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自己PRで協調性をアピールするには?例文や言い換え・書き方のコツを紹介

就職活動において自己PRは、自分の強みや特性を企業に伝えるための重要な手段です。その中でも「協調性」は、多くの企業が求める重要な資質の一つになります。

しかし、具体的にどのようにアピールすればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか?本記事では、協調性を効果的にアピールするための自己PRの作り方と例文を紹介します。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

就活の自己PRで協調性をアピールするのは有効

就職活動において協調性をアピールすることは非常に有効ですよ。

協調性がある人は、円滑なコミュニケーションや情報共有を行い、職場の雰囲気を良くし、対立を減せます。また、異なる専門分野の人々と協力してプロジェクトを進める際にも重要な存在です。

自己PRでは具体的なエピソードを交えて示し、企業にとって価値ある存在であることを効果的に伝えましょう。その際には相手の印象に残るよう、伝え方も大切になります。

仕事ではチームワークが重要視され、職場には様々な人がいます。

協調性は様々な人がいる中で、人と人とをつなぐために重要な強みになります。この記事で好印象なアピールを学びつつ、選考通過を目指しましょう。

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さらに、本記事の後半では実際に、協調性をテーマとした自己PR例文を添削しています!

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仕事で協調性が重視される理由を3つ紹介

仕事で協調性が重要とされる理由には、主に以下が挙げられます。まずは企業が求めている理由を知ることで、よりニーズに合う好印象なアピールになるため、しっかりと確認しておきましょう。

企業が求めている協調性を理解しているかは自己PRの印象に直結します。的外れな協調性のアピールになってしまっているケースも多いため、しっかりと勉強しておきましょう。

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①コミュニケーションのスムーズさが重要だから

職場では、日常的に多くのコミュニケーションが発生します。協調性がある人は、他の人と円滑にコミュニケーションを取れ、情報の伝達や意見交換がスムーズにおこなえます。

これにより仕事の効率が向上するため、企業にとって重要なスキルとなるのです。

②周囲と協力して仕事を進める必要があるから

現代のビジネス環境では、一人で完結する仕事は少なく、チームで協力して進めることが求められますよ。

協調性がある人は、他のメンバーと協力しながら仕事を進められ、チームの成果を最大化することが可能です。

これにより、プロジェクトの成功や業務の効率化が図れます。

仕事はチームワークが基本であり、自分勝手な行動は逆に仕事の妨げになってしまいます。

協調性が高い人材は人を選ぶことなくコミュニケーションが取れ、業務が円滑に進みます。大きな目標を達成するためには周囲との協力が必要不可欠なため、企業は協調性を求めるのです。

③組織・業務全体を考えた行動が必要だから

協調性がある人は、組織や業務全体を考えた行動を取れます。

自分の仕事だけでなく、周囲の人々やチーム全体のことを考えて行動するため、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できるのです。

こうした行動は生産性を高めるうえで、企業にとって非常に価値が高くなりますよ。

協調性がある人の9つの特徴

協調性がある人には以下のさまざまな共通した特徴があります。

これらの特徴は、職場での円滑なコミュニケーションやチームワークを支え、組織全体のパフォーマンス向上に貢献します。

  1. その場に適した言動が取れる人
  2. 周囲の意見を否定しない・よく聞く
  3. 社交的で明るい
  4. 思いやりがある
  5. 人をまとめるのが得意
  6. 感情的にならず冷静でいられる
  7. サポートやフォローが得意
  8. ルールを守れる
  9. 自分の意見を主張できる

ここでは、協調性がある人の特徴を紹介しています。自分に当てはまっているものを選択して確認してみてくださいね。

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

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①その場に適した言動が取れる人

協調性がある人は、その場に適した言動が選べますよ。

例えば、会議やディスカッションの場では、状況に応じて適切なタイミングで発言し、他者の意見を尊重しながら自分の意見を述べます。

会話を円滑に進ませ、建設的な議論をおこなううえで、適切な発言力はとても重要です。

②周囲の意見を否定しない・よく聞く

協調性がある人は、周囲の意見を否定せず、最後までしっかりと聞けます。

他人の意見を尊重し、受け入れる姿勢を持つことで、信頼関係を築くことが得意な人も多いでしょう。

これにより、他者とのコミュニケーションが円滑になり、チーム全体の士気が向上する点が大きなメリットです。

さらに、周囲の意見を取り入れることで、多角的な視点から問題解決に取り組めるため、より良い結果を導き出せます。

③社交的で明るい

協調性がある人は、基本的に社交的で明るい性格です。コミュニケーション能力が高く、自然と周囲から好印象をもたれます。

職場の雰囲気を良くし、チームの士気を高めてくれる他、初対面の人ともすぐに打ち解けるため、新しい環境やチームにすぐに適応できるでしょう。

④思いやりがある

協調性がある人は、思いやりを持って行動するでしょう。相手の立場や気持ちを考えた行動ができるため、周囲から信頼され、サポートし合う関係を築けます。

たとえば、困っている同僚を見かけたら、積極的に手を差し伸べ、サポートします。このような行動が、職場全体の協力体制を強化し、より良い結果を生み出します。

⑤人をまとめるのが得意

協調性がある人は、人をまとめてひとつにすることが得意です。リーダーシップを発揮し、チーム全体を一つの方向に導き、プロジェクトの成功率を高められます。

たとえば、チームメンバーの意見を集約して調整したり、士気向上に務めたりなど、積極的に中心に立ち人を動かしていくでしょう。

このようなリーダーシップは、全員が一丸となって目標達成に向かう原動力となります。

⑥感情的にならず冷静でいられる

協調性がある人は、感情的にならず常に冷静な気持ちを備えています。

冷静な判断と適切な対応ができるため、トラブルや問題が発生した際も、落ち着いて解決に導くことが得意です。

たとえば、緊急事態が発生したときにも、慌てずに状況を分析し最適な解決策を見つけられるでしょう。このような冷静さは、チーム全体の信頼を集め、安心感を与えます。

⑦サポートやフォローが得意

協調性がある人は、サポートやフォローが得意です。他のメンバーの動向に気を配り、チーム全体のパフォーマンスを向上させますよ。

他のメンバーが困難に直面しているときに、適切なアドバイスやサポートで、課題を解決に導けるため、チーム全体の生産性が向上し、より良い結果を生み出せます。

⑧ルールを守れる

協調性がある人は、ルールを守れます。

社会人としては基本的なことですが、組織やチームのルールを尊重し、秩序を保ちながら仕事を進めることは意外と難しいことですよ。

その際に、プロジェクトの進行において、全員がルールを守り、決められた手順に従って業務を進めるようにスムーズな舵をとってくれます。

これにより、全体の生産性が向上し、プロジェクトが成功する確率が高まります

⑨自分の意見を主張できる

協調性とは、人に合わせることばかりではありません。他人の意見を尊重しつつも、自分の考えをしっかりと伝えることも重要です。

たとえば、会議の場で重要な決定をおこなう際にも、自分の意見を適切なタイミングで述べ、他のメンバーと意見交換をおこなうことで、より良い決定を導き出せますよ。

このような姿勢は、組織全体の発展に貢献できるため企業から求められやすくなります。

5STEP|自己PRで協調性を効果的にアピールできる書き方を紹介

協調性をアピールする自己PRを作成するためには、具体的なエピソードと成果を交えて説明することが重要です。

以下の方法を参考にして、効果的な自己PRを作成しましょう。

自己PRを作成する際には型を意識しましょう。型を守りながら作成することで整理された自己PRになり、書きやすさも増します

また、急ぎで協調性の自己PRを作成したい方は、自己PR自動作成ツールを使ってみましょう!LINE登録するだけで、無料で何度でも自己PRが作成できますよ。

①最初に「結論」を持ってくる

自己PRでは、最初に結論を述べることが重要です。

たとえば、「私の強みは協調性です」とまずは明確に伝えましょう。これにより、聞き手がアピールポイントを理解しやすくなります。

このアプローチは、短い時間で相手にインパクトを与えるために効果的ですよ。

②具体的なエピソードを伝える

協調性をアピールするためには、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。

例えば、チームでのプロジェクトにおいて、どのようにメンバーと協力し、どのような成果を上げたのかを具体的に説明します。

具体的なエピソードは、聞き手にリアリティを感じさせ、あなたの協調性をより明確に伝えられます。

自己PRの強みは抽象的なものが多いため「なぜ強みと言えるのか?」を具体的な根拠を用いて説明する必要があります

その際に過去経験や具体的なエピソードを紹介することで、強みの裏付けができるのです。

③経験から結果・学んだことを伝える

具体的なエピソードを伝えた後、その結果としてどのような成果が得られたか、またその経験から学んだことを述べましょう。エピソードのみよりも、説得力が増します。

たとえば、「この経験から、他者と協力することでより大きな成果を上げられると学びました」といった形で、学びを強調してみてください。

学びを伝えることで、あなたが成長する人物であることをアピールできます。

④入社後にその経験を使ってどう活躍できるかを伝える

最後に、その経験を入社後にどのように活かせるかを述べましょう。具体的なビジョンを持っていることを示すことで、強いアピールを示せます。

たとえば、「この能力を活かして、御社のプロジェクトを円滑に進行させ、チームの目標達成へ貢献していきいたいです」といった形で、具体的な貢献方法を述べてください。

これにより、あなたの協調性が企業にとってどのように役立つかを明確に伝えられます。

強みを具体的に説明できたら、入社後はその強みをどのように生かす想定なのかを伝えましょう。

強みが好印象なものでも入社後に活かせないものだと印象はあまり良くないので、入社後に活躍することから逆算して自己PRを作成すると好印象なものが出来上がりますよ。

⑤職種・業種に応じてアピールの仕方を変える

職種や業種に応じて、協調性のアピール方法を変えることも重要です。

たとえば、営業職ではコミュニケーション能力を強調し、ITエンジニアの場合はチームワークを重視するなど、適切なアプローチを心がけましょう。

営業職の場合であれば、「顧客との信頼関係を築くために、積極的にコミュニケーションを取り、顧客のニーズを的確に把握しました」といった形です。

ITエンジニアの場合は、「チームでのコードレビューを通じて、プロジェクトの品質向上に貢献しました」といった形で具体的に述べます。

【職業別】自己PRで協調性をアピールする例文6種類

自己PRで協調性をアピールする際には、面接先の職業別に内容を精査すると効果的です。そこで本章では、協調性をアピールするときの自己PRについて、職業別に合計6つの例文を紹介します。

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、6つの例文を本気で添削!自分の強みをどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

また、自己PRがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの自動作成ツールを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①営業職の場合

ここでは、「営業職」志望の方が協調性を強みとしてアピールする際の自己PR例文を添削しています。

「どのような取り組みをしたのか」を具体的に記載しましょう。とくに営業職で必要な、コミュニケーションでの工夫しっかり強調するのがポイントです。

営業職志望の自己PR
【結論】
私の強みは、チームで目標に向かって協力し合う「協調性」です。周囲と円滑にコミュニケーションを取りながら、自分の役割を果たすことを常に意識しています。相手の立場を理解した上で、自ら関係構築に努め、周囲と協力しながら成果に向けて動くことができます。
添削コメント|単に「自分の役割を果たす」だけでは受動的な印象になりがちです。営業職における協調性は、自ら周囲と関係を築き、成果に向けて主体的に動ける力として表現するのがポイントです。
【エピソード】
大学時代、学園祭の実行委員会で広報チームの一員として活動しました。初めはメンバー同士の意見が合わず、準備が思うように進まない状況でした。「集客を重視したい」「コストを抑えたい」など方針の食い違いがあり、打ち合わせが平行線をたどることもありました。
添削コメント|「意見が合わない」だけでは、読み手に問題の深刻さや背景が伝わりません。営業職でも求められる利害調整力をイメージさせるように、意見の対立内容を具体化することで、協調性を発揮する必然性が強調できます。
【エピソード詳細】
私はまず、メンバーの意見を丁寧に聞くことから始め、互いの考えを整理して共有する役割を買って出ました。すると、自然と議論が建設的になり、目標や役割分担が明確になりました。結果としてチーム全体の雰囲気がよくなり、協力しながら準備を進められるようになりました。さらに、作業スケジュールを整理し、役割を再調整することで、全体がスムーズに動き出しました。
添削コメント|元の文章も良いですが、「雰囲気がよくなった」という主観的な一文の代わりに、自分がどのような行動をとり、どのように問題を解決に導いたかを5W1Hで具体的に書くことで、主体性と実行力を伝えました。
【成果】
その結果、担当したSNS企画では昨年比1.5倍の来場者を集めることに成功しました。チームワークの力を強く実感した経験です。また、広報の戦略が他のチームにも共有され、来年以降の運営資料として活用されることになりました。
添削コメント|主観的な「実感」の話よりも、具体的な数字を出した成果や他者からの評価・継承された成果を詳しく記述すると、エピソードのビジネスにおける再現性が伝わりやすくなります。
【入社後】
貴社においても、目標に向けて連携を大切にすることで、お客様に選ばれる営業として貢献していきたいと考えています。顧客や上司、他部署と密に連携しながら、課題解決型の提案営業で信頼される存在を目指して貢献したいと考えております。
添削コメント|「選ばれる営業」という表現は抽象的で、協調性との結びつきも不明瞭です。入社後にどのようなシーンで協調性を発揮するのかを具体化し、営業職としての将来像を描くことで、企業は成長の見込みをより具体的に評価できます。

【NGポイント】
元の文章では「協調性」が抽象的に描かれており、「どのように協力したのか」が分かりづらい点が課題でした。また、主観的な言い回しも見られ、読み手に伝わる成果や行動の再現性に欠けていました。

【添削内容】
協調性をアピールするには、具体的な行動と成果がセットで伝わることが重要です。そこで、意見の対立内容や、どう調整して合意を導いたかを具体化しました。成果や入社後の展望についても、客観性をもたせた表現にしています。

【どう変わった?】
全体として、協調性を「周囲の意見を尊重しながら成果を生む力」として営業職に活かす姿が明確になりました。「入社後に活躍できそうか」という観点で説得力が大きく増し、実践的な強みとして伝わる構成になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・受動的な印象を与える表現は言い換える
・主観的な文章を具体的な事例に置き換える
・営業職として協調性をどう活かせるか伝える

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②事務・アシスタント職の場合

ここでは、「事務職」志望の方が協調性を強みとしてアピールする際の自己PR例文を添削しています。

サポート役として、実際にどのような視点を持ってどのように自ら行動に出たのかを示すと、志望職種への適性を強調できます。

事務職志望の自己PR
【結論】
私の強みは、相手の立場に立って行動できる「協調性」です。チームの円滑な運営に貢献することを常に意識しています。 業務の中で生じる小さな行き違いにも目を配り、周囲と信頼関係を築くことを意識しています。
添削コメント|「チームの円滑な運営に貢献」では、実際にどんな行動をするのかが見えにくいため、「行き違いへの気づき」や「信頼構築」といった行動レベルの強みに言い換えることで、事務職らしい協調性をイメージしやすくしました。
【エピソード】
大学ではゼミの運営補助を担当し、毎週の資料準備や会議室の予約、連絡調整を行っていました。ゼミ生や教授との間で情報共有の齟齬が起きやすく、最初は混乱する場面も多くありました。 準備が予定通りに進まず、関係者に迷惑をかけることもありました。
添削コメント|読み手に具体的な状況が伝えるため、問題をもう少し詳細にすることで、事務職志望者にとってリアルな失敗経験として受け取られ、改善に向けた努力への流れが伝わりやすくなります。
【エピソード詳細】
そこで私は、連絡事項を整理した共有スプレッドシートを作成し、全員がいつでも確認できるようにしました。また、教授やメンバーからの要望を丁寧に聞き取り、迅速に対応することで信頼関係を築いていきました。メンバー間のコミュニケーションが活発になり、ゼミの運営もスムーズになりました。情報が一元化されたことでミスが減り、準備の効率が格段に上がりました。特に直前での変更依頼にも柔軟に対応できる体制が整い、全体の連携が取りやすくなりました。
添削コメント|「コミュニケーションが活発になった」など抽象的な成果だけでは協調性の働きが曖昧になります。具体的に自分の行動が良い影響を与えたことを示す文章を追記したことで、協調性と成果との因果関係を明確にしています。
【成果】
その結果、教授からは「安心して任せられる存在」と評価され、ゼミ生からも頼られる存在となりました。自分の立ち回り次第でチーム全体が円滑に動くことを実感しました。 自分の行動が周囲の働きやすさにつながることを体感し、周囲への配慮が成果につながる喜びを得ました。
添削コメント|「立ち回り」という表現はやや軽い印象を与えるため、「配慮が成果につながる喜び」と言い換え、協調性が結果に結びついたという客観性を加えました。
【入社後】
貴社でも、チームの潤滑油として信頼されるアシスタントを目指し、周囲と連携しながら着実に業務を支えていきたいと考えております。相手の立場に立った気配りと行動を意識して、チームの生産性を下支えしていきたいと考えております。
添削コメント|「着実に業務を支える」という表現はありきたりで印象が薄いため、「気配り」「行動」といった協調性を示す要素を明確にし、チームの成果へどのように貢献するかを具体化しました。

【NGポイント】
元の文章では「協調性」という強みを表現しようとしながらも、抽象的な言い回しが多く、行動や成果の具体性に欠けていました。また、事務職に求められる正確さや丁寧さを十分に伝えられていない印象でした。

【添削内容】
抽象表現を具体的な状況・行動に言い換え、「どんな場面で」「何をして」「どう改善したのか」が明確に伝わるよう調整しました。特に「連絡ミスの頻発」や「スプレッドシートの活用」といった具体策も加えています。

【どう変わった?】
事務・アシスタント職に必要な「周囲への気配り」「細やかな連携」「チーム全体の下支え」といったスキルが具体的に伝わる構成となりました。実際の業務場面でも活躍が期待できる自己PRに仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・「どんな場面で」「どう動いたのか」を明記する
・事務職に必要な視点や適性を明確に示す
・協調性と成果との因果関係をハッキリさせる

③販売・サービス業の場合

ここでは、「販売・サービス職」志望の方が協調性を強みとしてアピールする際の自己PR例文を添削しています。

実際に販売業に関わった経験がある場合はそのエピソードを取り入れましょう。現場でどのような実績を上げられたかを説明すると、説得力が増しますよ。

販売職志望の自己PR
【結論】
私の強みは、相手の立場を尊重しながら周囲と協力できるその場の状況を踏まえて柔軟に立ち回れる「協調性」だと考えています。
添削コメント|「相手の立場を尊重して協力できる」といった表現は、販売・サービス職における業務との関連がイメージしづらい印象でした。より現場での行動が想起できるよう、「状況を踏まえて柔軟に立ち回れる」と言い換えています。
【エピソード】
大学時代、アパレルショップで接客アルバイトをしていました。学生や主婦、外国人観光客など幅広いお客様が来店する中で、スタッフ同士の連携とチームワークが求められる環境でした。、特に繁忙期にはスタッフ間の連携が成果に直結するため、日々のコミュニケーションや役割分担が重要でした。
添削コメント|「幅広い客層」の描写は接客力のアピールにはなりますが、協調性がテーマの場合はチーム内の連携や関係性に焦点を置くべきです。職種テーマと強みの一致を意識した構成に調整しました。
【エピソード詳細】
私は、先輩スタッフの動きや声かけをよく観察し、混雑時には自分から他のスタッフをサポートするよう心がけました。混雑時には、レジ応援や品出しへの切り替えなど、自分の業務にとらわれずに周囲の状況を見て柔軟に動くことを意識しました。また、売り場での声かけ方法を共有するため、アルバイト同士での簡単なミーティングを提案し、日々の接客の質を高めることに取り組みました。
添削コメント|「心がけました」では行動の強さが伝わりづらく、採用担当者にとっては説得力に欠けます。具体的に「何を」「どう」サポートしたのかを明示することで、協調性を発揮した場面がリアルに伝わるようにしています。
【成果】
その結果、売上目標を安定して達成できるチームづくりに貢献し、店長からは「現場をよく見て行動できる」と評価されました。お客様からも「丁寧な接客だった」とお褒めの言葉をいただきました。特にミーティングを継続的に行った結果、新人スタッフも声かけに自信を持ち、チーム全体の接客レベル向上に寄与できたと感じています。
添削コメント|成果部分では、協調性によって「チームがどう変化したか」が重要です。「お客様の声」は接客スキルの話になるため、協調行動がチームにどのような影響を与えたかに焦点を置いて再構成しました。
【入社後】
貴社でも、チームの一員として状況をよく把握し、互いにサポートしながら、お客様に安心感と満足を提供できる販売スタッフを目指してまいります。状況に応じて自分の役割を調整し、周囲と協力しながら全体の動きを最適化できるよう努め、お客様に一貫した高品質のサービスを提供したいと考えています。
添削コメント|「サポートする」という表現は抽象的で再現性に欠けます。企業は協調性が実務でどう活かされるかを重視するため、「役割調整」「全体最適化」という言葉で協働する姿勢を具体的に表現しました。

【NGポイント】
協調性という言葉だけに頼り、行動や結果が曖昧なまま記述されていた点が主な問題でした。「心がけた」など、行動の意志や評価を伝える言葉が抽象的で、実際にどう協力したのかが見えづらくなっていました。

【添削内容】
「誰に対して、どのような協力行動を取り、どんな成果につながったのか」という5W1Hを意識した文構成に改めました。特に混雑時の具体行動や、チームへの働きかけの工夫、成果の描写に具体性を持たせるよう修正しています。

【どう変わった?】
協調性が単なる性格的特徴ではなく、「現場で活かせるスキル」として伝わるようになりました。再現性のある協調行動が描かれており、「自社でも同じように動けそうだ」とイメージしやすくなっています。

【今回の自己PRのコツ】
・志望職種に絡め、自分の言葉で強みを表現する
・強みを発揮した行動は端折らず詳細に書く
・「チームがどう変化したか」を成果として示す

④ITエンジニアの場合

ここでは、「ITエンジニア職」志望の方が協調性を強みとしてアピールする際の自己PR例文を添削しています。

ITエンジニアは、チームに貢献できる力があることを強調しましょう。チーム内での立ち位置と、その実績を具体的に盛り込んでくださいね。

ITエンジニア志望の自己PR
【結論】
私の強みは、相手の意見を尊重しながら円滑に物事を進める「協調性」です。チームで成果を出すために、常に相手の立場を意識して行動しています。特にチーム開発においては、他のメンバーの意図や作業状況を汲み取って柔軟に動くことで、全体最適を意識した行動ができるよう努めています。
添削コメント|2文目は1文目と意味が重複しており印象が弱くなっていました。そこで、ITエンジニア職で求められる「状況を把握して柔軟に動ける協調性」を具体的に表現することで、再現性と説得力を高めています。
【エピソード】
大学の授業で4人1組のプログラミング課題に取り組んだ際、メンバーごとにスキルの差が大きく、最初は作業が進まず意見もまとまりませんでした。コードの進捗に大きなばらつきがあり、仕様の理解度にも差があったため、作業の方向性が定まらず手が止まる状態が続いていました。
添削コメント|「作業が進まない」「意見がまとまらない」といった表現を具体的な技術課題に置き換えることで、課題発見力や分析力が伝わるよう修正しました。IT職に求められる論理的思考の印象にもつながる工夫です。
【エピソード詳細】
私はまず全員の得意分野や進捗を整理し、それぞれが役割を持って取り組めるようタスクを分担しました。また、定期的に進捗を確認し合う時間を設けたことで、全員が安心して作業に集中できる環境を整えました。疑問点が出たときは互いにサポートし合う関係が築けるよう心がけました。さらに、疑問点が生じた際には「誰が・どこまで理解しているか」を都度確認し、自分が説明できる範囲は積極的に補足しながら、相互サポートを自然に行える関係づくりを意識しました。
添削コメント|最後の一文が抽象的で「心がけた」とあるだけでは行動が曖昧でした。具体的にどのような働きかけでチームに貢献したのかを示すことで、協調性を裏付ける実行力・配慮力を明確に伝えています。
【成果】
その結果、課題は無事に期日内に完成し、チーム全体の理解度も高まりました。担当範囲を超えてお互いにカバーし合える体制が整い、結果的に全員が自分の役割に集中しやすくなりました。担当教員からは「チーム運営が特に良かった」と評価され、協力の大切さを実感する経験となりました。
添削コメント|「チームの理解度が高まりました」は抽象的で成果として伝わりづらいため、チーム連携による具体的な改善(補完し合える体制)に置き換えました。
【入社後】
貴社でも、開発チームの一員として互いに意見を尊重しながら、メンバーの意見や進捗状況を正しく把握しながら信頼されるエンジニアを目指してまいります。
添削コメント|「意見を尊重する」を、よりITエンジニア職に適した表現に変えてより入社後の再現性を伝えるため、「状況把握力と連携の姿勢」を明示しました。

【NGポイント】
全体的に、協調性がどのような行動や成果として発揮されたのかが曖昧でした。特に「意見を尊重する」など、意識レベルの表現が見られ、行動の具体性やエンジニア職との関連性が薄れていた点が課題です。

【添削内容】
抽象的だった表現を、詳細な状況描写に言い換えました。「状況を把握し、柔軟に連携する」「他人の進捗を確認しながらサポートする」といった、IT職で再現性の高い協調性を意識して調整しています。

【どう変わった?】
「エンジニアの実務においても協調性を発揮しチームを支えられる人」という印象を残せる自己PRになりました。行動・再現性・成果がそろっており、配属後も現場での活躍を期待できる内容に仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・ITエンジニアに求められる協調性を定義する
・「心掛けた」を具体化して行動ベースで記述する
・再現性を感じさせるように成果を表現する

⑤管理部門・企画職の場合

ここでは、「管理部門・企画職」志望の方が協調性を強みとしてアピールする際の自己PR例文を添削しています。

管理部門・企画職では、組織全体を見渡せる観察力を強調しましょう。実際の数字も交えて詳しく説明することで、より成果を強調できます。

企画・管理職志望の自己PR
【結論】
私の強みは「協調性」であり、相手の意見を尊重しながら全体を見て調整することができます。複数の意見を整理し、全体の方向性を調整しながら対話を通じて合意形成を図る力があります。
添削コメント|元の文章の表現は職種適性のアピールとしては弱かったため、管理部門・企画職に求められる「合意形成」「対話力」をキーワードにし、より具体的かつ実践的な印象を与える内容へ変更しました。
【エピソード】
大学のゼミ活動で、企業への提案型プレゼンを作成する際、意見が対立し作業が滞ったことがありました。各メンバーが譲らず、話し合いが平行線のまま進まない状況でした。原因は各メンバーの専門分野が異なり、提案の方向性にずれが生じていた点にありました。
添削コメント|元の文章は抽象的で原因の特定が曖昧でしたが、修正後は「専門分野の違い」が原因だと具体化し、課題の背景が明確に伝わる構成にしました。
【エピソード詳細】
私はまず、各自の主張を整理したメモを作り、意見の共通点や対立点を明確にしました。その上で、全員が納得できる中間案を模索し、議論が前に進むように促しました。また、効率よく準備を進められる体制づくりにも貢献しました。話し合いのたびに進捗共有の資料を準備し、合意形成のスピードを上げる工夫も重ねました。
添削コメント|「効率よく準備を進める体制づくり」だけでは行動が見えづらいため、進捗資料の準備という具体行動に修正し、協調性を発揮した内容が明確に伝わるようにしています。
【成果】
結果として、全員の意見を反映したプレゼンが完成し、学内発表会では「構成と説得力が優れている」と高い評価をいただきました。チーム全体で成果を出せたことに大きなやりがいを感じました。「特にチーム全体の意思統一ができていた点が良かった」と個別にコメントをいただき、協調力が成果に直結したと実感しました。
添削コメント|やりがいという主観的表現から、外部からの具体的な評価に差し替えることで説得力を高め、協調性が評価された事実をより強く印象づけました。
【入社後】
貴社でも、業務推進を円滑に行う役割を担い、関係者との意見調整をしつつ、業務を円滑に前進させる橋渡し役として、企画・管理職として組織の土台を支えていきたいと考えております。
添削コメント|「業務推進を円滑に行う役割」は曖昧で意欲的にため、「橋渡し役」と言い換えることで協調性と職種適性を結びつけた明確なビジョンを伝える表現に修正しました。

【NGポイント】
元の例文では、「協調性」が抽象的に語られており、職種に必要なスキルとの結びつきが弱くなっていました。また、「意見を尊重した」「やりがいを感じた」など主観的な表現が多く、企業側が客観的に評価しづらい構成でした。

【添削内容】
「協調性をどう発揮したか」を明確に伝えるため、行動ベースで表現し直しました。特に「意見のずれが原因」「進捗資料の準備」など、5W1Hを意識した補足を加えることで、状況をイメージしやすい構成にしました。

【どう変わった?】
エピソードの背景や行動が具体化されたことで、「職種にふさわしい協調性」が説得力を持って伝わるようになりました。また、単なる仲良しの雰囲気作りではなく、「成果につながる協調」の実践例としてアピールできています。

【今回の自己PRのコツ】
・「対話力」「調整力」もアピールする
・自分が取った行動の背景を明らかにする
・客観的な評価を入れて成果に説得力を持たせる

⑥技術職の場合

ここでは、「技術職」志望の方が協調性を強みとしてアピールする際の自己PR例文を添削しています。

技術職では、チームでの問題解決経験などを強調しましょう。チームの中での協調性はもちろん、仕事に取り組む積極性もアピールできます。

技術職志望の自己PR
【結論】
私の強みは、協調性があることです。技術的な作業においても、他者との連携を大切にしています。特に、複数人で進める作業の中で意見や進行の違いを整理し、調整役としてチームの方向性を一つにまとめる力があります。
添削コメント|強みを印象付けるためには、協調性の説明に留まらず、志望職種においてどう発揮できるかを明記することがコツです。ここでは、曖昧な表現を避けて行動ベースで説明することで、技術職に求められる対人折衝力や調整能力と結びつけました。
【エピソード】
大学の実験系授業で、4人チームによる装置の製作課題に取り組んだ経験があります。その際、メンバー間の作業分担や進行ペースの違いから、当初は計画通りに進行しませんでした。連携不足により作業が停滞し、設計の初期段階で齟齬が生じるなどの状態が続きました。
添削コメント|課題発生の背景が曖昧だったため、協調性を発揮する前提として具体化しました。企業は問題発生時の対応力を重視するため、初期の混乱を描くことはむしろ効果的です。
【エピソード詳細】
私はまず、全員の得意分野や進捗を確認し、タスクを再調整しました。また、進捗管理表を作成して作業の可視化を行いました。加えて、毎回の実験後には必ず振り返りの時間を設けることで、メンバー同士の連携が強まりました。10分程度のミーティング時間を設け、問題点や改善案を共有し、次回作業の方向性を全員で確認しました。
添削コメント|「振り返りの時間を設けたことで連携を強めた」はやや因果関係があいまいだったため、「何を、誰と、どのように」実施したのかをより詳細に追記する文章に訂正しました。
【成果】
その結果、装置は無事に完成し、動作テストも成功しました。教授からは「チームワークと工程管理の精度が高い」と評価していただきました。技術職においても、協調性を発揮することの意義を実感しました。この経験を通じて、技術的な知見だけでなく、周囲と協力して課題を解決する姿勢の重要さを実感しました。
添削コメント|成果は主観的な感想で終わらせず、客観性のある学びに言及することがポイントです。添削後は、「協調性を発揮する意義」を具体化して、チームに貢献できることを改めて印象付ける文章にしています。
【入社後】
貴社においても、チームでの技術開発や業務推進において、信頼される技術者として貢献してまいります。状況に応じたコミュニケーションと調整を通じて、チーム全体のパフォーマンス向上に寄与する技術者を目指します。
添削コメント|「信頼される技術者」という表現は抽象的なため、どのような働きかけで信頼を築くのかを言語化することが大切です。技術力だけでなく、チーム全体を意識した貢献姿勢を明確にすることで、職種適性が伝わります。

【NGポイント】
もとの文章では、「協調性」という強みの実態が曖昧な印象を与えていました。「大切にしている」「実感した」など主観的な表現を用いつつも、読み手にとって納得できる具体性に欠けていた点が主な課題です。

【添削内容】
課題が発生した状況背景や成果から得た学びなどの具体化を行い、協調性を裏付けるエピソードを補強しました。主観の感想に留まっていた箇所には、行動・結果・評価の3点を補強して説得力を高めています。

【どう変わった?】
協調性を行動で証明する形となり、技術職での再現性が伝わる自己PRに変化しました。企業側が「現場でも主体的にチームに貢献してくれそうだ」とイメージしやすくなり、高評価に繋がる文章になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・課題が発生した状況を具体的に書く
・技術職に活かせる協調性をアピールする
・主観的な表現はなるべく減らす

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【エピソード別】自己PRで協調性をアピールする例文7種類

協調性をアピールする際には、具体的なエピソードを取り入れるとより伝わりやすくなります。

ここでは、以下のエピソード別についての例文を紹介します。

  1. アルバイトの場合
  2. サークルの場合
  3. 部活動の場合
  4. ボランティアの場合
  5. インターンの場合
  6. ゼミの場合
  7. 留学の場合

ここでもまた、就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、7つの例文を本気で添削!「エピソードをどう表現したらいいんだろう?」と悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

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①アルバイトの場合

協調性という強みを、「アルバイト経験」からアピールする際の自己PR例文を添削しています。

どのような状況だったのか、読み手が明確にイメージできるように書くことがポイントです。

「アルバイトでスタッフの連携を強化した」
【結論】
私の強みは、相手の立場に立った行動を意識できる「協調性」です。特に、相手の状況や意図を理解し、必要に応じて自らの行動を調整することで、円滑な連携を図ることを心がけています
添削コメント|「相手の立場に立つ」だけでは曖昧な印象を与えやすく、強みとしての具体性に欠けます。添削後は実際にどのように行動を変えたのかを明示し、協調性が職場で再現可能な強みとして伝える文章を追記しました。
【エピソード】
大学時代、カフェチェーン店でのアルバイトを経験しました。ピーク時には注文が立て込み、スタッフ間の連携が乱れてクレームが発生することもありました。業務がひっ迫するとスタッフ同士の連携ミスが増え、サービスの質が不安定になることが課題でした。
添削コメント|「クレームが発生することもある」は責任の所在が不明瞭で評価が下がる要因になります。そのため、協調性が求められる状況を、事実を基に客観的に記述することで、読み手が納得しやすい内容へと改善しました。
【エピソード詳細】
私は、まず自分の担当にこだわらず、店内全体を見渡してフォローに入ることを意識しました。また、新人スタッフが混乱していた際には、簡単な声かけや補助を行うことで負担の軽減に努めました。特に、新人スタッフがオーダー処理に戸惑っていた際には、「次は○○を対応しよう」などと具体的に声をかけることで、安心して業務に取り組める環境づくりに努めました。さらに、シフト後には業務中に気づいた改善点を共有し、チームでの対応力向上にも貢献しました。
添削コメント|この項目では、より協調性発揮の場面がイメージできるよう、新人スタッフのために行った「声かけや補助」に代えて具体的な声のかけ方や意識を記載しました。
【成果】
その結果、店舗の対応力が向上し、常連のお客様から「以前より雰囲気が良くなった」とのお声をいただくことができました。業務の流れが円滑になり、サービス品質に安定感が生まれました。店長からも「信頼して任せられる」と評価をいただきました。
添削コメント|「お客様の声」は好印象でも第三者の言葉のみを成果にすると客観性に欠けてしまうため、業務改善による明確な変化を示す文章に改善することで成果の信頼性を上げています。
【入社後】
貴社でも、チームでの対応力を高めるカスタマーサポートとして貢献していきたいと考えています。状況に応じて役割を柔軟に担い、互いの動きを支え合うことで、チーム全体の対応力向上に貢献したいと考えています。
添削コメント|「対応力を高めるカスタマーサポート」という抽象的な表現を避け、どのように対応力を発揮するのかを具体化しました。協調性を入社後にも再現する姿勢が伝わるよう工夫しています。

【NGポイント】
「協調性」をどう発揮し、組織としてどんな結果に結びついたのかが読み取りにくい構成でした。「意識した」など曖昧な表現によって実際の行動をイメージしにくく、再現性に乏しい印象を与えていました。

【添削内容】
協調性が発揮された場面に焦点を絞り、行動の背景や意図、成果との関係性を明確に表現する文章を追記しました。また、一貫性と説得力を持たせるため、文と文のつながりも自然に整えました。

【どう変わった?】
協調性がアルバイト限定の強みではなく、「再現性のある強み」として伝わるようになりました。企業側が「自社でも協力的に動けるだろう」と想像しやすくなり、信頼性と職場適応力の両面から評価されやすくなっています。

【今回の自己PRのコツ】
・協調性が現れた行動を詳細に書く
・組織に与えた影響とその変化を明記する
・職場での再現性を意識して表現する

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②サークルの場合

協調性という強みを、「サークル活動」からアピールする際の自己PR例文を添削しています。

実際に自分がおこなった、成功へ導くための行動を取り入れたエピソードを話しましょう。コミュニケーション能力の高さについても、同時にアピールできます

「サークルで全体の進行調整に貢献した」
【結論】
私の強みは、周囲の意見に耳を傾けながら多様な意見を受け入れつつ、全体のバランスを考えて柔軟に立ち回って自分の役割を果たせることだと考えています。
添削コメント|「耳を傾ける」という表現では受動的な印象を与えやすく、主体性を持った協調性のアピールには不十分です。改善後は、受け入れる姿勢と調整力を明確にし、チーム全体の中で自らの立ち位置を判断し貢献できる人物像を印象付けています。
【エピソード】
大学では音楽系サークルの幹部として、定期演奏会の運営を担当しました。その際、多くのメンバーや関係者が関わる中で、意見の食い違いや準備の遅れが生じることもありました。準備段階では、演奏パートごとの意見の優先順位や、進行に対する認識のズレなどが表面化し、全体の進捗に影響が出る場面もありました。
添削コメント|「食い違い」や「遅れ」という抽象的な表現では、エピソードの深みがなく説得力に欠けます。就活では「なぜ協調性が必要だったのか」の背景が重要です。改善後はトラブルの具体的要因を示し、課題対応力の必要性がより明確になりました。
【エピソード詳細】
私は、まず各担当者と個別に話し合い、それぞれの状況や課題を丁寧に把握し、共通認識を持てるよう調整しました。また、進行管理表を作成して情報共有を促し、全員が安心して役割に集中できる環境を整えました。週1回の全体ミーティングで進行状況を確認・共有することで、メンバー間の情報格差をなくすよう工夫しました。
添削コメント|協調性を裏付けるには、具体的な行動と工夫を明示することが必須です。「進行管理表」の記述は抽象的すぎたため、ツール名や運用方法を具体化しました。これにより、行動の再現性や貢献度がより伝わるようになっています。
【成果】
結果として、演奏会は無事成功し、例年より多くの来場者を迎えることができました。代表からは「まとめ役としての働きが非常に大きかった」と評価をいただきました。また、打ち上げの場で代表から「運営全体が円滑に進んだのは君のおかげだ」と直接感謝の言葉をもらうなど、調整役としての行動が評価されました。
添削コメント|評価の引用があいまいなままだと、信頼性や印象が弱まります。実際の言葉や状況を描くことで、評価の具体性・客観性を高め、行動と成果の結びつきより明瞭に伝わる構成に改善しました。
【入社後】
貴社においても、周囲と積極的にコミュニケーションを取りながら、関係者と一体となって魅力ある企画や広報活動を実現していきたいと考えています。
添削コメント|この一文では、協調性を企業でも活かすという展望が自然に表現できています。「広報活動」など職種への接続も具体的で、大学での経験が入社後にも再現されるイメージがしやすく、好印象を与えられる内容です。

【NGポイント】
元の文章では、「協調性」が受動的な印象になっており、主体的にチームへ貢献した姿勢が弱く伝わってしまっていました。また、エピソードの要点が抽象的で、どのような課題があり、どんな行動を取ったのかが不明瞭でした。

【添削内容】
協調性の本質である「状況の理解と調整力」が伝わるよう、表現をより能動的・具体的に修正しました。抽象的だった課題や行動は、「意見のズレ」「進捗管理」などの具体的な要素に言い換えています。

【どう変わった?】
行動の背景や工夫の具体性が増し、「協調性がある」だけでなく「どう発揮したか」が明確になりました。企業側にとっても、行動力・実行力を兼ね備えた人物として評価されやすい内容に改善されています。

【今回の自己PRのコツ】
・協調性を主体的に表現する
・なぜ協調性が必要だったのか分かるように示す
・自分の行動と成果との結びつきを明確にする

③部活動の場合

協調性という強みを、「部活動経験」からアピールする際の自己PR例文を添削しています。

メンバーとどんな考えや姿勢を大事にしてメンバーに向き合ってきたのか、その結果どんな成果を残せたのかも具体的に取り入れましょう。

「部活動で全員が納得できる方向にまとめた」
【結論】
私の強みは、状況に応じて周囲と柔軟に連携し、チーム全体の成果を最大化できる円滑なコミュニケーションを通じてチームの目標達成に貢献できる協調性です。
添削コメント|「成果を最大化できる」という表現を、より今回の部活動でのエピソードに即して、「円滑なコミュニケーションを通じてチームの目標達成に貢献できる」という具体的な行動や姿勢に言い換えました。
【エピソード】
大学ではサッカー部に所属し、副主将としてチーム運営に携わりました。中でも、チーム内の意見対立が激しくなった際、全体の雰囲気が悪化し、練習の質にも影響が出ました。新しい戦術導入を巡ってメンバー間で意見が食い違い、意見を主張し合うばかりで話し合いが前に進まなくなってしまいました。
添削コメント|もとの表現では「意見対立」や「雰囲気の悪化」といった読み手がイメージしづらい抽象語が多かったため、チーム内の意見が割れた状況を具体化し、協調性を発揮した背景を明らかにしました。。
【エピソード詳細】
私は一方的に意見をまとめようとせず、全員と個別に対話し、それぞれの立場や考えを丁寧に把握しました。特に、自分と意見が異なるメンバーに対しては対立を避けず、なぜその意見を持つのかを時間をかけて理解することに努めました。そのうえで、お互いの意見が交わる点を見つけ、共通の目標である「勝利」に立ち返るよう促しました。
添削コメント|協調性を発揮した行動の描写が少なかったため、「対立を避けず真摯に向き合う姿勢」を追記することで、能動的かつ前向きな協調性が伝わるよう工夫しました。企業は、困難な場面で自ら働きかける姿勢を高く評価します。
【成果】
結果的にメンバー間の信頼関係が深まり、練習にも一体感が戻りました。そして、私たちはリーグ戦で創部以来初のベスト4に進出しました。チームワークを取り戻したことが結果につながったと実感しています。戦術を巡る意見交換が活発になり、全員で納得したプレーを徹底できたことが好成績につながったと考えています。
添削コメント|元例文のような主観表現での一文は、成果との因果関係が曖昧になります。改善後は、チーム全体の変化とその結果を具体的に言語化することで、協調性が成果にどう結びついたかが明確になっています。
【入社後】
社会人としても、立場や意見が異なる中で最適な関係性を築き、組織全体の成果に貢献できる人材を目指します。意見の違いを前向きに受け止めたうえで、全員が納得できる形を模索しながら、チームの成果につながる調整役を担っていきたいと考えております。
添削コメント|元の文章でも前向きな姿勢は伝わりますが、行動がやや漠然としており、企業への再現性が伝わりづらくなっています。そのため改善後は、入社後にどのように協調性を発揮するかをエピソードと重なる表現を用いて具体的に描写しました。

【NGポイント】
「協調性」を発揮する姿勢やその効果が伝わる文章が少なく、強みが読み手に伝わりにくい状態でした。また、入社後のビジョンもやや漠然としており、経験を踏まえてどのように再現するのかが分かりづらくなっていました。

【添削内容】
エピソードでは、どのような対立があったのかを明確化し、詳細ではその対立にどう向き合ったかの行動過程を加えました。成果や入社後のパートも、客観性と再現性を重視して表現を修正しています。

【どう変わった?】
協調性が単なる性格の良さではなく、問題解決に貢献する実践的な強みとして伝わるようになりました。実際に職場でも活きる姿を明確にイメージしやすくなり、選考においてプラスの判断材料になる内容に仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・結論をエピソードの内容に即して表現する
・チーム内での対立や問題を明確に示す
・入社後のビジョンを行動ベースで書く

④ボランティアの場合

協調性という強みを、「ボランティア経験」からアピールする際の自己PR例文を添削しています。

単に「協力した」という抽象的な表現にとどまらず、どのように周囲と関わり、課題をどう乗り越えたのかを具体的に描写することが重要です。

「様々な人と意思疎通を図って作業を進めた」
【結論】
私は、相手の立場を尊重しながら意見を調整し、円滑に物事を進める立場や考え方の違いを整理し、全体が納得できる形に導く「協調性」が強みです。
添削コメント|「円滑に物事を進める」は抽象的で意味が広く、企業側は強みが実際にどう発揮されるのかをイメージしにくくなります。そこで「違いを整理し、納得に導く」とすることで、協調性の中身がより具体的に伝わる表現へ改善しました。
【エピソード】
大学2年の夏、地域の清掃ボランティアに参加し、初対面の学生や住民と10人のチームで作業を行いました。年齢や価値観の異なるメンバーとの連携が求められる場面でした。必要な中で、作業方針をまとめる責任者が決まっておらず、意見がまとまりにくい状況でした。
添削コメント|元の表現では場面の抽象度が高く、どんな困難があり、自分がどのような役割を果たす必要があったかが分かりづらい印象でした。実際に協調性を発揮する必要があった背景を補うことで、行動の必然性が伝わるように工夫しています。
【エピソード詳細】
活動初日は、清掃範囲や進め方をめぐって意見が食い違い、作業効率が下がっていました。私はまず、全員の意見を丁寧に聞き取った上で、作業を時間帯別に分担し、住民の方には地元の事情を伺って取り入れる提案を行いました。結果的に、メンバー全員が納得できる形で作業を再構成することができました。その結果、学生と住民双方の希望を反映した無理のない作業計画を立てることができ、全員が納得した形で作業を進めることができました。
添削コメント|この項目は協調性を発揮した具体的な行動がしっかり描かれており、評価できます。一方、結びの文がやや抽象的で曖昧な印象だったため、「希望を反映した無理のない作業計画」という形で成果を具体化し、納得感を強めました。
【成果】
その後の活動ではチームの雰囲気も良くなり、予定より早く清掃を終えることができ作業を予定より1時間早く完了させることができ、地元住民の方からも感謝の言葉をいただきました。
添削コメント|協調性を発揮して作業を進めた結果として、「早く終わった」だけでは定性的すぎて伝わりにくくなります。どれくらい早く終えたかを数値で示すことで、行動の成果がより明確に伝わるようにしています。
【入社後】
貴社でも、周囲と協力しながら円滑に業務を進め、チームの成果に貢献できるよう努めてまいります。立場の異なるメンバー間の調整役として、円滑な情報共有や合意形成を通じて、組織全体の成果に貢献したいと考えています。
添削コメント|「成果に貢献」では抽象的すぎて具体的な再現イメージを持ちづらい点が課題でした。そこで、入社後の活躍をイメージしやすくなります。「調整役」「合意形成」などの具体語が効果的です。

【NGポイント】
「協調性」がどんな状況で、どのような成果をもたらしたのかが曖昧でした。特にエピソードの背景が抽象的だったため、「なぜ自分が行動したのか」が不明確になり、主体性が伝わりにくい状態でした。

【添削内容】
具体的な状況・行動を補足し、協調性がどう発揮されたかを明確にしました。特に「責任者不在」や「1時間前倒し」など、読み手が状況をイメージしやすいよう補足を加えています。

【どう変わった?】
協調性を裏づけるエピソード・行動・成果が明確に描かれ、再現性のある強みとして評価されやすい内容になりました。また、自発的に周囲の人を巻き込んで前に進めることができるという人物像が明確に伝わります。

【今回の自己PRのコツ】
・エピソードの前提は簡潔かつ的確にまとめる
・主体的に動いた背景も明確にする
・数字にできるところは数字で表現する

⑤インターンの場合

協調性という強みを、「インターンシップ」からアピールする際の自己PR例文を添削しています。

インターンは実際の仕事に対してのアピールができるため、自分が中心になっておこなった業務を示し、仕事への前向きな姿勢を伝えましょう。

「インターンで担当外の作業にも協力した」
【結論】
私の強みは、状況に応じて自分の役割を柔軟に変え、周囲と協力して成果を出せるチームの目的達成に向けて自発的に行動できる協調性です。
添削コメント|元の表現でも協調性を端的に表せていますが、改善後は「目的達成」や「自発的な行動」といった主体性を含んだ言葉に置き換え、協調性の価値をより具体的に表現しています。
【エピソード】
大学3年次に参加したWeb制作会社でのインターンでは、5人のチームで企業向けホームページの改善提案を行いました。
添削コメント|どんな環境で、何人規模で、どのような課題に取り組んだかが端的に記載されており、背景の理解がしやすく良い構成です。
【エピソード詳細】
当初、私は資料作成担当でしたが、デザイン担当のメンバーが体調を崩してしまい、進行に遅れが生じました。そこで、私は過去に学んだデザイン知識を活かし、本人と連携しながら作業を一部引き受けました。チーム全体の進行が止まらないよう、デザイン担当のメンバーにヒアリングを行い、修正の方向性だけでもまとめる作業を担いました。さらに、他メンバーとも密にコミュニケーションをとり、役割の再分担を提案し、チームの動きを整理しました。
添削コメント|「デザイン知識を活かし作業を一部引き受けた」では、どうチームに貢献できたのかが不明確です。改善後は、聞き取りや補助作業という実際に周囲の負担を減らした行動を明記して具体性を強化しました。
【成果】
結果として、期限内に提案資料を完成させ、クライアントから「分かりやすく、実用的な提案」として高評価をいただきました。この経験から、チーム内で起きた変化にも柔軟に対応し、全体の成果を意識して行動できる力を身につけました。特に、自分の担当外の作業にも目を向け、他メンバーが働きやすい環境づくりを意識するようになりました。
添削コメント|削除部分は抽象的かつ他の就活生と差別化しにくい内容でした。改善後は「担当外の作業」「働きやすい環境づくり」といった行動の変化に焦点を当て、成果と結びつく協調的行動を具体化しています。
【入社後】
貴社においても、チームで動く場面では自らの役割に固執せず、周囲の状況を見極めながら協力し、メンバーの状況や業務全体の進行を見渡しながら、今何が最も求められているかを判断し、柔軟に行動することで成果に貢献してまいります。
添削コメント|元の文章は抽象的かつ他の自己PRと類似しやすい内容だったため、より協調性を活かした状況把握と行動選択のプロセスに触れ、実務での応用がイメージできる表現に変えています。

【NGポイント】
やや説明が抽象的な箇所が見られ、協調性のどの部分がチームへの貢献に結びついたのかが分かりにくくなっていました。また、汎用的な表現もあり、他の就活生との差別化が難しい内容となっていた点も課題でした。

【添削内容】
具体的な行動の記述を補い、協調性を「周囲を助ける姿勢」や「目的達成に向けた柔軟な対応力」として再定義しました。インターンという実務に近い場面で、どのように自ら行動したかを明示するよう工夫しています。

【どう変わった?】
協調性を「実務で再現性のある行動」として表現できたことで、企業が採用判断に活かしやすい自己PRに進化しました。特に主体性や配慮力といった要素も盛り込まれ、チームに貢献できる人物像が明確に伝わります。

【今回の自己PRのコツ】
・周囲との協働と主体性をセットで伝える
・何がチームの良い影響に繋がったのかを示す
・他の就活生と被りにくい表現を使う

⑥ゼミの場合

協調性という強みを、「ゼミ活動」からアピールする際の自己PR例文を添削しています。

メンバーでの対立や停滞といったリアルな課題にどう向き合い、どの点が評価されたかを描くことで、協調性の具体的な発揮場面を浮き彫りにしています。

「ゼミの議論の方向性を揃えて評価された」
【結論】
私の強みは、周囲と円滑に連携しながら物事を進める「協調性」です。立場や意見の異なる人とでも歩み寄り、多様な価値観を持つ相手とも対話を重ねながら関係を築き、共通の目的に向かって前向きに取り組む姿勢を大切にしています。
添削コメント|強みが簡潔に示されている点は良いですが、「立場や意見の異なる人とでも歩み寄り」という表現を、「多様な価値観」「対話を重ねる」という言葉に置き換え、ビジネスでの実践的かつ具体的な協調力が伝わるようにしました。
【エピソード】
大学3年次、ゼミ活動で地域企業の課題を調査・提案するプロジェクトに取り組みました。メンバー10名の方向性に対する考え方が噛み合わず、議論が停滞する場面もありました。
添削コメント|自身の活動内容に加えて、複数メンバーの中で何を理由にどのような問題が発生していたのかが端的に示されている点で評価できるため、修正はしていません。
【エピソード詳細】
私はまず、各メンバーの意見や背景を丁寧に聞き取り、ホワイトボードを使って課題と要望を整理しました。その上で、「全員の意見が部分的に活きる案」を提案することで、対立していた意見の折衷案を導き出しました。優先順位の共通認識をつくるために議論を構造化し、意見の共通点を抽出して調整案を提示しました
添削コメント|どのようにメンバーと協働したのかという行動内容の具体性が不足していたため、「全員の意見が活きる案の提案」から「議論を構造化」「共通点を抽出」へと具体的な工夫に置き換えました。
【成果】
その結果、班の方針が定まり、スムーズに役割分担が進みました。最終的にプレゼンでは、企業担当者から高評価をいただき、複数の視点を融合させた提案として評価され、ゼミ内でも優秀チームに選ばれました。
添削コメント|「企業担当者から高評価をいただき」は主観的であり、どの点を評価されたのかが不明瞭です。「複数の視点を融合」という点で協調性の成果が伝わるよう補強しました。
【入社後】
入社後もこの協調性を活かし、チームで成果を出すことに貢献したいと考えています。相手の立場に配慮しつつ、自らの意見も発信し、組織の目標達成に貢献できる社会人を目指します。必要な場面では自分の意見も根拠をもって伝えながら、相互理解を深めてチームの力を最大化できる存在を目指します。
添削コメント|結びの部分は内容として悪くはありませんが、「意見も発信し〜」という表現はありきたりです。そこで、「根拠をもって伝える」「相互理解」などの言葉で、協調性を軸としつつ主体性も兼ね備えた人物像が伝わるようにしました。

【NGポイント】
全体として、協調性の発揮を抽象的な表現で伝えていた点が課題でした。特に「意見が分かれた」「歩み寄り」などの曖昧な表現は、読み手に場面のリアリティや自分の行動の具体性が伝わりにくくなっていました。

【添削内容】
曖昧な表現を具体的な言い換えに置き換え、実際に行った工夫やアクションを明確に描くよう修正しました。特に「議論を構造化した」「意見の共通点を抽出した」といった記述に変え、成果部分も客観性を高めました。

【どう変わった?】
協調性を「チームに貢献できる行動力」として伝えられる内容に進化しました。対立があった場面で何を考え、どう行動し、どんな結果を導いたかが明確にイメージできる構成になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・「再現性の高い」協調性をアピールする
・どの点を評価されたのか明確に示す
・抽象的な表現をなるべく減らす

⑦留学の場合

協調性という強みを、「留学経験」からアピールする際の自己PR例文を添削しています。

留学経験は、まさに協調性があってこそ得られるものが多い体験です。協調性はもちろん、積極性やコミュニケーション能力についてもアピールできます。

「留学で異なる価値観を持った人と協働した」
【結論】
私の強みは、異なる価値観や背景を持つ人々とも円滑に関係を築き、目標に向かって協力できる「協調性」です。相手を尊重しながら自分の意見も伝えることで、チーム全体の成果につなげることを意識しています。状況に応じて相手の立場や考えを理解しながら、自分の意見をわかりやすく伝えることで、意見の違いをすり合わせ、チーム全体の成果につなげるよう努めています。
添削コメント|「協調性」をどう発揮しているかの要素が弱かったため、「すり合わせ」などの具体的な行動要素を補足しました。抽象語の羅列では伝わらないため、企業が「入社後も同様の行動ができそう」と感じられるよう、実践的な表現に修正しています。
【エピソード】
大学2年次に参加した3か月間の短期留学では、現地の学生と混合で行うプレゼンテーション課題に取り組みました。語学や文化の違いから、準備が思うように進まない時期がありました。アイデアの出し方や重要視する観点が国ごとに異なり、協議が噛み合わず、作業が思うように進まない場面が続きました。
添削コメント|状況説明が曖昧だったため、留学先で実際に直面した課題を「アイデアの出し方・価値観の違いから意見がうまくかみ合わない」と具体的に表現しました。
【エピソード詳細】
私は意見が対立した際、まず相手が何を重視しているのかを明確にするよう質問を重ねました。また、定例会議の進行を買って出て、議論が偏らないよう発言機会を均等にし、共通案を導き出せるよう働きかけました。さらに、課題のゴールを共有し直す時間を設け、「どの意見が最終目的に合致しているか」を軸に整理する進行役を担いました。
添削コメント|「発言機会を均等に」は表現が抽象的で、行動の工夫が見えにくくなっていました。代わりに「ゴールを再確認し論点を明確にする進行役」という実務的な行動に変更し、協調性の実践内容を明確にしています。
【成果】
その結果、プレゼンは全体として統一感のある内容に仕上がり、授業内でも高い評価を得ました。担当教員からは「異文化間での連携力が特に印象的だった」とコメントをいただきました。特に、異文化間の意見の違いを調整しながら一つの方向性にまとめた点が評価され、担当教員から「多国籍チームの中で調整役としての役割が際立っていた」とコメントをいただきました。
添削コメント|コメント内容をより具体的にし、「何がどう評価されたのか」を明確化。プレゼン内容の抽象的な出来栄えだけでなく、本人の協調性がどう見られたかに焦点を当てています。
【入社後】
入社後もこの協調性を活かし、多様なメンバーと連携してチームの力を最大限に引き出し、組織の目標達成異なる価値観や立場のメンバーと意見をすり合わせながら、プロジェクトの方向性を調整し、チーム全体の生産性を高めることに貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「多様なメンバーと連携して組織の目標達成に貢献」という汎用的な言い回しを、よりエピソード内容を踏まえた表現に変更しつつ、入社後の具体的な場面を想定した実践的表現にしました。

【NGポイント】
協調性を「意識しています」などの抽象的な姿勢で語っており、どんな行動を通して成果につながったのかが不明瞭でした。また、エピソードの課題背景や成果がやや曖昧で、説得力を欠いていた点もマイナスでした。

【添削内容】
課題に直面した状況を具体化し、それに対してどう行動したのかを明確に記述しました。特に「論点を明確にする進行役を担った」など、協調性を感じさせる具体的な行動表現に書き換えています。

【どう変わった?】
企業視点で見たとき、実際の行動が明確になったことで、入社後にも協調性を発揮できる人物であると想像しやすくなりました。評価される点や成果が具体化されたことで、再現性のある自己PRになっています。

【今回の自己PRのコツ】
・心がけではなく行動をアピールする
・異なる価値観をどうすり合わせたのか伝える
・エピソードを踏まえて入社後の目標を示す

「エントリーシート(ES)が選考通過するか不安….ESを誰かに添削してほしい….」そんな就活生の声に答えて、就活マガジンでは無料ES添削サービスである「赤ペンES」を運営しています。

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協調性のアピールには具体的なエピソードと成果が効果的

協調性をアピールする自己PRを作成するためには、具体的なエピソードと成果を交えて説明することが重要です。

今回の記事で紹介した方法と例文を参考に、自分自身の協調性を効果的にアピールできる自己PRを作成してみてください。

人事担当者に自分の強みをしっかりと伝え、就職活動を有利に進めていきましょう。

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    編集部

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。