書類選考で連絡なしの理由と対処法|問い合わせのタイミングや注意点を解説
書類選考の結果を知りたいのに、連絡がこないと不安になりますよね。「もしかして忘れられているのでは?」と気になってしまい、問い合わせるべきかどうか迷ってしまうこともあるでしょう。
実は、企業によって選考に時間がかかることもあれば、不採用の場合に連絡を控える方針を取っていることもあります。
本記事では、書類選考で連絡がこない理由や、問い合わせる際のベストなタイミング、注意点について詳しく解説します。
さらに、メールや電話での問い合わせ例文も紹介しているので、どのように伝えればよいのか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
書類選考の結果は何日で連絡がくるのか

「書類選考の結果は〇日以内に連絡します」と事前に通知している企業もありますが、そうでない企業の場合、大体7日〜10日程度で連絡が来ることが一般的です。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の期間には企業ごとの違いや時期によるばらつきがあります。
採用活動が活発な時期には応募者が多く、企業側の対応が追いつかず結果通知が遅れるケースも珍しくありません。一方で、選考をスピーディーに進める企業であれば、締め切りの翌日から順次連絡を開始することもあります。
このように、書類選考の連絡が来るまでの期間には幅があるため、焦らずに待つことが大切です。連絡がない場合でも、企業の選考状況を確認したうえで適切なタイミングで問い合わせるようにしましょう。
書類選考で連絡なしの場合に考えられる理由

ここでは、書類選考で連絡なしの場合に考えられる理由を紹介します。
理由を知れば気持ちを落ち着かせることができ、次にとるべき行動が見えてくるでしょう。
①業務が立て込んで対応が遅れている
企業の採用担当者は日々の業務を抱えながら採用活動を行っているため、選考結果の通知が後回しになってしまうことがあります。
特に繁忙期や人手不足の企業では選考を進めたくてもなかなか手が回らず、採用フローの見直しや上層部の承認を待っている間に、さらに時間がかかることもあるでしょう。
このような場合、選考自体は進んでいても結果の通知に時間がかかることがあるため、焦らずに待つことが大切です。
②応募者が多く選考に時間がかかっている
人気の企業には応募者が多く集まるため、1人ひとりの書類を審査するのに時間がかかり、結果の通知が遅れることがあります。
また、書類選考の後に複数回の審査や面接がある場合、最終的な合格者が決まるまで不合格者への通知を保留するケースもあるでしょう。
特に、最終候補者を比較検討してから次のステップに進む企業では、選考が長引くことが少なくありません。企業の採用スケジュールを確認することで、想定よりも時間がかかる可能性を考慮できます。
③不採用の場合は連絡を控える方針を取っている
企業によっては、不採用者への連絡を行わない方針を取っていることがあります。
特に、求人情報や応募時の自動返信メールに「合格者のみ通知」と記載されているなら、不採用者には連絡は来ません。
このような場合は、一定期間が過ぎたら他の選考に意識を向けることが大切です。無駄に待ち続けることがないように、応募時に企業の選考フローをしっかり確認しておきましょう。
書類選考で連絡なしの場合、何日経ったら問い合わせて良い?
書類選考の結果の連絡がない場合、企業から「〇日以内に結果を出す」と結果通知の期日が明確に示されているなら、その期日を過ぎた後に問い合わせましょう。
例えば、「1週間以内に結果を出す」の場合は8日目以降に問い合わせてください。それ以前に問い合わせると、「待てない人」「話を聞かない人」と悪印象を与えてしまいます。
一方、企業から結果通知の期日が明確に示されていない場合は、営業日ベースで7日~10日後に問い合わせるのが一般的です。連絡がないと不安になる気持ちは分かりますが、少なくとも7営業日は待ちましょう。
適切なタイミングでの問い合わせを心掛けることで、企業側にあなたの礼儀や意欲をしっかり伝えられます。
書類選考の結果を問い合わせる時の注意点

ここでは、書類選考の結果を問い合わせる時の注意点を紹介します。
問い合わせる際は、タイミングやマナーを誤ると相手に悪印象を与えてしまう可能性があるため、以下の注意点をしっかりと押さえておきましょう。
①企業からのメールや資料を再確認する
まず、企業からのメールや資料を再確認しましょう。そこに結果通知の期日が記載されている場合、その期日を過ぎてから問い合わせることが基本です。
また、企業からのメールは迷惑メールフォルダに振り分けられている場合もあります。本当に結果通知が届いていないのか、再度確認することが大切です。
こうした事前確認をしっかり行うことで、必要のない問い合わせで担当者に手間をかけさせることを防げます。
②丁寧な言葉遣いで内容を簡潔に伝える
問い合わせる際は、丁寧な言葉遣いで内容を簡潔に伝えることも大切です。
例えば、「〇月〇日に応募させていただいた〇〇職の選考結果について、確認させていただけますでしょうか?」と具体的な情報を簡潔に伝えましょう。
あまりにも長文でダラダラと伝えてしまうと、採用担当者に負担をかけることになり、良い印象を与えられない可能性があります。端的に、かつ礼儀正しく伝えることが重要です。
③担当者への気遣いを忘れないようにする
問い合わせる際は、担当者への気遣いを忘れないようにしましょう。相手が多忙であることを理解して、急かすような言葉を避けることが大切です。
例えば、「お忙しいところ恐れ入りますが、お手すきの際にご確認いただけると幸いです」と一言添えて、相手に配慮する姿勢を示すと良いでしょう。
担当者の立場を理解しながら感謝の気持ちを表すことで、問い合わせが円滑に進み、あなたの印象も良くなります。
【例文あり】書類選考の結果を問い合わせる方法

ここでは、書類選考の結果を問い合わせる方法を例文つきで紹介します。
メールと電話、どちらで問い合わせる場合も配慮を忘れず、丁寧かつ簡潔に伝えましょう。
①メールで問い合わせる
メールで問い合わせを行う際は、ビジネスマナーをしっかり守ることが大切です。誤字や脱字、敬語の誤用がないか確認し、応募企業の営業時間内に送信するよう心掛けましょう。
企業の営業時間や営業日は、通常、企業のホームページやメール署名部分に記載されています。もし記載がない場合は、平日の9時~17時頃に送ると相手に対する配慮を示せますよ。
文面に関しては直接的な表現を控え、相手の状況を考慮した言い回しを心掛けましょう。
「書類選考の結果を教えてください」「結果はいつご連絡いただけますか?」のような表現は、強い印象を与えてしまうため避けてください。
件名 書類選考結果についてのご確認【山田太郎】 本文 〇〇株式会社 人事部 採用担当 〇〇様 お世話になっております。 〇〇株式会社の求人に応募させていただいた山田太郎と申します。 △月△日に応募書類を送付させていただきましたが、選考結果についてお伺いしたくご連絡いたしました。 お忙しいところ恐れ入りますが、書類は無事に届いているか、また選考の結果についてご確認いただけますでしょうか。 お手数をおかけしますが、ご対応いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 ────────────────────────────── 山田 太郎 〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇〇区〇〇-〇-〇 携帯電話:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇 メール:〇〇〇〇@〇〇〇 |
②電話で問い合わせる
電話で問い合わせる場合は、最初に要件を簡潔に伝えることを心がけましょう。企業には多くの電話がかかってくるため、必要な用件をしっかりと伝えないと担当者に取り次いでもらえない可能性があります。
また、電話では声がはっきり聞こえないと話が進まないため、スピーカー越しにも用件が明確に伝わるよう、大きな声でしっかりと話すことが重要です。
周囲の雑音が多い場所や道路の近くなどは避け、落ち着いた場所から電話をかけるようにしましょう。以下は、電話で問い合わせる場合の例文です。
「お世話になっております。〇〇株式会社の求人に応募させていただいた山田太郎と申します。 先日△月△日に応募書類を送付したのですが、書類の確認状況と選考結果についてお伺いしたくご連絡いたしました。 お忙しいところ恐縮ですが、ご確認いただけますと幸いです。」 もし担当者が席を外している場合や、折り返しをお願いしたい場合は以下のように伝えます。 「お手すきの際にご連絡いただけると助かります。お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。」 |
結果を待つのが辛い時は、前向きに行動しよう

企業からの結果を待つ時間はどうしても不安になるものですが、そんな時こそ前向きに行動しましょう。
この時間を有意義に過ごすことで、次のステップに進むための準備を整えられますよ。
①応募書類をブラッシュアップする
結果が出るまでの間に、自分の応募書類をもう一度見直してみましょう。最初に提出した際には見落としていた部分や、さらにアピールできるポイントが見つかり、次に繋げられるかもしれません。
例えば、志望動機が漠然としていると感じた場合、自分の経験を踏まえた具体的なエピソードを加えることで、より説得力のある内容にできます。
加えて、誤字脱字や不適切な表現がないかを確認することも忘れないようにしましょう。
②他の企業の選考を並行して進める
結果を待っている間に、他の企業への選考を並行して進めましょう。新たな選考に向けて気持ちを切り替えることで、結果が出るまでの不安な気持ちを軽減できます。
また、ある企業で不採用になった場合でも、他の企業の選考が進んでいれば、落ち込む暇もなく前向きに次のステップへ挑めるでしょう。
さらに、選考の過程では自分がどのような点で強みを持ち、どのような点を改善すべきかを客観的に理解できます。これらのメリットから、複数の企業の選考を進めることは非常に有効だと言えます。
③企業の口コミサイトで結果連絡について確認する
結果を待つ間に、企業の口コミサイトで結果連絡について確認するのも良いでしょう。
口コミサイトでは、過去の応募者がどのくらいの期間で結果通知を受け取ったのか、どのような手段で連絡が来たのかといった具体的な情報を確認できます。
例えば、「面接後3日以内に連絡が来た」「1週間以上待たされた」のような体験談を参考にすれば、どれくらいの期間待つべきかの目安を立てられるでしょう。
また、メール・電話・マイページなど、企業ごとに異なる連絡手段を把握することで、通知の見落としを防げます。
ただし、それらは個人の体験に基づく情報であるため、すべての人に当てはまるとは限りません。情報の信憑性を確かめるためにも、複数の口コミを比較して最新の情報かどうかを確認することが大切です。
④不採用でも次に活かせばいいと前向きに考える
結果を待っている間の不安な気持ちを軽減するためには、「不採用でも次に活かせばいい」と前向きに考えることが非常に大切です。
採用されなかったからといって、自分の価値が否定されたわけではありません。企業には求める人物像やタイミングがあり、不採用という結果は単にその企業との「縁がなかった」ということに過ぎないのです。
自分の価値は自分自身の努力や成長にこそあることを忘れずに、次の選考に向けてポジティブに取り組むことで、不安を感じる時間を有意義に過ごせます。
企業が選びたくなる書類になっているか確認しよう

結果を待つまでの間に、企業が選びたくなる書類になっているかを確認しましょう。
履歴書やエントリーシートはあなたを企業に売り込む最初の重要なツールです。しかし、どれだけ優れたスキルや経験があっても、書類が企業の目に留まらなければ意味がありません。
ここでは、企業が選びたくなる書類のポイントをいくつか紹介します。
①入社後にどう貢献できるか伝えられているか
入社後にどう貢献できるかをしっかり伝えられているか確認しましょう。
単にスキルや経験を列挙するだけでは足りません。それをどのように活かし、企業の成長に繋げられるかを示すことが大切なのです。
例えば、アルバイトで培ったコミュニケーション能力や、大学での研究活動を通じて身につけた分析力を、業務にどのように活かせるのかを具体的に記載することで、採用担当者に自分の可能性を伝えられます。
②企業への熱意を十分に表現できているか
企業への熱意を十分に表現できているかも確認しましょう。
ただ「御社に興味があります」と書くだけでは足りません。なぜその企業を選んだのか、企業のどんな部分に魅力を感じているのかを具体的に伝えることが大切です。
例えば、その企業の独自の技術やサービスに惹かれたエピソード、自分がその企業の価値観に共感した具体的な理由などを書き込むことで、熱意をより伝えられます。
過去にその企業の商品やサービスを実際に利用した経験がある場合は、それを交えて説明すると、より説得力のある内容になるでしょう。
③書類に不備がないか
書類に不備がないかを確認することも欠かせません。誤字脱字や文法ミスは、細部への注意力が欠けていると判断される要因となるため、提出前に必ずチェックしましょう。
特に企業名や担当者名の誤りは致命的なミスとなるため、何度も見直してください。
また、記入漏れや書式のミスにも注意しましょう。企業ごとに指定されたフォーマットがある場合、それに従っているかを確認し、必要事項がすべて記載されているかを見直すことが大切です。
書類選考で連絡がなくても焦らずに対応しよう
書類選考で連絡がないと不安になりますが、焦らず冷静に対応することが大切です。
まずは応募時の案内やメールを確認し、結果通知の期日を過ぎても連絡がない場合は、適切なタイミングで問い合わせましょう。
問い合わせの際は、相手の立場を考えた丁寧な言葉遣いと配慮を忘れずに、必要以上に急かしたり不躾な表現を使ったりしないよう心掛けることが重要です。
状況に応じた適切な対応を行い、自信を持って次のステップへ進みましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。