【例文あり】履歴書の課外活動とは?好印象を与える書き方や手順を紹介
就活に重要な履歴書の一部にある「課外活動」は、何を書くべきか分からないですよね。
特にアピールできる活動がない場合、未記入で提出しようか考えている方もいるでしょう。
課外活動を未記入または適当に記入すると書類選考で落とされる可能性も。課外活動欄は、活動内容以外も内容を充実させることがポイントです。
本記事では、履歴書の課外活動について詳しく解説します。好印象を与える書き方や手順、種類別の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
履歴書の課外活動とは学業以外に取り組んだこと
履歴書の課外活動とは、学業以外に取り組んだことを書く欄です。
課外活動は、以下のようなものが挙げられます。
- サークル活動・部活動
- 委員会
- インターンシップ
- アルバイト
- ボランティアなど
課外活動とは「教育課程外」の略称で、大学の範囲内・範囲外すべての行動が当てはまります。
課外活動と学外活動の違い
課外活動と学外活動の違いは、活動の範囲によって異なります。
課外活動は学業以外のすべての活動が当てはまるのに対して、学外活動は大学の範囲外で行った活動のことです。
例えば、アルバイト・ボランティア・地域活動・資格の勉強などが学外活動に含まれますよ。
しかし、課外活動にもアルバイトなどが含まれるため、まとめて記入するのは問題ありません。
履歴書に課外活動を記入するメリット
履歴書に課外活動を記入するメリットは主に3つあります。
課外活動を記入すると様々なメリットがあるため、可能な限り記入することをおすすめします。
①書類だけで人柄をアピールできる
課外活動を記入すると、書類だけで人柄をアピールできます。
特に経験が少ない新卒者は、ポテンシャル重視の採用が多い傾向です。
そのため、学業以外に挑戦した課外活動の内容が濃いほど、企業が興味を持ってくれますよ。
採用試験は書類選考から始まるため、他と差を付けるためにも課外活動は必ず記入しましょう。
②積極性やチャレンジ精神があることをアピールできる
課外活動を記入することで、積極性やチャレンジ精神があることをアピールできます。
例えばボランティアの場合、「新しい企画を考えて実行した」などの経験はチャレンジ精神をアピールできるポイントです。
企業は積極性やチャレンジ精神のある人材を求めているため、履歴書でのアピールをするために必須ですよ。
③経験から得た知識やスキルをアピールできる
課外活動を記入すると、経験から得た知識やスキルをアピールできます。何を行ったかだけでなく、活動を行ったことで「何を得たか」が重要ですよ。
例えばアルバイトの場合、「接客業を通じてコミュニケーション能力を得た」などがアピールになります。
課外活動を記入する際は行動だけではなく、知識やスキルも合わせて記入することがポイントです。
履歴書に課外活動を書く5つの手順
履歴書に課外活動を書く5つの手順を解説します。
課外活動の欄は、行った活動を書くだけではアピールになりません。
そのため、5つの手順を参考に面接官の印象に残るアピールをしましょう。
①活動の内容を書く
まずは、活動内容から書きましょう。
活動内容は「ボランティア」だけではなく、「地域のゴミ拾いなど環境保全活動」と詳しく記入しないと、どのような活動をしていたか採用担当者に伝わりません。
また何年間続けたかなど活動に対して深堀りすると、忍耐力や積極性がアピールできます。
②活動を始めた理由や動機を書く
活動内容を記入した後は、活動を始めた理由や動機を書きましょう。
同じ活動でも始めた理由や動機は様々であり、個人の考えを伝えられるポイントになります。
例えば英会話サークルの場合は「将来的に海外で活動をしたい想いから語学力を磨くため」などです。
理由や動機はチャレンジ精神をアピールできるため、簡潔かつ内容の濃いものにしましょう。
③活動内で印象に残ったエピソードを書く
活動内で印象に残ったエピソードも、課外活動でアピールするために重要です。
印象に残ったエピソードは、行動の過程とその結果得た心情を記入しましょう。
例えば「未経験が故に仲間に迷惑をかけたことが悔しく、練習を重ねて優勝できたことは達成感と喜びはもちろん、仲間との絆の深さを感じました」などです。
エピソードでは自分のマイナス行動を記入しても問題ありませんが、その結果どのようにプラスに働いたかを簡潔にまとめましょう。
④活動で得たスキルや経験を書く
活動で得たスキルや経験を書くことは、企業への人材アピールとして大切なポイントです。
例えばアルバイトの場合は、コミュニケーション能力や観察力などがアピールになるでしょう。
また、スキルや経験でなくても、考え方や価値観の変化もアピールポイントになります。
「〇〇のように思っていたことが、経験により〇〇という価値観に変わりました」など、物事や人の行動・言動で変化したことは、柔軟な考えの持ち主というアピールになるでしょう。
⑤活動を通じて得たものが仕事にどのように活かせるかを書く
活動を通じて得たものが仕事にどのように活かせるかは、特にアピールになるため記入しましょう。
企業が求めている人材は、課外活動から得たものが自社にメリットや利益をもたらしてくれるかです。
例えば、営業職などはコミュニケーション能力や交渉力を重視します。
そのため、得たものがどのようなメリットになるかは具体的に記入しましょう。
【例文あり】履歴書の課外活動の書き方4選
履歴書の課外活動の書き方を例文付きで紹介します。
履歴書の課外活動は詳しく記入することが大切なため、書き方に迷う方は参考にしてみてください。
①サークル・部活動の書き方
以下は、サークル・部活動の例文です。
大学1年生から4年生まで軽音楽部に所属し、ギタリストとして活動しました。週3回の練習に加え、年2回の学園祭や地域のイベントでの演奏を行いました。 3年生では部長を務め、30人の部員をまとめる経験を得ました。この役割を通じて、リーダーシップやスケジュール管理能力が向上しました。特に印象深いのは、地域の福祉施設でのボランティア演奏会の企画・実施です。この経験から、音楽の力で人々に喜びを届ける充実感を味わうとともに、企画力や調整力も身につきました。 また、異なる楽器を担当する仲間との協調や、観客を楽しませるパフォーマンス力など、チームワークや表現力も培われました。これらのスキルは、将来の職場でのプロジェクト管理や顧客対応にも活かせると考えています。 |
サークルは団結して行う活動が多いため、リーダーシップ・コミュニケーション能力・スケジュール管理などのスキルがアピールポイントになります。
また、サークルでの経験を具体的に書くことで積極的に取り組んでいたこともアピールできるでしょう。
②アルバイトの書き方
以下はアルバイトの例文です。
大学1年生から3年生まで、地元のカフェチェーン店でアルバイトとして働きました。主な業務は接客、レジ操作、ドリンク作成、店内清掃です。平日は週3回、休日は週1回のシフトで、学業との両立を図りながら継続して勤務しました。 2年目からはトレーナーとして新人教育も担当し、効果的な指導方法を学びました。この経験を通じて、適切な接客マナーやコミュニケーション能力が身につき、多様なお客様のニーズに柔軟に対応する力が培われました。特に印象深いのは、常連のお客様から「いつも笑顔で接客してくれてありがとう」と言っていただいたことです。 この言葉を励みに、どんな状況でも前向きな姿勢を保つ大切さを学びました。この経験やスキルを活かして、御社へ貢献していきます。 |
アルバイトは、どのような業務を行っていたかもアピールポイントになります。
学業と両立させていたことも重要なので、具体的な働き方も書くと良いでしょう。
アルバイトで得た接客マナーはビジネスに通じるものがあるため、企業が欲しい人材になれる可能性もあります。
③インターンシップの書き方
以下はインターンシップの例文です。
大学3年生の夏季休暇中、大手IT企業で2週間のインターンシップに参加しました。主にソフトウェア開発チームに配属され、実際のプロジェクトに携わる機会を得ました。具体的には、社内向けWebアプリケーションの機能追加を担当し、設計から実装、テストまでの一連の流れを経験しました。 この過程で、実務レベルのプログラミングスキルだけでなく、チーム内でのコミュニケーションの重要性も学びました。特に印象深かったのは、日々のスクラムミーティングでの意見交換です。自分の考えを簡潔に伝え、他者の意見を尊重しながら議論を進める力が養われました。 また、締め切りのある環境下でのタスク管理能力も向上しました。この経験を活かし、御社に入ったら、他社を尊敬し、意見を尊重して団結を持って仕事ができるように頑張りたいと思います。 |
インターンシップは就職体験ができるプログラムなので、企業は即戦力がある人材と判断する可能性もあります。
インターンシップ先が就職先と違う職種でも、アピールの方法次第では良い印象を与えられるでしょう。
④ボランティアの書き方
以下はボランティアの例文です。
大学2年生から3年生にかけて、地域の高齢者支援ボランティア団体に所属し、週末を中心に活動しました。主な活動は、高齢者宅への訪問、日常生活の補助、傾聴活動などです。 この経験を通じて、高齢者の方々との深い交流ができ、コミュニケーション能力や傾聴力が自然と身につきました。また、団体内で企画立案や広報活動も担当し、チームワークの大切さを学びました。 特に印象深いのは、地域の祭りで高齢者と学生の交流イベントを実施したことです。この経験は、多様な価値観を理解し、円滑な人間関係を築く上で役立つと感じています。ボランティアで得たスキルや経験を活かして、団結しながら仕事ができるように頑張りたいと思います。 |
ボランティアは社会貢献活動になるため、良い印象になる企業が多くあります。
そのため、どのような活動をしたかは具体的に書きましょう。
課外活動で特に記入することがない方は、すぐに始められるボランティアに参加するのもおすすめです。
履歴書に課外活動を記入する際の5つの注意点
履歴書に課外活動を記入する際の5つの注意点について解説します。
上記の注意点に気を付けて記入しないと、反対にマイナスな印象になる可能性があります。
そのため、課外活動を記入する際は企業へ良い印象を与える内容になるようにしてください。
①「特になし」はNG
履歴書の課外活動欄には「特になし」はNGです。
特になしと記入すると、企業へ就職する意欲が低い・積極性がないという印象を与えてしまいます。
アルバイトやボランティアなどがない方は、趣味でも問題ありません。
趣味を課外活動にする際は、どのようなことを学び得たのかを具体的に書きましょう。
②専門用語を使用しない
課題活動を書く際は、専門用語を使用しないように心がけましょう。
専門用語は職種によって難しいものが多く、せっかくのアピールが満足に伝わりません。
また、専門用語をわかりやすく伝える能力も十分なアピールになります。
そのため、課外活動を書く際は相手に伝わりやすい文章かを意識してみてください。
③噓や誇張をしない
課外活動でアピールしたいがために、噓や誇張をしてはいけません。
噓や誇張したアピールで書類選考が通っても、面接でバレる可能性があり、採用をいただけない可能性もあるため危険です。
そのため、課外活動は事実を書き、面接官に触れられても答えられるように準備しておきましょう。
④就活など別企業に関する内容は避ける
就活など、別企業に関する内容は避けましょう。
別企業に関する内容を記入すると、本命ではないと判断されてしまうからです。
就活を通じて得たものがあっても、企業と関係ない内容は避けてください。
⑤恋愛などプライベートの話は書かない
恋愛などプライベートの話は書かないことがマナーです。
プライベートの話は課外活動ではないかつ、採用担当者を困らせてしまいます。
また、プライベートの話は明確な具体性がないため、漠然とした内容になってしまうでしょう。
そのため、プライベートで得た経験が大きくても、就活では語らないようにしてください。
履歴書の課外活動は具体的に記入して好印象を与えよう
履歴書の課外活動は、具体的に記入して採用担当者に好印象を与えましょう。
採用担当者は「何をしていたか」よりも、その結果なにを習得して企業にどのようなメリットや利益をもたらすかを重要視しています。
そのため、アルバイト・サークル・ボランティアなどを通じてどのような経験をして、得た知識やスキルで企業に貢献できる内容を詳しく記入することが大切です。
課外活動は学業以外の活動が当てはまるため、アピールが難しい場合は趣味でも問題ありません。
課外活動欄を具体的に記入して、企業が求める人材であることをアピールしてみてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。