

②「役に立つ仕事がしたい」

「人の役に立つ仕事がしたい」という志望動機は、対象が広すぎるためどの業界でも通用することだと思われてしまいます。具体的な目標を交え、どのように人々に貢献するかを説明することが重要です。

どんな人にどのようなプロセスで貢献するのか、何を与えるのか、その部分を考えられていないと、自己分析が足りてないと思われてしまったり、どの業界でも通用するので自分の企業でなくていいだろうと判断される可能性が高くなってしまいます。

「役に立つ仕事がしたい」は誰でも言える言葉ですが、仕事は基本的に誰かの役にたつものばかりですなので、抽象度が高すぎるのと、志望度が低いと捉えられる可能性があります。

実際に誰かの役に立ちたいことを志望動機に含める場合は実際にどのように役にたつ予定なのかまで具体的に伝えましょう。

具体的な志望動機になっていてその上で、人の役に立つ仕事をしたいことが伝えられれば好印象です。また、その企業でなければいけない理由を強めるためにも、特定の業内容への言及もあるとさらに良いです。

③「御社の安定性に惹かれた」

「御社の安定性に惹かれる」という表現は企業の安定性を評価する一方、具体性に欠けています。安定性だけでなく、自己成長や貢献意欲を伝えることが重要です。

安定性がある企業で、どのような成長を望んでいるのかまでを具体的に解説できることで、独自性を出すことができ、面接官に対しては印象を残せるでしょう。また安定性に惹かれる場合は、具体的な判断基準を答えられないとどの企業でも同じことを言っていると思われ、評価に繋がってしまうので気を付けて下さいね。

「安定しているから」は一見ポジティブに聞こえますが、裏を返せば「守りの姿勢」にも見えてしまうことがあります。

この志望動機を企業側が見ると、入社後に受け身の姿勢で成長意欲が低そうと評価されてしまう恐れもあります。

安定性に惹かれたとしても、それを全面的に押し出すことはやめた方が良く、別の志望理由があるのであれば変更した方が無難です。

④「将来的に独立したい」

「スキルを獲得して独立したい」という志望動機は自己成長をアピールできていますが、長期的な貢献を期待している企業からは雇いたいと思われない原因になります。将来的に独立したいと思っていても、それを全面に出すのではなく、企業で働くことの価値をアピールすることが重要です。

独立を目指す人は意欲が高く、評価されると考えがちですが、その企業での経験をステップアップにしか考えていないと思われてしまうと、企業からは良い印象を持たれないでしょう。

「独立志向=向上心」と捉える面接官もいますが、「すぐに辞めるかも」と受け取られてしまうリスクも高いです。

仮に独立を考えているのであれば、独立後のビジョンもしっかりと整理しておきましょう。仮に独立をしたいと面接で伝えた場合には確実にその内容を深掘り質問されるので、その回答が浅いと計画性がないと捉えられます

もし願望があるのであれば、選択肢の1つとして考えてはいますというニュアンスに留めておくことがおすすめですよ。

面接が不安な人必見!振り返りシートで「受かる」答え方を知ろう

面接落ちを経験していくと、だんだんと「落ちたこと」へのショックが大きくなり、「どこを直せばもっとよくなるんだろう?」とは考えられなくなっていくものですよね。

最終的には、まだ面接結果が出ていなくても「落ちたかも……」と焦ってしまい、その後の就活が空回ってしまうことも。

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面接で仕事内容を話す際のNGワード4選

ここからは、仕事内容に関するNGワードを紹介します。こちらも1つずつ紹介しているのでチェックしてみてくださいね。

  1. 「転勤したくない」
  2. 「定時で退勤したい」
  3. 「仕事はなんでもいい」
  4. 「大きな仕事に関わりたい」

①「転勤したくない」

「転勤したくない」という言葉は会社よりも自分を重視する印象を与え、企業のニーズへの対応が難しいと受け取られかねません。転勤に対する柔軟な態度をアピールし、企業との調和を重視することも、時には大切になります。

転勤をしたくないとは思っているものの、その思いに絶対的な意思がない場合は、あまり伝える必要はありません。スキルや条件が同じ学生が2人いたとして、どちらかを採用する場面になった時、会社への要望が少ない人が採用される傾向にあるのです。

特に営業職や総合職などを中心に、転勤が比較的多い業界では、「転勤したくない」と断言することで、柔軟性や成長意欲に欠けると受け取られることがあります

企業側としても、すべての希望を最優先できるわけではなく、組織全体のバランスを考慮して配属を決めています。

そのため、希望がある場合でも「◯◯での勤務を希望していますが、必要に応じて柔軟に対応したいと考えています」といった前向きな伝え方が好まれる傾向にあります。

②「定時で退勤したい」

「定時で帰りたい」という学生は、仕事へのやる気がないと捉えられ、採用したいとは思われない可能性があります。定時で帰りたいとわざわざ言わずとも、定時で帰らせようとしてくれる企業がほとんどです。

繁盛期に限って残業が増える業界がほとんどで、毎日定時で帰れる企業はあまりありません。その中で定時で帰りたいという学生が現れたら、うちでは不可能かもしれないという面から不合格になることも。

定時で帰りたいと思っている場合は、仲の良い先輩やOB訪問で親しくなった社員の方へ、「失礼ですがどれほど残業がありますか?」と質問して、どれくらいの頻度で残業をする企業なのかを探ってくださいね。

「定時退社したい」という言葉は、働き方への価値観として共感される面もある一方で、面接の場では「責任感が薄い」「周囲と連携する意識が低い」といった誤解を招く可能性があります。

企業側は、就業時間内に効率よく働く姿勢は歓迎しつつも、状況に応じて協力や対応が求められる場面もあると考えています。

そのため、「時間を意識して効率的に働くことを重視しています」など、主体性やチーム意識が伝わる表現に言い換える工夫が有効です。

③「仕事はなんでもいい」

「どんな仕事でも構わない」という言葉は、柔軟性がある発言ではありますが、キャリアに対する具体的なビジョンが欠如していると受け取られてしまうことも。企業は学生の強みや興味を理解し、それを活かして貢献できる人材を求めているため、どんな仕事でもいい人は他の企業でも良いだろうと判断してしまいます。

どんな仕事でも構わないと思っている場合でも、自分の強みや興味を示し、どんな仕事ができ企業で活躍できるかをアピールすることが重要です。

「仕事はなんでもいい」という発言は、柔軟性の表れと受け取られることもありますが、選考の場では「志望動機が不明確」「仕事への関心が低い」と判断される可能性が高くなります

企業は、自社で働く理由や配属後のビジョンを持っているかを重視しているため、「幅広い業務に挑戦したいが、特に〇〇に興味があります」といったように、前向きな軸や関心分野を明確にする表現が望まれます。

④「大きな仕事に関わりたい」

「大きな仕事がしたい」という発言はやる気や意欲を示しますが、具体的な計画や戦略が不足していると夢見がちな印象を与えかねません。大きな仕事を成し遂げるためには小さなタスクも重要になります。大きな仕事をするための具体的な計画やステップを明確にし、現実的な展望を示すと良いでしょう。

また、やる気をアピールできると思って「大きな仕事がしたい」と発言している場合は、他の人とはどこが違うのかまで示すようにしましょう。仕事に対して強い思いを持つ学生は沢山います。その中でも魅力的な強みを持っている場合は、他の学生とは少し違うから期待できるという印象を与えられますよ。

「大きな仕事に関わりたい」という表現は意欲的にも聞こえますが、内容が曖昧なままだと「具体性に欠ける」「理想ばかりで現実的な理解が浅い」と受け取られることがあります

企業は、業務理解や成長意欲を重視しており、「まずは基礎を積み重ねながら、将来的には〇〇のようなプロジェクトに挑戦したい」といった、段階的な目標意識を示す伝え方が好印象につながります。

面接中での自己PRのNGワード4つ

ここからは、自己PRを言う際のNGワードを紹介します。意外なワードもあるので、確認してみてくださいね。

  1. 「私は縁の下の力持ち」
  2. 「短所はありません」
  3. 「コミュニケーション能力が強み」
  4. 「強運を持っている」

①「私は縁の下の力持ち」

「縁の下の力持ち」は、自己PRとしては適切ではありません。自分の存在が薄いことを示すことにも繋がるためです。具体的にどんなスキルがあるのか、どんな経験から自分ならではの強みが発揮されたのかを説明するのが、自己PRとしてふさわしいでしょう。

縁の下の力持ちは、人としての強みにもなりますが、自己PRよりも「チームがあった時の自分の存在はどのようなものですか?」などの人間関係の面での質問で活かす方が効果的です。

自己PRで縁の下の力持ちを用いたい場合は、「気配り上手」のように自分を主語に置き換えた言葉を使うのがおすすめですよ。

「縁の下の力持ち」という言葉には、謙虚さや支える姿勢といった長所が含まれていますが、面接では「自己主張が苦手」「主体性に欠ける」といった印象を与えることもあります。

企業は、チーム貢献だけでなく、自ら役割を引き受ける積極性も評価しています。「裏方として支えながらも、必要に応じて前に出る覚悟もある」といった、主体性と協調性の両立が伝わる表現に言い換えると効果的です。

②「短所はありません」

「短所はない」は完璧さをアピールするつもりでも、面接官にはNGワード。完璧な人間は存在しないため、短所を隠しているとも捉えられてしまう場合もあります。

自分の短所が分からない場合は他己分析などを用いて自己の短所を認識するところからはじめてくださいね。

自己の短所を認識し、それをどのように改善していくかを示すことが就活の面接で重要とされています。「短所はない」のようなアピールではなく、成長ポイントを率直に示すことが印象を良くする方法です。

面接で「短所はありません」と答えると、「自己理解が浅い」「他者からのフィードバックを受け入れにくい」と受け取られることがあります

企業は、強みだけでなく課題をどう認識し、どう乗り越えようとしているかも重視します。そのため、「〇〇な面がありましたが、△△のように意識して改善しています」といった、成長意欲と自己分析力を伝える言い方が評価につながりやすいでしょう。

③「コミュニケーション能力が強み」

「コミュニケーション力がある」は人間力をアピールするための言葉として使われがちですが、面接官にとっては具体性に欠けるNGワードです。

コミュニケーション力を自己PRとして使うなら、経験を元にした具体的なコミュニケーションスキルや問題解決能力を示すことが重要ですよ。

また、コミュニケーション能力は社会で働く上で、基本的に必要な能力です。そのため持ち得ている人は多く、自己PRとして紹介されても他の学生よりも印象が低くなる可能性も高いでしょう。

「コミュニケーション能力が強みです」といった表現はよく使われますが、具体性が乏しいままだと「どのような場面で発揮されたのかが不明確」と受け取られてしまいます

企業は、協働や課題解決にどう関わったかといった実践的なエピソードを重視します。

そのため、「相手の立場を理解しながら意見を調整した経験があります」など、具体的な行動や成果を交えて伝えることが効果的です。第三者からの評価なども含まれているとより好印象ですよ。

④「強運を持っている」

自己PRにおいて、「運がいい」はNGワードです。自己をPRする際に、運の良さをアピールされても、何の根拠もないからです。自分の努力や能力によって持ち得た自分だけのアピールポイントをしっかりと説明できる人の方が、働き始めた後の具体的なイメージにも繋がります。

「運がいい」という言葉は、自分ならではの自己PRをしたうえで、過剰に評価されたり、しきりに褒められた場合などに、「その時は運も味方してくれたみたいです」のように謙虚さを出す際に使ってくださいね。

ただ運がいいことをアピールされても、自己分析も対策もしっかりとできていなく、自分と向き合おうとしていないと判断されてしまいます。

「強運を持っている」という表現は自信やポジティブさを感じさせる一方で、面接の場では「再現性のない要素に頼っている」「努力や工夫の裏付けがない」と受け取られる可能性があります

企業は成果の背景にある行動や考え方を重視しています。そのため、「運に助けられた部分もありますが、自分なりに〇〇を工夫しました」といった、過程や努力を補足する伝え方が評価につながります

つい言ってしまいがちなNG口語4つ

ここからは、面接以外にも就活での会話の中で必ず利用する口語に関するNGワードを紹介します。

  1. 「あのー」「えーっと」
  2. 「なるほど」
  3. 「様々な」
  4. 「絶対に」

①「あのー」「えーっと」

「あのー」や「えーっと」の多用は話すスピードを遅くし、自信がない印象を与えてしまいます。面接では自分の意見を明確に伝えることが重要です。

面接に参加する学生は事前準備をしてきた学生が大半であり、答えに詰まった場合でも何かを伝えようとする姿勢が多く見られます。

質問にすぐに答えられなく、これらのワードを発言するくらいなら、「考えるのに少し時間を頂いてもよろしいでしょうか」などの一言を使うようにしましょう。

対策していないことや、質問に答えられないことは、誰でも経験することです。しかしその時に動揺した様子が出ない学生は、咄嗟の対応力も身についていると評価されることもありますよ。

面接中に「あのー」「えーっと」といった言葉が繰り返されると、準備不足や自信のなさといった印象を与えやすくなります。企業側は限られた時間で応募者の思考力や伝達力を見ているため、言葉の選び方や話し方も評価の一部とされています。

一呼吸おいて考える、短く言い切るなどの工夫によって、落ち着いた印象を与えることができます。事前に話す内容の構成を整理しておくことも、言葉に詰まりにくくする有効な手段です。

②「なるほど」

「なるほど」は相手の話を理解したことを示しますが、面接で頻繁に言うと自分の意見がないと誤解される可能性が高いです。相手の話を理解することは重要ですが、それに自分の意見や考えを加えて述べることが求められています

適切に「なるほど」を使いつつ、自己主張もしっかりすることが、考えて意見を言える学生であるという評価にもつながりますよ。

「なるほど」という言葉は、カジュアルな場面では共感や理解を示す便利な表現ですが、面接の場では「上から目線」と受け取られるリスクがあります。特に目上の人や初対面の面接官に対して使うと、無意識に失礼な印象を与えてしまうケースもあるので注意が必要です。

企業は敬意を持ったコミュニケーション能力も重視しており、こうした言葉遣いも見ています。理解を示す際には、「勉強になります」「ありがとうございます」「理解が深まりました」といった表現に言い換えると、丁寧で好印象です。

③「様々な」

具体性が求められる面接では、「様々な」という抽象的な言葉はNGです。具体的な事例や経験を挙げることで、自分の経験や能力をより効果的にアピールし、面接官に具体的なイメージを伝えられます。

時間制限などがあるため「様々な」とまとめる場合は、その後に「様々なとはなにを示しますか」と聞かれた際にも答えられるように準備をしておきましょう。

「様々な」は便利でよく使われる表現ですが、面接の場では具体性に欠ける印象を与えやすく、「何を指しているのか分かりにくい」と評価されることがあります。企業は応募者の経験や考えを具体的に知りたいと考えており、抽象的な言い回しは内容の薄さと受け取られる可能性があります。

たとえば「様々な業務に携わりました」ではなく、「資料作成やスケジュール調整などの業務に携わりました」のように、具体的な内容を補足することで説得力が増し、好印象につながります。

④「絶対に」

面接において「絶対に」などの強い言葉を安易に使うと、自信過剰と受け取られる可能性があります。現実的な視点から能力や計画を評価し、それを適切に伝えることが重要です。

「絶対に」などの言葉を利用する際には、その言葉の根拠となるエピソードや背景までしっかりと説明するようにしましょう。根拠までしっかりと説明できている場合は、高評価に繋がる効果も期待できますよ。

「絶対に◯◯します」といった強い言い切りは、意欲の表れとして好意的に受け取られることもありますが、面接の場では「柔軟性に欠ける」「状況に応じた対応ができなさそう」と受け取られる懸念もあります。

企業は、確固たる意志と同時に、変化や多様な価値観に対応できる柔軟性を重視しています。「必ず成果を出したいと考えています」「責任を持って取り組みたいと思っています」など、意志を保ちつつ余白を残す表現にすることで、よりバランスの取れた印象を与えることができます

待遇や福利厚生に関するNGワード3選

続いて、面接での待遇・福利厚生に関するNGワードを紹介します。

就活生の誰もが気になる項目ではありますが、注意すべきワードが多くあるので、しっかりと確認しておきたいですね。

  1. 残業に関わること
  2. 年収などの給与面
  3. ノルマについての質問

①残業に関わること

「残業はしたくない」という発言は、仕事への献身性や責任感が欠けていると受け取られかねません。代わりに、「効率的な働き方を追求したい」と伝え、効率志向をアピールすることが重要です。

残業はしたくないという気持ちは、仕事が好きな会社員以外にとって共通に持っている意思と言えるでしょう。

その意思をわざわざ伝える人は、さらにやる気のない社員になると自分から公言してしまっているようなものなので気を付けて下さいね。

「残業はあまりしたくありません」といった発言は、働き方の希望として理解できる一方で、企業側には「責任感や柔軟性に欠ける」「忙しい時期にも協力が得られないのでは」と受け取られる可能性があります

多くの企業は効率的な働き方を推進しつつも、業務の繁閑に応じた柔軟な対応を評価する傾向があります。希望を伝える際は、「業務の効率化を意識し、必要なときは柔軟に対応したい」といった形で、少し柔軟性を意識した回答も含めると良いですよ。

②年収などの給与面

面接で直接的に年収を尋ねることは避けるべきです。金銭的な動機が強調され、熱意が欠けている印象を与えかねません。代わりに、「給与体系について詳しく教えていただけますか」といった賢い質問で情報を得ることが重要です。

また、年収や給与に関する情報は募集要項などに書いてあります。基本的なことは公式の情報から確認し、細かいことが気になる場合はOG訪問などの選考が関係ない場面でするといいでしょう。

面接でいきなり「年収はいくらですか」「給与は上がりますか」といった質問をすると、企業側には「報酬が主な関心事なのか」「長期的な成長や業務への関心は薄いのでは」と受け取られる可能性があります

企業は、応募者の貢献意欲やカルチャーフィットを重視しており、待遇条件はその前提として考えられる傾向にあります。

給与について触れる場合は、「将来的に成果を出し、適正な評価を受けられる環境かを知りたい」といった言い回しにすることで、成長意欲や前向きな姿勢が伝わりやすくなります。

またある程度の年収や収入に関する情報はホームページに記載があります。事前に分かる情報に関しては調べておくとよいですよ。

③ノルマについての質問

面接で「ノルマはあるか」と直接的に質問すると、自信がない印象を与えかねません。代わりに、「業績評価の基準について教えていただけますか」といった質問で、自分の意欲と能力をアピールしてくださいね。

またノルマについて気になるのはどの学生も共通なので、座談会などに参加し、様々な学生の質問への回答をしっかりと聞くのもおすすめです。

面接で「ノルマはありますか?」「ノルマが厳しいと聞いたのですが…」といった質問をすると、企業側には「プレッシャーのある環境を避けたい」「成果への責任を重く感じすぎている」といった印象を与えるおそれがあります

企業は、数字目標に対して前向きに取り組める姿勢や、自ら成長機会を捉えられるかどうかを見ています。そのため、「目標の立て方や、達成に向けたサポート体制について教えていただけますか」といった聞き方にすると、意欲的かつ冷静な姿勢が伝わりやすくなります。

【逆質問】面接で避けるべきNGワード4つ

最後に、面接での「逆質問」に関するNGワードを紹介します。逆質問については、なにを質問すべきか悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。ぜひ確認してくださいね。

  1. 「特にありません」
  2. 事業内容についての質問
  3. 休日出勤に関すること
  4. 面接の評価

①「特にありません」

逆質問に対して「特にない」と答えると、企業への興味不足や面接への準備不足を示す可能性があります。質問を通じて積極的な姿勢をアピールし、企業に対する理解度や興味を示してくださいね。

面接前には企業についてしっかり研究を行い、事業内容やビジョン、業界動向などで疑問に思った部分を用意しておきましょう。

細かい質問をすることで、しっかりと企業のことを見てくれていると思われる上、志望度も高く持ってくれていると評価されることにも繋がりますよ。

面接の最後などで「何か質問はありますか?」と聞かれた際に「特にありません」と答えると、企業側には「関心が薄い」「入社意欲が高くない」と受け取られる可能性があります

企業は、応募者がどれだけ自社を理解しようとしているか、自分のキャリアに真剣に向き合っているかを質問内容から見ています。そのため、「実際に活躍している若手社員の特徴は?」「配属後の成長支援の仕組みは?」など、企業理解を深める意図のある質問に言い換えることで、前向きな姿勢がより伝わりやすくなります

②「どんな事業を展開していますか?」

「どんな事業を展開していますか?」という逆質問はNGワードです。企業の基本情報は面接前に調査すべきであり、基本的な質問をすると理解不足と見なされかねません。

他の学生が意欲の高い質問をする中で、基本的な質問をしてきた学生は悪目立ちしてしまう可能性も高いです。

逆に、事前に企業分析を行い、戦略的かつ具体的な質問を用意することで、他の学生との差別化も期待できます。調査を踏まえたからこそ出てくる質問で、自身の真剣な姿勢をアピールしましょう。

「どんな事業を展開していますか?」という質問は一見熱意があるように聞こえますが、企業によっては「企業研究が不足している」「自分で調べられる基本情報も把握していない」と受け取られる可能性があります

面接では、事前に得た情報を踏まえて「どのように理解を深めているか」「どんな視点で企業を見ているか」が問われています。

そのため、「〇〇事業に興味を持ちましたが、今後の展開や注力領域について教えていただけますか?」といった形で、自分なりの理解を示したうえで質問すると、関心の深さと志望度の高さが伝わります

③休日出勤に関すること

「休日出勤はありますか?」のような労働条件に関する逆質問もNGワードです。自分の利益を優先している印象を与えかねないため、企業への熱意や意欲が低いと受け取られてしまいます。

また自己PRや就活軸では意欲の高いことを言っている際は、一貫性がないと評価されてしまうことも。面接ではポジティブな視点からの質問を心掛け、自身が企業にどのように貢献できるかをアピールしましょう。

面接で「休日出勤はありますか?」「休日出勤は避けたいです」といった発言をすると、企業側には「働き方の制約が強い」「柔軟な対応が難しいのでは」と受け取られる可能性があります

企業は、応募者のワークライフバランスへの意識も尊重しつつ、業務状況に応じて柔軟に協力できる姿勢や、チームとの協調性を重視する傾向があります。

そのため、「繁忙期の勤務体制や振替休日の運用について教えていただけますか」といった聞き方にすると、具体的な状況を知ろうとする前向きな姿勢が伝わりやすくなります。

④「自分の面接での評価は?」

逆質問で「自分の面接での評価」を尋ねるのはNGです。面接は選考の一環であり、その場での評価を求めることは適切ではありません

このような質問は自己中心的で、他者への配慮や社会性を欠いていると見なされる可能性もあるでしょう。

逆質問ではその時の自分についてではなく、企業について理解を深められる質問や次回の面接に繋がる質問をするようにしてくださいね。

面接中に「自分の評価はどうでしたか?」と尋ねると、「評価を急ぎすぎている」「フィードバックを目的に面接を受けているのでは」と受け取られるおそれがあります

企業は、選考を通じて総合的な適性を判断しており、その場で個別評価を開示することは一般的ではありません。また、評価の有無よりも、面接でどのように学びや改善に向き合うかといった姿勢が重視されます

NGワードを確認してから面接に挑もう

本記事では、面接でのNGワードを紹介してきました。

無意識的に利用してしまったため、気付かないうちに評価が下がっている可能性はどの学生にもあるでしょう。

どのワードが面接官にどのような印象を与えているのかを理解するだけでも充分です。面接の際は本記事で紹介したワードを利用していないか、意識してみて下さいね。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。