就活の「エントリー」とは?準備のタイミングや失敗しないための対策も紹介
就活に初めて臨む学生にとっては「エントリー」という言葉は耳馴染みがなくわからないことも多いですよね。他の就活生はどうしているのだろう?と気になってしまう人もいるでしょう。
エントリーは就活の中でも重要な第一歩です。エントリーから選考・採用に至る就活を成功に導くには、いくつかのポイントがあります。
当記事では、まずエントリーとはどのようなものかを解説し、エントリーの際の注意点も紹介します。気になる人はぜひ読んでみてくださいね。
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就活における「エントリー」とは

就活の「エントリー」とは、「その企業に興味がある」ことを示すものです。
しかし、はじめて就活をする方にとっては、エントリーと応募との違いや、どのような企業にエントリーをすればよいのか迷ってしまうケースもあるでしょう。
①エントリーとは?応募やプレエントリーとの違い
「エントリー」は、「応募の前に相手企業へ関心を示す行動」です。「応募」は、具体的に相手企業で働くことを想定した行動ですが、エントリーは直ちに選考プロセスに進むわけではありません。
エントリーすることにより、学生は個人情報を相手先企業に登録し、選考に関しての資料や情報を入手できるようになります。
ただし、選考のことを「エントリー」や「本エントリー」と呼んでいる企業もあります。この場合には、一般的な意味での「エントリー」を「プレエントリー」と呼ぶ場合もありますよ。
そのため相手先企業の「エントリー」という言葉の使い方に注意して使用する必要があるでしょう。
②エントリーの開始時期
エントリーは大抵、3月に集中する傾向にあります。そのため、大学3年生が3月に一斉にエントリーし始めることになるでしょう。
ただし、3月以外に独自にエントリー期間を設けている企業もあります。特に、インターンシップやキャリア採用を行っている企業などが代表的です。
エントリーの開始時期は、エントリーしたい企業ごとにチェックしておきましょう。
③エントリーする企業数の目安
エントリーは採用応募とは異なるため、気負うことなく複数の企業にエントリーできます。しかし、15~20社程度のエントリー数が一般的です。
むやみに数を増やせば良いわけではなく、自分の志向や就活の軸に合った企業を選ぶことが重要ですよ。
エントリー数が多い場合・少ない場合のそれぞれにメリット・デメリットがありますので、次で具体的に解説しましょう。
エントリー企業が多い場合のメリット・デメリット

エントリー企業が多い場合、就活の幅が広がり複数の企業の情報を比較検討できる点がメリットです。
就活が始まっても志望する業界が絞れていない場合には、様々な業界に属する企業にエントリーして業界ごとの情報を比較検討し、自分に最適な就活を進められるでしょう。
一方で、1社あたりの企業研究に割ける時間が短くなることや、スケジュール管理が難しくなる点はデメリットです。
少しでも採用の確率を上げようと多数の企業にエントリーしてしまうケースがありますが、結果的に企業研究・書類作成に当てる時間が短くなり、浅い内容となってしまうという最悪のケースも考えられます。
自身で管理できる件数にとどめておくことで、深く企業研究ができ余裕を持った就活に繋げられる可能性があることも覚えておきましょう。
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エントリー企業が少ない場合のメリット・デメリット

エントリー企業が少ない場合、ひとつひとつの企業の研究や対策に集中できることが大きなメリットです。
就活が進むにつれてES(エントリーシート)や面接対策などが必要となってきますが、エントリー数を絞ることで、狙いすました企業・業界研究の対策を徹底できます。
またエントリー企業数を絞ることにより、就活における「軸」が一貫性を持ったものとなり、採用担当者に好印象を抱かれやすくなるでしょう。
就活で気になる企業にエントリーする方法

就活においてエントリーを行う方法は、大きく分けて以下の2つの方法があります。
上記の2つの方法について、それぞれ具体的に解説します。
①就活サイトからエントリーする
就活を開始した学生の多くが登録する「就活情報サイト」には、企業へのエントリー手続き機能があります。この機能を利用して、就活生は手軽にエントリーができますよ。
また、就活情報サイトによっては、就活生が関心のある企業に一括エントリーできる機能を持つサイトもあります。
エントリーに関する機能を確認して就活情報サイトを利用するのも、効率的な就活においては重要ですよ。
②企業へ直接エントリーする
就活情報サイトからではなく、直接企業へエントリーする方法もありますよ。
多くの就活生からのエントリーを受け付ける可能性が高い企業や、採用に力を入れている企業では、コーポレートサイトとは別に「採用サイト」を設けているケースがあります。
採用サイトにはエントリー機能だけではなく、その企業が採用活動において行っている取り組みや、先輩社員の働き方など有用な情報が掲載されていることもあるため、確認しておくと良いでしょう。
就活のエントリーで失敗しないための対策4つ

就活のエントリーにおいて失敗しないためのポイントは、大きく分けて4つあります。
それぞれのポイントについて、具体的に解説します。
①エントリーしたい企業は事前に選んでおく
エントリーで失敗しないためのポイントの1つ目は、エントリーしたい企業を事前に選んでおくことです。
多くの企業がエントリーを受け付ける期間に入ってから企業をピックアップすると、締切などの日程的な余裕のなさから、充分に検討する時間が取れない危険性が高くなります。
最低限エントリーする企業を早い段階で決めておくことで、余裕をもってエントリー期間を迎えられるでしょう。
②エントリーする業界や企業を絞りすぎない
エントリーは採用応募とは違い、比較的気軽にできるものです。しかし、本命でない企業へのエントリーに抵抗を感じてしまうケースもあるでしょう。
その結果、本命の企業以外のエントリーが極端に少なくなってしまう危険性があります。
多くなりすぎないように事前に検討しておくことは重要ですが、エントリーの段階で、あまりにも慎重に業界や企業を絞りすぎてしまい、その後の就活を進めにくくなってしまわないよう注意が必要です。
③エントリーのスケジュールを正確に把握する
エントリーのスケジュールは、3月から開始する企業が多いことは先に解説したとおりです。しかし、必ずしもそのとおりのスケジュールで実施されるわけではありません。
また、エントリーの締切については企業ごとにばらつきがあります。
全体的なエントリースケジュールの傾向だけでなく、自分がエントリーしたい企業・業界ごとのスケジュールも事前にチェックしておきましょう。
④エントリー後の流れを意識しておく
就活のエントリーは、就活全体で見ると最初の一歩です。
とりあえず気になっている企業にエントリーしたから大丈夫、というように安心してしまうと、情報収集の段階で満足してしまい、その後に必要となる行動を怠ってしまう可能性がありますよ。
その後に就活生側が何をするのか、どのような流れで就活が進んでいくのかを把握して行動してくださいね。
エントリー後の流れ

エントリー後の流れについて解説します。エントリーは企業に対して、自分が関心を持っていることを示し、情報を収集する段階です。
関心を持っている企業の就活を本格的に進める際には、より具体的な応募・選考のプロセスへ進むこととなります。
大まかな流れは以下の通りです。
それぞれの流れについて、具体的に解説します。
①説明会への参加
エントリー後に就活生がスケジューリングするべきポイントの1つ目が「説明会への参加」です。説明会には、企業が集まって行う「合同説明会」と、単独の企業による「説明会」があります。
説明会は、資料や書類だけではわからない企業の雰囲気や、先輩社員との交流を通じて社風や実際の働き方を知ることができる貴重な機会です。
また、企業によっては説明会の参加を必須としており、説明会に参加していない就活生は選考プロセスに進めないとしている場合もあります。
そのため、説明会の日程を間違いなく確保できるようスケジューリングする必要がありますよ。特に、多くの企業にエントリーした就活生は、この点に注意しておきましょう。
②エントリーシートの作成と提出
エントリーシート(ES)の作成と提出は、本格的な選考プロセスの最初の段階です。エントリーシートは選考プロセスにおいて、企業に提出する「応募書類」ですよ。
エントリーシートは単なるエントリーとは異なります。その企業の選考に残れるよう内容を工夫し、自身を企業にアピールできる内容にして提出しましょう。
エントリーで得た企業の情報に加え、説明会に参加したときのエピソードなども踏まえて自己PRや志望動機などをしっかり作り込んでおく必要があります。
そのため、エントリーシートの作成や提出は充分な余裕を持って、時間をかけて取り組むことが就活における成功のポイントとなるでしょう。
③書類・筆記試験
エントリーシートを作成・提出した後には、企業による「試験」が課されるのが一般的です。
書類選考はほとんどの場合エントリーシートのみですが、別途必要な書類がある場合はできるだけ早く準備しておきましょう。
また、筆記試験対策も充分に行っておきましょう。多くの企業で採用されている筆記試験はSPIと呼ばれる一般教養・常識関連の試験です。
SPIについては、一般書籍として書店などで対策用の問題集などを購入し対策ができますが、一部の企業では企業オリジナルの筆記試験が行われる場合があります。
説明会を活用するなどして情報を集め、どのような問題が出題されるのか、その企業で働くうえで必要とされる知識は何があるのかを調べておきましょう。
就活のエントリーに関するよくある質問5つ

就活のエントリーに関して、特に就活生からよく寄せられる質問と、それに対する解説をご紹介します。
- 気になる企業にはとりあえずエントリーしていい?
- エントリーし過ぎないようにするにはどうしたらよいですか?
- エントリーは何社くらいするのがベストですか?
- エントリーしたら必ず選考を受けるのですか?
- エントリーした企業を辞退したい場合はどうしたらよいですか?
- エントリーの締切を過ぎてしまったら応募できませんか?
①気になる企業にはとりあえずエントリーしていい?
基本的にエントリーには上限がないため、気になる企業にエントリーする行動自体は間違いではありません。
ただし、手当たり次第にエントリーするのではなく、自身のスケジュール管理ができる範囲でエントリーするのがよいでしょう。
たくさんエントリーしすぎてしまうと、管理が難しくなるほか、ひとつひとつの企業に対する対策がおろそかになり、企業理解やエントリーシートの内容が浅くなってしまう危険性があります。
②エントリーしすぎないようにするにはどうしたらよいですか?
気になる企業にすべてエントリーしてしまうと、就活における時間的リソースが不足する危険性があります。
そのため、エントリー前にある程度エントリー数の目安を立てておくことが有効な対策です。
厳密に何社、という決め方でなくても構いませんが、何社前後、とある程度決めておくことで、予定通りの就活スケジュールを組み立てやすいでしょう。
また、事前に必ずエントリーする企業をあわせて決めておくと、どの企業にエントリーするかを悩む時間が削減できますよ。
③エントリーは何社くらいするのがベストですか?
ベストなエントリー数は、就活生のスケジュールや気になっている企業の数に応じて変動します。
ただし、傾向として多くの学生が15~20社程度の企業にエントリーしていることを把握しておくとよいでしょう。
これらの数字を加味して、周りの就活生と近いスケジュール感で動くイメージを持っておくことも有効です。
④エントリーしたら必ず選考を受けるのですか?
エントリー自体は企業の情報収集であるため、エントリーしたら必ず選考に進まなければならないわけではありません。
選考プロセスに進む際には、多くの場合説明会への参加やエントリーシートの提出を求められます。
エントリー後に、選考に進む企業を選別するのは就活において一般的なことですので、エントリーした企業の選考を辞退することは珍しいことではありません。
⑤エントリーした企業を辞退したい場合はどうしたらよいですか?
エントリー後に別の企業の選考プロセスに進む場合、エントリーした企業を辞退することになります。
エントリーの辞退には基本的に、辞退の連絡などは不要と考えてよいでしょう。
具体的な選考プロセス、たとえばエントリーシートの提出などに進まないことで、エントリーを辞退したと解釈されるのが一般的です。
ただし既に説明会に出席する約束をしている、予約をしているなどの場合には、企業側はその枠を確保して準備しているため、辞退の連絡を入れるのがマナーです。
⑥エントリーの締切を過ぎてしまったら応募できませんか?
提出期限を過ぎた後に書類を提出することは好まれません。そのため、エントリーについても締切を過ぎたらもう応募できないと考える就活生もいるでしょう。
しかし、エントリーの締切を過ぎたあとでも、エントリーができるケースがあります。
ただし、やはり印象は良くありません。あくまで「無理を言って申し訳ありませんが…」という態度で交渉をしてみる、ということになります。
企業にできるだけ早く、ただし就業直後などの忙しい時間帯は避けて、電話で連絡してみるのが有効でしょう。
締切を過ぎてしまった事情を話し、担当者が事情を検討したうえで、締切後でも特例的にエントリーを認めてくれる可能性はあります。
就活のエントリーは計画的に進めよう

就活における「エントリー」は、企業への関心を示す最初のステップであり、応募とは異なります。エントリーの開始時期は3月が一般的ですが、企業によって異なるため事前確認が重要です。
エントリー数の目安は15~20社程度で、多すぎると企業研究の時間が減り、少なすぎると選択肢が狭まるリスクがあります。
失敗を防ぐには、事前に企業をピックアップし、業界を絞りすぎず、スケジュールを正確に把握することが大切です。
エントリー後の説明会や選考の流れを意識し、計画的に進めて就活の成功に繋げましょう!