【例文4選】保育士の自己PRのポイントや注意点、作成方法を解説!
保育園の面接において重要なポイントの1つが、「自己PR」です。
効果的な自己PRを行うことで、希望の保育園で働ける可能性が高まるでしょう。
そのため本記事では、保育士の面接における自己PRにおいて、ポイントや注意点などを幅広く紹介します。
自己PRの例文も紹介しているのでぜひともご参考にしてくださいね。
保育園側が自己PRで確認したいポイント3つ
ここでは、保育園側が自己PRで確認したいポイントを以下の3つに整理して紹介します。
- 採用メリット
- 自分の人間性
- 一緒に働きたい人材か
①採用メリット
自己PRで保育園側が確認したいと思っているポイントとしてはまず、採用するメリットが挙げられます。
特に、採用後にしっかりと長期間にわたって勤めていけるかどうかは、採用側からすると非常に重要なポイントです。
採用した人材がすぐに辞めてしまうと、改めて採用活動を行ったり育て直したりと余計なコストがかかってしまいます。
その他にも保育園運営にプラスとなる人材を見つけるべく、「この人を雇うとメリットがあるのか」の目線で面接をするのは自然なことでしょう。
②自分の人間性
就活生の人間性についても、面接でチェックしたい重要なポイントだと言えます。保育園では、子供たちと直接向き合っていく必要があるためです。
人間性を信用できると判断できなければ、どんなに優秀な人材でも採用を見送ることは考えられます。
自己PRを考える際には、「この人なら子どもたちとうまくやっていけそう」と思わせられるような内容に練り上げると良いでしょう。
具体的には、「面倒見が良い」「コミュニケーション能力が高い」「誠実」「穏やか」などのアピールポイントが考えられます。
③一緒に働きたい人材か
一緒に働きたい人材かどうかも、保育園側が見ているポイントの1つです。
保育園の面接では、普段現場で働いている園長や事務員などが採用担当を担うことが多いと言えます。
そのため、「どんな人と一緒に働きたいか」の目線で就活生を見ていることを忘れてはいけません。
面接時の話の内容だけでなく表情や振る舞いなどにも気を遣い、採用されて一緒に働いている姿を面接官にイメージしてもらうように努めましょう。
保育士の自己PR作成時のポイント4つ
ここでは、保育士の自己PR作成時のポイントとして、以下の4点を紹介します。
- 長所や特技の活かし方を具体的に書く
- 差別化を意識する
- 分かりやすく伝えることを意識する
- 添削やチェックをしてもらう
①長所や特技の活かし方を具体的に書く
保育士の自己PRを作成するにあたっては、長所や特技の活かし方を具体的に書くことが重要です。
保育園側が採用のメリットを感じられるように、自分の魅力を仕事でどう活かせるのかをできる限り具体的に伝えることが大切だといえます。
長所や特技の活かし方を伝えて担当者に採用後の姿を具体的にイメージしてもらえれば、採用に大きく近づけるでしょう。
自分の言いたいことをただ伝えるのではなく、相手の目線に立ってエピソードや言葉を選ぶことが重要です。
②差別化を意識する
自己PRの文章を考えるうえでは、他の応募者との差別化を意識することも重要です。
他の応募者との違いを採用側が感じられなければ、積極的に採用したいとの気持ちになりにくいでしょう。
他の応募者との差別化をするにあたっては、自分だけのエピソードを盛り込むことがおすすめです。
自分の体験談を盛り込むことで、無理に差別化を意識しなくても自然にオリジナリティの高い自己PRに仕上げられます。
③分かりやすく伝えることを意識する
分かりやすく伝える意識も、自己PRにおける重要なポイントの1つです。自分の魅力をどんなに詰め込んでも、読み手に伝わらなくては意味がありません。
履歴書なら文章はできるだけ簡潔に作成し、長くなり過ぎないように注意します。また、読みやすさを高めるにできるだけ綺麗な字で書くことも重要です。
面接で話をするなら、はきはきと聞き取りやすいように話しましょう。
さらに履歴書でも面接でも、「私の強みは〇〇です」と結論から先に話すことで相手が理解しやすくなります。
④添削やチェックをしてもらう
文章を作成したり面接の台本を作成したりしたら、誰かに添削やチェックをしてもらうことも重要です。
添削やチェックをしてもらうことで、自分では気づけないポイントに気づけることがあります。
誤字脱字のチェックだけでなく内容の添削も受けることで、採用担当者に刺さりやすい印象的な自己PRに仕上げられるでしょう。
できれば転職エージェントやその他の専門家に依頼し、専門的なアドバイスを受けられると自己PRの精度が高まります。
保育士の自己PR作成の事前準備方法3つ
ここでは、保育士の自己PRを作成するうえでの事前準備方法として、以下の3点を紹介します。
- 保育園の情報収集を行う
- 保育園との接点を持っておく
- 自己分析を行う
①保育園の情報収集を行う
自己PRの作成にあたっては、応募した保育園の情報収集を徹底しましょう。
どんな保育園なのかを理解しないと、効果的な自己PRを作成できません。以下のような情報を調べて、保育園に合わせた自己PRにすることが大切です。
- 保育園の方針
- 保育理念
- 近年の取り組み
- 求める人物像 など
保育園に関して調べることで、自分がその保育園に向いているのか判断できるようにもなります。
保育園のホームページやパンフレットなどの情報源を元に、情報収集を徹底しましょう。
②保育園との接点を持っておく
自己PRの作成にあたっては、応募予定の保育園と接点を持っておくことも重要です。接点を持っておくことで、オリジナリティの高い自己PRを作れます。
保育園の見学会や説明会などへは積極的に参加し、園長や職員と話す機会を積極的に作りましょう。
事前に接点を作っておけば、採用担当者へモチベーションの高さをアピールすることにもつながります。
接点を作るためにも、志望する保育園の情報は逐次チェックすることが重要です。
③自己分析を行う
効果的な自己PRを作るためには、自己分析を行うことも重要です。自分のことが分かっていなければ、相手に刺さる自己は作成できません。
自己分析とは、これまでの経験から自分の価値観や強み・弱みなどを整理する作業のことです。
自己分析することで、自信を持って自分の長所や魅力を語れるようになります。また、自分でも気づかなかった自分の適性に気づくこともあります。
これまでを振り返り、つらかった経験や嬉しかった経験などを棚卸してみましょう。
保育士が自己PRを作成する際の文章の流れ
ここでは、保育士の自己PR作成手順について解説します。自己PR作成の流れは、おおむね以下の通りです。
- 自分の強みやスキルを伝える
- 具体的なエピソードを伝える
- 就職後の活かし方を伝える
①自分の強みやスキルを伝える
保育士の自己PRを作成する際にはまず、自分の強みやスキルをアピールします。自分の強みやスキルは、自己PRにおける結論の部分です。
結論を最初に伝えることで、論理で分かりやすい文章に仕上げられます。
強みやスキルは、できるだけ保育園の仕事に活かしやすいものを選ぶようにしましょう。
たとえ自信があったとしても、保育の仕事と関係のない長所や強みを伝えても採用担当者良い印象を与えにくいためです。
②具体的なエピソードを伝える
自分の長所や強みを最初に伝えたら、次に具体的なエピソードを盛り込みます。自分の実体験を盛り込むことで、他社との差別化を図れるためです。
また、単に「私の強みは○○です」と言っても、どうしても説得力に欠けた印象になってしまいます。
具体的なエピソードを入れることで長所や強みの裏付けができ、説得力のある自己PRに仕上げられるでしょう。
エピソードは、仕事関係の体験談でなくても問題ありません。自分らしさを伝えられるエピソードを選択し、アピールにつなげましょう。
③就職後の活かし方を伝える
自己PRの最後には、就職後に長所や強みをどう活かすのかをアピールして話を終えます。
保育園で働き出してからことについて語ることで、仕事へのモチベーションの高さをアピールできるためです。
また将来について話をすることで、採用後のイメージを保育園側に持ってもらえることも期待できます。
「採用していただいた後は、○○を活かして▽▽として働いていきたいと考えております。」などと、将来の展望について語りましょう。
保育士の自己PR作成の注意点4つ
ここでは、保育士の自己PR作成時の注意点として、以下の4点を紹介します。
- 履歴書の場合は記入欄の8割以上を埋める
- 面接なら1分以内を目安にまとめる
- 自慢話にならないようにする
- 嘘は絶対につかない
①履歴書の場合は記入欄の8割以上を埋める
履歴書やエントリーシートに自己PRを書き込む際には、記入欄の8割以上を埋めるようにします。
あまりに文字が少なく空欄が目立つようだと、採用担当者に「やる気がない」と思わせてしまう恐れがあるためです。
自己PR欄に限らず、履歴書やエントリーシートへの記述ではやる気や熱意を伝えることも重要だといえます。
ただし「長い文章の方が良い」というわけではありません。簡潔で分かりやすい文章にしつつ、一定量以上書くことが大切でしょう。
②面接なら1分以内を目安にまとめる
もし面接対策として自己PRを作成するなら、1分以内で話し終えることを目安に練り上げましょう。
あまりに短すぎるとアピールにつながりませんが、一方で長すぎると「話をまとめられない」との印象を与えてしまいかねないためです。
できるだけアピールしたいと思うと、ついつい話が長くなってしまう傾向があります。
自己PRを書いてみたらゆっくりと声に出して読んでみて、どれくらい時間がかかるのか測りながら内容をブラッシュアップしてみてください。
③自慢話にならないようにする
自己PRを作成するにあたっては、アピールしたいあまりに単なる自慢話になってしまわないように注意しなくてはいけません。
自分の魅力についてただ書き並べるような内容にしてしまうと、採用担当者にはかえって響かなくなってしまうためです。
自己PRでは自分の魅力を伝えるだけでなく、採用担当者に人柄を伝えることも重要な目的の1つだといえます。
保育園が求める人物像も確認しながら、採用担当者の受け取り方も考えた内容に仕上げましょう。
④嘘は絶対につかない
自己PRでは、嘘をつくことは絶対に避けなくてはいけません。嘘がばれてしまうと、採用担当者に不誠実な印象を与えてしまうためです。
「働き出してからも重要なところで嘘をつくかもしれない」と思われたら、採用は遠のいてしまいます。
また、嘘をついて採用を勝ち取ったとしても、保育園側の評価する自分の実力と実態に差が生まれ、働き出してから苦労する可能性が高いといえるでしょう。
自己PRでは、ありのままの自分の魅力を伝えることに専念してください。
【状況別】保育士の自己PRのポイント4つ
ここでは、保育士の自己PRにおけるポイントを、以下の4つの状況別に解説します。
- 新卒・高校生
- 経験者(転職・中途採用)
- 未経験・異業種からの転職
- ブランクあり
①新卒・高校生
新卒や高校生の場合、まず自己分析をして自分の魅力について理解を深めることが重要です。
保育士としての経験はもちろん本格的に働いた経験がない人が大半であることから、自分自身の人間性や将来性をアピールする必要があります。
アルバイトや部活動などこれまで自分が取り組んできたことの中から、自分の強みを見つけ出してみましょう。
エピソードの選択にあたっては、できるだけ周囲の人と関わり評価された経験の方が、客観性や説得力があるのでおすすめです。
②経験者(転職・中途採用)
保育業界の転職・中途採用にあたっては、前職での経験や役割、実績などをできるだけ具体的に盛り込むことが大切です。
即戦力人材としてアピールすることが重要であり、これまでの経験や学びを胸を張ってアピールしましょう。
また、経験者の場合は自己PRへの深掘り質問にて前職を辞めた理由について聞かれる可能性があると考えておいた方が良いといえます。
できるだけポジティブな理由を伝えるようにし、前職の保育園への愚痴や不満に終始しないように気を付けましょう。
③未経験・異業種からの転職
未経験者や異業種からの転職の場合、これまでの経験で得た学びを伝えて他の保育士にはないオリジナリティを出すことが理想的だと言えます。
他業界・業種であっても、保育士として活かせる経験やスキルは得られるはずです。
たとえば営業職ならコミュニケーション能力や粘り強さ、事務職であれば細かい作業への適性などをアピールできます。
ただしどんなに個性的でも保育の現場で役に立ちにくいスキルの場合はアピールになりにくいため、しっかりと考えてチョイスしましょう。
④ブランクあり
保育園での経験があるもののブランクがある場合は、保育士としての経験とそのほかの経験の両方をアピールできるチャンスがあります。
保育士時代の経験とその後の人生における気づきなどを、具体的なエピソードとともに伝えることが大切です。
特に出産・育児のために保育の現場を離れていた場合は、保護者目線に立った仕事ができるとして高評価を得られる可能性があるでしょう。
実際に自分が子供を持ったことで感じたことを盛り込めば、説得力が増します。
【長所別】保育士の自己PR例文4つ
自己PRを作成するなら、例文を参考にすると効率的です。そのためここでは、以下の4つの長所に関する保育士の自己PR例文を紹介します。
- 明るい・ポジティブ
- コミュニケーション能力が高い
- 責任感が強い
- 協調性がある
①明るい・ポジティブ
私の強みは、何ごとにも明るく前向きに取り組めるところです。 以前働いていた保育園では、保護者の方々からご指摘やご意見をいただくケースが多く、職員が全体としてモチベーションを失いかけることもありました。そこでは私は保護者の方々からの意見を前向きに受け止めるべく、アンケートを実施して現場の改善に活かす話し合いの時間を設けることを提案しました。 実際に保護者からの意見を取り入れて体制が変化し、ご指摘やご意見をいただく機会が減ると、職員のモチベーションも改善して働きやすい職場となっていきました。こちらで採用いただいた後も、持ち前の前向きさを発揮して業務に取り組みたいと思っています。 |
子どもや保護者と日常的に接することとなる保育園の現場では、前向きさや明るさは大きなアピールポイントになります。
ただ前向きさをアピールするだけでなく上記のように前向きさを活かした具体的な行動をエピソードとして盛り込めると、説得力が増すでしょう。
②コミュニケーション能力が高い
私の長所は、コミュニケーション能力の高さです。 私は学生時代に、バスケットボール部で副キャプテンを務めた経験があります。部員同士の連携がなかなかうまくいかず、私が2年生になるまではどうしても3回戦以上に勝ち進むことができませんでした。 そこで私は、部員一人ひとりと積極的に話をすることで間をとりもち、部員全体がコミュニケーションをとる機会を増やすことに意識的に位取り組みました。その結果3年生の夏には地方大会で準優勝することができました。 貴園でもコミュニケーション能力の高さを活かして行動し、子どもや保護者の方々が安心できるように取り組んでいきます。 |
コミュニケーション能力の高さは、保育園で働くうえでは重要な能力の1つです。保育士の経験がなくてもアピールしやすいので、汎用性は高いと言えるでしょう。
ただし汎用性が高いということは差別化が難しいことにもつながることから、上記のように具体的なエピソードを忘れずに盛り込んでください。
③責任感が強い
私の強みは、責任感があってやるべきことを最後までやり抜けることです。 前園では、5人のパート保育士のとりまとめ担当として、パートの皆さんが働きやすい環境づくりに尽力してきました。パート保育士の皆さんは働けるタイミングがバラバラで長時間働くことが困難なことから、PC操作などの基本的な事務をなかなか覚えられずにいました。 そこで私は各パート保育士の勤務時間に合わせてレクチャーする時間を設けて、地道に対応していくことを決めました。結果としてパート職員さんは皆さん基本的な事務を覚えて、2人は正社員保育士として働くことも決まりました。 貴園においても1つ1つの仕事に責任を持ち、粘り強く対応していきたいと考えています。 |
責任感の強さをアピールするにあたっては、「そんなことはやって当たり前」と採用担当者に感じさせないことが大切です。
自分がどんな行動を取ったのか、エピソードの部分で人間性や独自性を出していきましょう。
④協調性がある
私の強みは、協調性が高いことです。 私は学生時代にアルバイトで、後輩アルバイトのとりまとめや教育を担当していました。後輩アルバイトはいずれも個性豊かで自らの意見をしっかりと思っていたことから、お互いの衝突する機会が多くありました。 そこで私はお互いに対して思いやりを持ってもらうために、「業務をする際には、次の工程の人が働きやすいようにする」の精神を後輩アルバイトと共有することにしました。お互いが気持ち良く働けるように意識することを徹底したもらった結果、今ではチームで助け合って仕事ができる職場になりました。 貴園でも協調性の高さを発揮し、お互いが気持ち良くポジティブに働けるように頑張っていきたいと考えております。 |
保育園のクラス運営や保護者とのやり取りなど、保育園の仕事において協調性が必要とされる局面は多くあります。
ただし気を付けないと「他人に合わせてしまうだけ」「主体性がない」などネガティブな印象を与えかねないため、エピソード選びと伝え方に注意しましょう。
保育士の自己PRのポイントを押さえて採用を勝ち取ろう!
保育士の自己PRをにおいては、保育園側が確認したいことを理解して効果的なアピールを行うことが重要です。
今回紹介したポイントや例文などをぜひともご参考にしていただき、自分の魅力を最大限伝えられる自己PRを作りあげてくださいね。