太平洋セメントの平均年収と初任給を紹介!事業内容や他社との比較も
太平洋セメントは、日本をはじめベトナムやアメリカ、中国など世界各地でセメント事業や資源事業を展開している企業です。就活生の中で、太平洋セメントの仕事内容や給与面に興味がある方もいるでしょう。
この記事では、太平洋セメントの年収の平均額や初任給、募集要項などについて詳しく解説していきます。競合企業のデータも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
太平洋セメントの平均年収は722万
賞与や基準外賃金を含めた太平洋セメントの従業員の平均年収は729万円となっています。
平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 | 勤続平均年数 |
722万円 | 12,540名 | 39.7歳 | 17.3年 |
社員の平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は17.3年となっており、長く働ける環境が整っているようです。
男女の賃金差は68.2%ですが、これは男女で賃金設定を変えているわけではありません。管理職における女性比率が2%と低いことが主な要因とされています。
また、男性の育児休暇取得率が60%と高いのも特徴です。この数字からは、ワークライフバランスを重視する企業文化がうかがえますね。
太平洋セメントの初任給
太平洋セメントの初任給は以下の通りです。初任給は職種や学歴によって異なります。具体的な金額を見てみましょう。
初任給 | |
総合職(修士了) | 270,000円 |
総合職(学部卒) | 250,000円 |
エリア職(修士了) | 220,250円 |
エリア職(学部卒) | 213,650円 |
エリア職(短大・高専卒) | 205,400円 |
エリア職(高卒) | 200,000円 |
総合職では、修士了が27万円、学部卒が25万円となっています。一方、エリア職は修士了が約22万円、学部卒が約21.4万円、短大・高専卒が約20.5万円、高卒が20万円です。
エリア職は総合職と比べて期間や地域が限定されています。また、異動の可能性もあるそうです。
太平洋セメントの募集要項
太平洋セメントの総合職の募集要項について紹介します。応募資格は2025年3月までに大学や大学院、高専を卒業予定の方、または既卒で新卒枠での採用を希望する方です。
応募資格 | ・2025年3月までに四年制大学や大学院、高等専門学校を卒業もしくは修了見込みの者 ・既に卒業していて新卒予定者と同じ枠組みで採用を希望する者 |
採用予定 | ・事務系:25名 ・技術系:60名 |
昇給・賞与 | ・昇給:年1回(6月) ・賞与:年2回(6月と11月) |
勤務時間 | ・本社や支店:9:00~17:40 ・工場:8:00~16:40(どちらもフレックスタイム制度有り) |
勤務地 | 本社・支店・鉱業所・中央研究所・工場など ※自宅等でのテレワーク勤務制度有り |
諸手当 | 家族手当・通勤手当・住宅手当など |
休日休暇 | ・年間休日は123日 ・年次有給休暇(入社年は15日・2年目は17日・最大で20日) |
福利厚生 | 社員寮・社宅・リフレッシュ制度・持株会・財形貯蓄制度・カフェテリアプラン・住宅融資制度など |
採用予定数は事務系25名、技術系60名となっています。昇給は年1回、賞与は年2回です。年間休日は123日で、フレックスタイム制度なども導入されており、働きやすい環境でしょう。
福利厚生も手厚く、社員寮や持株会、住宅融資制度などが整っています。エリア職の採用も各職種で若干名あるので、自分に合った職種を探してみてください。
太平洋セメントの企業情報3つ
ここからは太平洋セメントの事業内容、売上・実績、基本理念の3つについて紹介します。
- 太平洋セメントの事業内容
- 太平洋セメントの売り上げ・実績
- 太平洋セメントの基本理念
①太平洋セメントの事業内容
太平洋セメントは、セメントや資源、建材、建築土木、環境など、幅広い分野で事業展開をしています。地盤改良材や生コンクリート、特殊セメントの生産はもちろん、新世代の複合材料技術を活用したダクタルなど、革新的な製品も手がけているのです。
また、自家発電設備や集中制御システムを導入しており、工場のエネルギー効率や生産性の向上に力を入れています。この取り組みは、太平洋セメントの強みと言えるでしょう。
環境への配慮と技術革新の両立を目指す太平洋セメントの姿勢は、これからの時代に求められる企業の在り方を示していますね。
②太平洋セメントの売り上げ・実績
太平洋セメントの2024年度の売上高は8,862億円、営業利益は564億円です。前年度と比べると、売上高は767億円増加し、営業利益は520億も増加しました(引用元:太平洋セメント「2024年3月期有価証券報告書」)。
太平洋セメントの主な実績としては、自治体と協力して災害廃棄物の処理を行ったり、熱エネルギー代替廃棄物の導入を進めたりしている点が挙げられます。
また、ベトナムやアメリカ、中国など海外でも工場を稼働させており、グローバルな展開をしている点も好業績の要因でしょう。
環境問題への取り組みや国際的な事業展開など、太平洋セメントの様々な事業戦略が見えてきますね。
③太平洋セメントの基本理念
太平洋セメントのは、持続可能な環境づくりのリーダーを目指しています。経済発展と環境への配慮、そして社会貢献を同時に実現する事業活動を展開しているようです。
具体的な取り組みとしては、採掘跡地の緑化活動や、CO2やNOxなどの有害物質の排出抑制に力を入れています。さらに、循環型社会のシステム作りにも尽力しているのです。
こうした取り組みから、太平洋セメントが環境問題に真剣に向き合い、社会的責任を果たそうとしている姿勢がうかがえますね。
太平洋セメントの競合企業3つ
ここからは太平洋セメントの競合企業を3社紹介します。競合他社との差別化や比較をする際の参考にしてください。
- 住友大阪セメント
- トクヤマ
- 琉球セメント
①住友大阪セメント
住友大阪セメントは、セメントや建材だけでなく、光電子や新材料事業も手がける企業です。LN材料デバイス技術やナノ粒子合成技術を活かしたものづくり力が注目されています。
また、鉱量が豊富で高純度な石灰石鉱山を持っているのも強みの一つです。
売上高 | 2,225億200万円 |
従業員数 | 2,886名 |
平均年間給与 | 690万円 |
平均年齢 | 43.0歳 |
平均勤続年数 | 18.8年 |
2024年の売上高は2,225億、社員の平均年収は692万円となっています。平均年収の水準は高いと言えるでしょう。
社員の平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は18.7年と、太平洋セメントと比べると年齢が高めで、勤続年数も長いです。
②トクヤマ
トクヤマは、ガラスの原料となる「ソーダ灰」を製造している国内唯一のメーカーです。さらに、化成品事業だけでなく、電子材料や先端材料、セメント、ライフサイエンスなど幅広い分野で事業を展開しています。
売上高 | 3,419億9,000万円 |
従業員数 | 5,734名 |
平均年間給与 | 682万円 |
平均年齢 | 41.28歳 |
平均勤続年数 | 16.92年 |
2024年度の売上高は3,517億円、社員の平均年収は682万円です。平均年収は太平洋セメントよりやや低い金額でした。
社員の平均年齢は41.28歳で太平洋セメントより高めですが、平均勤続年数は17年とやや短いことがわかります。
③琉球セメント
琉球セメントは、地域に根ざした事業展開と、長期的な資源確保を両立している企業です。採掘可能年数が約170年とされる安和鉱山を所有しており、豊富な資源源を持っています。
また、セメント事業に加え、リサイクル事業にも力を入れているのが特徴です。
売上高 | 約176億4,195万円 |
従業員数 | 293名 |
平均年間給与 | 522万円 |
平均年齢 | 39歳10か月 |
平均勤続年数 | 15年11か月 |
2024年度の売上高は176億円、従業員数は293名となっています。少数精鋭ながら、実績を残している中小企業と言えるでしょう。
社員の平均年収は516万円で、比較的高い水準です。2社員の平均年齢は39歳、平均勤続年数は15年でやや低めの数値と言えますね。
太平洋セメントの企業分析を就活に活かそう
今回紹介した、太平洋セメントや競合他社の情報をもとに企業分析を深めて、就活を進めましょう。年収だけでなく、企業理念や事業内容を見ることも大切ですよ。
また、競合との違いを比較し、自分がなりたい将来像がその企業で実現できるのかをしっかり考えましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。