自己紹介で趣味は話すべき?面接で好印象を与える伝え方と例文
面接で「自己紹介をお願いします」と言われた際、趣味を話すべきかどうか迷っている就活生は多いのではないでしょうか。
この記事では、自己紹介で趣味を話すメリットや注意点を解説し、好印象を与える趣味一覧や、趣味がない場合の対処法を具体的に紹介します。
例文も豊富に掲載していますので、ぜひ参考にして面接官に良い印象を与えましょう。
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面接の自己紹介で趣味を話すべきか

就職面接の自己紹介で趣味を話すか迷ったときは、結論から言えば、積極的に話したほうがよいケースが多いといえます。
なぜなら趣味は単なるアイスブレイクにとどまらず、自分の性格・価値観・強みなどを面接官に自然に伝えられるからです。
たとえば、チームスポーツを趣味として挙げれば、「協調性がある」「周囲と連携しながら目標に向かえる人」といった印象を与えられます。
また、趣味をきっかけに面接官との会話が広がる可能性もあります。たとえば、同じ趣味を持っていたり、興味を持たれたりすれば、面接が自然な雰囲気になり、場が和らぐでしょう。
こうした場づくりができると、他の候補者よりも記憶に残りやすくなるというメリットもあります。
趣味を話すことで得られる3つのメリット
自己紹介の中で趣味を伝えることで得られるメリットは、実は想像以上に多くあります。
ここでは、趣味を話すことで得られる代表的な3つのメリットについて、それぞれ詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。
- 緊張を和らげる効果がある
- 人柄や価値観が伝わりやすくなる
- 面接官の記憶に残りやすくなる
① 緊張を和らげる効果がある
面接の場では、誰もが少なからず緊張しますよね。その中で、趣味という自分にとって馴染み深く、気軽に話せる話題を挟むことで、自然とリラックスできる効果が期待できます。
自分が詳しく話せる分野なので、言葉も詰まりにくく、自然な表情やトーンが出せるのも大きなメリットです。
また、面接官側にとっても趣味の話は会話を広げやすく、場の空気を和ませる入り口になります。
互いに心を開いた状態で次の質問に進むことができるため、全体の流れもスムーズになりやすいのです。
② 人柄や価値観が伝わりやすくなる
趣味は単なる娯楽ではなく、その人の思考や生活スタイル、価値観を表す鏡のようなものです。そのため、どんな趣味を選び、どう語るかによって、あなたの性格や姿勢が自然ににじみ出ます。
自己紹介の中で趣味をうまく伝えられれば、「この人は会社に馴染みやすそうだな」「一緒に働きやすそうだ」といった好感を得やすくなるでしょう。
具体的には、読書が趣味の人であれば、「学びを楽しめる人」「知的好奇心がある人」、アウトドアやスポーツ系であれば、「アクティブで社交的なタイプ」という印象を与えられますよ。
③ 面接官の記憶に残りやすくなる
面接では、どうしても似たような内容の回答が並びやすくなります。だからこそ、趣味の話は印象に残るきっかけになるのです。
たとえば、「趣味はフルマラソンで、過去に3度完走しています」という具体的なエピソードがあると、「努力家」「継続力がある」といった印象と共に、面接官の記憶に残りやすくなりますね。
また、面接官と趣味が一致すれば、思わぬところで盛り上がり、会話の流れがより自然でフレンドリーなものになることもあります。
こうした空気感の違いが、面接全体の印象を大きく左右することもあるため、決して軽視できない要素でしょう。
面接の自己紹介で趣味を話す際の注意点

面接で趣味を話すべきか悩む方は多いでしょう。趣味の伝え方次第で面接官に良くない印象を与える恐れもあり、不安になるのも無理はありません。
ここでは、趣味を話すときに気をつけるべきポイントや、避けるべき趣味、言葉の選び方について分かりやすく解説します。
- 相手の印象に残る内容になっているか
- 避けた方がいい趣味の例と理由
- 自己紹介で避けたい趣味ワードとは?
①相手の印象に残る内容になっているか
自己紹介で趣味について話す場合は、相手の印象に残るような内容を選びましょう。
面接官は多くの面接をこなしているため、せっかく考えた趣味であっても、ありきたりなものでは記憶に残りにくいものです。
たとえば、他の人と被らないような珍しい趣味は、インパクトがあり覚えてもらいやすい傾向にあります。
また、その分野で優れた成果を挙げた経験がある場合や、趣味に関する具体的なエピソードを添えると、より面接官の印象に残りやすいと言えるでしょう。
②避けた方がいい趣味の例と理由
自己紹介では、避けるべき趣味もあります。例えば、ギャンブルや過度なゲーム、飲酒を主な趣味として話すことは控えてください。
これらの趣味は、自己管理や責任感に問題があると疑われる可能性があるからです。
特にギャンブルや飲酒を趣味と話すと、「生活が乱れている」「自己管理が苦手」といったネガティブな印象を与えかねません。
面接で趣味を話すなら、面接官に安心感や信頼感を与えるものを選び、リスクのある趣味は避けましょう。
③自己紹介で避けたい趣味ワードとは?
趣味を伝える際、無意識に使う言葉にも注意が必要です。例えば、「徹夜」「ハマる」「お金をかける」などの表現は避けるのが望ましいでしょう。
これらの言葉は、時間やお金を管理する能力が低い、依存しやすい性格だと誤解される可能性があるからです。
良い趣味を選んでも、言葉の選択を誤れば悪印象を与えてしまいます。自己紹介では、明るく前向きな印象を与える表現を選び、ネガティブな印象を持たれないよう気を配りましょう。
自己紹介で趣味を伝える際の構成

趣味の伝え方には注意が必要ですが、上手に活用すれば面接官に強い印象を残せます。とはいえ、「趣味が特にない」「どのように伝えれば効果的か分からない」と感じる方もいるでしょう。
ここでは、自己紹介の中で趣味を具体的にどのような流れで話すと良いか、分かりやすく構成を解説します。
- 名前と所属を簡潔に伝える
- 趣味と始めたきっかけを説明する
- 趣味に関するエピソードを紹介する
- 面接への意気込みを伝える
① 名前と所属を簡潔に伝える
面接では、まず名前と所属を短く伝えましょう。冒頭が長くなると面接官の関心が薄れ、趣味を話す際の印象も弱くなります。
例えば、「○○大学△△学部の□□と申します」とシンプルに話すと、相手の興味を引き、好印象につながるでしょう。
一方、「趣味は特にありませんが…」などの否定的な表現は避けることが大切です。自己紹介で趣味に入る前に、基本情報を簡潔に述べてください。
② 趣味と始めたきっかけを説明する
趣味を伝える時は、それを始めたきっかけも一緒に話しましょう。趣味がないと思っている方でも、日常を振り返れば話せる内容は見つかります。
例えば、「趣味はカメラで、旅行の景色を記録したいと思ったことがきっかけです」のように伝えると、面接官の興味を引きやすいでしょう。
趣味とその理由をセットで話せば、自分自身の人柄や価値観が自然に伝わります。自己紹介をより印象深くするためにも、ぜひ理由を添えて話してください。
③ 趣味に関するエピソードを紹介する
趣味を伝えるだけでは、相手に具体的なイメージを持ってもらえません。そのため、趣味にまつわるエピソードを盛り込みましょう。
例えば、「趣味のランニングで地域の大会に出場し、計画性と継続力が身につきました」など、具体的な体験談を交えるのが効果的です。
趣味一覧から選ぶ場合も、自分の強みが伝わるエピソードがあるかを基準にするとよいでしょう。エピソードがあれば、趣味の話が雑談ではなく、自己PRとしての価値を高めます。
④ 面接への意気込みを伝える
自己紹介の最後は、面接への意気込みで締めくくりましょう。
趣味を通じて自分の強みを伝えた後は、「趣味のランニングを通じて培った継続力を活かし、貴社でも目標達成に向け努力いたします」とまとめると、自己PRが自然に完成します。
ただ趣味を話すだけでなく、仕事への意欲につなげることで、積極性が伝わるでしょう。面接官に良い印象を与えるためにも、意欲的な姿勢で締めくくってください。
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自己紹介で好印象を与える趣味の伝え方

趣味を自己紹介で伝える構成が分かったら、次はどのように話すかが重要です。
ここでは、面接で趣味を魅力的に伝えるための2つの工夫を紹介します。
- 趣味を通して人柄が伝わるように話す
- 趣味から得た学びを行動や習慣に絡めて伝える
① 趣味を通して人柄が伝わるように話す
面接では、自分の人柄や性格が伝わるように趣味をアピールしましょう。
趣味を語る目的は、面接官に自分の性格や価値観を知ってもらうことにあります。単に「趣味は○○です」と言うだけでは、その人らしさは伝わりません。
たとえば、「趣味は読書です」だけで終えるのではなく、「読書を通じて視野を広げることを大切にしています。」といったように、趣味に対する考え方や目的を交えて話すと、人となりが自然と伝わってきますよ。
② 趣味から得た学びを行動や習慣に絡めて伝える
趣味は「どう活かしているか」を伝えることで、自己成長への意欲をアピールできます。
その理由は、特別な趣味でなくても、自分らしい視点や学びを見出していれば、十分に印象に残るからです。
たとえば、「映画鑑賞」というありふれた趣味でも、「登場人物が困難を乗り越える姿に注目し、自分の課題解決に置き換えて考えるようにしている」と伝えることで、課題に対する主体的な姿勢を表現できます。
さらに、「観た映画を日記にまとめる」など、日々の習慣と結びつけると、継続力や誠実さといった強みも自然に伝わります。
このように、趣味を通じて得た学びや習慣を具体的に語ることで、相手に自分の成長意欲や人柄を印象づけられるでしょう。
就活面接で使える!趣味の自己紹介例文集

次は実際の面接で使える例文を確認していきましょう。
ここでは、趣味の種類ごとに面接官の印象に残りやすい自己紹介例文を紹介しますので、自分に合った伝え方を見つける参考にしてください。
①定番の趣味を使った例文【読書】
読書が趣味の人が、趣味を通じた経験を志望動機に繋げる例文を紹介します。
〇〇大学××学部より参りました、◯◯と申します。 私は読書が趣味で、特に小説を読むことで想像力を養ってまいりました。 大学2年の頃、授業で発表の機会を得た際、物語の構成技術や登場人物の心理描写を活かし、聴き手に伝わりやすいプレゼン資料を作成しています。 その発表では「聞いていて内容が自然に頭に入ってきた」と教授からお褒めの言葉をいただき、大きな自信に繋がりました。 こうした経験を通じ、物事を多角的に捉え、相手に伝える力を培うことができたと考えています。 入社後も、読書で養った表現力や理解力を活かし、相手の立場を考えたコミュニケーションを大切にしていく所存です。 本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
読書という誰にでもある趣味を、自分の価値観や学びと結び付けて展開することで、志望動機としての説得力が高まります。
趣味を通じて得た力が「企業の求める人物像」とどう重なるかを意識して書くと効果的です。
②個性的な趣味を使った例文【登山】
ここでは、登山という個性的な趣味から粘り強さや計画性をアピールする志望動機の例文を紹介します。
〇〇大学××学部より参りました、◯◯と申します。 私の趣味は登山で、週末を中心に関東近郊の山々に登っております。 大学3年の夏には、友人と富士山登頂を計画し、3か月間かけて体力作りと装備の準備を進めました。 当日は天候の変化や疲労にも直面しましたが、計画通りのペースを維持しながら無事に登頂を達成しています。 この経験から、目標に向けて計画的に取り組む力と、困難にも前向きに対応する姿勢を身につけることができました。 入社後もこの姿勢を大切にし、粘り強く課題に向き合いながら成果を上げていきたいと考えております。 本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
登山は「計画力」「協調性」「粘り強さ」を自然に伝えられる好題材です。エピソードに具体性を持たせ、企業の特徴と結びつけることで、趣味と志望動機に一貫性を持たせましょう。
③女子学生におすすめの趣味例文【カフェ巡り】
ここでは、カフェ巡りという趣味を通じて、情報収集力やコミュニケーション能力をアピールする志望動機の例文をご紹介します。
〇〇大学××学部より参りました、◯◯と申します。 私の趣味はカフェ巡りで、休日には話題のお店を探して訪れることを楽しみにしています。 大学ではゼミ活動の一環として地域活性化をテーマに取り組んでおり、カフェを中心とした地元の魅力発信を提案しました。 実際に足を運んで感じた雰囲気や、店主のこだわりをまとめて発表したところ、「具体的で説得力がある」と高く評価されています。 こうした経験を通じ、自分の興味を深掘りし、情報を人にわかりやすく伝える力を養うことができました。 入社後も観察力や発信力を活かし、常に新しい視点を持って業務に取り組んでまいります。 本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
カフェ巡りという身近な趣味でも、「人を喜ばせたい」という価値観と企業の特徴をしっかり結びつけることで、説得力ある志望動機になります。
同じようなテーマで書く際は、趣味から得た気づきと志望先の共通点を丁寧に言語化しましょう。
就活で好印象を与える趣味一覧

面接の自己紹介で趣味を伝える際、「自分の趣味は印象が良いだろうか」「そもそも趣味がない」と悩んでしまうこともあるでしょう。
ここでは、好印象を与える趣味を一覧で紹介します。自分に合いそうな趣味がないか、探してみましょう。
趣味 | アピールできるポイント |
---|---|
読書 | 知的好奇心や学ぶ意欲が伝わりやすく、自己成長を重視する印象を与えられます。 |
ランニング・ジョギング | 体力や継続力、自己管理能力など、社会人として必要な要素がアピールできます。 |
スポーツ全般(サッカー、テニス、バスケなど) | 協調性やチームワーク、努力する姿勢などが伝わりやすくなります。 |
音楽鑑賞 | リラックス方法や感性の豊かさを伝える趣味として、多くの面接官に好印象です。 |
映画鑑賞 | テーマの選び方や感想の共有を通じて、価値観や考え方を自然に伝えることができます。 |
旅行 | 好奇心やチャレンジ精神、視野の広さなどをアピールしやすい趣味です。 |
料理・お菓子作り | 丁寧さや計画性、継続力が伝わり、女子学生にも人気の高い趣味です。 |
カフェ巡り | 日常を楽しむ感性や人との交流が好きなことをアピールでき、共感も得やすいです。 |
自己紹介で趣味を話すときによくある質問と回答集

趣味の選び方や伝え方が分かっても、実際の面接で趣味について質問されると「本当にこれで大丈夫かな?」と不安になる方も多いでしょう。
ここでは、自己紹介で趣味を話す際によくある質問に対して、具体的な伝え方や注意点を分かりやすく解説します。
- 面接で趣味を伝えてもマイナス評価にならない?
- 自己PRやガクチカと趣味はどう使い分ける?
- 趣味の話で会話が広がらなかったらどうする?
- 趣味がない場合はどう答えるのが正解?
①面接で趣味を伝えてもマイナス評価にならない?
趣味そのもので評価が下がることはめったにありません。ただし、伝え方は注意してください。
たとえば、「趣味はゲームです」とだけ伝えるのではなく、「趣味はゲームですが、友人と協力して取り組む中で協調性が身につきました」のように、趣味を通してどんな良い点があるかを説明すると効果的です。
面接官が知りたいのは趣味自体ではなく、趣味から見える就活生の性格や価値観であるため、伝え方には気を配りましょう。
②自己PRやガクチカと趣味はどう使い分ける?
自己PRやガクチカでは自分の強みや成果をアピールし、趣味では自分自身の人柄や個性を強調してください。
たとえば自己PRでは「課題解決力」をアピールし、趣味では「登山を通じて粘り強さを学んだ」と伝えれば、それぞれの違いがはっきりします。
趣味はあくまで自己PRを補う役割で活用するとよいでしょう。
③趣味の話で会話が広がらなかったらどうする?
その後の会話が続くように、具体的なエピソードを準備しておくと安心です。
たとえば趣味が読書なら、「好きなジャンルは歴史小説で、最近は〇〇という本を読み、人間関係について学びました」と具体的に伝えれば、面接官も質問しやすくなります。
趣味を一言で終わらせず、エピソードや感想を添えることが話を広げるポイントです。
④趣味がない場合はどう答えるのが正解?
どうしても話したい趣味がない場合は、「最近興味があること」「これから始めてみたいこと」を伝えるとよいでしょう。
たとえば「趣味はありませんが、最近は健康管理に興味を持っていて、食事や運動に気を配っています」のように話すと、日常生活での様子が伝わってきます。
無理に趣味を作らなくても、自分が普段から意識していることを紹介すれば、面接官に好印象を与えられるでしょう。
自己紹介で趣味を話す際のポイントをおさえよう

自己紹介で趣味を伝えることは、面接官に自分の人柄や価値観を伝える絶好の機会と言えます。
また、趣味がないと悩む場合でも、日常生活から趣味を見つけられるはずです。
本記事で紹介した趣味一覧や具体的な例文を参考に、自分らしい趣味を選び、伝え方を工夫することで、面接官に好印象を与えましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。