インターンのレポートの書き方|好印象を与えるコツも紹介
「インターンのレポート、どうやって書いたらいいかわからない…。」
インターン終了後に企業から求められることのあるレポート提出ですが、いざ書こうとすると、内容や構成に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
実はこのレポート、ただの感想文ではなく、書き方次第で企業への印象や今後の就活にも大きく関わる重要なものです。せっかくなら、良い印象を残せるレポートにしたいですよね。
本記事では、インターンレポートを書く目的や構成、準備のコツ、例文、マナーまで網羅的に解説しています。
ぜひ参考にしながら、自信を持って提出できるレポートを作成しましょう!
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インターンシップのレポートで好印象を与えよう

丁寧に書かれたレポートは、読み手に好印象を与えるだけでなく、あなた自身の評価にもつながることがあります。また、経験をアウトプットするためにも役立ち、自身の学びにもつながるでしょう。
では、どのように書けば相手の心に残るレポートになるのでしょうか。まず大切なのは、「読みやすい構成」です。導入から結論までを自然な流れで書くことで、内容が明確に伝わります。
インターンで何を体験し、そこからどんなことを学び、今後どう活かしていきたいかを軸に据えると、単なる報告に終わらず、自分らしさが伝わる文章になるでしょう。
また、意外と軽視されがちですが、誤字脱字や不適切な言葉づかいがあると、それだけで印象が悪くなってしまいます。正しい敬語を使い、丁寧な言い回しを心がけてください。
企業側は、レポートから学生の姿勢や意欲を読み取ろうとしています。形式的に済ませるのではなく、相手への感謝や成長の実感を自分の言葉でしっかり伝えることが大切です。
手を抜かず、最後まで丁寧に仕上げましょう。
インターンシップのレポート提出を求められる理由

インターンシップ後にレポートの提出を求められるのには、学生と企業の双方にとって明確な理由があります。
ただの義務と感じるかもしれませんが、その意図を知ることで、自分自身の成長や就職活動に活かせる貴重な機会になるでしょう。ここでは、5つの視点からその目的を解説します。
- 学生の成長や意欲を確認するため
- インターンの質改善の参考資料とするため
- 他の学生の就職活動に役立てるため
- 就業体験の理解度を深めるため
- 企業のフィードバックの材料とするため
① 学生の成長や意欲を確認するため
インターンシップ後にレポートが求められる主な理由のひとつは、学生がどのような姿勢で取り組んだかを確認するためです。短期間の参加では、行動だけでは把握できない部分も多くあります。
その点、レポートには学んだことや感じたことが自分の言葉で書かれており、意欲や成長の様子が読み取れるため、企業にとっては重要な判断材料となるのです。
内容に具体性がなかったり、ただ参加したことだけを記したレポートは、「熱意が感じられない」と見なされるかもしれません。
逆に、自分なりの課題や発見が丁寧に書かれていれば、その真剣さがしっかりと伝わるでしょう。
評価されるかどうかにかかわらず、自分自身の成長を記録する意味でも、丁寧に向き合って書くことが大切です。
② インターンの質改善の参考資料とするため
企業はインターンの運営をよりよいものにするために、学生のレポートを参考にしています。実際に参加した学生の感想や意見は、担当者が気づけなかった改善点を見つける手がかりになるでしょう。
たとえば「説明が分かりにくかった」「実務にもっと関われたらよかった」などの具体的な声は、プログラムの質向上に直結するのです。
レポートに記された気づきや要望が複数の学生から共通して寄せられた場合、企業はそれを明確な課題と捉えるでしょう。そのため、遠慮せず率直に感じたことを伝える姿勢が求められます。
企業と学生の双方にとって価値のある時間とするために、建設的な視点をもって記述することが望まれるのです。
③ 他の学生の就職活動に役立てるため
レポートは、自分だけでなく将来そのインターンへの参加を検討する学生の参考にもなります。企業や大学が、過去の参加者のレポートを就職支援の資料として活用することがあるためです。
特に、実務内容や現場の雰囲気についての記述は、参加前に不安を感じている学生にとって役立つ情報になるでしょう。
ただし、その場合はレポートが他人の目にも触れる可能性があるため、個人情報や機密にあたる内容への配慮が必要です。
客観性を持ちつつ、自分の経験や気づきを整理しておくことで、読む人にも伝わる良質な内容になります。読み手の存在を意識することが、質の高いレポート作成につながるでしょう。
④ 就業体験の理解度を深めるため
全体の流れや自分の役割、学びを振り返りる目的でレポート提出を要求される場合があります。
インターン中は目の前の業務に集中していても、全体の流れや自分の役割を振り返る時間は少ないかもしれません。
そこでレポートを書くことによって、自分が何を学び、どのように感じたかをゆっくり整理できるのです。文章にすることで、ぼんやりしていた体験が明確になり、理解がより深まります。
また、この振り返りはエントリーシートや面接の準備にもつながるでしょう。自分の言葉で体験を語れるようになることは、今後の就職活動において大きな強みです。
義務として取り組むのではなく、自分の価値を見つける作業と捉えて、丁寧に仕上げてみてください。
⑤ 企業のフィードバックの材料とするため
提出されたレポートは、企業が学生にフィードバックを返す際の材料としても活用されます。
表面的な印象だけでは伝わらない内面の変化や考え方を知ることで、より的確なアドバイスを送ることができるからです。特に選考とつながっている場合は、内容によって評価に影響することもあるでしょう。
学生が何を見て、どう感じたのかを知ることは、企業にとっても人材育成や採用活動の参考になります。そのため、誰かが読む前提で丁寧に書く意識が求められるのです。
自分の思考を整理しながら表現することで、読み手にも伝わりやすくなるでしょう。
インターンシップのレポートを書く前の準備

レポートの質を高めるには、書き始める前の準備が欠かせません。しっかり準備をしておかないと、内容がまとまらずに伝わりにくい文章になるおそれがあるのです。
ここでは、レポート作成前に確認しておきたい5つのポイントを紹介します。
- インターンに参加する目的を明確にする
- インターン期間中のメモを整理する
- インターン中の業務内容と感じたことを振り返る
- 自分の強み・弱みを自己分析する
- レポート提出形式(手書き・データ)を確認する
① インターンに参加する目的を明確にする
レポートでは、参加目的が文章全体の軸になります。あらかじめ「なぜこのインターンに参加したのか」「どんな経験を得たかったのか」をはっきりさせておくと、内容に一貫性が出て説得力も高まります。
目的があいまいなままだと、全体がぼやけた印象になり、読む側に伝わりにくくなるでしょう。少し面倒でも、自分の言葉でしっかり書き出してみてください。
② インターン期間中のメモを整理する
経験した内容や得た学びは、インターン中からメモとして形に残しておき、レポート作成前にはそれらを整理するようにしましょう。
体験した内容を記憶だけで思い出そうとすると、曖昧になってしまうので、メモを取っておくことは非常に有効です。あとから見返すことで、文章に具体性を持たせやすくなります。
メモを取る際には、日付ごとに分けておくと振り返るときに便利です。短いメモでも、後で自分の視点を深める材料になるでしょう。
③ インターン中の業務内容と感じたことを振り返る
レポートでは、体験をどう感じ、どう学びに変えたかを表現することが重要です。
「業務を経験した」だけで終わらず、「そのとき何を考えたのか」「どんな課題を感じたのか」「どう乗り越えたのか」なども振り返っておきましょう。
自分なりの視点や発見があると、レポートの説得力が増します。
④ 自分の強み・弱みを自己分析する
業務を通じて顕在化した自分の強みと弱みを客観的に見直しましょう。
インターン実務の中では、自分の特性が見えてくることがあります。例えば、「人と話すのが得意だと思っていたけれど、会議では意見を伝えにくかった」など、想定外の気づきもあるでしょう。
そうした経験をまとめて整理することで、レポートだけでなく、今後の自己PRにもつなげることができます。
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⑤ レポート提出形式(手書き・データ)を確認する
企業によって、提出形式に違いがあります。手書きの指定があるのか、データで送るのか、早めに確認しておきましょう。形式を間違えると、マナーを守れない印象を与えてしまいます。
メールで提出する場合は、ファイル形式やファイル名、件名のルールなどもあわせてチェックしてください。事前の確認がトラブル防止になります。
インターンシップのレポートに書くべき内容

インターンシップ後に提出するレポートは、ただの感想文ではなく、経験をどれだけ深く理解し、将来にどう活かすかを示す重要な資料です。
ここでは、レポートに書くべき5つの項目と、その書き方のポイントを解説します。
- インターンに参加した理由や目的
- 業務内容とその成果
- インターンを通して得た学び
- インターンでの経験を今後どう活かすか
- 企業への感謝の気持ち
① インターンに参加した理由や目的
最初に、なぜそのインターンに参加したのか、明確に伝えることが大切です。目的があいまいなままだと、「なんとなく参加した」と受け取られてしまうかもしれません。
たとえば、「企業の実務を経験して職種の向き不向きを見極めたかった」や「志望業界の働き方を知る機会にしたかった」など、自分なりの理由をはっきりさせておくと伝わりやすくなるでしょう。
また、参加前にどのような準備をしたかにも触れておくと、真剣さがより明確になります。このように、最初に目的を丁寧に伝えることで、レポート全体に一貫性と説得力が生まれるのです。
② 業務内容とその成果
次に、自分が取り組んだ業務の内容を具体的に説明しましょう。
単に「資料作成を行った」ではなく、「営業資料を作成するうえで、データの分析や提案内容の整理に関わった」など、どんな目的で、どう貢献したのかを明記すると、読み手に伝わりやすくなります。
成果についても、可能であれば「チームの業務効率が上がった」「提案内容が採用された」などの具体例を入れてください。数字や結果が伴うと、説得力が増します。
取り組みの過程や工夫したことにも触れると、自分の姿勢や考え方も伝えられるでしょう。
③ インターンを通して得た学び
インターンの経験から、何を学び取ったのかを振り返りましょう。業務の知識だけでなく、働くうえでの姿勢や人との関わりなど、さまざまな視点からの学びがあるはずです。
「報告・連絡・相談の大切さを実感した」「チーム内の役割分担や助け合いの重要性に気づいた」など、自分の言葉で具体的に書いてください。
また、その学びがどんな気づきや成長につながったのかまで言及することで、読み手にしっかりと伝わる内容になります。
④ インターンでの経験を今後どう活かすか
レポートの中でも、今後への展望は特に注目されます。今回の経験を、今後どのように活かしていくのかを明確にしましょう。
「インターンで学んだ改善提案力を、ゼミやアルバイトで実践してみたい」「この経験を踏まえて、より専門性の高い分野に挑戦していきたい」など、
自分の行動や進路にどうつなげるかを記述すると、成長意欲が伝わります。ただの振り返りで終わらせず、未来につながる意志を言葉にすることがポイントです。
⑤ 企業への感謝の気持ち
最後に、受け入れてくれた企業への感謝の気持ちを忘れずに記しましょう。形式的なあいさつだけでなく、自分の体験と結びつけて書くと気持ちが伝わりやすくなります。
たとえば、「業務が忙しい中でも丁寧に指導してくださった方々に感謝しています」「温かく迎えてくださり、安心して挑戦できました」といった表現がよいでしょう。
感謝の言葉は、レポートの締めくくりとして、読み手に良い印象を残します。自分なりの言葉で誠実に伝えてください。
インターンシップのレポート例文

実際にどんなインターンレポートを書けばよいのか迷っていませんか?自分に合った職種や状況に応じた具体的な文例を参考にすることで、構成や表現のヒントが得られるのです。
ここでは、代表的なパターン別に例文を紹介します。
- 営業職インターンのレポート例文
- 企画職インターンのレポート例文
- エンジニア職(開発)インターンのレポート例文
- オンラインインターン参加時のレポート例文
- 就職活動に直結した実践型インターンのレポート例文
①営業職インターンのレポート例文
ここでは、営業職のインターンに参加した大学生が、自分の成長や気づきをどのように言語化したかをまとめた例文をご紹介します。業務を通じた学びや人との関わり方をどう伝えるかがポイントです。
《例文》
今回のインターンでは、法人営業の現場に同行させていただきました。 最初はただお客様の話を聞くだけで精一杯でしたが、訪問を重ねるうちに、担当者のニーズに気づく力が少しずつ身についてきたと感じています。 特に印象に残っているのは、上司の方が「提案前に相手の悩みをしっかり引き出すことが営業の第一歩」とおっしゃっていたことです。 その言葉を意識し、相手の表情や反応に注意を払うようになってから、ヒアリングの質が上がったと実感しています。 今回の経験を通じて、営業とはただ話すだけでなく、信頼関係を築く仕事だということを学びました。今後は、相手の立場に立って物事を考える視点を持ち続けたいです。 |
《解説》
自分が体験した「変化」や「気づき」に焦点を当てると、読み手に伝わりやすくなります。誰でも書ける内容ではなく、自分なりの成長を具体的に振り返りましょう。
②企画職インターンのレポート例文
ここでは、企画職のインターンで「自分の意見を形にする経験」を通じて得た学びをまとめた例文を紹介します。
《例文》
今回のインターンでは、新商品のプロモーション企画にチームで取り組みました。 初めは自分の意見を伝えるのが恥ずかしく、なかなか発言できませんでしたが、周囲のサポートもあり、徐々にアイデアを出せるようになったのです。 中でも、SNSを活用した若者向けキャンペーンの提案が採用されたことは、大きな自信につながりました。 ただし、実際に形にする過程では、コストやスケジュールなど多くの制約があり、理想だけでは企画は進まないことを痛感しました。 実現可能性を考える視点の大切さを学び、今後は発想力だけでなく、計画性も意識して行動していきたいです。 |
《解説》
自信を持てなかった初期の気持ちと、乗り越えた過程を丁寧に描くとリアリティが増します。自分の成長や反省をセットで書くと、説得力のある内容になるでしょう。
③エンジニア職(開発)インターンのレポート例文
ここでは、エンジニア職のインターンで「技術的な課題に直面し、乗り越えた経験」をテーマにした例文を紹介します。初心者なりの気づきや学びをどう言葉にするかがポイントです。
《例文》
今回のインターンでは、既存のWebアプリに新機能を追加する業務に参加しました。初めはプログラムの構造が理解できず、簡単な修正にも時間がかかってしまったのです。 しかし、担当のエンジニアの方が丁寧に教えてくださり、毎日少しずつコードを読む力がついてきたと感じています。 特に印象に残っているのは、自分が書いたコードに不具合が見つかったときの対応です。焦りながらも原因を突き止め、修正したときは大きな達成感がありました。 技術だけでなく、エラーに対して冷静に向き合う姿勢の大切さも学べたと感じています。今回の経験を通じて、基礎力と同時に粘り強さもエンジニアに必要な力だと実感しました。 |
《解説》
専門的な内容も、初心者視点で書くと伝わりやすくなります。「わからなかったこと」「できるようになったこと」の対比を意識すると、読み手の共感を得やすくなるでしょう。
④オンラインインターン参加時のレポート例文
ここでは、オンライン形式で行われたインターンに参加した大学生が、環境の違いに戸惑いながらも工夫を重ねて学んだ経験をまとめた例文を紹介します。
リモート環境ならではの気づきをどう表現するかがポイントです。
《例文》
私は今回、初めてオンライン形式のインターンに参加しました。対面とは異なり、表情や反応が見えにくいため、最初は緊張してなかなか発言できませんでした。 しかし、先輩社員の方々がこまめに声をかけてくださったことで、少しずつ発言への抵抗がなくなり、自分の意見を伝える機会が増えていったと感じます。 また、日報やチャットでのやり取りでは、簡潔かつ丁寧な表現を心がけるように意識しました。 その結果、相手に伝わる文章の書き方や、リモートならではの気配りの大切さを学ぶことができたのです。オンラインでも、工夫次第でしっかりと信頼関係を築けると実感できた貴重な経験でした。 |
《解説》
オンラインならではの不安や工夫を盛り込むことで、実感のこもったレポートになります。発言・コミュニケーション・文章力の視点で自分の成長を具体的に描きましょう。
⑤就職活動に直結した実践型インターンのレポート例文
ここでは、就職活動を意識して参加した実践型インターンで、実務体験から得た成長や気づきをまとめた例文を紹介します。将来への意識や主体的な行動の描写が鍵になるでしょう。
《例文》
私は就職活動を見据えて、実際の業務に関わる実践型インターンに参加しました。 配属先では、取引先への提案資料の作成を任され、初めての作業に戸惑いながらも、先輩社員のアドバイスを受けて少しずつ形にしていきます。 特に心がけたのは、自分の考えを持ちながらも相手の意図をくみ取る姿勢です。何度もフィードバックを受ける中で、相手に伝わる資料とは何かを考え直す機会になりました。 自分の未熟さを感じる場面も多くありましたが、その分だけ「働く」ということへの理解が深まったと感じています。 この経験を通して、自ら考え、動くことの大切さを実感し、今後のキャリア形成にも生かしていきたいです。 |
《解説》
「実務を通じて得た成長」と「就職活動への意識」を両立させて書くことで、読み手に目的意識が伝わります。自分なりの行動や変化を具体的に描くことが大切です。
インターンシップのレポート作成時の注意点

インターンのレポートは単なる報告ではなく、読み手に「どのような経験をしたのか」「どんな学びがあったのか」を正しく伝える資料です。
内容や書き方によって印象が大きく変わるため、注意すべき点を押さえておく必要があるでしょう。ここでは、特に意識しておきたい5つのポイントを紹介します。
- 感想文にならないようにする
- テンプレ文にならないようにする
- 事実と感想を混同しないようにする
- 誤字脱字をしないようにする
- 提出期限を過ぎないようにする
① 感想文にならないようにする
「楽しかった」「貴重な体験だった」といった感想だけでは、伝えたい内容が薄くなってしまいます。
レポートは気持ちを記す場ではなく、事実に基づき、そこから何を学んだかを説明するものです。
どの業務を担当し、どんな工夫をし、結果どのようなことに気づいたのかを明確に書くようにしましょう。感情の記述はあくまで補足にとどめ、主軸は経験の中身と学びに置くことが大切です。
そうすることで、読み手に誠実さや理解力が伝わるレポートになります。
② テンプレ文にならないようにする
ネットや就活サイトで見かける定型文を使うと、誰が書いても同じような文章になりやすいです。「大変勉強になりました」「有意義な時間でした」などの表現に頼りすぎると、内容がぼやけてしまうでしょう。
体験したことは自分だけのものです。そのため、どのような場面で、どんな気づきを得たのかを具体的に書くよう心がけてください。
形式にとらわれすぎず、自分の言葉で表現することが、伝わる文章への近道です。
③ 事実と感想を混同しないようにする
レポートの中を書く際は、事実と感想をしっかり分けて書く必要があります。事実とは実際に自分が行った業務や出来事であり、感想はそこから生まれた思いや学びの部分のことです。
たとえば「営業に同行し、顧客とのやり取りを見た」という事実に対して、「自分にはまだ対応力が足りないと感じた」といった感想を添えることで、読み手は内容を正しく理解できます。
情報が混ざってしまうと、何を伝えたいのかが曖昧になってしまうので注意しましょう。
④ 誤字脱字をしないようにする
内容がどれだけ良くても、誤字脱字があると信頼性が下がってしまいます。特に、変換ミスや誤用された言葉があると、「この人は丁寧に確認していないな」という印象を与えてしまうでしょう。
書いたあとはすぐに提出せず、一度時間を空けて読み返すことをおすすめします。可能であれば、第三者にチェックしてもらうのも効果的です。読みやすく、正確な文章を心がけてください。
⑤ 提出期限を過ぎないようにする
どれだけ中身がよくても、提出が遅れると評価されない可能性があります。期限を守る姿勢は、社会人としての基本でもあるため、就活においても重要なチェックポイントです。
提出日を忘れないよう、スマートフォンのカレンダーやリマインダーを活用するといいでしょう。また、余裕をもって早めに取りかかれば、焦らず丁寧に見直す時間も確保できます。
時間の管理も、レポート作成の一部と考えておきましょう。
インターンシップのレポートの提出時のマナー

レポートは内容だけでなく、提出方法にもマナーがあります。正しく丁寧に提出することで、社会人としての基本的な姿勢が伝わり、印象もよくなるでしょう。
ここでは、郵送・メールでレポートを提出する際のポイントを5つに分けて紹介します。
- 郵送:レポートはクリアファイルに入れる
- 郵送:封筒は白無地を使用する
- メール:件名は「インターンレポート提出+氏名+大学名」とする
- メール:レポートのファイル名は「氏名_インターンレポート」にする
- 提出後はお礼メールを送り、丁寧な印象を残す
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。
\登録1分|人材会社の人事監修/
① 郵送:レポートはクリアファイルに入れる
郵送でレポートを送る場合は、書類が折れたり汚れたりしないよう、クリアファイルに入れてから封筒に入れてください。そのひと手間で、きちんとした印象を与えられます。
レポートの扱いが雑だと、内容以前に評価が下がるおそれもあるため注意が必要です。
② 郵送:封筒は白無地を使用する
封筒には白無地のものを選びましょう。キャラクター柄やカラフルな封筒はビジネスに適しません。
茶色の封筒も、事務的な印象を与えるため、インターンレポートの提出時には避けるのが無難です。
また、宛名や差出人情報も丁寧に記入してください。字の濃さや位置にも気を配ると、より誠意が伝わるでしょう。
③ メール:件名は「インターンレポート提出+氏名+大学名」とする
メールの件名は一目で内容が分かるようにしておくことが大切です。「インターンレポート提出(○○大学・氏名)」と明記すると、相手が整理しやすくなります。
企業には多くのメールが届くため、件名で内容を判断するケースも少なくありません。
件名が不明確だと、開封されない可能性もあるため避けたほうがよいでしょう。
④ メール:レポートのファイル名は「氏名_インターンレポート」にする
ファイル名は、「山田太郎_インターンレポート.pdf」のように、誰の何のファイルかが分かるように設定してください。
管理する側にとってわかりやすいだけでなく、あなたのビジネスマナーも評価されるポイントです。提出前に再確認しておくと安心でしょう。
同様のファイルを何度か保存しなおした場合、ファイル名に「山田太郎_インターンレポート⑴.pdf」といった数字が振られていないかも忘れず確認してください。
⑤ 提出後はお礼メールを送り、丁寧な印象を残す
提出後は、お礼のメールを送りましょう。「ご多忙の中、ご確認いただきありがとうございます」といった一文を添えるだけでも印象が違います。
提出して終わりではなく、最後まで丁寧な対応を意識してください。それがあなたの誠実さとして伝わるはずです。
インターンレポートの仕上げで評価を高めよう!

インターンレポートは、就活に向けた第一歩として非常に重要な役割を果たします。
好印象を与えるためには、レポートの目的を理解し、丁寧に準備しながら、体験や成長を自分の言葉で表現することが求められるでしょう。
実際に書く際は、内容の構成や表現方法に気を配り、読み手の立場を意識することが大切です。
例文や注意点、マナーを参考にしながら仕上げることで、あなたの経験が伝わりやすくなり、結果的に評価にもつながるでしょう。
インターンを通じて得たものをしっかり振り返り、あなただけのレポートにまとめてみてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。