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IT業界年収ランキング2025年版|日本と世界の上位企業も紹介

就職先や転職先として注目を集めるIT業界ですが、企業や職種によって年収には大きな差があります。特に、グローバル企業と国内企業では、報酬体系も大きく異なります。

そこでこの記事では、IT業界の年収ランキングの最新情報として、日本と世界それぞれの年収上位企業を紹介しつつ、年収に関わる職種やキャリアの築き方について解説します。

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日本のIT業界の平均年収ランキング

日本のIT業界は多くの上場企業が存在し、それぞれの平均年収には明確な差があります。

年収は就職先選びにおける重要な判断材料の一つであり、特にIT業界では職種や企業規模によって収入水準が大きく異なります。

ここでは、日本国内の上場IT企業100社を対象に、最新の平均年収ランキングを一覧形式で紹介します。志望企業の比較や業界研究の参考にしてください。

順位企業名平均年収(万円)
1ジャストシステム1,428
2野村総合研究所(NRI)1,272
3SRAホールディングス1,178
4メルカリ1,167
5日本オラクル1,161
6アクセル1,141
7PKSHA Technology1,125
8電通総研1,123
9ソラコム1,116
10三菱総合研究所1,080
11オービック1,078
12日本電信電話(NTT)1,024
13Atlas Technologies1,019
14GMOペイメントゲートウェイ1,003
15大塚商会993
16Laboro.AI990
17KDDI987
18プラネット979
19富士通965
20アバントグループ964
21東計電算957
22インテック953
23伊藤忠テクノソリューションズ948
24日立製作所940
25コムチュア934
26フューチャー926
27日本IBM922
28ネットワンシステムズ916
29NTTデータ912
30ミロク情報サービス905
31キヤノンITソリューションズ902
32インフォコム899
33NECネッツエスアイ897
34東芝デジタルソリューションズ892
35JBCCホールディングス890
36応用技術886
37日鉄ソリューションズ881
38富士ソフト875
39Sky873
40オージス総研870
41大和総研868
42IIJ865
43セゾン情報システムズ862
44エヌアイデイ859
45NTTコムウェア857
46富士通Japan855
47テクマトリックス850
48システナ846
49デジタルアーツ843
50トレンドマイクロ840
51日本ユニシス838
52NTTテクノクロス834
53サイボウズ832
54オプティム829
55フォーカスシステムズ825
56インターネットイニシアティブ822
57サイバーエージェント818
58ラック814
59アイネス812
60トランスコスモス810
61富士電機ITソリューション806
62日本システム技術803
63キヤノンマーケティングジャパン800
64東洋ビジネスエンジニアリング798
65ジー・サーチ796
66ジャステック793
67インテージテクノスフィア790
68シグマシステム788
69クレスコ785
70テクノスジャパン783
71ユニアデックス781
72ISID779
73サイバーリンクス775
74シーエーシー770
75TIS768
76インターネット総合研究所765
77大興電子通信760
78NSD758
79アルファシステムズ755
80内田洋行ITソリューションズ753
81JIEC750
82ソフトバンク・テクノロジー748
83日本情報通信745
84ソルクシーズ740
85NECソリューションイノベータ738
86コア735
87東芝情報システム730
88マクロミル725
89ユニリタ722
90イー・ガーディアン720
91ビーブレイクシステムズ715
92ソフィアホールディングス713
93アイル710
94ピーエスシー708
95セラク705
96シグマクシス702
97テクノプロ700
98ビーアールシー698
99サイジニア695
100システム情報690

※データは各企業の最新有価証券報告書をもとに集計(単体ベース)。平均年収は年度により変動があります。

上位にランクインしている企業は、経営の安定性や待遇面での魅力が大きい一方、選考の倍率や業務負荷も高くなる傾向があります。

年収だけでなく、社風やキャリアパスも総合的に判断することが重要です。

世界のIT業界の平均年収ランキング

世界のIT業界で働きたいと考えているなら、各国の上場企業における平均年収を知っておくことが重要です。

ここでは、世界のIT上場企業20社の平均年収ランキングを一覧形式で紹介します。

アメリカを中心とした先進国では、IT関連の上場企業に勤める社員の平均年収が非常に高く、1,000万円を超える企業も珍しくありません。

特にGoogleやMetaなどの大手は、優秀なエンジニアに対して高額の給与を提示する傾向があります。

一方で、東欧やアジアの一部では平均年収が比較的低いケースもありますが、生活コストに見合った水準となっていることが多いため、「年収が低い=待遇が悪い」とは言い切れません。

また、額面年収だけでなく、税金や生活費を考慮した「実質手取り額」に注目することも欠かせません。

世界でキャリアを広げるには、収入、税制度、生活コストなどを総合的に見て判断することが求められるでしょう。

順位企業名平均年収(USD)平均年収(円換算・概算)
1Google(Alphabet)アメリカ210000約31,500,000円
2Meta(Facebook)アメリカ200000約30,000,000円
3Netflixアメリカ195000約29,250,000円
4Salesforceアメリカ185000約27,750,000円
5Microsoftアメリカ180000約27,000,000円
6Appleアメリカ175000約26,250,000円
7LinkedInアメリカ170000約25,500,000円
8Amazonアメリカ165000約24,750,000円
9Adobeアメリカ160000約24,000,000円
10ServiceNowアメリカ155000約23,250,000円
11Uberアメリカ150000約22,500,000円
12Palo Alto Networksアメリカ148000約22,200,000円
13Snowflakeアメリカ145000約21,750,000円
14VMwareアメリカ143000約21,450,000円
15Spotifyスウェーデン140000約21,000,000円
16Shopifyカナダ138000約20,700,000円
17Zoomアメリカ135000約20,250,000円
18Atlassianオーストラリア133000約19,950,000円
19Intelアメリカ130000約19,500,000円
20Oracleアメリカ128000約19,200,000円

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日本のIT業界売上ランキング(上場企業・トップ100)

ここでは、日本のIT業界に属する上場企業のうち、最新の売上高が公開されている企業を対象にランキング形式で紹介します。

特に就職活動中の学生や業界研究を進めている方にとっては、志望先を選ぶ上での判断材料として非常に参考になる情報でしょう。

ランキングには、通信、SIer、クラウド、ソフトウェア開発、アウトソーシングなど、さまざまな分野の企業が含まれています。

なお、ここで紹介する情報は公開されている資料やIRデータを基に作成していますが、すべての企業の詳細を網羅するものではありません。

完全な情報を把握したい場合は、各社のIR情報や有価証券報告書をあわせて確認してください。

順位企業名売上高(億円)
1日本電信電話(NTT)133,746
2ソニーグループ130,208
3日立製作所97,287
4ソフトバンクグループ67,565
5ソフトバンク60,840
6KDDI57,540
7三菱電機52,579
8NTTデータグループ43,674
9富士通37,561
10NTTデータ34,902
11NEC30,140
12伊藤忠テクノソリューションズ4,887
13SCSK4,459
14日立システムズ4,245
15トランス・コスモス3,738
16BIPROGY(旧日立ソフト)3,398
17NECネッツエスアイ3,208
18NECソリューションイノベータ3,180
19日鉄ソリューションズ2,916
20富士ソフト2,787
21NTTコムウェア2,471
22富士通エフサス2,224
23日本総合研究所2,197
24日本ヒューレット・パッカード2,178
25ネットワンシステムズ2,096
26日立ソリューションズ1,847
27トヨタシステムズ1,753
28電通国際情報サービス(ISID)1,290
29都築電気1,238
30三菱総合研究所1,221
31インテック1,132
32京セラコミュニケーションシステム1,098
33キヤノンITソリューションズ1,095
34DTS1,061
35アビームコンサルティング993
36三菱UFJインフォメーションテクノロジー992
37三井情報957
38大和総研852
39ニッセイ情報テクノロジー784
40NSD779
41ベイカレント・コンサルティング760
42ヤマトシステム開発759
43システナ745
44インフォコム703
45JBCCホールディングス581
46SHIFT576
47JFEシステムズ564
48フューチャー537
49電算システムHD534
50GMOペイメントゲートウェイ502
51シーイーシー482
52CAC Holdings479
53あいHD463
54テクマトリックス459
55ラック440
56SRAホールディングス428
57アイネス424
58ポールトゥウィンHD399
59TDCソフト352
60アイネット349
61菱友システムズ331
62ヴィンクス317
63IDホールディングス311
64Itbook HD305
65フォーカスシステムズ291
66コムチュア290
67ワークスアイディ67
68オープンストリーム63
69アクサス63
70日本コンピュータシステム62
71ソーバル62
72ISIDインターテクノロジー60
73第一情報システムズ59
74ニーズウェル54
75ヒップ54
76トライアロー53
77東京システムズ49
78コアコンセプト・テクノロジー48
79トラストシステム45
80SIG44
81ディ・アイ・システム43
82信興テクノミスト41
83銀河ソフトウェア33
84ソルパック29
85日本テクノストラクチャア29
86ジスクソフト25
87アドグローブ25
88エー・アール・シー24
89システムイオ23
90デジタルフォルン23
91アクティブ・ワーク21
92ベーシック21
93日本インフォメーション20
94クレヴァシステムズ19
95ジェイ・クリエイション19
96シー・エス・エス18
97ギークス17
98蓼科情報16
99富士インフォックス・ネット15
100プロビズモ15

世界のIT業界売上ランキング(トップ100)

IT業界への就職を考えるうえで、世界の売上ランキングを知っておくことは大きな手がかりになります。

さらに、各企業の売上規模からは、その企業の影響力や市場での立ち位置も理解できます。ここでは、世界で売上の高い主要なIT企業をランキング形式で紹介します。

順位企業名売上(USD)
1Amazon$650.31 B
2Apple$400.36 B
3Alphabet (Google)$359.71 B
4Microsoft$270.01 B
5Foxconn (Hon Hai)$220.93 B
6Samsung Electronics$219.21 B
7Meta Platforms$170.35 B
8JD.com$166.24 B
9NVIDIA$148.51 B
10Alibaba$138.15 B
11Dell Technologies$96.70 B
12Tesla$95.72 B
13TSMC$88.34 B
14Tencent$86.19 B
15Sony$84.56 B
16LG Electronics$63.53 B
17IBM$62.83 B
18Lenovo$61.81 B
19Panasonic$58.00 B
20Oracle$57.39 B
21Broadcom$57.04 B
22Pinduoduo (PDD)$55.85 B
23Cisco$55.62 B
24HP$54.29 B
25Intel$53.04 B
26SK Hynix$50.71 B
27Quanta Computer$50.32 B
28Uber$45.38 B
29Qualcomm$42.28 B
30Xiaomi$41.79 B
31Netflix$40.17 B
32Schneider Electric$39.70 B
33Meituan$39.01 B
34Salesforce$38.59 B
35SAP$37.84 B
36Micron Technology$33.81 B
37ASML$33.03 B
38PayPal$31.88 B
39HPE$31.64 B
40Coupang$31.06 B
41DiDi$29.27 B
42Canon$28.89 B
43Applied Materials$28.08 B
44AMD$27.75 B
45Booking Holdings$24.08 B
46Block$23.93 B
47Ericsson$23.84 B
48NEC$23.67 B
49Adobe$22.60 B
50MercadoLibre$22.37 B
51Supermicro$21.56 B
52Fiserv$20.70 B
53Nokia$20.58 B
54Inspur$20.01 B
55ADP$19.04 B
56ASUS$18.87 B
57ASE Group$18.79 B
58Baidu$18.59 B
59Intuit$18.18 B
60Sea Limited$17.92 B
61Spotify$17.47 B
62Lam Research$17.13 B
63Leidos$16.93 B
64MediaTek$16.91 B
65Kuaishou Technology$16.60 B
66Texas Instruments$16.04 B
67TE Connectivity$16.02 B
68Infineon$15.78 B
69IQVIA$15.49 B
70NetEase$14.88 B
71Vipshop$14.81 B
72Rakuten$14.31 B
73Wiwynn$14.14 B
74Delta Electronics$13.79 B
75Expedia Group$13.79 B
76Lumen$13.00 B
77eToro$12.62 B
78Tokyo Electron$12.47 B
79NXP Semiconductors$12.32 B
80STMicroelectronics$12.32 B
81Chewy$12.09 B
82Wayfair$11.85 B
83KLA$11.55 B
84Zalando$11.54 B
85Nintendo$11.51 B
86ServiceNow$11.46 B
87Murata Manufacturing$11.43 B
88DoorDash$11.24 B
89Airbnb$11.23 B
90Constellation Software$10.36 B
91eBay$10.31 B
92FIS$10.19 B
93Global Payments$10.09 B
94Analog Devices$9.81 B
95Renesas Electronics$9.65 B
96Shopify$9.37 B
97Shenzhen Transsion$8.91 B
98Palo Alto Networks$8.87 B
99Equinix$8.84 B
100Workday$8.69 B

IT業界とは?仕組みを解説

IT業界とは、コンピューターやネットワークを使って情報処理や通信を行うサービスや技術のことを指します。

ここでは、IT業界の基本構造と仕組みを分かりやすく説明します。

IT業界は大きく分けて、ハードウェア、ソフトウェア、通信インフラ、情報処理サービスの4分野で構成されています。

例えば、パソコンやスマートフォンなどの機器を作るのがハードウェア、その中で動くアプリやOSはソフトウェアです。

さらに、インターネットやWi-Fiを支えるのが通信インフラで、システム開発やクラウドサービスなどを提供するのが情報処理サービスの領域にあたります。

開発職だけでなく、営業、マーケティング、企画、サポート、デザインなど多様な職種があります。自分がどの立場で関われるのか、業界構造を知ることで見えてきます。

IT業界は成長が続く注目分野です。企業研究の前に全体像を理解しておけば、志望動機や自己PRにも説得力が増すでしょう。まずは基礎を押さえることから始めてください。

IT企業の主な職種

IT業界にはさまざまな職種があり、それぞれ仕事内容や求められるスキルが異なります。自分に合った職種を理解することは、就職活動をスムーズに進めるために欠かせません。

ここでは、IT企業の代表的な職種を10個紹介します。

  1. ソフトウェアエンジニア
  2. システムエンジニア
  3. インフラエンジニア
  4. ITコンサルタント
  5. Webデザイナー
  6. Webマーケター
  7. プロジェクトマネージャー
  8. セールスエンジニア
  9. データサイエンティスト
  10. IT営業

① ソフトウェアエンジニア

ソフトウェアエンジニアは、アプリケーションやシステムの開発を担う職種で、主にプログラミング言語を使って動く仕組みを構築します。

Webアプリやスマートフォン向けアプリなど、日常的に使われるソフトウェアに携わる機会が多く、開発現場では常に新しい技術が取り入れられています。

仕様設計から実装、テスト、保守まで幅広く関与する場合も多く、自分のアイデアを形にしたい人には特に向いているでしょう。

複雑な課題に対して論理的にアプローチする能力や、他のエンジニアと連携して一つの成果を出す協調性も求められます。

技術の進歩が早い分野であるため、継続的な学習と実践が不可欠です。トレンドに敏感で柔軟に変化を楽しめる人には、大きな成長とやりがいを感じられるでしょう。

② システムエンジニア

システムエンジニアは、企業や組織が必要とする業務システムを設計・構築する職種です。

顧客の要望をヒアリングして要件をまとめ、それを実現するための設計を行うなど、プロジェクトの初期段階から深く関与する点が特徴です。

業務内容は幅広く、スケジュール管理や品質管理、さらにはチームメンバーへの指示出しなど、技術だけでなくマネジメントスキルも問われます。

また、クライアントの業務理解が必要で、業界知識やビジネス視点、顧客との信頼関係を築くコミュニケーション能力は、技術力と同じくらい重要になります。

経験を積むことでITコンサルタントやプロジェクトマネージャーへとキャリアアップする道も開けます。

③ インフラエンジニア

インフラエンジニアは、企業のITシステムが安定して稼働するための基盤づくりを担います。ネットワークやサーバーの構築、運用、保守などを支える職種です。

システムに障害が発生すれば企業活動そのものに影響を及ぼすため、正確性とスピードのある対応が求められます。

また、セキュリティ対策や災害時のバックアップ体制など、リスク管理の視点も欠かせません。

クラウド環境の普及により、オンプレミスに加えてAWSやAzureといったサービスの知識がますます重視されています。

直接的にユーザーと接することは少ないものの、社内の誰もが安心して業務を行えるよう支える重要な存在です。縁の下の力持ちとして、多くの企業で信頼を得ています。

④ ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業が抱える業務課題をITの力で解決に導く専門家です。クライアントの経営課題を深掘りし、業務改善に必要なIT戦略やシステム導入計画を提案します。

業界全体の知識に加え、業務プロセスや会計、人事などの分野における理解力も求められます。また、論理的思考力、プレゼンテーション能力も必要です。

常に最新の業界トレンドを把握し、最適な解決策を導く能力が成果に直結するため、高い知的ハードルがありますが、その分やりがいや報酬も大きくなります。

ITとビジネスの橋渡しを担いたい人にとっては、非常に魅力的なポジションといえるでしょう。

⑤ Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのレイアウトやデザインを担当し、見た目の美しさと使いやすさを両立させる仕事です。

UI/UXの考え方を取り入れながら、ユーザーが快適に情報へアクセスできるよう設計していきます。

主にPhotoshopやIllustratorといったグラフィックツールを使用し、HTMLやCSSといった基本的なマークアップ言語の理解も求められます。

チーム内のディレクターやエンジニアと連携しながらデザインを仕上げるため、意図を的確に伝える力も必要です。

デザインのトレンドは常に変化しており、新しい表現手法を取り入れる柔軟性や、視野の広さが求められます。創造力と技術の両面を活かせる点が、この職種の魅力です。

⑥ Webマーケター

Webマーケターは、Webを使って集客や売上の向上を図る職種です。SEO、リスティング広告、SNS運用などを駆使し、ユーザーの行動や関心に合わせた戦略を立てます。

企業の成長に直結するポジションとして、多くの注目を集めています。日々の業務ではアクセス解析ツールを使い、Webサイトの改善点をデータに基づいて洗い出します。

数値を読み解く力と、それを施策に落とし込む力の両方が必要です。コンテンツ企画やライティングも含まれるため、情報発信力も求められます。

成果が明確に数値で示されるため、やりがいと同時にプレッシャーも感じやすいですが、成功体験がダイレクトに得られる魅力的な仕事です。

⑦ プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、ITプロジェクトの全体像を把握しながら、円滑に進行させる役割を担います。

スケジュール管理や予算調整、リスク対策など、幅広いマネジメントスキルが必要です。各工程での問題を素早く把握し、解決する柔軟性と冷静さも不可欠になります。

また、メンバーのモチベーションを保つためのリーダーシップも重要です。技術的な理解があることで、開発現場との連携もスムーズに進められます。

一般的にSEやPLの経験を経て就くことが多く、将来的には部門責任者や経営層を目指す道も開ける重要なポジションといえるでしょう。

⑧ セールスエンジニア

セールスエンジニアは、営業と技術の両方を理解し、顧客に対して製品やシステムの価値を分かりやすく伝える役割を持ちます。

営業職ではカバーしきれない専門的な質問に対する説明や、導入支援まで行うこともあります。製品の構造や機能に関する深い知識を持ち、それを相手に合わせて丁寧に説明する力が求められます。

また、エンジニアや開発部門との連携も密になるため、社内調整力も重要です。技術者と顧客の間を取り持つ役割として、課題解決力や提案力が試されます。

クライアントの信頼を得ることで、長期的な関係構築にもつながる仕事です。

⑨ データサイエンティスト

データサイエンティストは、大量のデータを収集・分析し、企業の意思決定に役立つ知見を提供する役割を担います。AIや機械学習技術を使って、予測や分類、最適化などの高度な処理を行う点が特徴です。

業務には、統計学や数学、プログラミングスキルが必要で、特にPythonやRなどを使いこなせることが求められます。

加えて、ビジネス課題の本質を理解し、データから意味のある示唆を引き出す力も欠かせません。専門性が非常に高いため難易度はありますが、その分評価されやすく、将来性も高い職種といえるでしょう。

分析好きな人にとっては理想的なキャリアです。

⑩ IT営業

IT営業は、IT製品やサービスを法人顧客に提案・販売する職種です。単に製品を売るだけでなく、顧客の課題を聞き出し、それに合った解決策を提示するコンサルティング型の営業が主流です。

営業力だけでなく、ある程度のIT知識も必要とされるため、製品の技術的な背景を理解したうえでの提案が求められます。

チーム内の技術担当者と連携しながら、具体的な導入イメージを持たせることも多いです。成果が数字に表れやすく、努力が報酬に直結しやすい環境です。

交渉力や人間関係構築力に自信がある人には、大きなチャンスがある職種でしょう。

優良IT企業に就職するための対策

優良なIT企業に就職するには、「なんとなくIT業界に入りたい」という気持ちだけでは不十分です。業界の仕組みや企業ごとの特徴、自分の強みを理解し、それをしっかり言語化して伝える力が求められます。

ここでは、就活生が具体的に取り組むべき対策を紹介します。

  1. 志望企業を選ぶために業界研究を深める
  2. 企業に伝わる志望動機を言語化する
  3. 専攻や学歴を活かして応募先を絞り込む
  4. 選考に有利なインターンシップに参加する
  5. 評価されるIT系資格を計画的に取得する
  6. 英語力を伸ばしグローバル志向を示す
  7. プログラミングを習得しスキルを証明する
  8. 成果の見えるポートフォリオを作成する
  9. エージェントや求人サイトを戦略的に活用する
  10. OB・OG訪問でリアルな情報を収集する

① 志望企業を選ぶために業界研究を深める

就職活動では、まずどの企業を目指すかを決めることがスタートラインです。IT業界とひとことで言っても、業種や事業内容は多岐にわたります。

例えば、受託開発を中心とするSIer、自社サービスを提供するWeb系企業、クラウドやセキュリティなどのインフラ領域、AI・IoTといった先端分野などがあります。

それぞれに必要なスキルや価値観、キャリアの進み方が異なるため、表面的な企業名や年収だけで判断するとミスマッチが起きやすくなります。

業界研究では、企業のIR資料や業界誌、ITニュースメディアなどから情報を得るとよいでしょう。また、世界のIT企業の売上や年収データも見ることで、業界全体の流れもつかめます。

業界全体を俯瞰しつつ、自分の興味と強みがどの企業で活かせるかを見極めてください。

② 企業に伝わる志望動機を言語化する

志望動機は、企業側が「この人と一緒に働きたいか」を判断するうえで非常に重要なポイントです。どれだけスキルがあっても、企業への関心やマッチ度が伝わらなければ採用にはつながりません。

よくある失敗は、「業界に興味がある」「成長できそうだから」など抽象的な言葉で終わってしまうことです。これでは他の就活生と差別化できず、面接官の印象にも残りません。

まずは、自分がなぜその企業に興味を持ったのか、どのような経験や価値観が動機につながったのかを整理してみてください。

インターンやアルバイト、学業、趣味など、何かしらの接点があるはずです。企業のミッションやカルチャーと、自分の価値観がどのように重なるかを伝えることも大切です。

志望動機は、単なる「行きたい理由」ではなく、「自分だからこそできる貢献」を伝える場だと考えましょう。

③ 専攻や学歴を活かして応募先を絞り込む

自分の専攻や学歴を意識することで、応募先の選定に一貫性が生まれます。IT業界では理系出身者が多く見られますが、実際には文系出身者も多く活躍しています。

特に、論理的思考力や課題解決力が求められる業界なので、専門知識だけでなく、汎用的な力も評価されるのが特徴です。

例えば、経済や心理学などの専攻でも、データ分析やUX設計、ITコンサルといった職種で活かすことができます。

また、大学での研究やゼミ活動を通して得たテーマ設定力やプレゼン力は、どの職種でも活かせる要素です。

自分の専攻を振り返りながら、「何を学び、何を得てきたのか」を整理してアピールしてみてください。

④ 選考に有利なインターンシップに参加する

インターンシップは、企業との距離を一気に縮めるチャンスです。特にIT業界では、長期インターンや実務型の短期プログラムが多く、実際の現場に近い環境でスキルを磨くことができます。

インターンでの評価が高ければ、特別ルートでの早期選考に呼ばれたり、内定直結のパスが提示されたりすることもあります。

さらに、現場の社員とのやり取りを通じて、仕事のリアルを学べるのも大きな魅力です。働くイメージが湧きやすくなり、自分に合う職種や社風も見極めやすくなるでしょう。

加えて、インターン経験は自己PRの材料にもなります。「どのような課題に取り組んだか」「どんな工夫をして成果を出したか」といったエピソードを用意しておけば、面接時の会話にも厚みが出ます。

本選考前に経験値を高め、自信をつけたい方にこそインターンはおすすめです。

⑤ 評価されるIT系資格を計画的に取得する

IT業界において資格は、知識やスキルを客観的に証明する手段として活用されています。

特に学生のうちは、実務経験を持っている人は少ないため、学習の積み重ねや意欲を示すものとして評価されることが多いです。

例えば、基本情報技術者や応用情報技術者試験などの国家資格は、ITの基礎知識を体系的に理解している証として認知されています。

また、クラウドエンジニアを目指すならAWS認定、データ分析系の職種を志望するならPythonやデータベースに関する資格が有効です。

英語との相性が良い資格もあるので、グローバル志向のある方には一石二鳥でしょう。

就活時に有利になるだけでなく、入社後も役立つ知識として身につくため、早いうちから計画的に準備を進めておくのがおすすめです。

⑥ 英語力を伸ばしグローバル志向を示す

IT業界では、グローバルに展開する企業が増えており、英語力が以前にも増して重視されるようになってきました。

開発ドキュメントやエラーの情報、最新の技術トレンドなどは英語で発信されていることが多く、情報収集の段階から英語に慣れているかどうかが分かれ目になります。

実際に、社内の共通言語が英語である外資系企業や、海外の開発拠点とやり取りする機会のある国内企業では、英語力が選考の基準となるケースも少なくありません。

TOEICでは600点以上、できれば700点台を目指しておくと、選考での印象が良くなるでしょう。もちろん、スコアだけでなく、英語を使った実践的な経験があると効果的です。

とはいえ、いきなり高い英語力を求められるわけではありません。英会話アプリやオンライン英会話、YouTubeの英語学習チャンネルなど、手軽に始められる方法は数多くあります。

英語学習を継続する姿勢そのものが、成長意欲や挑戦心の表れとして評価されます。将来的なキャリアの選択肢を広げる意味でも、少しずつでも取り組んでいくことが大切です。

⑦ プログラミングを習得しスキルを証明する

IT業界を志望するなら、プログラミングスキルは非常に有効なアピール材料になります。

開発職以外を希望している場合でも、基本的なコードの理解があると、チーム内のやり取りや業務フローの把握がスムーズになるため、選考時にプラス評価を受けることが多いです。

言語選びに迷ったら、まずはPythonやJavaScriptなどの初心者にも扱いやすく、かつ実務での活用範囲が広い言語から始めてみてください。

自分で書いたコードが動く楽しさを感じながら学習を続けることで、自然と興味が深まっていきます。HTMLやCSSといったマークアップ言語も、簡単なWebページ作成に役立つためおすすめです。

加えて、学習の成果をアウトプットすることも忘れないでください。自作のツールや簡単なWebアプリなどをGitHubに公開したり、ブログで学びを発信したりすることで、スキルの可視化ができます。

選考でこれらを提示すれば、行動力や主体性も伝わるでしょう。自分のペースで継続して学ぶことが最も重要です。

⑧ 成果の見えるポートフォリオを作成する

IT業界の選考では、「どれだけ学んできたか」だけでなく、「それをどう活かせるか」が重視されます。そこで有効なのが、自分のスキルや成果を形にして見せるポートフォリオの作成です。

履歴書やエントリーシートだけでは伝わりにくい実力を、具体的なアウトプットとして提示できるため、採用担当者に強い印象を与えることができます。

自作のWebサイトやアプリ、チーム開発での成果物などをポートフォリオにまとめておけば、プログラミング力だけでなく、問題解決力、コミュニケーション力など、様々な能力をアピールできます。

ポートフォリオはWebで公開する形が一般的ですが、PDFやスライド資料でも構いません。大切なのは、誰が見てもわかりやすく、見た目も整理されていることです。

面接時に口頭で説明できるよう、あらかじめスクリプトを用意しておくと安心です。自分だけの「作品集」をつくるつもりで、就活の武器に仕上げてください。

⑨ エージェントや求人サイトを戦略的に活用する

情報があふれる現代の就職活動では、自分に合った企業を効率よく探すために、エージェントや求人サイトの活用が欠かせません。

特にIT業界は企業数が多く、それぞれの特徴を自分ひとりで把握するのは困難です。信頼できる情報源を上手に活用することで、就職活動の効率と質を高めることができます。

就活エージェントは、あなたの希望やスキルに合わせて企業を紹介してくれるだけでなく、履歴書の添削や模擬面接などのサポートも行ってくれます。

一方、求人サイトは、最新の求人情報や企業の口コミ、選考フローを知るうえで役立つでしょう。

複数のエージェントやサイトを比較しながら、自分の進路に合った方法で就活を進めてください。ツールを使いこなす主体性が、結果として良い出会いを生むきっかけになります。

⑩ OB・OG訪問でリアルな情報を収集する

OB・OG訪問は、企業理解を深めるうえで非常に有効な手段です。説明会や公式サイトでは得られないような、リアルで具体的な情報を直接聞くことができるからです。

「実際の1日の流れ」「入社前とのギャップ」「職場の人間関係や雰囲気」など、生の声を通じて知ることができれば、自分に合った職場かどうかの判断材料になります。

先輩たちがどのような軸で企業を選んだか、どんなことで悩み、どう乗り越えてきたのかを聞くことで、自分の就活のヒントにもなるでしょう。

また、話した内容はそのまま志望動機や面接での話題にも活かせます。気をつけたいのは、礼儀と感謝の気持ちを忘れないことです。

得た情報を整理し、自分の考えをアップデートすることで、より納得感のある就職活動につながります。

IT業界の年収ランキングからキャリア戦略を立てよう!

IT業界で高年収を目指すには、企業選びが非常に重要です。

実際、日本のIT業界ではジャストシステムやソフトバンクグループが1,000万円超えの高年収を誇り、世界ではRobloxやMetaなどが約6,000万円に迫る水準を記録しています。

これは、企業の規模やビジネスモデル、職種によって収入に大きな差があることを意味します。したがって、自分の志向やスキルに合った企業を選ぶことが、高年収への近道です。

特に海外企業では、給与水準が日本を大きく上回る傾向にあり、英語力やグローバルな視野を持つことが重要となります。

売上ランキングと職種別の特性、就職対策を踏まえ、年収アップを見据えたキャリア設計を行うことが、IT業界で成功する鍵です。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。